| 1993年 | 1994年 | 1995年 |
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『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』とは、映画ドラえもんシリーズ第15作である。1994年3月12日公開。同時上映は『ドラミちゃん 青いストローハット』、『ウメ星デンカ 宇宙の果てからパンパロパン!』。
エンディングテーマは『世界はグー・チョキ・パー』、挿入歌『夢の人』。歌は両方とも武田鉄矢一座によるもの。
概要
- 物語の舞台は夢の世界「ユミルメ国」。ファミコンRPGを強く思わせる、典型的なファンタジー世界である。
- あくまで夢の世界なのだが、中盤で夢と現実の認識が入れ替わり、夢の中での死=現実世界ののび太たちの死を意味することになってしまう。
- 夢の世界ではのび太は「ノビタニヤン」、ドラえもんは「ドラモン」、ジャイアンは「ジャイトス」、スネ夫は「スネミス」、静香は「シズカール」という設定である。また、ユミルメ国国王の容姿はのび太の担任の先生そっくり(声も同じ)。
- 映画ドラえもんでは珍しく敵以外のゲストキャラクターが登場しない(映画公式サイト
では、ドラモン以外のメンバーがゲストということになっている)。
- ジャイアンとスネ夫が途中退場し、最終決戦には参加しない。これも映画ドラえもんでは異色中の異色である。
- キャラクターがチリになって直接的に死ぬ描写も衝撃的。
あらすじ
カセットを入れることで好きな夢を見られるひみつ道具「気ままに夢見る機」。のび太はドラえもんに「夢幻三剣士」のカセットを買ってもらい、夢の中で伝説の白銀の剣士ノビタニヤンとして「妖霊大帝オドローム」との戦いに身を転じる。
ゲストキャラクター
- 妖霊大帝オドローム
- ユミルメ国の支配を目論む妖霊軍団のボス。おどろおどろしい姿をしている。人間をチリにしてしまう。
- スパイドル将軍
- オドロームの部下。六本の腕を持つ六刀流のクモの妖魔。
- ジャンボス将軍
- オドロームの部下。耳をはばたかせ、空を飛ぶこともできるゾウの妖魔。
- トリホー
- オドロームの部下のはずである。のび太が夢幻三剣士を買うよう仕向けた。二十二世紀デパートのステマ要員
謎の多い内容
夢世界の設定について、ご都合主義では説明のつかない点が散見される。
明らかに異様なのがトリホーで、のび太が「気ままに夢見る機」を起動するよりも前から現実世界に現れ、のび太たちに干渉している。
物語の原因はのび太ではなく、それより前に存在していることになる。
ラストシーン、やたら明るいエンディングテーマと共に、ありえない位置に建っている学校についても議論される。
この物語は仮想世界で起きた数日間の出来事でしかなく、大長編シリーズにしては小規模な話とも取れる。
だが一方で本当にただの夢の世界だったのか?という疑問も残るのである。
このことについてはおそらく意図して説明が省かれており、視聴者に奇妙な印象を残す。
関連動画
関連項目
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