第95回全国高等学校野球選手権記念大会
概要
第95回全国高等学校野球選手権記念大会とは2013年8月8日(木)から22日(木)までの15日間に渡り阪神甲子園球場で開催された全国高等学校野球選手権大会・夏の甲子園である。
参加校数は3957校と、前回大会より28校減った。
5年ごとの記念大会ではあるが、2013年春の甲子園のとは違い参加校数の増枠はない。
キャッチフレーズは「野球が僕らを一つにする」。選手宣誓は、北北海道代表帯広大谷高校の杉浦主将が務める。
今大会の組み合わせ抽選会は例年と異なり、従来の3回戦までの対戦相手ではなく、1994年(第76回大会)以来初戦のみを決める。初戦以降は、勝ったチームが試合後に組み合わせ抽選会を行い次回の対戦校を決める。
春優勝の浦和学院は春夏連覇を、前年夏優勝の大阪桐蔭は夏連覇を狙った。初出場校は前回より5校増え10校。最多出場は仙台育英の24回目、連続出場は7年連続の聖光学院が最多。箕島は29年ぶりの出場となる。
49代表の内、公立高校が14校、私立高校が35校となっている。
今大会の観客動員数は、昨年より4万5000人増の85万4000人。
日程・出来事
- 2013年6月22日 北北海道大会で・沖縄大会が開幕し、地方大会スタート。
- 2013年7月31日 宮城大会と愛知大会決勝が行われ、全49代表決定。
- 2013年8月05日 大阪フェスティバルホールで組み合わせ抽選会。
- 2013年8月08日 開幕。
- 2013年8月22日 決勝戦で前橋育英が延岡学園を4-3で下し初優勝。閉幕。
出場高校
地方 | 代表地区 | 代表高校 | 公私 | 出場回数 | 地方 | 代表地区 | 代表高校 | 公私 | 出場回数 |
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北海道 | 北北海道 | 帯広大谷 | 私 | 初出場 | 東海 | 三重県 | 三重 | 私 | 4年ぶり11回目 |
南北海道 | 北照 | 私 | 3年ぶり3回目 | 近畿 | 滋賀県 | 彦根東 | 公 | 初出場 | |
東北 | 青森県 | 弘前学院聖愛 | 私 | 初出場 | 京都府 | 福知山成美 | 私 | 5年ぶり4回目 | |
岩手県 | 花巻東 | 私 | 2年ぶり7回目 | 大阪府 | 大阪桐蔭 | 私 | 4年ぶり6回目 | ||
宮城県 | 仙台育英 | 私 | 2年連続24回目 | 兵庫県 | 西脇工 | 公 | 初出場 | ||
秋田県 | 秋田商 | 公 | 2年連続17回目 | 奈良県 | 桜井 | 公 | 初出場 | ||
山形県 | 日大山形 | 私 | 6年ぶり16回目 | 和歌山県 | 箕島 | 公 | 29年ぶり8回目 | ||
福島県 | 聖光学院 | 私 | 7年連続10回目 | 中国 | 鳥取県 | 鳥取城北 | 私 | 3年ぶり2回目 | |
関東 | 茨城県 | 常総学院 | 私 | 2年連続15回目 | 島根県 | 石見智翠館 | 私 | 3年ぶり2回目 | |
栃木県 | 作新学院 | 私 | 3年連続9回目 | 岡山県 | 玉野光南 | 公 | 11年ぶり3回目 | ||
群馬県 | 前橋育英 | 私 | 初出場 | 広島県 | 瀬戸内 | 私 | 13年ぶり2回目 | ||
埼玉県 | 浦和学院 | 私 | 2年連続12回目 | 山口県 | 岩国商 | 公 | 27年ぶり4回目 | ||
千葉県 | 木更津総合 | 私 | 2年連続4回目 | 四国 | 香川県 | 丸亀 | 公 | 13年ぶり4回目 | |
東東京 | 修徳 | 私 | 9年ぶり5回目 | 徳島県 | 鳴門 | 公 | 2年連続8回目 | ||
西東京 | 日大三 | 私 | 3年連続16回目 | 愛媛県 | 済美 | 私 | 5年連続4回目 | ||
神奈川県 | 横浜 | 私 | 2年ぶり5回目 | 高知県 | 明徳義塾 | 私 | 4年連続15回目 | ||
山梨県 | 日川 | 公 | 3年ぶり4回目 | 九州 沖縄 |
福岡県 | 自由ヶ丘 | 私 | 初出場 | |
北信越 | 新潟県 | 日本文理 | 私 | 2年ぶり7回目 | 佐賀県 | 有田工 | 公 | 初出場 | |
富山県 | 富山第一 | 私 | 初出場 | 長崎県 | 佐世保実 | 私 | 2年連続5回目 | ||
石川県 | 星稜 | 私 | 6年ぶり16回目 | 熊本県 | 熊本工 | 公 | 4年連続20回目 | ||
福井県 | 福井商 | 公 | 2年ぶり22回目 | 大分県 | 大分商 | 公 | 16年ぶり15回目 | ||
長野県 | 上田西 | 私 | 初出場 | 宮崎県 | 延岡学園 | 私 | 3年ぶり7回目 | ||
東海 | 静岡県 | 常葉菊川 | 私 | 5年ぶり4回目 | 鹿児島県 | 樟南 | 私 | 4年ぶり18回目 | |
愛知県 | 愛工大名電 | 私 | 2年連続11回目 | 沖縄県 | 沖縄尚学 | 私 | 8年ぶり6回目 | ||
岐阜県 | 大垣日大 | 私 | 6年ぶり2回目 | 全49代表。 |
大会詳細
第1日目 8月8日(1回戦) | ||||
第1試合 | 大垣日大(岐阜) | 4 - 5 | 有田工(佐賀) | 07年春準優勝の大垣日大を初出場の有田工が3点ビハインドの終盤に集中打で逆転し、春夏通じで初勝利。 |
第2試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 10 - 2 | 日本文理(新潟) | 森の2打席連発と近田の本塁打など10得点を挙げた大阪桐蔭が圧勝した。森は甲子園通算5本塁打目。 |
第3試合 | 箕島(和歌山) | 2 - 4 | 日川(山梨) | 日川は山田・山形・広瀬の3本のソロ本塁打で、29年ぶり出場の古豪・箕島を下した。日川は甲子園初勝利。 |
第2日目 8月9日(1回戦) | ||||
第1試合 | 聖光学院(福島) | 4 - 3 | 愛工大名電(愛知) | 名電は5回に三重殺を完成させるも、7回に逆転を許し、25年ぶり夏勝利ならず。聖光は4年連続の初戦突破。 |
第2試合 | 熊本工(熊本) | 3 - 2 | 鳥取城北(鳥取) | エース山下が無四球完投で、終盤粘る鳥取城北から逃げ切った。熊本工は7年ぶりの初戦突破。 |
第3試合 | 修徳(東東京) | 8 - 2 | 大分商(大分) | 修徳は1点を追う6回に森田の2ランで逆転。終盤にも小刻みに加点し大分商を振り切った。東京は夏160勝目。 |
第4試合 | 常総学院(茨城) | 6 - 0 | 北照(南北海道) | 4番内田の3点本塁打で先制し、エース飯田が4安打無四球完封で初戦突破。北照はまたしても夏1勝ならず。 |
第3日目 8月10日(1回戦) | ||||
第1試合 | 鳴門(徳島) | 12 - 5 | 星稜(石川) | 鳴門は7回に松本の大会通算40号の満塁弾などで一挙8点を奪い、大勢を決めた。鳴門は夏33年ぶりの勝利。 |
第2試合 | 桜井(奈良) | 5 - 17 | 作新学院(栃木) | 作新学院が15安打17得点の猛攻で、奈良県の公立では50年ぶりの出場の桜井を下した。 |
第3試合 | 福井商(福井) | 4 - 3 | 帯広大谷(北北海道) | 福井商は8回に2本のスクイズで逆転勝ちした。初出場の帯広大谷は9回に本塁打を放つも1点及ばず。 |
第4試合 | 仙台育英(宮城) | 11 - 10 | 浦和学院(埼玉) | 1回戦屈指の好カードは、春夏連覇を狙う浦和学院との乱打戦を、仙台育英が9回にサヨナラで決めた。浦学のエース小島は182球の熱投も実らず、乱調が響いた。 |
第4日目 8月11日(1回戦) | ||||
第1試合 | 木更津総合(千葉) | 7 - 5 | 上田西(長野) | 木更津総合は2点ビハインドで迎えた5回、一挙7点を奪い逆転勝ちした。上田西は9回2点差に迫るも及ばず。 |
第2試合 | 沖縄尚学(沖縄) | 8 - 7 | 福知山成美(京都) | 沖縄尚学が打撃戦を制し、夏8年ぶりの勝利。福知山成美は2度のリードを奪うも一歩及ばず。 |
第3試合 | 玉野光南(岡山) | 0 - 6 | 聖愛(青森) | 聖愛小野が96球で4安打完封勝利。打っては一戸が大会19号の本塁打を放つなど2打点の活躍を魅せた。 |
第4試合 | 西脇工(兵庫) | 4 - 1 | 石見智翠館(島根) | 地元・初出場の西脇工が逆転で甲子園初勝利を挙げた。石見智翠館は先制するも、追加点奪えず。 |
第5日目 8月12日(1回戦、第3試合より2回戦) | ||||
第1試合 | 前橋育英(群馬) | 1 - 0 | 岩国商(山口) | 前橋育英の高橋が9連続を含む13奪三振5安完封で初戦を飾った。岩商のエース高橋は好投も報われず。 |
第2試合 | 樟南(鹿児島) | 1 - 0 | 佐世保実(長崎) | 九州対決はスクイズで奪った1点を先発山下が守りきり、樟南に軍配。佐実は、9回満塁のチャンスを活かせず。 |
第3試合 | 自由ヶ丘(福岡) | 2 - 4 | 延岡学園(宮崎) | 本日2カード目の九州対決は、逆転で延岡学園が勝ち、初出場時以来35年ぶりとなる3回戦進出を決めた。 |
第6日目 8月13日(2回戦) | ||||
第1試合 | 丸亀(香川) | 1 - 7 | 横浜(神奈川) | エース伊藤が史上80度目の毎回奪三振を記録、打っては高浜がダメ押し3ランを放つなど、丸亀に快勝した。 |
第2試合 | 日大三(西東京) | 1 - 7 | 日大山形(山形) | 奥村の2ランで先制すると、7回に一挙5点を奪い、日大対決を制した。日大三は2年連続で初戦敗退。 |
第3試合 | 彦根東(滋賀) | 5 - 9 | 花巻東(岩手) | 花巻東は、15安打9得点を奪い打ち勝ち、甲子園通算10勝目。初出場の彦根東は終盤反撃するも及ばず。 |
第4試合 | 明徳義塾(高知) | 2 - 1 | 瀬戸内(広島) | 明徳が投手戦を制し、出場15回連続の初戦突破。瀬戸内の山岡は好投も報われず。中国勢は全て敗退。 |
第7日目 8月14日(2回戦) | ||||
第1試合 | 秋田商(秋田) | 0 - 5 | 富山第一(富山) | 富山一は5回に、敵失から先制すると、中盤にも効果的に得点し快勝。秋商は東北勢唯一の初戦敗退となった。 |
第2試合 | 三重(三重) | 7 - 9 | 済美(愛媛) | 安楽は甲子園最速タイとなる155キロを記録。試合は9回に5点を失うが、辛くも逃げ勝った。三重は投手陣の乱調が響き惜敗。東海3県は3年連続で初戦敗退。 |
第3試合 | 有田工(佐賀) | 3 - 5 | 常葉菊川(静岡) | 今大会最後の登場常葉菊川が、桑原の2ランで主導権を握ると、堀田が6安打3失点で完投勝利を挙げた。 |
第4試合 | 大阪桐蔭(大阪) | 4 - 3 | 日川(山梨) | 連覇を狙う大阪桐蔭が苦しみながらも3回戦へ。日川は2回にスクイズで先制、9回には敵失で追いつく粘りを見せるも、延長10回にサヨナラ打を浴び万事休す。 |
第8日目 8月15日(2回戦) | ||||
第1試合 | 福井商(福井) | 2 - 1 | 聖光学院(福島) | 福商が7年ぶりの16強。同点の8回に林の適時打で勝ち越し、長谷川が1失点で聖光の反撃をかわした。聖光はセンバツに続き2季連続で福井勢に涙をのんだ。 |
第2試合 | 熊本工(熊本) | 0 - 4 | 作新学院(栃木) | 作新は熊工を完封で下し甲子園30勝目。山下の2ランなどで加点し、渡辺-朝山のリレーで4安打完封した。 |
第3試合 | 常総学院(茨城) | 4 - 1 | 仙台育英(宮崎) | 常総は6回にチーム初安打から均衡を破ると、8回にも2点を奪い、12年ぶり仙台育英との対決を制した。 |
第4試合 | 鳴門(徳島) | 6 - 5 | 修徳(東東京) | 鳴門がサヨナラで33年ぶり3回戦進出。夏2勝は63年ぶり。4点リードを追いつかれる苦しい展開も、延長10回無死満塁から松本が左翼線へサヨナラを放った。 |
第9日目 8月16日(2回戦) | ||||
第1試合 | 聖愛(青森) | 4 - 3 | 沖縄尚学(沖縄) | 聖愛が4回に奪った3点のリードを小野が守りぬいた。沖縄尚学は終盤本塁打などで追い上げるも1点及ばず。 |
第2試合 | 西脇工(兵庫) | 1 - 3 | 木更津総合(千葉) | 木更津は先発の千葉が打者1人で降板するアクシデントも、リリーフの笈川が好投し、夏は初の16強入り。 |
第3試合 | 樟南(鹿児島) | 0 - 1 | 前橋育英(群馬) | 高橋が2試合連続の完封。37年ぶりとなる2試合連続の1-0ゲームを制した。樟南は守備の乱れが響いた。 |
第10日目 8月17日(3回戦) | ||||
第1試合 | 済美(愛媛) | 6 - 7 | 花巻東(岩手) | 延長10回に4点を奪った花巻東がベスト8へ。安楽は183球14K、打っては3ランを放つも7失点は重かった。 |
第2試合 | 明徳義塾(高知) | 5 - 1 | 大阪桐蔭(大阪) | 明徳が逆転で大阪桐蔭の連覇を阻止した。2年連続の8強及び春夏通算50勝達成。。大阪桐蔭は決定打に欠き、近畿勢は4年ぶりにベスト8に進めず。 |
第3試合 | 鳴門(徳島) | 17 - 1 | 常葉菊川(静岡) | 鳴門が3試合連続二桁安打・今大会最多の21安打17得点の猛打で常葉菊川を下し、63年ぶりの8強。 |
第4試合 | 日大山形(山形) | 5 - 2 | 作新学院(栃木) | 日大山形が2試合連続で関東勢を破り7年ぶり、県勢最高タイのベスト8。先発庄司が12Kの力投をみせた。 |
第11日目 8月18日(3回戦) | ||||
第1試合 | 福井商(福井) | 1 - 9 | 常総学院(茨城) | 常総が9回に内田の2ランなどで一挙6点を奪い、福商に大勝した。常総は優勝した2003年以来の8強入り。 |
第2試合 | 延岡学園(宮崎) | 10 - 0 | 聖愛(青森) | 延岡が中盤の集中打で聖愛を下し、初の8強。唯一の九州勢としての砦を守った。りんごっ子聖愛は3回線で涙。 |
第3試合 | 横浜(神奈川) | 1 - 7 | 前橋育英(前橋) | 高橋が甲子園初失点も、3試合連続完投で強打の横浜を抑えた。打線も工藤・田村の本塁打などで快勝。 |
第4試合 | 木更津総合(千葉) | 0 - 8 | 富山第一(富山) | 富山一が夏の県勢40年ぶりのベスト8。エース宮本は3安打10奪三振で2試合連続の完封勝利。 |
第12日目 8月19日(準々決勝) | ||||
第1試合 | 鳴門(徳島) | 4 - 5 | 花巻東(岩手) | 花巻東は岸里の2ランで先制するも、直後に3点を奪われる。しかし、8回に3点を奪い逆転で2度目のベスト4。 |
第2試合 | 明徳義塾(高知) | 3 - 4 | 日大山形(山形) | 日大山形は3度リードを奪われるも追いつき、8回に勝ち越すと、1点を守り抜き、県勢初の4強入り。 |
第3試合 | 前橋育英(群馬) | 3 - 2 | 常総学院(茨城) | 常総がまさかのサヨナラ負け。9回2-0リードもエース飯田が負傷降板。2死から変わった金子が追いつかれると延長10回にサヨナラ打を浴びた。 |
第4試合 | 延岡学園(宮崎) | 5 - 4 | 富山第一(富山) | 富山一は2点ビハインドを一時は逆転するも、最後は延長11回力尽きた。延岡は9回プレーやり直しのハプニング切り抜け、サヨナラ勝ちを収めた。 |
第13日目 8月21日(準決勝) | ||||
第1試合 | 前橋育英(群馬) | 4 - 1 | 日大山形(山形) | 前橋が初出場で決勝へ。高橋が1失点完投も甲子園自責0継続。日大山形はエース庄司が途中降板と本来の力を発揮できず、県勢初の決勝進出はならなかった。 |
第2試合 | 延岡学園(宮崎) | 2 - 0 | 花巻東(岩手) | 今夏初先発の横瀬が3安打完封。花巻東の千葉は「カット打法」できず準決勝で涙。東北勢は決勝に進めず。 |
第14日目 8月22日(決勝) | ||||
第1試合 | 延岡学園(宮崎) | 3 - 4 | 前橋育英(群馬) | 前橋育英が91年大阪桐蔭以来の初出場初優勝!群馬県勢としては99年の桐生第一以来2度目の日本一。 |
関連チャンネル
外部リンク
関連項目
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