レオニード伯爵とは、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」の登場人物である。
私がポドールイ伯レオニードだ。
女に生まれたかったよ。伯爵様に噛んでいただけるんだから。
ロアーヌの北方にある、永遠に夜のまま朝が来ない山あいの雪の町・ポドールイを治める領主。
600年以上の時を生きるヴァンパイアであり、魔王や聖王を直接知っている人物。ミカエルの遠い親戚でもあり、彼らの祖先も直接面識があるためオープニングのイベントでモニカ一行を迎えた際には、「祖先であるヒルダ以上に美しい」とモニカの美貌を称えた。
吸血鬼ではあるが、伯爵に相応しいだけの高貴さと気品も備え、ミカエルにも「ヘタな人物よりも信頼できる」と言われているらしい。
モニカ一行を匿っている間、「退屈しておいでのようですな」とポドールイの洞窟の場所と財宝の情報を教えてくれる。
定期的に領民の中から若い女性を城へと呼び寄せ、その生き血を吸っている。血を吸われた女性は城から出られなくなる代わりに不老不死となれるため、城に呼ばれる事を望む者は多いという。
ポドールイの街もまた、夜の静寂な雰囲気やBGMがプレイヤーからも人気が高い。
ちなみに吸血鬼ではあるが、炎天下のナジュ砂漠やグレートアーチの砂浜なども普通に連れて歩ける。
あなたが聖杯を持っていると聞きましたが?
またレオニード伯爵は聖王遺物の一つである聖杯を宝として大事に保管しており、聖杯を取りに来た者に対して「地下にある私の部屋まで、生きたままたどり着いてもらいたい」と試練を与える。そしてアンデッドモンスターが徘徊するレオニード城の地下通路を「生きたまま」くぐり抜けレオニード城最深部へ辿り着いた者に、聖杯を授けるのである。
ゲーム中、ツヴァイクで開催されているツヴァイクトーナメントで優勝して、ツヴァイク公から聖杯の話を聞く事で初めて聖杯を入手できるようになるため、ユリアン等が主人公の場合でゲーム序盤からポドールイに行く事ができる場合でも、最深部まで行っても聖杯を入手することはできないのであしからず。
道中は強力なアンデッドモンスター達が行く手を阻むが、中でも最後の関門であるヤミーが曲者。死人ゴケでこちらの技と術を封印し、ぶちかましやエクトプラズムネット、マルチショットなどで全滅に追いやってくる。体当たりとネットの見切りを用意し、アンデッドに特効の技や術を揃えても苦戦は必至。
城内には骸骨系やゾンビ系、はたまた精霊・妖精系といった女性型モンスターたちが出てくるが、聖杯を得ようと城内へ挑んで力尽きた冒険者やレオニードに噛まれて永遠の命を得た女性たちの成れの果てなのだろうか・・・?
なお、「聖杯を持つものに従おう」と述べている通り、もし入手した聖杯を売却したり何らかの事故で失うと二度と仲間にできない。またレオニードに聖杯を装備させたままパブで別れると二度と仲間にできないだけではなく聖杯も戻ってこなくなるバグがある。注意。
またモニカが主人公の場合は、トーナメントに参加できないので絶対に仲間にできない。
あとどうでもいいが、ツヴァイクや西の森でレオニード伯爵がナハトズィーガーに轢かれる姿はとてもシュールである。
キャラクター性能
聖杯を入手すれば、レオニード伯爵を仲間に加える事も可能になる。
かなり尖った性能であり、他のキャラには無い以下のような性能がある。
- HPが基本的に666から増えない。がんばって鍛錬すれば700、800以上まで強化する事も可能だがかなり長い道のりになる。
- スタン以外の全ての状態異常無効。性別は男性だが、絶対に魅了されない。
- 傷薬や回復術など、味方に使う回復手段でHPを回復できない。そのため回復は吸血やジェントルタッチで他者からHPを奪うか、ターン毎の自動回復のみ。
- またベルセルクやハードファイアのような味方にかける術も無効。
- 即死技、体力吸収系の攻撃も効かない。
- LPがゼロなので、LPを奪う攻撃(ライフスティール、ライフブレイク)も一切無効。
- 戦闘中に一度でもHPがゼロになったら、体が灰になってしまい戦闘終了まで復活できない。上述の通り味方にかける術もかからないのでリヴァイヴァも無効。戦闘終了するか退却すれば復活する。
- アンデッドに特効の攻撃(サンシャイン、明王拳など)で大ダメージを受けてしまう。
- 後述するように専用技を持ち、通常の術は習得できない。
このように、ヤミーを倒せるほど強くなったパーティですら即戦力になりうるほどの戦闘力であるが、癖が強いためパーティメンバーとして最終戦まで運用していくならば知識と技術が要る、上級者向けのキャラクターである。
アスラ道場に行けばエクトプラズムネットやフェロモン、毒霧やメガサクションなどの攻撃を全く気にせずに戦える反面、同じターンにダガージョーやヒートウェイヴで畳みかけられ1ターンで灰にされかねないのが辛いところ。
なお「ライフブレイク無効」「魅了無効」の特性を生かして、聖王廟のつらいテストに同行させると大活躍してくれる。
固有技
レオニード伯爵専用の固有技。いずれも、使用すると地相がアビスへ変化。
- アンデッド支配
全体攻撃。アンデッドモンスターを1ターンの間支配して、同士討ちさせる。レオニード自身かなり素早さが高いので高確率で先制できるだろう。
技がかかるとモザイクのようなエフェクトがかかるが、一体何が起こっているのか・・・? - 凝視
全体攻撃。女性型モンスターを魅了する。
こちらを誘惑してくる妖精系モンスターを逆に魅了してしまうのも一興。 - ジェントルタッチ
単体攻撃。敵の生命力(LP)を全て奪いつくし、即死させる。
アンデッドには無効だが、ボス敵を除いて命ある敵には大抵有効。玄龍やマクシムスガードも一撃で消滅できる。 - 吸血
敵ではなく味方1人から血を吸って、HPを回復する。
女性限定というわけではなく男性相手でも血をいただくことは可能で、雪だるまやロブスターだろうが妖精や象だろうがガツガツと血を吸う。
固有防具・宵闇のローブ
せっかくなので当記事ではレオニード伯爵の固有装備でもある、ゲーム中屈指の防御力を(数値上では)持つ防具の宵闇のローブについても解説する。
レオニード城の隠し部屋の宝箱から入手できたり、悪魔系のリーパーや骸骨系のノスフェランが低確率でドロップする防具(ローブ)。
物理防御・魔法防御ともに42という超強力な守備力を誇るが、なぜか戦闘で被ダメージが多い。そのため「受けるダメージが2倍になるのか?」という噂が立った事もあった。
実際の性能は、ゲーム中では表示されないが「物理防御(斬打突射)△、熱・状×」のマイナス耐性があるため、実質的な物理防御は21だけである。熱・状属性は×なのでこちらに至っては0しかない。
状属性の攻撃は多いため、魔法防御も冷気と雷以外に対しては殆ど無いも同然、というガッカリな性能となっている。冷気や電撃が主体の敵と戦うならそれなりには役に立つが。
なお、レオニードが装備している宵闇のローブに限っては「熱×」のマイナス耐性だけなので、こちらは数値通りの性能を持つ。そのためプレイヤー間ではレオニード伯爵が装備する宵闇のローブを「本物」と評しそれ以外の宵闇のローブを「偽物」と呼ぶこともあるという。
関連動画は私のマイリスにある。ぜひ生きたまま辿り着いてほしいな
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退屈しておいでのようですな。ここから北にコミュニティがあります
関連項目もまた一興か・・・
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