テイエムメガトン単語

テイエムメガトン

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テイエムメガトン(T.M.Mega ton)とは、1994年 5月8日生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。

概要

父*スキャンはアメリカのGIを2勝した馬で、今は無き日高スタリオンステーションで供用されその安定感から長らく人気を博した。なお、GI級の勝ち馬はテイエムメガトンのみである。ゲームのウイニングポストシリーズで、作品によっては特性が印象に残るポジションの種牡馬であったことも有名。

小島牧場で生産され、テイエムオペラオーなどテイエム冠で知られる竹園正繼の所有となった。

栗東の鹿戸明厩舎に入厩し、1月にダート 1400mの4歳新馬でデビュー。芹沢純一鞍上で単勝2.4倍の1番人気に支持されたが結果は7着。同月には再びダート 1800mの4歳新馬に出走し、以降しばらく主戦となる菊地昇吾を鞍上に単勝4.9倍の3番人気となり、4馬身差付けて上がり最速で快勝。

2月に500万下で芝2000mのつばき賞に出走したが、ここは7番人気10着。

3月にダート 1800mの4歳500万下に出走し、2番人気に支持されたが4着。同月再びダート 1800mの4歳500万下に出走し、3番人気で上がり最速を出したが1着からクビ差の2着と更にクビ差の3着。更に同月ダート 1800mの4歳500万下をもう1走したが、ここも4番人気5着。

4月もダート 1800mの4歳500万下に出走し4番人気でクビ差の2着。同月更にダート 1800mの4歳500万下に出走し単勝4.1倍の1番人気に支持されたが、ここは先行してハナ差の2着。

5月に単勝3.0倍の2番人気でダート 1800mの4歳500万下に出走すると、ここは上がり最速を出し半馬身差で勝利。

6月には1000万下を超えていきなり古馬との対決となる1600万下でダート 1700mの大沼ステークスに出走。単勝25.9倍の8番人気となったが、後方から早めに進出して先頭に立つと上がり最速を出してなんと7馬身差の圧勝。続いて芝の函館記念(GⅢ)に参戦したがこれは7番人気で後方のまま14着。

7月には旭川競馬場のグランシャリオカップ(GⅢ)に出走すると、ここを同厩舎のマコトムテキ相手に3馬身差で勝利。菊地騎手にとっては初の重賞勝利となった。

やや間隔があいて9月に行われるダート 1400mのギャラクシーステークス(OP)に出走。単勝4.4倍の1番人気に支持されたが、ここは後方からそのまま8着に終わった。

10月にはユニコーンステークス(GⅢ)に6番人気で出走。タイキシャトルが勝利する中、後方からタイキシャトルと同じ上がり最速を出したが5着。

11月には盛岡競馬場のダービーグランプリ(GI)に出走。ファンファーレが終わる前にゲートが開かれてレースが始まるという珍事(ニコニコ動画に当時の映像が上がっている)もあったが、1番人気に応えて馬群の後ろからの競馬でフドオーに3馬身差付けて勝利。なお、2番人気の岩手代表メイセイオペラはこの時怪我明けで10着に終わった。因みにこの時の3着で北海優駿勝ち馬シャーペンアイルはなんと14歳まで現役であった上にその14歳でも勝ち星を挙げている。菊地騎手にとっては当然GI級初制覇…というか後に障害重賞を2勝しているものの、平地重賞はこの2勝のみであった。

続いて同月に、ダービーグランプリに対抗するために生まれたが3年で実質消滅したスーパーダートダービー(GⅡ)に出走したが、ここは2番人気6着に終わった。

12月には以降暫く主戦となる武豊が鞍上となって東京大賞典(GI)を迎えたが、5番人気で9着に終わった。

それにしても年間17走はなかなかである。

4歳初戦は1月の川崎記念(GI)。3番人気に支持されたレースでは、逃げたもののアブクマポーロに捉えられ3馬身差の2着。

3月の名古屋大賞典(GⅢ)では2番人気に支持されたが、結果が3着。同月のダイオライト記念(GⅡ)では2番人気に支持され、先行から先頭に立ったがアブクマポーロに再び敗れて4馬身差の2着。

4月にはオグリキャップ記念(GⅡ)に出走し、2番人気に支持されたものの結果は4着。

以降2年以上休養に入り、2000年 6月のプロキオンステークス(GⅢ)で復帰したが、小島貞博鞍上で13番人気16着に終わった。

京都府のカシオペアライディングパークにて乗馬になった後、福井ホースパークに移動し「テイエムチャンス」として乗馬生活を送っており、「扱いやすい穏やかな性格」だったとのことだ。2016年にはテイエムメガトンの所在を知った騎手引退後の菊地氏が会いに来たとか。

25歳となった2019年 10月に亡くなったという情報も存在する。