『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』とは、テレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第11作である。2008年7月19日公開。
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の劇場版第2作の映画作品かつ、「神々の戦い」三部作の第2作。ポケモンの映画作品で前作と直接ストーリーがつながっているのは初めてである。興行収入は48.0億円。
本作の前売り券ではレベル100の「レジギガス」がゲットできた。これまでの配布ポケモンはすべて通常のプレイでは入手不可能のポケモンであったが、本作では初めてゲーム内でも入手できるポケモンである。(ただし、このレジギガスは『プラチナ』へ送ると特殊イベントが発生する。) 最終的に前売り券の売り上げ数は238万枚を達成した。この数値は歴代シリーズでも最高記録であり、2009年には「最も前売り券が売れたアニメ映画」としてギネス世界記録にも認定されている。
劇場内では本作の中心ポケモンとなった「シェイミ」が配信された。なお、映画公開中に発売された『プラチナ』では受信が不可能であった。
あらすじ
この世界の裏側にある、鏡のような不思議な世界……「反転世界」。そこはギラティナだけがすむ特殊な空間。その反転世界を舞台に、ディアルガとギラティナの壮絶なバトルが巻き起こった!
なぜ二体のポケモンは戦うことになったのか……。反転世界の驚くべき秘密とは!?
旅を続けるサトシとピカチュウたちの目の前に、見たこともないポケモンが現れた。それは、かんしゃポケモンのシェイミ。かわいくて、ちょっぴり生意気なシェイミには、ある秘密が隠されていた。
旅の途中、シェイミが遭遇する危機から、事態は思いもよらぬ展開に……。
この世界と反転世界、ふたつの世界を救うため、サトシが、シェイミが、最大の危機に立ち向かう!
ディアルガ、ギラティナ、レジギガス、そしてシェイミ……。ポケモンたちのバトルのゆくえは!?
ゲストキャラクター
ポケモン
- シェイミ
- CV:山崎バニラ
- 本作の中心となる幻のポケモン。「花はこび」のために「グラシデアの花畑」を目指す途中ギラティナとディアルガの戦いに巻き込まれ負傷したところを、サトシ達に助けられた。
- 普段は「ランドフォルム」だが、「グラシデアの花」の花粉を吸うと昼の間だけ「スカイフォルム」に姿を変えることができる。普段は一人称が「ミー」で語尾に「でしゅ」とつけて喋るが、スカイフォルムになると一人称が「わたし」になり、見た目同様口調が凛々しくなる。
- 性格は小生意気で傲慢なところがあり、普段は「ミーに感謝するでしゅ」が口癖で、最初はサトシといがみ合うこともしばしばあった。
- ギラティナ
- 反物質を司る、反転世界に住む唯一の伝説のポケモン。現実世界では「アナザーフォルム」、反転世界では「オリジンフォルム」に姿を変える。
- 前作のディアルガとパルキアの戦いの影響で反転世界に瘴気(端的に言えば毒性のある「悪い空気」)が増え、それに怒ったギラティナはディアルガに襲い掛かって反転世界に引きずり込むも、シェイミの力によってディアルガに逃げられる上に反撃され、ギラティナの周囲だけ時間をループさせされて逆に反転世界に閉じ込められてしまう。
- シェイミの「シードフレア」の力を利用して反転世界から出るためにシェイミを狙う。
- ディアルガ
- 時間を司る神と呼ばれる伝説のポケモン。冒頭で、ギラティナによって反転世界に引きずり込みかけるが、逆にギラティナを反転世界に閉じ込めた。
- レジギガス
- CV:相馬幸人
- 終盤のみ登場。普段は氷河の奥の祠で眠りについているが、マンムーの大軍を引き連れて目覚め、氷河の崩壊を食い止めた。
人間
- ムゲン・グレイスランド
- CV:山寺宏一
- 反転世界の中で研究を続ける自称「天才」の男。赤の半袖シャツに半ズボンというラフな佇まいをしている。
- かつてはギラティナの力をコピーして反転世界を現実世界を自由に行き来するための研究をしていたが、その事がギラティナの命を奪うものだと知り研究を中断、設計書を削除した。
- 手持ちポケモンはタテトプス。
- ゼロ
- CV:中村獅童
- 本作の悪役である、ギラティナを狙う銀髪の青年。ムゲンが設計していたハイテク母艦「メガリバ」を操る。元々はムゲンの助手であったが、上述のギラティナの力を利用する発明を中断したことに怒り、その続きを自分の手で完成させた。
- 反転世界が汚れた現実世界によって汚染されることを嫌い、「美しい計画」と称してギラティナを捕獲し反転世界の王となり、そして世界を自身の手に治めようと企む。
- 手持ちポケモンはジバコイル(と、ジバコイルが引きつれた大量のコイル・レアコイル)。担当声優は当時放送されていた『ポケモン☆サンデー』のゴルゴ所長(ゴルゴ松本)が演じる。
- インフィ
- CV:中川翔子
- メガリバを操縦するゼロのメイド型人工知能。劇中ではモニターに多数登場する。メガリバの崩壊とともに機能を停止した。
- レイラ、ムース
- CV:南明奈、レッド博士(レッド吉田)
- サトシ達が乗った列車の乗客の夫婦。レイラのひいおばあちゃんの100歳の誕生日を祝うために、「グラシデアの花束」を持って故郷に戻る途中だった。
- ムースは、かつてシェイミの「花運び」を見たことがあるといい、それについてサトシ達に話した。
主題歌
- エンディングテーマ『ONE』
- 作詞:田口俊歌、作曲:崎谷健次郎、編曲:Shingo.S、歌:クリスタル・ケイ
- 歌を担当したクリスタル・ケイは、本作ではラッキー役でゲスト出演している。
本作はオープニングは流れない。
余談
関連動画
関連商品
関連項目
2007年 | 2008年 | 2009年 |
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ディアルガVSパルキアVSダークライ | ギラティナと氷空の花束 シェイミ | アルセウス 超克の時空へ |
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