ヴィブロス(Vivlos)とは、2013年生まれの日本の競走馬である。青毛の牝馬。
馬名は古代ギリシア(現在はレバノン)のビブロスという都市から。オベリスク神殿がある都市として某カードゲームファンには知られる…かもしれない。かつてあったBL本の出版社を思い出した人は当時のファンだな。なお、ビブロスのスペルはByblosだが、現代ギリシア語ではβはVで発音する。本馬の表記はそちらに寄せたものといえる。
ちなみに英語名から間違えやすいが3文字目は「ブ」。佐々木主浩の所有馬につく「ヴ」の文字は1文字目だけなので注意。
主な勝ち鞍
2016年:秋華賞(GI)
2017年:ドバイターフ(G1)
この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「ヴィブロス(ウマ娘)」を参照してください。 |
父ディープインパクト、母ハルーワスウィート、母父Machavellianという血統。
父は言わずとしれた大種牡馬。
母は「尻尾のない馬」として知られ、現役中に22戦5勝を挙げた。馬主のハマの大魔神こと佐々木主浩はこの馬のファンの一人であり、産駒を全て落札、所有している。
全姉に2012年の牝馬三冠全て2着とヴィクトリアマイル連覇の記録を残したヴィルシーナ、半兄に2017年ジャパンカップを制し最終的に11億円超を稼いだシュヴァルグランがいる。
10月24日に京都芝1600mでデビュー。単勝1.3倍の圧倒的1番人気で挑んだが2着に敗れる。同じく京都で行われた11月の未勝利戦では逃げた馬の後ろから番手で追走し、初勝利を飾る。
しかし未勝利戦で勝ち上がった後に喉頭蓋エントラップメントを発症していまう。更には胃潰瘍にも悩まされるはめになり、調子が出ずにチューリップ賞(GIII)、フラワーC(GIII)をどちらも12着と大敗してしまう。
仕方ないので春はお休み。喉を手術して7月に500万下の条件戦に出走、これを4馬身差で勝利した。
秋は秋華賞(GI)のトライアルレースの紫苑S(GIII)に出走。ここでは鞍上の福永があわや落馬というレベルの不利を受けてしまうがどうにかビッシュの2着に食い込み、優先出走権を得た。
そして迎えた本番。ビッシュ、桜花賞馬ジュエラーに次ぐ3番人気に支持される。レースでは中団に位置取り、最後は華麗に差し切って初重賞&初GI制覇となった。姉の忘れ物の1つもしっかり取ってきた。
年が明けてドバイターフの出走馬に選出。これを受諾した。叩きとして中山記念(GII)に出走したが伸びを欠き5着に敗れる。
ドバイターフ(GI)では鞍上にJ.モレイラを迎えて出走。レースでは中団につけると最後の直線で最内より外に持ち出して差し切り勝ち。日本の牝馬では史上5頭目の海外制覇、そして日本馬としてドバイターフ連覇を達成した(昨年の勝ち馬はリアルスティール、連覇を目指したが直前に回避)。
ドバイの次は秋まで休養。復帰戦には府中牝馬S(GII)を選んだ。7ヶ月ぶりながら1番人気に支持されるが、クロコスミアを捕らえられず2着。続くエリザベス女王杯(GI)でも1番人気に推されるが道中で折り合いを欠いてしまい5着に敗れる。
国内では結局勝利していないものの、ドバイターフの実績を評価されてJRA最優秀4歳以上牝馬に選出された。
昨年同様再びドバイを目指し、叩きに中山記念(GII)に出走。ペルシアンナイトやウインブライトに次ぐ3番人気に支持されるがウインブライトから0.5秒差の8着に敗れる。
連覇を目指して挑んだドバイターフ(GI)はリアルスティール、ネオリアリズム、クロコスミア、ディアドラとともに出走。鞍上にC.デムーロを迎えた。結果はベンバトルには離されて2着。
帰国後は宝塚記念に出走。サトノダイヤモンド、キセキに次いで3番人気の支持を集めたが中団から伸びきれずミッキーロケットの4着に敗れる。このときのラジニケの実況が世紀末覇王召喚の呪文とか言われていたとかいないとか
秋初戦の天皇賞(秋)(GI)は有力馬が揃う中7番人気。レースはキセキが引っ張る中3番手を追走。直線でインを突いたが8着に敗れる。
そしてラストランとして香港マイル(GI)に出走。マイル戦自体がチューリップ賞以来だったので伏兵扱いを受けていたがビューティージェネレーションが直線で後続を突き放す中2着に健闘。この結果により引退が翌年のドバイターフ(GI)まで延ばされることになった。
年が明けて今度は中山記念に出走せずにドバイに直行。アーモンドアイやディアドラとともに出走した。中団後方から位置取って直線では前を行くアーモンドアイを追走。2着入線で3年連続連対を果たした。一方その頃ドバイシーマクラシックでは半兄のシュヴァルグランも2着に食い込み兄妹で好走した。
2019年4月10日付で競走馬登録を抹消。生涯戦績は[4-6-0-7](計17戦)。姉も兄もそうだが勝鞍や戦績の割に2getが多いような。まぁ馬券外の7回のうち3回は掲示板に入れたし、最終的に稼いだ賞金は約9.5億円。海外では一度も連対を外していない遠征巧者でもある。
競馬情報サイトなどでは大抵国内の賞金しか計算されていないので1.8億程度と表示されているが、実はサトノダイヤモンド(約8.6億)を上回って2016年クラシック世代の賞金王であったりする。
競走馬引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となっている。2023年11月19日、2年目産駒の牡馬シヴァース(父モーリス)が京都4R新馬戦で産駒初勝利。
2021年にハルーワスウィートが繁殖を引退したため、母の血を残す一頭として頑張って欲しい所。
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ハルーワスウィート 2001 栗毛 FNo.12-c |
Machiavellian 1987 黒鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Coup de Folie | Halo | ||
Raise the Standard | |||
*ハルーワソング 1996 栗毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Morn of Song | Blushing Groom | ||
Glorious Song | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Halo 3×4×5(21.88%)、Northern Dancer 4×5(9.38%)、Natalma 5×5(6.25%)
全姉にヴィルシーナ、半兄にシュヴァルグラン(父ハーツクライ)。
掲示板
8 ななしのよっしん
2024/03/24(日) 13:56:14 ID: al0FymWbe3
3歳までの成績で「これでドバイ好走出来るかぁ?」と思ったけど結果的に大正解だったんだな
9 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 02:00:18 ID: W7aRlxf690
>>7
この記事にもある通りレバノンのビブロスは「Byblos」でスペルが違うのに対して
ウィキペディアに書いてあるナクソス島のヴィブロスは「Vivlos」でスペルが同じ
発音に寄せてスペルを変えたっていうのも根拠のない推測だしウィキペディアの方が正しいと思う
10 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 06:03:13 ID: P1CxXewe9e
https://
JRAにちゃんと馬名意味登録してあるんだけど記事書いてる人は見てなかったんだろうか
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最終更新:2024/11/23(土) 06:00
最終更新:2024/11/23(土) 06:00
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