ファンタシースターポータブル2(PHANTASY STAR PORTABLE2)とは、SEGAから2009年12月3日発売されたゲームである。開発は株式会社セガ、株式会社アルファ・システム。
UMD版、DL版の2種類で販売されている。体験版も配布されている(こちらもUMD版とDL版が存在する)。
略称は前作とだいたい一緒(ユーザ間ではプレイステーションポータブルの略称と区別するためPSPo2の略称が使われることが多いが、公式動画は「PSP2」がタグロックされている)。
概要
PSUから3年後が舞台。プレイヤーは傭兵として海底レリクスのミッションに参加しようとしたところ、少女エミリアと共に洞窟内に閉じ込められてしまう。
操作方法は前作とほぼ一緒だが、敵の攻撃を防ぐ(ロッド以外の両手武器およびシールド(左手装備)を装備時のみ)、緊急回避が可能になった(ガード・回避時にPP消費)。
またPPが武器固有からキャラクター固有の値に変更された。種族・性別でこの値の初期値は変化する。
タイプはハンター・レンジャー・フォースの3種と新たに登場したブレイバーの4種となり、上位職はなくなった。
前作のように、タイプ毎に使用可能武器は違うが、「タイプエクステンド」と呼ばれるシステムを利用することで今まで使えなかった武器や新たなランクの武器を使えるようにしたり、逆にランクを落として使えなくすることも可能になった。
タイプエクステンドにはエクステンドポイントを消費する。また1度上げたランクを下げた場合、その分のポイントが戻ってくる。
- ハンター(Hu)
- 近接攻撃が得意なタイプ。初心者向け
- レンジャー(Re)
- 遠距離攻撃が得意なタイプ。中級者向け
- フォース(Fo)
- 遠距離攻撃(特にテクニック)が得意なタイプ。上級者向け
- ブレイバー(Br)
- 万遍なく戦える万能タイプ。一部両手武器と片手武器が得意でEXトラップが使用可能。
それぞれのタイプで得意武器・苦手武器が存在し、タイプエクステンドを行う際にエクステンドポイントが必要となる。得意な武器なら少ないポイントでランクの上昇が行えるが、苦手な武器はより多くのポイントが必要となる。
タイプによってフォトンアーツ(PA)の最大値が変わり、ハンターはスキル、レンジャーはバレット、フォースはテクニックの最大値は30、それ以外のPAの最大値は15までであり、ブレイバーは全て20となっている。
変更点・追加要素
上記のガード・緊急回避を含めて、いろいろあるが大体以下の通り。
ブラストゲージの追加(ミラージュブラスト)とレベル引き下げ
今までキャストとビーストしかブラストゲージが使えなかったが、ヒューマンとニューマンも使用可能になった(ミラージュブラスト)ことに加え、ブラストゲージの使用可能レベルが引き下げられ、全員LV10になれば使えるようになった(ただし使用するにはユニットを防具に取り付ける必要がある)。
ミラージュブラストには属性があり、ヒューマンは闇、ニューマンは光を専用で使用できる。
倉庫・称号の共有化
倉庫が共有倉庫となったため、メモリースティック内にあるセーブデータ間でのアイテムのやり取りが可能になった(最大数も増加し1000になった)。
ミッション中アイテムを持ちきれなくなっても共有倉庫に送ることが可能になったため、不要なアイテムを捨てることなく減らすことが可能になった。
加えて称号がキャラクター毎ではなく共通のものとなったため、どのキャラクターでも称号の報酬を入手できるようになった(ただし称号の報酬は1度だけ)。
ユニットの部位の廃止・共有化
前作では頭・胴・腕・脚と部位ごとに装備可能なユニットがきまっていたが、今作では防具に空きがある限りどのユニットでも取り付けられるようになった(ビジュアルユニットは1種類のみ、複数取り付け不可)。
ただし防具に設定されているランクを超えるランクのユニットは装着できない。
またユニットは最大で6個の防具で共有できるようになった。
アビリティカスタマイズ
それぞれのタイプレベルが上昇するとアビリティを習得できる。
これはキャラクターに特殊な効果を付与でき、HPやPPが上昇する・特定の武器のクリティカル率を上げる・状態異常を無効化するなどの効果がある。
付け替えには費用(メセタ)はかからず、好みのアビリティをつけることができるがタイプレベル毎に取り付けられる数が決まっており、またアビリティも取り付けに1~4のコストが設定されている。
取り付けの上限は最初はコスト4つ分までしか取り付けられないが、レベルを上げていくと最大で8つ分まで取り付けられるようになる。
チャット機能の追加
前作では排されていたチャット機能やロビーアクションが今作では追加されている。
ショートカット(セレクトボタンから選択できるメッセージ)やオートメッセージ(設定した状況になったときに自動で発言する機能)があり、ソフトキーボードもあるためチャットも可能となっている。
引継ぎ
製品版ではPSU(Xbox360版は非対応)、PSPo、PSPo2体験版からの引継ぎが可能になっている。体験版はPSUとPSPoからのみ。
引き継ぐことで特殊な称号や片手剣(イグザム)、ビジュアルユニットを入手することが出来る。ビジュアルユニットは引き継いだ際に選んだタイプによって変化する。(PSPo2体験版からでは入手不可)
ちなみに引き継げるのは名前・種族・性別・容姿・プロポーション・アンダーウェアと装備していた衣装などで、声・装備品・アイテム・お金・レベル・戦闘タイプ・習得したフォトンアーツ・称号・図鑑などなどは引き継げない。要するにキャラクター本人以外引き継げないと思ったほうが早い。
インターネットマルチモード
今作ではインフラストラクチャーモードを使用してのオンラインマルチプレイが可能になった。環境によるかもしれないがラグは殆どなく、非常に快適にプレイできる。購入時に付加されるコードをPlaystation@Storeへ入力することでプレイすることができる。
ただし、接続用のコードは1つのアカウントに付き1つまでしか登録できないため、中古での入手ではこのモードがプレイできない場合がある。また規約違反によるコードの差し止めを食らうとそのアカウントでは二度とプレイすることができない。
なおインターネットマルチモードは2012年2月22日を以てサービスが終了した。
コラボレーション
ゲームとは無関係だが、さまざまな作品や商品とのコラボレーションも企画されている。
どこでもいっしょ(トロとクロがパートナーメンバーとして参加)、ジャンプ、ファンタ、ピザハットや初音ミク、ヱヴァンゲリヲン、Fate/stay nightからのコラボレーションが発表されている。
発表の方法はそれぞれ異なり、PSPo2公式サイトだけではなく、各雑誌やコラボ先の公式サイト、イベントなどで配布されている。
体験版の特徴
11月1日より体験版の配布が行われた。公式WebサイトからのDL、PlayStationStoreからのDL、UMD体験版からのインストール、製品版からのインストールが可能になっている。
体験版では以下の制限がある。
- 第1章までプレイ可能
- PSU、PSPoのセーブデータを引き継げる(引き継げない要素もある)
- キャラクターレベルは15まで、タイプレベルは5まで
- タイプ変更不可
- 一部施設が使用不可(コスチューム・ルームグッズ・アイテムトレーダー等)
- エステで一部機能が使用不可(ボイスと体型の変更)
またUMD体験版は前作同様他のPSPユーザーに体験版を配布することができる。他にも「トライアル」として「戦場のヴァルキュリア2」と「J.LEAGUEプロサッカークラブを作ろう6」の体験版も内蔵されている(これらはDL可能)。
ネットワークトライアル
ただし体験版では全てのプレイヤーが参加できるわけではなく、トライアルライセンスに応募し当選する必要がある。
抽選は11月中の毎週木曜日に行われ、それに当選した5万人がオンラインでのプレイに参加できる(最大20万人がプレイ可能になる)。トライアルライセンスの応募はPlayStation@Storeから行える。また落選しても次週の抽選に自動的に繰り越される。当選結果はメールで送られてくる。
なおネットワークトライアルは11月9日13時から開始され、計4回の抽選が行われた後、12月1日0時をもって終了した。
登場人物
詳しくはPSUシリーズの登場キャラクター一覧を参照。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
公式チャンネル
関連リンク
関連項目
- 1
- 0pt