ルドルフ・ツェペリン単語

ガイロス帝国現皇帝。
ZAC2097年に前皇帝が崩御し、それから1年後のZAC2098年に皇帝に即位する。

しかし、当時はまだ10歳だったため政治能力がないと判断され、ギュンター・プロイツェンが後見人となって帝国の実権を握る事になり、皇帝としてはお飾りになってしまった。

とは言え全くの無知な子供というわけでもなく、この年で既に皇帝の自覚と責任感を持ち、さらに残忍な暴君として知られた前皇帝と違って平和を愛する穏健派で、何より民を思いやる賢君としての素質を備えていた。

バトルストーリーに登場したのは物語後半のプロイツェンの反乱時で、彼に連れられて皇居地下の秘密格納庫に赴き、そこで全身にエネルギーケーブルを取り付けられたブラッディデスザウラーを見せつけられ、プロイツェンの正体と真意、そしてこれから彼が何をしようとしているのかを知らされる事となる。

ルドルフはあくまで自分の国と民を守るためとしてゾイドを使っての1対1の決闘を進言、プロイツェンもそれを受諾し、自らセイバータイガーゴールドに乗ってプロイツェンのブラッディデスザウラーに挑むが、流石に相手が悪すぎてあっという間に窮地に追いやられてしまう。
そこにカール・リヒテン・シュバルツのアイアンコングが乱入してブラッディデスザウラーを攻撃、その隙にエネルギーケーブルの幾つかをちぎり取る事に成功するが、プロイツェンはそのまま自爆を決行、ルドルフは寸前でシュバルツに庇われて命拾いした。

このプロイツェンの自爆により帝都ヴァルハラ全域で大爆発が起こり、帝都で展開していたヘリック・ガイロス両軍もその爆発に巻き込まれて大打撃を負うも、寸前でルドルフがエネルギーケーブルの一部を破壊していたため爆発の威力は僅かながら軽減され、両軍は壊滅こそ免れるのであった。

その後は残存部隊を率いて帰還する共和国軍をシュバルツと共に見送り、劇中での出番を終えた。

ガイロス帝国現皇帝。
『機獣新世紀ZOIDS　EX』で初登場し、フィーネを助けるため協力を要請しに来たバンと出会う。
彼に自分が父の意志を誤解していた事を指摘され、以来バンを慕うようになる。

ガイロス帝国皇太子。後に皇帝となる。
こちらもルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンⅢ世という名前になっている。
一方で前皇帝は祖父であり、名は「ツェッペリンⅡ世」となっている。

基本設定はバトストと同じであり、戦争の終結を望む穏健派として前皇帝が死去すると即座にプロイツェンに戦闘の停止を命令した。

しかし、前皇帝が「ルドルフに何かあったらプロイツェンを皇帝にしても良い」という遺言を残していたため、プロイツェンから邪魔者として命を狙われる事になる。

偶然、皇帝を誘拐して身代金をせしめようとしたロッソとヴィオーラに誘拐された事で命拾いし、両者を親代わりにして交流を深めるが、二人はレイヴンのジェノザウラーとの戦いで生死不明となり、それ以降はバン・フライハイト達と同行して彼等との友情を深めたり、ゾイド操縦の手ほどきを受けたりしながら帝都へと向かった。

しかし、刺客の追撃も激しくとうとう皇位継承の証となる皇帝の指輪をプロイツェン側に奪われるが、それでもプロイツェンの暴挙を止めるべく帝都に舞い戻り、戦乱終結後は正式に皇位を継承して新たなガイロス帝国皇帝となった。

第二部ではヘリック共和国とガイロス帝国は正式に和平を結んでおり、ジェノブレイカー登場の際にはルイーズ大統領と首脳会談を開こうとしたり、デススティンガーに共和国首都のニューヘリックシティが壊滅させられた際には焼け出された共和国市民を受け入れたりするなどの援助活動を積極的に行なっている。