みのむしぶらりんしゃん(MTG)単語

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みのむしぶらりんしゃんとは、

  1. ゲームかまいたちの夜2」に出てくるわらべ唄。
  2. 上記わらべ唄の名前を冠したマジック:ザ・ギャザリングデッキ名。本項にて説明。

概要

オデッセイブロックを含むスタンダード期(2002年頃)に存在したコントロールデッキベースにした多色デッキである。作成者は浅原 現在は、TCGラストクロニクル」の開発に携わっている人物である。

特徴として、メインデッキ(基本的にゲームで用いるデッキのこと)に入っている勝ち手段が極端に少ないことが挙げられる。そのため、対戦相手が勝利不可能と判断して投了することが基本的勝ち手段になる。

勝利の手段をメインデッキに組み込まない、という戦略は《願い》シリーズ[1]があってこそ成立していた、という面があり「オデッセイブロックスタンダードから落ちてからは、大トーナメントで好成績を残すコンセプトではなくなっている。

デッキの説明

土地(24) 呪文(36) サイドボード(15)
3 《シャドーブラッドの尾根》
3 《ダークウォーターの地下墓地
2《モスファイア
3《シヴのオアシス
2 《アーボーグの火山
2 《の湿地》
2 《硫黄
2《カープルーザンの
2 《地底の大河》
2 《ラノワールの荒原》
1 《沼》
4 《強迫》
3 《圧
4 《燃え立つ願い》
4 《汚れた契約
4 《終止》
3 《チェイナーの布告》
4 《破滅的な行為》
4 《か》
2 《迫
2 《悪意+敵意》
1 《消えないこだま
1 《ミラーリ》
1 《圧
1 《地獄
1 《チェイナーの布告》
1 《頭の混乱
1 《郷愁的な
1《穏》
1 《迫
1 《洗い流し》
1 《凡人錯覚
1 《虚
1 《綿密な分析》
1 《消えないこだま
1 《ワームの哮》
1 《道徳の変遷》
1 《命の

デッキリスト第5回:浅原晃のデッキ構築劇場-現代における「みのむしぶらりんしゃん」の復活?exitより引用

コンセプトは、最初のバージョンがわかりやすいのでそれを用いて説明する。

土地カードについては、ごく普通マナカードを使うためのコスト)を出すタイプが入っている。…と見せかけて、フィルターランド[2]が8枚も入っていた。序盤でマナを出すことが重要視されないデッキとは言え、この時点でかなり常識逸脱している。

呪文には、手札破壊、クリーチャー破壊といった対戦相手の動きを妨するカード、妨カードを引くためのドローカードがふんだんに盛り込まれている というか、ほとんどそれだけである。このデッキには

  1. デッキに1枚だけ入っている《消えないこだま》を使って対戦相手のライブラリー(山札)を削り、そのあともひたすら妨して、最終的に少し差のついたライブラリー枚数を利用してライブラリーアウト勝利する。
  2. 自分のサイドボードのソーサリーカードを手札にできる《燃え立つ願い》を使って、《消えないこだま》、6/6クリーチャートークンを生み出す《ワームの哮》、自分のライブラリーと墓地を入れ替える《道徳の変遷》のどれかを引き込む。後は妨する。

という、2つしか勝つ方法がない。しかも、1にしろ2にしろ「強引に解釈すれば自で勝ちがとれなくもない」という手段であり、どちらも勝ち手段とは言い難い。トーナメントには「3戦2本先取、全体で50分」という制限時間があるため全られたら時間切れ必至である。

しかし、対戦相手としては重コントロールデッキでない限り、引き分けになるまでるという選択は取り辛い。もし、ビートダウンデッキ引き分けにしてしまった場合、次以降の対戦相手も引き分けになり得るコントロールデッキを使っている性が高いため、負けにした場合よりも勝ちが取り辛くなり、上位の成績を取る見込みがなくなってしまう。

そのため、対戦相手は妨カードの山(だけ)で底的に勝てなくされた結果、試合に勝つために「残り時間を守るために1戦投了して、サイドボードメインデッキカードを交換した2戦以降で2勝する」という選択をせざるをえなくなる。

このデッキは、前述のとおり勝ち手段すら妨カードで埋め尽くされているため、普通コントロールデッキよりもゲームを長引かせるは強い。結局、2戦の途中で時間切れになり「1勝1分け」で試合に勝つだろう。

関連項目

脚注

  1. *ゲーム外のカードを手札に加えることができるカードサイクルトーナメントでは「ゲーム外のカードサイドボードカード」という規定がある。ゲーム自体のルールではないため、実を言うとカジュアルプレイでは「パックから剥いたカード」や「カードファイルに入れていたカード」なんかも持ってこれる。
  2. *不特定マナ1点を支払うと、色付きのマナ2点が出る土地シリーズこの土地には、自で1マナ生産する機がないため、こればかり並ぶとマナが出せず、何もできない危険性があった。

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みのむしぶらりんしゃん(MTG)

2 ななしのよっしん
2018/10/13(土) 23:55:07 ID: gO4mzjOtXh
実際これの存在は物議を呼んだ。
でも実戦で見る機会はほとんどかったんでカジュアルプレイヤーからすれば噂で聞いたへんなデッキ程度の存在。
結局問題提起としての側面が強かったのではないかと。
実際後の遊戯王では遅延行為の扱いについて大いにモメた。
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3 ななしのよっしん
2021/04/18(日) 16:38:04 ID: dfQF0DmQUI
相手の心を折って投了させるなんてよくある事じゃないか
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4 ななしのよっしん
2021/07/20(火) 02:11:49 ID: KNlBe+40Oh
往年のコントロールデッキデッキの大半が妨手段と言う構築はしくなく、相手が勝ち手段の喪失による投了と言う結果自体はしくなかった。
ただ本当にフィニッシャーを不採用と言う構築をやってのけたところが異端
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5 ななしのよっしん
2022/01/25(火) 13:49:15 ID: RZ78K7XdyZ
オレは勘違いしていたな これは体ではなく心を摘む戦い!!
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6 ななしのよっしん
2023/05/18(木) 19:44:28 ID: zhIFxpazl8
カウンターポストの向こう側
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7 ななしのよっしん
2024/01/09(火) 09:18:23 ID: yI43b8HfVg
> 自勝利の手段をメインデッキに組み込まない、という戦略は《願い》シリーズ[1]があってこそ成立していた、という面があり「オデッセイブロックスタンダードから落ちてからは、大トーナメントで好成績を残すコンセプトではなくなっている。

ちょっと訂正が必要かな。
2024年現在ではパイオニア単信心を始めとした、「大いなる創造者、カーン」を使ったデッキスタンダード時代から結果(=好成績)を残しつつある
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8 ななしのよっしん
2024/01/16(火) 16:57:10 ID: xfQySmfK6H
ところでこれなんでこんな名前なの?
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削除しました ID: hghFKCnd9G
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10 ななしのよっしん
2024/03/14(木) 16:12:41 ID: JjX2/9Plh0
デュエマの【カイザーフェニックス】(本来なら【強欲ユニバース】)とかZ/Xの【オタクレイバー】(本来なら【リアンブレイバー】)みたいな感じね

MtGは中でも『なんでそんな名前なんだよ』率は多い気はするが
後年のMtG流石コンセプト分かりづらいデッキ名はなくなって【ハサミタルモ親和バーン】とか直接的なのが増えてる
DMは最近でも【成長バスター】とか【蛮族】とか渾名っぽいのもあるが(《成長》とか《蛮族》といった名前カードがあるわけではない)
あと【サガ抜きサガ】とかか
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11 ななしのよっしん
2024/04/17(水) 11:11:40 ID: GaNvw/mYB0
やたら消されるんだけどもう一度
この時代って結構内輪ネタが多くて、MTGでもグレ神話(あるショップ名から名付けられた新しいアプローチ親和神話って変換するのがミソ)とか、
ターボタクシー(作者手袋つけてプレイするのをタクシー運転手みたいだとからかわれたのが元ネタ)みたいな、作者の身内ネタを残す文化があった
身内ネタだからロングデックみたいに名前を冠するものもあれば、単に身内に皮られたのが残ったステューピッドグリーンとかもある
ミカミッションとか京都迷宮案内はwikiに記事たてられた際に名前元ネタになった本人が不快感示して揉めたって話もある…まぁどっちもサイト消えたんだけど
浅原氏はこういう遊び心を残した名前(KTK、気は確かなの?とか)がすきでつけたわけで、名前自体にあんまり深い意味はない
別のゲームだとデュエマは上が説明してるけど、遊戯王ならコアガジェとか三原式あたりが今も残ってるかな
だからまぁ…その身内以外にはちょっとお寒い名前なのよ…こういう項立てた人は名前おもしれー!って反射的に立てただけだろうし
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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