ハイドラガンダムとは、新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNITに登場するMSである。
概要
オペレーション・メテオのガンダム5機、およびガンダムエピオンに対抗するため開発されたMS。しかしその射撃重視の装備が重視されている点を見ると、後者のガンダムエピオンを意識して作られたことは明らかである。
精神感応型の武器を搭載した画期的なMS。さらに、マルチセンサーと呼ばれる複合型のセンサーシステムを搭載しており、通常のガンダムヘッドの他、左右に豚鼻のようなヘッド、後頭部には口部にビーム砲を備えたヘッドがあり、それらを切り替えて使用する。
これらの機能の複合によって、パイロットは敵の位置をかなり正確に把握することが可能となっている。
装備はビームサーベルの他に、インコムとしても使用可能な肩部のショルダークローや、右肩に固定装備され、なおかつ携行武器としても使用可能な高出力のバスターカノンなどを持つ。この性質を見ると、格闘兵装しか持たないガンダムエピオンを射程外から徹底的に攻撃して圧倒するというコンセプトが見えてくる。
また、足を収納することで高機動形態に変形出来る能力を持ち、このうえで頭部を後頭部のモードに切り替えると誰がどうみてもジオングにしか見えなくなる。G-UNIT企画者のジオン公国軍リスペクトの最たるものがこのハイドラガンダムで見ることが出来る。
さらに腰部のサイドスカートにはステルスジャマーを備えており、レーダーを無効化する能力まで持ち合わせている。
本機のライバル機となるガンダムグリープは、宇宙船のジェネレーターを装備しているためとんでも出力スペックを誇っているが、このハイドラガンダムも設定上10000kw越えという怪物的な出力を持っている。
アフター・コロニーでは本機くらいしか装備していないインコムに、世界観をガン無視したジオン軍的なヘッド(Gジェネではしかもモノアイが光る)、もはや宇宙世紀から間違えて(黒歴史的に)迷い込んでしまったMSなのかもしれない。 しかもこの機体、G-UNITの世界のガンダムが全機が搭載しているPXシステムをもたない独立した機体でもある。本当に間違えてやってきたのでは…プラモやゲームでの設定公開によりインコムの運用・マルチセンサーの索敵以外でもガンダムグリープ同様の脳波感応操縦が導入されている事が判明(以前ならサイコミュ、近年ならガンダムUCの「インテンション・オートマチック」とほぼ同様の機構)
PXシステムを発動させたガンダムアスクレプオスを終始圧倒、PXシステムを応用装備しているガンダムグリープと比較しても引けを取らない反応を示し、操縦者であるヴァルダーの操縦技術により驚異的な運動機動性を発揮し、既存のMSを圧倒するG-UNITをもしのぐ。
劇中では暗黒の破壊将軍ヴァルダー・ファーキルが搭乗し、作中でその二つ名の通り破壊の限りを尽くした。ヴァルダーは本機でトレーズの乗るガンダムエピオンと戦うことを心から望んでいたが、エピオンはミリアルド・ピースクラフトが搭乗することになったうえ、トレーズはガンダムグリープとの戦いの最中に別の戦場で戦死してしまう。
これに動揺したせいもあって、ガンダムグリープによってその隙を突かれてビームランサーで両断された。
なお、当時そこまで人気だったのか、その魔王的な外見がちょうど良かったのか、主人公機であるジェミナスらをさしおいて、ハイドラガンダムだけがやたらとゲーム作品に出演している。
ガンダム・ザ・バトルマスターズ2はもちろん、ガンダムW THE BATTLEでも平然と出演(元となったバトル・マスターズ2の流れで)しており、このゲームではなんとガンダムエピオンとの対決も実現する。
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