タケ(花騎士) とは、プラウザゲーム『フラワーナイトガール』に登場する古代花騎士の1人である。
CV:遠野そよぎ
――生まれた時から、誰もが私を愛してくれた。
――満月様が授けてくれた吉兆の証なのだという。
2022年7月19日に実装された封印の古代花騎士第4章『幽谷に彷徨う月の姫』に登場する☆6の古代花騎士。8月1日までの期間限定キャラなので、終了後はプレミアムガチャ以外で不定期に復刻される。タケの実装は売り上げに貢献したらしく、7月20日付のFANZA GAME人気ランキングで『フラワーナイトガール』が1位を獲得。これを祝して運営から華麗石が配られている。バナーには「新キャラ登場!古代花騎士にタケが追加」との宣伝が記載され、タイトル画面にも排出期間が終わるまでタケの立ち絵が表示されるなど目玉キャラクターとして推されていた。7月25日のメンテナンスでタケの18禁シーンが色調補正された。が、実際は色調補正どころではなく細部まで描き込んだ絵との差し替えであった。
古代花騎士とはたった一人で歴史を変えるほどの実力を持った過去の花騎士であり、外の世界奪還を見据えた大精霊によって封印が施されて歴史の表舞台から消えた存在。彼女は500年前のベルガモットバレーで生きた花騎士である。名前の由来は読んで字の如くイネ科の植物である「竹 」から。十二単のような和装に身を包んだ、神秘的な雰囲気と鋭い目つきを持つ美女。「忠誠心」の花言葉通り主人に絶対の忠誠を誓う大和撫子の鑑。
専用武器は「忠義と不動の豪弓」。普段は弓矢を武器に戦うが、愛染舞闘流や愛染刀拳流といった格闘術も会得していて近接戦闘もこなせる。背後にそびえる巨大な亡霊武者は元々愛染流を究めようとして志半ばで斃れた者の末路。現在タケの力で顕現・使役されている存在だが、亡霊武者にも意志があるようで隙あらば牙を剥こうとする。
ベルガモットバレーの地で変則的な動きをする害虫が出現。これまでの事例から過去の出来事を再現した大精霊の試練と思われた。同時にウカガミの谷で亡霊が現れる噂が流れ始める。これを調査するため、プレイヤー団長は独立武装勢力「桃源郷」の花騎士と協力して谷へと向かった。そこでは害虫ではない亡霊武者が暴れており、これと交戦して一度は撃破する。だがナデシコは「こちらの力が打ち消されているような…」と言い知れぬ違和感に襲われていた。亡霊武者は「姫を返せ」と意味深な言葉を唱えると、数を増やして花騎士たちを包囲。マジナータが抗戦より逃走が賢明と判断するほどの窮地であったが、そこへ一人の女性が現れ、群れる亡霊武者を霧散させた。その女性はタケ と名乗り、自身が大精霊と契約を結んだ今回の試練役であると打ち明ける。丁寧な口調ながら胸の内には憎悪を抱えており、どうやら彼女はベルガモットバレーを憎んでいる様子だった。その理由を解き明かす事も試練に含まれているのだという。今宵は顔見せという事でタケは瞬間移動で姿を消したが、ドラセナ曰く「……信じられないわね。今の、彼女自身の力よ」「精霊の空間移動ほどではないけど、それに限りなく近いことができるほどの魔力を感じたわ」「あんな力、一体どうやって……」「(サンデリアーナの上姉様よりも強いかという質問に対し)少なくとも持っているものは段違いね」と感嘆。この瞬間移動だけで他の花騎士とは隔絶した力量差を持っている事が分かったが、ともあれ亡霊武者騒動の黒幕や契約者の名前が判明しただけでも確かな収穫と言えた。
タケがベルガモットバレーを憎む理由。それは現女王シュウメイギクにも分からない事だった。何か手がかりを得ようとシュウメイギクは側近のバンダに調査をするよう命じ、自身も国全体を見渡せる遠見の魔法の鏡を使用してタケの所在を掴もうと試みる。魔法の鏡は使用できたが、「まるで誰かに使われているような」違和感に襲われるシュウメイギク。やがて魔法の鏡はいずこかに潜伏しているタケの姿を映し出した。魔法の鏡は如何なる場所をも映し出すもの。しかし今回鏡が映し出した場所はシュウメイギクにも分からなかった。そして本来なら探知も認識もできないはずの鏡の監視をタケは見破り、鏡を通してシュウメイギクたちに語り掛けてきた。遠方を見れば見るほど常人を遥かに凌駕する魔力を必要とするが、タケは何の苦もなく遠く離れたベルガモットバレーの王宮を「視ていた」。シュウメイギクが現在の女王だと確認すると、すぐさま女王の殺害を宣言して弓を引いた。放たれた矢は巡航ミサイルのように超長距離を飛翔、たまたま開いていた窓を通ってシュウメイギクの命を射抜く――前にコリウスがかばった。幸い重傷ではなかったものの「的さえ見えていれば必ず命中させられる」というタケの驚異的な能力の一端が明らかになった。感覚を掴んだタケは今度こそ女王を射殺するために2本目の矢を放つ。今度もシュウメイギクを射抜ける正確な狙撃であったが、次は試練の監督役プチ大精霊がかばった。プチ大精霊的に遠見の鏡を使った狙撃はあまりにも一方的なので反則らしく、また「こんな簡単に決着しても良いの?」と諭された事で、射殺を断念。女王を全力で確実に殺すため、しっかり準備を整えた5日後の夜に再度襲撃すると宣言して再び姿を消した。一方的な展開で終わるはずだった戦闘はプチ大精霊の介入により終結。図らずも生きながらえたシュウメイギクは5日後の戦闘に備えて準備を命じるのだった。
各国・桃源郷合同の騎士団が害虫討伐を進める中、技術陣がカラクリ城をマフル高原からウカガミの谷へ移動させてシュウメイギクが座る天守閣を臨時の戦闘指揮所としていた。更に実戦投入できるよう整備も急いでいるのだという。国を揺るがす大きな脅威を前に、決戦の準備は着々と進められていた。
決戦前夜、姫の捜索を終えたタケは拠点としている生命の湯に帰投。彼女がこの地を拠点に選んだのは魔力回復が出来るためであった。今回の捜索も空振りに終わって嘆息するタケの前にプチ大精霊が顔を見せ、彼女が入浴しようとしているのに無遠慮に語り掛ける。そんなデリカシーの無いプチ大精霊にタケは訊かなければならない事を尋ねる。タケは封印の契約を結ぶ際に本体の大精霊に「姫を殺した者の皆殺し」と「姫の救出」という2つの願いを叶えるよう求めていた。プチ大精霊曰く、既に片方は達成したとの事だがどちらを達成したのかは分からないのだという。もし大精霊が関係者の皆殺しを叶えていた場合、タケのやっている事は完全に八つ当たりとなってしまう。一抹の不安を覚えながらもタケは満月を見つめる。いや、あの月はまだ完全に満ちてはいない。明日の晩になれば完全な満月となり、タケの力も最大となる。ともかく決戦の日は明日にまで迫っていた。罪深き国に制裁を――。
決戦の日の朝。本拠地カラクリ城の天守閣にて作戦会議が始まっていた。まずバンダが調査結果を報告し、謎のベールに包まれていたタケの来歴が明らかとなる。タケは今から500年前のベルガモットバレーで活躍した花騎士であった。元々は辺境の村に住んでいたがその強大な力を国に評価され、村を出て王宮に仕えるようになったのだという。タケは突出した花騎士だったが活躍はそれだけに留まらず、女王シュウメイギクが使っている遠見の魔法の鏡は彼女が作り出したもので、土地柄監視の目が届きにくいベルガモットバレーの難点を改善。王宮による国内統制が著しく改善されて無法地帯が無くなっていた。故にタケは魔法の鏡の監視を看破し、女王の位置を特定出来た訳である。タケが生きていた時代の王宮の記録は欠落して完全には窺い知れないが、その明確な原因なのが「タケが国に仕掛けた戦争」だった。常識で考えればたった一人で戦争が成立するはずがない。だが彼女はそれを可能とした。ウカガミの谷で目撃された亡霊武者の群れを率いて単身ベルガモットバレーに戦争を挑み、世界花の加護を中和する亡霊武者によって国お抱えの花騎士は蹴散らされ、王宮は制圧寸前にまで追いやられた。戦争がタケの勝利で終わろうとしたその時、大精霊が介入。歴史の特異点と化したタケに対して一方的に封印の契約を結んで長い眠りにつかせた。何がタケをここまで駆り立てたのかまでは分からなかったが、シュウメイギクは「この国が先に何かをした」と推測していた。あとは戦って真相を探ろうと考えたシュウメイギクはプチ大精霊を呼び出し、タケに「王宮ではなくカラクリ城の天守閣で待つ」と伝えるように命じた。
陽が沈み、闇夜を照らすものが月明かりだけとなった夜。タケの魔性の力で狂わされた害虫の群れが姿を現し、美しい高原を塗り潰すように進軍してくる。既に防衛線を張っていた桃源郷やベルガモットバレー所属の花騎士が迎え撃ち、たちまちマフル高原は戦場と化す。害虫と花騎士が入り乱れる乱戦の中、放たれた矢が団長目掛けて飛来し、ドラセナによって叩き落とされた。この射撃こそタケの出現を知らせる警報であった。タケとともに亡霊武者の群れも咆哮を上げて出現、地鳴りを伴って進軍を開始する。だがこの事態はベルガモットバレー側も想定済み。ワレモコウとブリオニアの軍師コンビが用意した落とし穴に誘導され、地の底へと叩き込まれる。そこへカラクリ城から撃ち込まれた砲弾が直撃して穴ごと爆ぜた。正確無比な砲撃が容赦なく降り注ぎ、爆発音が何度も轟く。これはまさに強大なタケに対抗するため持てる技術と人員を全て投入した総力戦であった。人と人の戦争ならばこれで決着がつくはずなのだが、残念ながらタケは人智を超えた存在だったため勝負を決するには至らなかった。何体かは撃破したものの生き残った亡霊武者が穴から脱出して進撃を再開。だが軍師コンビはここまで想定しており、以降ワレモコウは害虫戦の指揮を、ブリオニアはタケ戦の指揮を執るため別れた。亡霊武者の前に現れたのは同じく愛染流を修めるゲッカビジンとハナショウブ。世界花の加護を中和してもなお勢いが衰えぬ2人の花騎士を前に、亡霊武者は次第に押され始める。予想外の苦戦を見たタケは遂に自ら動き出した。
突然、タケはシュウメイギクが鎮座する天守閣へ姿を現した。城内にはワビスケが仕掛けた幻術の罠が張り巡らされていたのだが、それをいとも簡単に突破してきたのである。単身タケが殴り込んできたにも関わらず女王は一切取り乱さず、まるで客人を出迎えるかのように落ち着いた口調でタケと接する。すかさず女王の護衛たるガジュマルとコリウスが迎え撃つが、タケは愛染舞闘流や愛染刀拳流といった格闘術を二十の流派ともども会得しており、弓矢が使えない室内においても彼女の優勢は揺るがなかった。2人の護衛が息を荒くする中、何事も無いかのように振る舞うタケ。圧倒的な力量差で護衛を退けると、シュウメイギクに「国が犯した罪」について問いかける。しかし女王は本当に何も知らず、逆に「どうか教えてくれないか」と尋ねる。その言動に心底失望したタケは「ベルガモットバレーは歴史を闇に葬った」と嘆息してシュウメイギクを殺そうとする。
そこへサンデリアーナ、ドラセナ、マジナータの増援がかろうじて間に合った。亡霊武者を率いていたタケが急に見えなくなった事から団長の咄嗟の判断でカラクリ城に向かわせたのだという。不利を悟ったタケは手駒を増やそうとするが、それを遮るかのようにドラセナが問いかける。彼女は「部外者の時間稼ぎ」とバッサリ切り捨てる。実際ドラセナはロータスレイク出身であり今回の試練には何ら関係なかった。だがその部外者から「あなたの亡霊たちが言っていた『姫』って、あなたの妹のことだったりしない?」と言われ、思わずタケは動揺した。そして「この国が妹を奪った事が復讐の動機である」と見抜かれ、続けざまにサンデリアーナから「タケの妹ってことは、つまり……五百歳超えてるってことアルカ!?」と突っ込まれた事で、自分が生きた時代から500年の月日が流れている現実を知る。つまりタケは今まで時間の経過を知らずに復讐の計画を進めていた訳である。試練の一部だったタケの復讐の動機を言い当てた事でプチ大精霊が現れるが、何やら伝達ミスがあったようで現代が500年後の世界だと伝えていなかった衝撃の事実が判明。当初は動揺を隠し切れないタケだったが、やがて悲嘆に暮れる。彼女は自分の時代から十数年しか経過していないと思い込んでいたが実際は500年も経過していた。これでは妹が生きている可能性は限りなくゼロであると…。そしてプチ大精霊の口からタケの過去が明かされる。
ある時、辺境の村に住む老夫婦は思いかけず一人の娘を授かった。タケと名付けられた娘は大切に育てられたが、その時は何の能力も持たない平凡な少女であった。しかし偶然迷い込んだ修羅の竹林にて膨大な生命の源泉を飲み干した事で巨大な魔力を身に宿す。その竹林が愛染流の修練場であった事から志半ばで斃れた愛染流の亡霊たちの記憶や愛染舞闘流の知識をも同時に会得。この事が彼女の運命を大きく狂わせてしまうのだった。強力な力を得た影響で彼女の精神は少しずつ歪み始め、怒りや無念を抱える亡霊武者と同調するようになり、知らず知らずのうち増幅させられていく。やがてタケはその力を見出されて王宮に出仕する事になるが、その際に同じ村で暮らしていた義理の妹も一緒に引き取ってもらうよう王宮と交渉し、姉妹揃って王宮預かりとなった。タケと義理の妹は大の仲良しであり、妹の事を姫と呼んで親しげに会話をした。ただタケが花騎士なのに対し義理の妹は一般人だったため、任務で離れ離れになる時間が増えてきた。そこで妹が寂しがらないよう、タケは遠くからでも会話ができる遠見の魔法の鏡を作った。通常であれば個人で製作するのは不可能の領域なのだが、彼女の類まれなる魔力がそれを可能とした。遠見の魔法の鏡は国の生活を豊かなものにしたが、当時のベルガモットバレーにとって喉から手が出るほど欲しい物であり、あろう事か鏡を盗み出そうとした。だがそれを妹にバレて抵抗されたため、無実の罪を着せて処刑しようと試みた。たまたまタケは任務で遠方に出張しており、鏡の反応が消えた事で急いで王宮に戻ってきたものの、既に刑は執行されていた。 女王に問いただしても「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。国の暴挙に怒りを抱いたタケは妹を取り戻そうと単身戦争を仕掛け……勝利目前のところで大精霊によって一方的に封印されたのだった。滅びる寸前で助かった王宮であったが受けた損害が大きかったのか、結局滅亡してしまったようだ。
白日のもとに晒された国の暗部と、タケの復讐の動機。彼女を突き動かしてきた妹はもう生きていない。果てしない憎悪に囚われた彼女は最期に現女王を道連れにしようとするが、殺意の塊と相対してもシュウメイギクは臆せず自ら「我が心臓を射よ」と命じる。自身と関係ない事であっても女王である以上は責任を取らなければならない。その一方で女王を手に掛ければ、必ずやタケに復讐する者が現れると諭す。それを覚悟の上でなら心臓を射抜いてみせよと。シュウメイギクの覚悟と決意を目にタケの殺意は削がれ、「もし女王を殺害すれば妹を殺した連中と同じになってしまう」とたじろぐ。
その時だった。タケの負の感情を糧としていた亡霊武者が彼女に見切りをつけ、一斉に反逆。その異変に呼応するかのようにタケが苦しみだし、逃げるようにカラクリ城の外へ瞬間移動。支配下から逃れた亡霊武者の群れが彼女を取り囲んでいた。修羅の竹林で斃れた亡霊武者は竹林の中で延々と彷徨っていたのだが、タケが生命の源泉を飲み干した事がきっかけで外へ脱出する事に成功。以降、タケの行く末に興味を抱いて力を貸していたが、その陰では彼女の怒りや憎しみの感情を糧に力を増幅。つまるところ良いように使われていたのだった。今の亡霊武者はタケの負の感情を食べて育った闇の力。自ら育てた力に吞み込まれそうになった刹那、今まで散々命を狙ってきたはずのシュウメイギクに助けられた。亡霊武者と分離した事で文字通り憑き物が落ちたタケは良き輝きを宿した眼をしていた。亡霊武者の群れと団結して戦うドラセナ三姉妹を見て、タケはかつて交わした妹との会話を思い出す。一時は失っていた戦意を取り戻すと、体内に残っていた力を行使して少数ながら亡霊武者を寝返らせる。そして自分が育ててしまった心の闇――亡霊武者を再度支配下に置いて真に自分の力とすべく他の花騎士とともに最後の決戦を挑む。力を追い求めるだけで愛が欠落している亡霊武者は、愛染一刀流の使い手であるナデシコやレウイシアに苦戦。進退窮まった亡霊武者は奥の手として自らの仲間を取り込んで力を膨張させる。だがようやく曇っていた心が澄み渡ったタケには亡霊武者の塊であろうと敵ではなかった。
「集え、月輪の名の下に!今宵、この一矢をもって全てを真に我が物とする!」
彼女の手から放たれた矢は正確に亡霊武者を射抜き、長きに渡る因縁に決着をつけた。あとは消滅するだけに見えた亡霊武者をタケが呼び止め、再び支配下に収めた。今度こそ惑わされぬと確固たる意志のもとに。
戦いの終わりとともに試練も終わった。しかし探し求めた妹は既に存在せず、生きる目標を失ってこの命は何のためにあるのかと落胆するタケ。そんな彼女に団長は「それを決めるのは自分自身だ」と励ます。生きる道は自分で決めるべきだとしつつも、シュウメイギクはタケを王宮で働く事を提案する。だが未だ王宮への憎悪が残っているタケは、現在の女王と王宮が妹の謀殺に関係ないと分かっていても到底許す事が出来なかった。その一方で亡霊武者から解放された影響か以前のような殺気は無くなり、かつて国を滅ぼした事への罪悪感を抱き始める。そんなタケをシュウメイギクは「知らぬ存ぜぬ」で許す。そもそも500年前の罪を糾弾できる者はもう存在せず、大精霊の介入で記録や証拠さえも欠落している以上、タケを裁こうにも裁けない状態と言えた。唯一残っているのは遠見の鏡の製作とそれに付随する功績だけだった。シュウメイギクの懐の深さに心打たれたタケは一言謝罪し、これにて一件落着。遠見の鏡は正式に国に寄贈された。そしてシュウメイギクからの仕官の誘いを丁重に断るとあてもなく彷徨う事を決意するが、団長から「一緒に行きたい場所がある」と提案され……。
タケが連れられてきた場所は彼女の生まれ故郷の村。バンダの調査により位置を突き止めたのだが既に廃村となっていて、そこには荒れ果てた光景のみが広がっていた。そこでマジナータから「姫の子孫を探してみてはどうか」と提案される。処刑されるところを見ていない以上、逃げ延びて幸せな家庭を築いた可能性もある。そんな都合の良い夢物語がある訳ないと拒否しつつも、そこに生きる意味を見出してタケは子孫を探す事を目標にして生きていこうと考えたのだった――。
タケの願いであった「姫を殺した者の皆殺し」と「姫の救出」、このうちの片方は大精霊が叶えたというが、どちらなのかは最後まで明かされなかった。
古代花騎士として他の花騎士とは隔絶した能力を持つ。判明しているだけでも、
など、死にゆく世界の王に対する切り札となりえるだけの高スペックを有している。
かつては姫である妹に忠誠を誓っていたが、団長のもとに着任してからは彼に忠誠を誓う。本人曰く「光る竹から産まれた月の使者」との事だが妙にはぐらかすように言っているため真実かどうかは不明。騎士団に所属してからは団長のためにその驚異的な力を発揮し、時として他の花騎士を圧倒するほどの実力を見せるなど優れた実績を残す。キャラクタークエストでは戦局を見極める優れた戦略眼を見せ、害虫から集落を守るために率先して戦い、見事強力な害虫を撃破して集落を守り切る困難な討伐任務を達成した。彼女の勤務態度は良好、周りの花騎士とのトラブルも無い真面目な優等生であり、また古代花騎士ながら凄まじい早さで現代の環境に適応。その完璧超人ぶりは団長にして「文句のつけようがない」と言わしめるほど。正月ボイスでは「挨拶回りで大臣たちの長話に付き合うのが辛い」と愚痴をこぼす団長に「下手に話を合わせると余計に長引くから適当に相槌を打てば良い」と助言するなど秘書官としての役割も十二分に果たす。500年経過した世界においても妹を探し続けているようだが今のところ何の手がかりも掴めていないらしく、七夕ボイスで子孫を見つけたいと願っている事が判明。団長に対しては会った時から妙な親近感を抱いており、もしかしたら姫の遠い子孫なのではないかと淡い希望を抱いていたが、残念ながらそうではなかったようだ。ただ子孫を残していると推察できる以上、無事天寿を全うしたと団長は考えている。また夏ボイスでは、団長に女物の水着を着せる事に個人的な興味を抱いているという…。
デートイベントでは彼女の趣味である月見に付き合う事になり、一緒に飲食をしながら語り合う。彼女の話によると、古代のスプリングガーデンには竹取物語に類似する物語が存在するようだ。月見には一家言あり、心静かに行うものだとして騒ぐのは言語道断と考えている。月が見えにくくなる冬の夜空は月見が出来ないので彼女にとって少々憂鬱な季節らしい。
庭園のSDでは光り輝く竹に収まっているモーションがあり、モチーフに「かぐや姫」が含まれている事が窺える。古今東西、竹は様々な道具を作る際の素材として活用されてきた。ししおどし、竹かご、板バネ、竹炭など生活に身近なものから、爆雷標的用の擬潜望鏡や竹槍といった軍事転用品まで暮らしに密着。その中には強いしなりを利用した和弓も含まれており、タケの武器が弓になっている理由と思われる。
性能面では火力バフが一切無い完全なる防御型。ステータスは攻撃力が低く、ワンランク下の☆5花騎士にも劣るレベル。一方で防御力はフル強化・フル装備をすると6500以上の大台に乗り、5000超えるのがやっとの他の花騎士を大きく突き放す。とにかく堅い。ちなみに移動力は320と平均的より少し低め。開花まで育て上げると、参戦するだけで全員に防壁30%とダメージ無効化1回(通称バリア)を付与する。防御力を底上げするとともに敵の先制攻撃を防ぐ事が可能で、バリアはクジラ艇のストームブリンガーやEX破級のアクアシャドウ、炎熱の迷宮の神蟲核コア級といった難敵に有効。タラゴンに次ぐ2体目の召喚スキル持ちであり、挑発スキルを持つため集中攻撃を受けるが、3回攻撃を受けると次のターンから無貌の古兵を召喚して防御力を向上させる。召喚中は無貌の古兵5体が横一列に並んで展開し、タケの総合力の10倍の値が攻撃力となり、全体攻撃を行う。召喚したターンに必殺技に相当する月光陣を繰り出し、15倍の攻撃力で全体攻撃。開花している場合は、召喚中は2回分のバリアを自身に張る効果とパーティー全体に防御力80%上昇の効果が付属する。無貌の古兵は暗殺者シターのような強敵がしてくる迎撃を潰したり、敵のバリアを剥がすのに有用。また無貌の古兵の攻撃には魔属性が付与されるため対応できる敵の属性が一つ増える。戦闘中一度しか召喚出来ない代わりに高い攻撃力を持つタラゴン、条件を満たせば何度でも召喚出来て防御バフを振りまく代わりに能力が低めにされているタケと、差別化が図られている。
ただし高難易度ステージによくある「弱点属性以外ダメージ軽減」に引っかかってしまうため、そういったステージでは攻撃力が壊滅的に下がる弱点がある。無貌の古兵を召喚出来るのは3ターンのみで、タラゴンと違って再度召喚可能のメリットがあるものの、再召喚には3回攻撃を受ける必要があるためダメージが蓄積しやすい。加えてタケ自身には(HP0になっても確率で3回、HP1で耐えるガッツこそ持っているが)吸収や回避といったダメージを抑えるスキルが無く、高難易度では再召喚までの隙を突かれ、敵の超絶火力でブチ抜かれてしまう事が多い。この欠点を補える回復やバリアを持つヒツジクサ(ジューンブライド)やジュズダマといった花騎士と組ませると長期持久の礎となってくれるが、先述の「弱点属性以外ダメージ軽減に引っかかる」や「再召喚の隙を突かれて消し飛ばされる」の弱点が致命的すぎて高難易度の攻略には向かない。同じ古代花騎士の枠組みであるジュズダマがぶっ壊れだった事も手伝って、タケの性能が低く見えてしまう。
とはいえメインストーリーや緊急イベントなど高難易度以外のコンテンツでは分厚い防御力が勝利に貢献する。緊急イベントのレイドボス程度だとタケが受けるダメージは「1」か無効化で固定され、パーティーも傷付かない。特に敵の攻撃は激しいが搦め手が少ない炎熱の迷宮に向いており、若干戦力が足りなくてもゴリ押しを可能とする。唯一「弱点属性以外ダメージ軽減」がある奇種の暗腔EX級は不得手だが、いわゆるボーナスステージなので本編攻略にはあまり関係ない。ちなみにタケに攻撃が吸われるのがイヤな場合、挑発(小)持ちに挑発付きフラワーメモリーを装備させる事でタケより優先して狙われるようになる。
ベルガモットバレーにあるケンザンのからくり屋敷跡には発明品のタケノコ型遠距離兵器(要するにミサイル)が存在していたが、タケとの関連性は不明。ただケンザンも過去の人であるため、タケの能力を見て着想を得た可能性もある…かもしれない。
余談だが、タケの実装により松竹梅でパーティーが組めるようになった。
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最終更新:2024/05/03(金) 03:00
最終更新:2024/05/03(金) 03:00
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