「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」
乾巧(いぬい たくみ)とは、特撮ドラマ『仮面ライダー555』の主人公である。
演:半田健人
悪かったな…概要が短くて。
第1話にて偶然園田真理と出会い、変身ベルト『ファイズドライバー』を装着して仮面ライダーファイズに変身する。
その後、真理と共に菊池啓太郎の経営しているクリーニング店で住み込みのバイトをすることとなる。
無愛想で不機嫌そうな態度を見せることが多いが、他人を裏切ったり、傷つける事を恐れているだけで、本来は不器用ではあるが優しく、強い正義感を持った青年である。
『クウガ』の五代雄介、『アギト』の津上翔一、『龍騎』の城戸真司と、「優しい馬鹿」で続いた歴代主人公から一転してツンデレな性格。あと猫舌。
戦闘の際、手首をスナップさせる癖がある。かっこいいから真似してみよう。
戦闘はラフなケンカファイト主体であり、スナップ癖も合わせて、ライダーの変身者が変わることのある本作では動きを見ただけで巧が変身しているとわかる。
ファンの間では菊池啓太郎からの呼称である「たっくん」と呼ばれる事が多い。
仮面ライダーファイズ(( || ))
身長:186cm
体重:91kg
パンチ力:2.5t
キック力:5t
ジャンプ力:ひと飛び35m
走力:100mを5.8秒
ファイズギアを使用することで変身できる仮面ライダー。
携帯電話型デバイス『ファイズフォン』に変身コード「555」を入力し、ベルト本体に装填することで変身することができる。
他のベルトに比べて変身条件が厳格であり、資格を持つ者以外が装着しようとしても弾き飛ばされてしまう。
その代わり資質の無いものが変身しても副作用で死亡したり精神に変調をおこすことがなく、ある意味もっとも安全なベルトと言える。
3本のうち最後に作られたベルトであるが、基本スペックは3本中最低。しかし追加装備が多く、装備が充実すれば最強の力を持つ。劇中では主に巧が装着していた。
流体エネルギー『フォトンブラッド』をエネルギーとして使用するユニットであり、全身の回路をこれが流れている(『フォトンストリーム』)ため、暗いところで光っているのが特徴的。変身に成功した場合『COMPLETE』の音声が鳴るが、変身できなかった場合は『ERROR』と言う音声が鳴り、先述の通り弾き飛ばされる。
顔の複眼『アルティメットファインダー』とフォトンストリームが暗所で発光するギミックがあるが、この状態では全く前が見えないスーツであるのはファンの間では有名な話(後の『ディケイド』では技術の進歩によりある程度の視界は確保された)。スーツアクターの高岩氏は当初このフォトンストリームを気持ち悪がったと言う。
必殺技
各種必殺技の発動には、ファイズドライバー中央部のファイズフォンのエンブレム『ミッションメモリー』を使用する デバイスにセットし(この時、『READY』と音が鳴る)、ファイズフォンのENTERボタンを押す必要がある(『エクシードチャージ』)。セットをして技を発動するまでの間「ピピピピピ…」という待機音がする。
他にファイズに変身した登場人物
ファイズギアは本編で奪われることがよくあり、それ故に他の登場人物も変身している。
ただし、いずれもオートバジンや真理、啓太郎によって巧の元に戻ることが多い。
「やっぱり、ファイズはたっくんじゃないと」
「ああ、かもな」
アクセルフォーム
身長:186cm
体重:91kg
パンチ力:3.75t
キック力:7.5t
ジャンプ力:ひと飛び52.5m
走力:100mを0.0058秒 (アクセルモード発動時)
腕時計型デバイス『ファイズアクセル』に付属している、アクセルフォーム起動専用メモリー『アクセルメモリー』をファイズフォンにセットすることで『COMPLETE』の音声と共に変身(変形)する、超高速戦闘フォーム。
胸部カバー『フルメタルラング』が開き、フォトンブラッドの増幅・貯蓄炉『ブラッディ・コア』を露出。全身のフォトンストリームが銀色の『シルバーストリーム』に変化し、アルティメットファインダーが赤くなる。
この状態でファイズアクセルのスイッチを押すことで『START UP』の音声とともに10秒間、全ての行動が通常の1000倍にスピードアップする。10秒経過すると自動的にフルメタルラングが閉じて、『REFORMATION』の音声と共に通常形態に戻る。加速せずにフォーム維持するだけなら34秒間可能。
このフォームでも上記の必殺技は全て使用可能であり、その超高速度ゆえに通常形態では対単体だった技をどれも多数相手に同時に叩き込める非常に強力なフォーム。劇中でもほとんどの敵は対抗策を持っていなかった。
ただし、制限時間を越えて使用すると負荷でスーツが破損、劣化フォトンブラッドを周囲3キロに渡って撒き散らしてしまう危険があるため、安全のために制限時間に達するとファイズアクセルが強制的に元の姿に戻す。
ちなみにフォトンストリームが銀色になるのは高出力化によるフォトンブラッドの耐久限界の危険信号の印でもある。
入手経路は明らかにされてないが、一時「ラッキークローバー」の琢磨に奪われたファイズドライバーを奪い返した草加が、琢磨が所有していたファイズアクセルも奪ったものと思われる。
必殺技
なお、同じく高速戦闘を可能にする仮面ライダーカブトの『クロックアップ』とは、どちらが速いかが度々論争になる。
2009年の『仮面ライダーディケイド』ではディケイドファイズ・アクセルフォームと仮面ライダーザビー・ライダーフォームが対決、高速戦闘状態下で互角の戦闘を繰り広げたことから、少なくともディケイドの世界観下では同程度の速さのようである。
ちなみにこの時はディケイドが変身している都合上、変身はフォームライド ファイズ「アクセル」のカードで行われたため、アクセルメモリーはファイズアクセル本体に装着されたままになっていた。
ブラスターフォーム
身長:186cm
体重:94kg
パンチ力:4t
キック力:8t
ジャンプ力:ひと飛び55m
走力:100mを5秒
トランクボックス型ツール『ファイズブラスター』のコンソールに変身コード「555」を入力(『STANDING BY』の音声が鳴る)し、ファイズフォンをセットすることで『AWAKENING』の音声とともに宇宙にあるスマートブレインの人工衛星『イーグルサット』から光を浴び、スーツを再起動して変身する強化フォーム。
ファイズブラスター自体は武装でありながらコンソールでもある。ブラスターのコンソールから信号を送ることで、PFF、ブラスター、オートバジンなどに変形や起動などのコマンド指示を送ることができる多機能ツールである。送れるコマンドは25種以上とも。
全身にフォトンブラッドが充満することで、ボディが紅く発光する『クリムゾンクロス』状態となる。
余りに大量のフォトンブラッドを充填しているため、並みのオルフェノクでは触れただけで灰化してしまう(内部の冷却装置が強力なため、装着者にダメージはない)。ちなみにフォトンストリームは『ブラックアウトストリーム』となり、全身のフォトンブラッドの逆流やそれによる自壊を防ぐ為の安全機構となる。
フルメタルラングはさらに強固な『アブソリュートラング』に変化し、アルティメットファインダーはVer.2に進化。身体能力も飛躍的に上昇している。
背中の『フォトン・フィールド・フローター』(PFF)で飛行も可能になっている。また、背中から肩に展開する『ブラッディ・キャノン』という武器を持つ。
変身に使用したファイズブラスターは、拡散フォトンブラッド砲『フォトンバスター』、大型フォトンブラッド剣『フォトンブレイカー』として使用できる、遠近両用の強力な武装となっている。
ノーマル時の必殺技は、スパークルカット以外使用可能。
特にクリムゾンスマッシュは威力が30tに達し、劇場版でオーガと戦った際にスタジアムを吹き飛ばしかねない量のフォトンブラッドが飛び散るなど、比較にならないパワーアップを果たした『超強化クリムゾンスマッシュ』となった。
……のだが、中盤に登場してから終盤まで使われ続け印象的な活躍を見せたアクセルフォームに対し、ブラスターフォームはわずかな回数しか使用されなかった。前者に人気が食われがちなため、やや不遇なフォームとしても微妙に有名な方だったりする(某アルティメットに比べてどうして・・)。
入手経路はこれまた謎で、巧がいない間に小包で送られてきており(啓太郎曰く「変な男の人からもらった」)、花形が戦いを盛り上げるために送った、乾とオルフェノクの戦いを知る者で人間として生きるオルフェノクもしくはスマートブレインの者が送った、など諸説ある。
ウルフオルフェノク※ネタバレ注意
身長:209cm
体重:128kg
特色/力:強靭な脚力、全身にある刃のような突起
彼が劇中で変身するオルフェノク。
スピードは全オルフェノクの中でもトップクラス。特に武装は持たないが、メリケンサック状になった拳等、全身を凶器とした肉弾戦が得意。なお、劇場版では下半身がより狼らしい「激情態」となっている。
実は幼少期に一度死亡しており、物語が開始される前からオルフェノクとして覚醒していた。
この伏線は最序盤から張られており、例えば巧は第一話で現れたオルフェノクに対し特別驚いた様子を見せていない(=オルフェノクについて既によく知っている)。
劇中でも巧は自身の正体を語ろうとはせず、ライダーズギアを奪われて変身できない場合などの苦肉の手段として変身した。
最終回では木場によってスマートブレインの施設に送られ、オルフェノクの滅びを避けるための実験体として細胞の崩壊過程を早める措置を施されてしまう。劇中ではこれ以前にもオルフェノクとしての「死」の前兆(体が少しずつ灰になる)が表れていたため、最終話以後のそう遠くない未来に死を迎える可能性が暗示されている。
いわゆる、「主人公が怪人」である仮面ライダーの基本ギミックを最も強く取り入れた要素である。
オートバジン
ファイズ専用のバイク。形式番号はSB-555V。ベース車は「ホンダ・XR250」。
詳しくは個別記事があるので、そちらを参照のこと。
客演時の乾巧 / 仮面ライダーファイズ
『仮面ライダーディケイド』
演:制野峻右 / 声:赤羽根健治(MOVIE大戦2010)
「ファイズの世界」などで登場。
この世界ではスマートブレインハイスクールの生徒、尾上タクミが変身。オルフェノクの脅威から皆を守るため密かに戦っていた。
タイガーオルフェノクらラッキークローバーとの戦いでは、仮面ライダーディケイドのファイナルフォームライド「ファイズブラスター」により変形。ファイナルアタックライド「ディケイドフォトン」で彼らを葬った。
なお、原典同様タクミの正体はウルフオルフェノクであった。
また、オートバジンは第1話にてディケイドファイズのアタックライドのカードで、マシンディケイダーが変身することで登場した。
『仮面ライダー大戦』
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場した際には本編から10年後という設定になっており、28歳。
本編のある設定と食い違うのだがツッコんではいけない。
門矢士 / 仮面ライダーディケイドによって再び戦うように誘いを受けるが、過去の戦いがトラウマになっているため拒否。
この世界の歴史では、草加雅人が巧の目の前でホースオルフェノクに抹殺され灰化したことになっており、そのことが未だに巧の頭の中から離れないでいた。
だが、神敬介 / 仮面ライダーXと関わった際に彼から「戦う力を持つ大人の役割」を教えられ、再びファイズとして戦うことを決意する。
ちなみに原典同様に半田健人氏が演じている。実時間でも『555』放送から10年経過しており、演者の半田氏が声・容姿共に円熟していたため、視聴者からは「たっさん」と呼ばれたりしている。
『スーパーヒーロー大戦GP』
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では、裏切り者を狙うショッカーの刺客として登場。
また、その続編『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』でも登場する。
前年から引き続き、原典同様に半田健人氏が演じている。
『仮面ライダージオウ』
『仮面ライダージオウ』第5話にて西暦2018年に草加雅人と共に登場。『555』本編の時代(2003年)から15年後という設定。演じるのは引き続き原典同様の半田健人。
その後、常磐ソウゴの前に現れアナザーライダーの事件解決に協力。(この時、クリーニング店「西洋洗濯舗」の名刺を見せ自らを夢を語っていた)
草加雅人とは互いに反目するも、彼の危機に助けるなど仲間としては大切にしている模様。
乾巧を演じた人物
客演作品やゲーム作品ではオリジナルの半田氏ではなく、代役として声優が起用されることがある。
- 会一太郎(クライマックスヒーローズ)
- 関智一(MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜)
- 渡部秀(スーパーヒーロー大戦)
俺には見たい動画は無い。でもな…動画を守ることならできる。
俺にも…ようやく夢が見つかった…。皆が関連静画を見れます様に…。
きっついな…。関連項目を付けるのは…
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