にわかとは 、
[形動][文][ナリ]
1 物事が急に起こるさま。突然。
2 病気が急変するさま。
・ 「此の時御病いと―になりぬ」〈記・中〉
3 一時的であるさま。かりそめであるさま。
ほとんどは1と3を合わせたニュアンスで転用される。伝統芸能「博多にわか」なども有名。「ニワカ」「俄」とも。
概要
「にわか雨(突発的に降り出してすぐ止む雨)」「にわか仕込み(付け焼刃などに同じ)」などの派生語も多い言葉だが、現代日本のインターネット上で単に「にわか」と言ったら「にわかファン」を指すことが多い。
元々のファンでもないのに、世の中の流行に乗せられて短期間で急速に興味を持った新参が、あたかも古参のごとく背伸びして振る舞おうとする様子を生温かく揶揄する煽りワードもしくは自虐ワードとして2000年代ごろからネット上で使われてきた。
にわか仕込みだけあってもともとの歴史や背景を知らず、焦ってブームの上澄みだけを模倣しようとするため、すでに廃れかけたジャーゴンを連発してしまったり、使いどころを間違っていたりといろいろ恥ずかしい言動が多くなりがちである。特にそのジャンルの古参からは主に煽りとして用いられる。→用例:「うp主にわか丸出しじゃん……」
「にわか」と「初心者」の違いは、本来ならば主にこういった振る舞い方の差にあると言えるが「にわか」と言う言葉自体が主に煽り用語としても乱用されている現状があり、実際の所そこまで利口には区別されていない。そのため興味を持ち始めた段階の単なる新規層も即戦力足らないという理由で「にわか」として排斥される事態も多い他に、自称の場合はファン歴の長短を問わず「浅めのファン」「あんまり濃くないファン」という意味でも使われたりもしている。
また、逆に古参層の場合には身内の中で質の悪い層を尻尾切りする言葉として利用される場合もある。→用例:「にわかと言ってる奴がにわか、本物のファンはまとも」
そもそも「あらゆるジャンルにおいてにわかじゃない人間」などあり得ないため、時には謙虚な(または開き直った)自虐としても用いられる。→用例:「にわかでサーセンwww」
また、ラグビーワールドカップ2019では、「にわかでもそこから本当のファンが増えてもらえれば」等の報道番組でのラグビーファンのコメントがあった。これを受け、2019年のユーキャンの新語・流行語大賞に「にわかファン」、三省堂の今年の新語に「にわか」が選出された。このように、元は自虐や煽りの用法だったが、近年は単純に「新規層」を指して受け入れる用法でも「にわか」が使われ始めている。
いずれにせよ、にわかが大量に沸くほど活気づいているということ自体はジャンルにとって必ずしも悪いことではない。ニコニコ動画上には、各ジャンルでにわかファン啓蒙のための動画も数多く投稿されている。
例
- 数年に一度の世界的スポーツ大会の年などになると、普段それらをまったく見てもいないにわかファンおよびにわか評論家からそれらとは違うと思ってる古参の自称評論家が共にしたり顔で評論を行う。
- 知名度の低い小説や漫画などがアニメ化されて人気が出たりすると、ネット上では知ったかぶったにわかvs狭量な原作厨の熾烈な攻防戦が展開される。
- 特定のコミュニティを訪れたばかりの人が二次創作と原作を完全に混同したり、微妙にTPOを間違った使い方を連発したりといった言動で周囲に混乱を招く。
- 流行などによりその分野・作品について興味を持ったため、該当分野に対する知識がまだ乏しいだけの段階。→新参
- 純粋にその分野に対してあまり詳しくないだけの様。
関連動画
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関連項目
- ミーハー
- 新参
- 古参
- 厨房
- ニコ厨
- 半年ROM
- 俄の俄による俄のための組曲
- にわかせんぺい
- 月 光(つき ひかる)
- タグ検索:にわかファンのための動画シリーズ
- ニワカ(生放送主)
- 矢口真里
- 品川祐
- 川島邦裕(野性爆弾)
- ニワカは相手にならんよ
- 知ったかぶり
- ラグビーワールドカップ2019
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