「しれー、しれぇー! しれぇーってばー! ねー!
おーい、きこえてないのー? ぅおーい!」
時津風とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘である。モデルは大日本帝国海軍に所属していた陽炎型駆逐艦の10番艦「時津風」。
この概要、どうかなぁ?
かねてより「天津風」がその名を呼んでいたことから、実装されることはほぼ間違いないと言われていた「時津風」は、姉に遅れること約4ヶ月、2014年8月に行われた夏イベント「AL/MI作戦」にて先行実装された。イベント後半(実際は中盤)となるE-4(MI作戦2面目)「北太平洋MI諸島近海」のクリア報酬として入手可能で、レアリティは金。
黒髪ショート(毛先は灰色がかっている)の髪型に、帽子のように「天津風」と同型の煙突を頭に付けている。服装は「雪風」と同じ、白と青のスカートなしのワンピース型セーラー服(ただし透けていない)だが、ネクタイの上から鎖に付けた錨をネックレスのように付けている。服の裾を縛っているのは、制服がぶかぶかだったからだろうか?
背負っている四連装酸素魚雷発射管がやたらと大きく見えるのは、「時津風」自身が小柄だということを現しているのだろう(魚雷発射管が「雪風」のものと同じ大きさだとすれば、相対的に考えて「時津風」は「雪風」の肩くらいまでしか身長がないことになる。まぁ、厳密に考えなくても良いのだろうが)。
姉の「雪風」と同じく、司令官のことを「しれぇ」と呼ぶ。放置セリフは一聴の価値があるだろう。その他の言動を見ても、やたらと幼い感じがする。陽炎型でも「谷風」と並ぶロリ担当といえ……あ、憲兵さん何ですか?
本人は第16駆逐隊の一員であることを口にしているが、この第16駆逐隊は、艦これに全員実装されているものの、その構成員が「雪風」「初風」「天津風」「時津風」と、集めるのに最も苦労しそうな面々で、編成任務が実装されることが恐れられている。
2023年7月7日のアップデートで第16駆逐隊所属艦として2番めに「天津風」の改二が実装され、恐れられていた「第16駆逐隊」所属艦を含む艦隊での演習・出撃任務がとうとう実装されてしまった。が、上記4隻中2隻を含む艦隊でよかったため、まだ温情との声が聞こえてきたとか何とか…
何とは言わないがすごいことになってるらしい。まぁあの子と同じ絵師だし・・・。
史実、はーじめー!
陽炎型駆逐艦の10番艦となる「時津風」は、1940年12月15日、浦賀船渠にて竣工した。艦名の「時津風」の「津」は「の」という意味で、通してみると「時の風」となる。「良いタイミングで吹く追い風」という意味で、おめでたい名前として色々と使われている(身近なところでは、大相撲の年寄名跡としてお馴染みであろう)。
竣工後、「時津風」は第2水雷戦隊所属の第16駆逐隊に配属となる。ここは元々は「黒潮」「初風」「雪風」の3隻で編成されていたが、「天津風」と「時津風」の就役に伴い、「黒潮」は元々の予定通り第15駆逐隊に転出し、第16駆逐隊は改めて「初風」「雪風」「天津風」「時津風」の4隻体制となって、開戦を迎えることになる(なお、第16駆逐隊は、実際の運用時は「初風」「天津風」と「雪風」「時津風」の2組で行われていた。艦娘の「時津風」がやたら「雪風」を呼ぶのはこのためだろう)。
他の陽炎型駆逐艦と同様、「時津風」も開戦から主に南洋で数多くの戦いに参加した。ミッドウェーで惨敗した後は、ソロモン方面を担当する第三艦隊第十戦隊に転属。時津風もまた砲火が飛び交うソロモン方面へと赴くのだった。1942年8月に行われた第二次ソロモン海戦、同年10月に行われた南太平洋海戦に参加。空母の護衛を担当した。
そして12月に行われたガダルカナル島撤退作戦に参加。
1943年2月末、ガダルカナル島から撤退した日本軍は、次に攻撃を受けるであろう東部ニューギニアのラエの兵力増強を図るため、輸送船を高速の駆逐艦で護衛する作戦を立てた。これがラエ輸送作戦であり、第3水雷戦隊所属となっており、「雪風」と「時津風」の2隻で行動していた(ちなみに「天津風」はこれに先立つ第三次ソロモン海戦で大きな損傷を受けて修理中。「初風」もまた、1月に機雷に被弾して修理中だった)。第16駆逐隊もこれに従事することになった。
しかし、現地の制空権は完全に米軍が取っており、さらに米軍は爆撃機による新しい対艦攻撃方法を編み出していた。それに対する日本軍はというと、制空権を気にする三水戦の参謀に対して現地司令部は「命令なので全滅覚悟で行け」と命じる体たらくであったという。
そして、案の定というか……3月3日、米軍の爆撃機隊は「反跳爆撃」という新戦法で襲いかかり、日本軍の輸送船は全滅、そして護衛の駆逐艦も4隻が一度に沈められた。沈められた駆逐艦は、吹雪型「白雪」、朝潮型「朝潮」「荒潮」、そして陽炎型「時津風」である。
「時津風」は機関部に被弾、というか一瞬で機関を破壊され、漂流するしか出来ない状態となり、総員退艦命令が出される。とはいえ、この時「時津風」には第16駆逐隊司令部が置かれていた。司令部が壊滅してしまうと、まともな指揮が執れず、各個に殲滅されかねない。この危機に駆けつけたのは、僚艦の「雪風」だった。戦場の真ん中、しかも戦闘継続中だというのに、ボートを下ろしての司令部移乗作業を始める「雪風」。敵に見つかったら機銃掃射でも一巻の終わりという危険な作業だったが、そこは流石の幸運艦、なんとか作業を無事に終えると戦闘を続行し、無傷で戦い抜いた後で再度、残りの救助活動を行い、170名余りの乗組員を収容した。
しかし、「時津風」自身は行動不能状態であり、さりとて牽引することも出来ず、やむなく自沈処理を行うことになった。当時最新鋭だった陽炎型駆逐艦を米軍に渡して解析されることを防ぐための、苦渋の決断だった。ところが、どういうわけか翌日になっても、「時津風」は沈んでおらず、漂流を続けているのが発見される。慌てて九九艦爆を出して爆撃したが、1発も当たらず、結局は米軍の再度の爆撃によって、海に消えていった。
こうして、4隻の駆逐艦と8隻の輸送船を輸送していた陸軍の兵士2,000名と物資2,500トンもろとも失ったこの一件は、その戦いの起こった海峡の名前から「ダンピールの悲劇」と呼ばれることになる。
そして「時津風」は、陽炎型駆逐艦として3隻目(2隻目は同じ浦賀船渠で建造された15駆の姉「早潮」。時津風とほぼ同海域で4ヶ月前に戦没。)、第16駆逐隊で最初に喪失した艦となった。1943年4月1日、除籍。
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しれぇ、関連項目見るの? 時津風も見る見る!
- 艦隊これくしょん~艦これ~
- 第二水雷戦隊(艦これ)→第十戦隊(艦これ)
- Time to Air
- わんこれ(髪形が犬耳っぽいと言われることがある)
- しずまよしのり / しずま艦隊
- 藤田咲 / 藤田艦隊
- ダンピール組
- 艦これの時津風がアーボックに巻き付かれている絵
2014年夏イベント『AL/MI作戦』 新規実装艦娘 | |||
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陽炎型駆逐艦(陽炎型姉妹) |
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