明治神宮野球大会とは、明治神宮野球場にて毎年秋に行われる硬式野球の大会である。
主催は明治神宮と日本学生野球協会。「神宮大会」「明治神宮大会」とも。
概要
例年11月に開催されるトーナメント形式の大会。明治神宮は1920年11月1日に鎮座祭が行われており、鎮座50年記念として1970年に第1回大会が開催され、その後も引き続き開催されているというのがこの大会である。2019年までに50回開催されている。
当初は大学野球のみであったが、第4回から大学野球と高校野球の2つの部になった。
2020年は、新型コロナウイルスの影響により高校・大学の部ともに中止(1988年に昭和天皇の病状悪化に伴い中止して以来2度目)。
大学の部
大学野球は春秋2期の開催が基本であり、秋季の全国大会として春季に開催される全日本大学野球選手権大会とともに2大大会とされている。なお、全日本大学野球選手権大会のほうが1952年からと歴史が古く、また出場枠も27校(神宮大会は11校)と多いことから第一の大会とされており、こちらの神宮大会はそれに次ぐという扱いになっている。
現在の出場枠は各地区の秋季大会優勝大学に加え、東京六大学野球と東都大学野球が1枠ずつの全11枠。
東京六大学連盟と東都大学連盟に優先枠があるのは、元々が神宮球場の招待試合という意味合いが強く、神宮球場を主戦場としている2連盟に単独出場権を与えたため。
神宮球場は東京六大学野球と東都大学野球が開催されている球場でもあり、明治神宮が招待したことが大会の始まりであったことから、この両連盟は単独の出場枠が確保されている(それ以外の連盟は各地区ごとの代表)。ちなみに各地区ごとの連盟の数は北海道が2連盟、関東・関西が5連盟、それ以外が3連盟。
2020年大会までで優勝回数が最多なのは明治大学の6回。連盟別では東都大学野球連盟の16回が最多。
高校の部
高校野球は阪神甲子園球場で開催される全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)と選抜高等学校野球大会(春の甲子園)が2大大会として定着しており、また1982年の第13回大会から1998年の第29回大会までは北海道・東北、中国・四国がそれぞれ隔年で交替で出場と年度によって出場できない地区があったなど、神宮大会は重視されておらず、秋季地区大会の優勝校が出場しないこともあるほどであった。
しかし、2002年の第33回大会以降、優勝した高校の所属する地区は選抜高等学校野球大会の出場枠が1つ増加するようになったため、結果としてそれ以前よりも重視されるようになっている。
出場枠は各地区1校に加え、前年優勝地区に追加の1枠の10枠で、原則として地区大会優勝校が出場する。
2020年大会までで優勝回数が最多なのは東北高校の4回。地区別では東京地区の10回が最多。ちなみに東北地区は7回と第2位であり、甲子園ではいまだに白河越えができていない一方でこの神宮大会では強かったりする。
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関連項目
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