ストームソーダーとは、『ZOIDS』シリーズに登場する翼竜型飛行戦闘ゾイドである。
機体解説
ストームソーダー STORM SWORDER |
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基本情報 | |
---|---|
型式 | RZ-029 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | 翼竜型(テラノドン型) |
スペック | |
全長 | 10.1 m |
全高 | 12.9 m |
全幅 | 不明 |
重量 | 47.0 t |
最高速度 | MACH 3.2 |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ヘリック共和国が開発した翼竜型制空用戦闘機ゾイドで、RZ-28ブレードライガーに次ぐ2機目のオーガノイドシステム(OS)搭載機でもある。
航空戦力には既に旧式化著しいRZ-10プテラスしか持たず、EZ-5レドラーに苦しめられていた共和国空軍であったが、そこに共和国軍諜報部が帝国内で開発予定だった新型戦闘機ゾイドのデータを奪取し、それを元にして制作した機体にOSを組み込む事で完成させた。
(つまり元はと言えばレドラーの後継機になるはずだったかも知れないゾイドである)
そのため、開発思想は帝国のものに近くコクピットも完全に装甲で覆われているのが特徴。
また中型ゾイドでは機体内にシステムが収まり切らないと言う事でエンジンポットなどが外部に取り付ける形となっているが、これにより拡張性も向上しており、将来におけるさらなるバリエーション機の開発も見込まれていた。
そして新型のマグネッサーウイングとエンジンポッドによりターボブースト発動時の最高速はマッハ3以上のものを叩き出せるようになっている。
頭部と両翼のレーザーブレードですれ違い様に敵機を斬り裂くというレドラーと全く同じ戦法を得意とし、それでいてOSにより強化された運動性能と機動性能によりその航空格闘能力はレドラーの10倍という圧倒的なレベルに達しているが、その反面、射撃武器は小口径のパルスレーザーガンのみと非常に乏しく、ある意味でレドラーと似たような欠点を抱えているため対地攻撃にはプテラスとの連携が必要と思われる。
第二次大陸間戦争においてはこのストームソーダーが参戦するや瞬く間にレドラーから制空権を奪い取って帝国補給線を分断させ、これにより追いつめられた共和国軍が体制を整える時間を得るに至る。
その後も共和国軍の切り札となったRZ-37ウルトラザウルスを空から護衛したりと西方大陸戦争においては全局的に活躍したが、OSを搭載した結果量産性が悪化しており、数で攻めるようになった帝国軍航空戦力に対抗するため共和国軍はRZ-39レイノスやRZ-45サラマンダーといった旧式機に頼らざるを得なくなってしまった。
性能を見れば間違いなく現行機の中でも最強クラスの航空戦闘ゾイドであったが、暗黒大陸戦争期や第二次中央大陸戦争期ではほとんど使われなくなった。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2100年ロールアウト。ブレードライガーやガンスナイパーと共に西エウロペ大陸へ初派遣され、遺跡から逃げようとするジェノザウラーを追跡しようとしたが、翼を破壊されたため断念した。
その後、ストームソーダーはある程度量産されて正式に戦争に参戦し、レドラーを瞬く間に駆逐して制空権の奪取に成功。共和国空軍は帝国軍の補給線を徹底的に叩く事で帝国軍を慢性的な物資不足に陥らせた。
第二次大会戦では悪天候により防空網に開いた穴をレドラーに突かれるという事もあったが、共和国軍の決戦部隊デストロイヤー兵団の進撃の際には同兵団の主力となるウルトラザウルスの空を最後まで守りきって見せた。
しかし、戦争後期では空軍の補強においてストームソーダーのこれ以上の配備は困難としてレイノスの方にお鉢を回されたり、対ザバット戦では数で勝り、さらに遙か高空から攻撃してくる相手にストームソーダーでは対応仕切れないと言う事でサラマンダーが登用されたりと出番がどんどん減って行き、暗黒大陸での戦争ではあまり使われず、さらにネオゼネバス帝国との戦いでは元より数が少なかった所為かほとんど失われてたらしい。
アニメ
『ゾイド -ZOIDS-』から『ゾイドフューザーズ』に登場。
キットの武装設定では火器をほとんど装備していないが、アニメでは翼にミサイルを搭載している場合が多い。
『ゾイド -ZOIDS-』では共和国軍の謎の実験機として初登場。
翼の男爵を名乗る謎の男女2人組“アーラ・バローネ”の乗機として2機編成で現れ、陰ながらバン・フライハイトやルドルフを狙う帝国軍を打ち払い終戦まで両者を支援し続けた。
第2部では共和国軍に正式採用されたようで一般機が多数量産、使用されていた。
哨戒機や護衛機として働く共和国所属機だけでなく、中には敵側が乗り込んで主人公勢と戦う事もあった。他にも帝国軍に譲渡する予定だったストームソーダーステルスタイプやデススティンガー迎撃用の大気圏離脱用改造機などが登場。前者は途中で帝国軍の強硬派残党に奪われてあわやテロに使われそうになった所をバン達やアーラ・バローネに討伐される。後者はアーバインとトーマが乗り込み、彼らの活躍により見事デススティンガーを載せた敵母艦の撃沈を成功させた。
ダークバトルに使用され、ジェミーのレイノス、ビット・クラウドのライガーゼロイエーガーと激戦を繰り広げるが、ホバーカーゴに戻ったリノンのガンスナイパーに撃墜された。
『フューザーズ』では一般に普及した通常ゾイド扱いになっている。
劇中ではファイヤーフェニックスの捕獲を狙う悪質ハンターが使ったり、他にもバリエーション機であるストームソーダージェットが客船型ホエールキングのハイジャックのためにギャング団に使われていた。
主な機体バリエーション
ストームソーダー・ステルスタイプ
『ゾイド -ZOIDS-』に登場したストームソーダーの機体色を黒に変えて視認性とレーダー捕捉性を抑えたステルス機。
その名を縮めて“SSS(スリーエス)”と呼称され、第一次ロットは帝国軍に和平の証として譲渡される予定だった。
しかし、途中で帝国過激派でヒルツの配下となったラルフ中佐とミューラー中尉に奪われてしまったため最終的には、ヘリック共和国側で迎撃する。カタパルトで噴射されたバン・フライハイトのブレードライガー、フィーネ・エレシーヌ・リネの応援で駆け付けたアーラバローネに撃墜された。
終盤ではバンとブレードライガーを追うために起用されたが、レアヘルツの谷から発せられる電波の影響で不時着した。
ストームソーダージェット
ストームソーダーを黒玉色(ジェット)に塗り変えた機体。
こちらもステルス性を高めていると同時に、動力機関にも改良を加えて最高速度も向上させてある。
ストームソーダー フレイムスラッシュver
『ゾイドオリジナル』という独自のシリーズに登場したストームソーダー。
共和国軍が帝国より奪取した新型機をドッグファイト用に改装した機体で、真紅色のボディに特殊なクリスタル素材で構成された翼を装備し、白兵戦時や突撃時の攻撃力を飛躍的に高めている。
ストームソーダーFX
初登場は『ZOIDS SAGA2』。以降SAGAシリーズに登場したストームソーダーの次世代技術試験機。
機体下部にフリーラウンドシールドに似たウェポンバインダーが増設されEシールドも装備、最高速度も向上している。
電撃ホビーマガジン2001年1月号「SMACK ZOIDS!」にデザイン画が掲載、理由は不明だが構想の段階でプランは凍結されたと説明されている。
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関連項目
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