概要
集英社が過去に発行していた雑誌「スーパージャンプ」にて1997年~2004年に連載されていた漫画作品。
コミックスは全20巻。文庫版は全14巻。
過去作同様ヒドい下ネタギャグは健在だが、過去作にはない凄惨な性的描写、そしてグロテスクなシーンも色濃く織り混ぜられたハードな作品となっている。
精神的にキツいシーンも多く含まれる中、突然空気を読まずにいつものギャグを挟む独特の作風は、「ギャグがストーリーの邪魔なのにギャグがないと辛くて読んでられない」という声も多く見られる。
ネット上では、みんなのトラウマの一つとして「おかわりもいいぞ!」のフレーズが広く知られている。詳細は該当記事参照。
ちなみにあおり文で「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画」と説明されている。
あらすじ
時は2019年。第三次世界大戦が開始される。
6年もの間続いた核兵器による争いは多くの人々の命を奪い、一部の国は滅亡した。
滅亡は免れた国のひとつである日本、その生き残りの軍人である「廻狂四郎」は、終戦から5年経ったある日、老人に追いかけられた美女…ではなく、人語を話す犬の「バベンスキー」と出会う。
天才博士の脳を移植されたというバベンスキーに対し、狂四郎はインポを治してほしいと懇願。バベンスキーは命の恩人である狂四郎の頼みを聞く。
そこで初めて、地下シェルターで暮らしていたため地上の状況を知らなかったバベンスキーは、現在セックスの代替としてバーチャマシンが日本中で普及していることを知り、そして狂四郎がインポで悩む相手はバーチャマシン上の架空の女性「志乃」であることに驚愕する。
仕方なくインポの検査をするバベンスキーだったが、突如バーチャマシンから志乃が狂四郎を呼びかける。狂四郎は愛と信じて疑わないが、バベンスキーはコンピュータが自我を持つことはあり得ないとし、志乃が現実のどこかにいる可能性を狂四郎に示す。
舞台背景
第三次世界大戦によってアメリカと中国は消滅した。日本は第三次世界大戦の途中からアメリカから離れ独自路線を取り、生き残ることに成功する。まともな産業が成り立たなくなった日本では、農業に主軸を置き、各地にオアシス農場が作られ、国民の多くは其処で農業に従事している。
世界大戦以前から日本はゲノム党という優生学・優生思想を掲げた政党による独裁政治が行われており、生き残った国民は厳しい管理社会の中で生きている。特に男女の隔離政策は徹底されており、政府関係者以外の一般市民は異性と会うことは許されていない。ゲノム党は現在の日本人をやがて絶滅させ、遺伝子操作で生まれた新しい人種に置き換えることを目標としている。
国民の不満を和らげるために仮想世界に接続されたバーチャマシンというデバイスが支給されており、国民の多くは仮想世界でのセックスに夢中になっている。これは前述の日本人の絶滅計画の一環でもある。
登場人物
廻狂四郎
本作の主人公。
日本の軍人であり、幼い頃より受けていた過酷な訓練や戦地での実戦によって、戦闘力は極めて優れている。
各地に点在するオアシス農場を回る巡査の役割をしていたが、仮想世界で出会った志乃が実在の人間だと知り、政府の歯車でいることをやめ、彼女がいる北海道へ向かう旅を始める。
性欲が異常に強い。暇さえあればオナニーばかりするが、愛する女性は志乃のみと誓っている。
志乃(小松ユリカ)
仮想世界で狂四郎と出会い、夫婦となった女性。
中央政府電子管理センターで働く天才プログラマーだが、その魅力的な体で政府の男たちの慰み者にされていた。
バーチャマシンでセックスに踏み込めない不器用な狂四郎に惹かれるようになる。
性欲が異常に強い。
バベンスキー
とある博士のクローン脳を移植された犬。人語を話すことができ、知能も優れている。
その存在目的は博士の延命のためであり、博士によって脳を奪われることに気がつき逃亡。その際に狂四郎と出会う。
関連動画
関連リンク
関連項目
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