セキュリティ(英:security)とは、ラテン語の「sēcūrus」という単語が語源になっており、これは「心配が遠ざかる」「心配が離れる」などを意味する。(心配=cūra)
現在の英単語として「security」と言えば上記を内包する形で
「安全」「無事」「保安」「保障」「防衛」「見守る」「監視」
などの意味も持つ。
単純に「警備」といったニュアンスで用いられる場合もある。
(例:厳重なセキュリティ)
概要
セキュリティとは、上記のように「安全」や「保安」などの意味を持つ単語である。
日本ではコンピューター関係の用語としても一般的に定着している。
一定の安全を保障するほか、広義には問題が発生した際に自動で反撃・撃退する行為も含める。
悪意ある人間の妨害・破壊行為だけでなく火災などの異常検知、避難誘導などに対処する場合もある。
身近なものでは玄関の鍵や監視カメラ、センサーライト、フェンス、防犯ブザー、踏むと音の鳴る防犯砂利、個人の防犯意識なども一種のセキュリティと言える。異常を検知し他の警備員を呼んだり自動的に通報するシステムが備わっている場合もる。
鍵だけでなく、個人で特徴が異なり偽造が難しい生体認証(指紋認証、顔認証、静脈認証、虹彩(瞳)認証、声紋認証)といったハイテクな個人認証手段が使用・併用される場合もある。
施設・人員
政府機関や軍事施設、情報施設、国境、発電所などの重要施設など、容易に侵入し犯罪やテロを起こされては大混乱に陥るため、高いセキュリティが求められる。ただし多くの都道府県・州・山間部など広域にまたがる送電線・線路などのインフラは警備が難しいといった側面もある。
人間によるセキュリティでは、施設やレベルに応じて民間警備員が行うものから、警察や軍事組織が行うものもある。部屋の中で大量の監視カメラの映像を眺め、異常があれば警備を向かわせるといった場合もあるため無線機・トランシーバーなどは必需品。
広大な施設など無人化されたロボットAIが巡回し、不審者に警報を発する場合もある。
警備員のいない個人・世帯・施設においては、関係者や自分自身が最後のセキュリティとなる。
個々の判断も必要
最終的には個々の判断力にも大きく依存するため、セキュリティの死角・盲点を突かれて侵入/攻撃される、悪意ある人間を見抜けない、詐欺行為に納得した上で購入・契約してしまうといった事例は事欠かないなど、相手側の手口や対策法も知っておく必要がある。
いくら厳重な玄関扉があっても開けっ放し・無施錠、隣の窓が開いていれば無意味だし、悪意ある人間を自ら招き入れてしまえば意味が無いようなものである。
その他、起こりうるリスクの想定や対策も必要で、付け入る隙を与えないのも重要。車両や物品などは強奪に備えて遠隔ロックや自動破壊装置、GPSによる追跡装置などを付与する場合もある。
怪しい場合はあらかじめ取り決めた暗号や合言葉を用いる、本人しか知りえない情報を聞く、相手の身分証や登録番号を聞き出し、所属部署に問い合わせるといった手段も非常に有効。
周囲の物品を武器にするなど、護身術などを学んでおく場合もある。
パソコンなど
「セキュリティソフト」や「インターネットセキュリティ」など、パソコンを障害から守ってくれる機能にその名前が付けられている事が多い。またセキュリティソフトによって機能・検知能力は異なる。
職場のパソコンなど、幹部社員からアルバイトまで共通のパスワードだけでは秘密情報が盗み見し放題、産業スパイもし放題であるため、個人の役職・地位に応じたアクセス権限を付与するなど役割に応じたデータにしかアクセスできなくするといった対策も必要である。
セキュリティソフトがあるから万全ではなく、インターネット犯罪には事欠かない。
メールの内容を偽装し開かせる、素性・目的を偽装して接近する[1]、SNSなど匿名だから安心と侮っていると、個人を特定できる情報を投稿[2]してしまう事例も珍しくない。
セキュリティ自体は利益を生み出さず費用はかかっても目立った動きが見えないため、「余計なコスト」と軽視する頭の古い高齢経営者もいる。
警備員
また「警備会社」や「警備員」の事を「セキュリティサービス」と呼ぶ事もある。
※英語では単純に警備員を「セキュリティ」と呼ぶ場合もある。
どこか警察官っぽい姿をしているが、警察官の制服に酷似してはいけないといったルールがある。
警備員と警察官の見分け方 | 警備会社ガードマン手配:税込4,400円~/1名1時間|ガードマン110番 (gadoman-nabi.com)
海外においては防弾仕様の装甲車レベルの現金輸送車を用いる場合もある。
日本国内においては民間警備会社は銃を所持できないため、相手が銃を持っていると致命的。
フィクションにおいて
スパイ・侵入者・怪盗・怪物・その他脅威となるものに対して無力である場合が多い。
むしろ死角から襲われて捕まる、殺される、食われるといった末路も珍しくない。
(→ザル警備)
警備員の服装を奪って堂々と正面から侵入されてしまう場合もある。
物音などで異常に気付いて仲間を呼んだ時点で
半分以上侵入されていたり、既に目標達成し逃亡中であることも多々。
ゲームにおいて
人間以外にも、監視カメラ・センサーといったギミックも映える。
空中や高所・僻地においても、ドローンにカメラや銃が付与されて見回っていることも。
関連動画
関連項目
セキュリティに関する主な資格
脚注
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