芋煮会とは、友人や家族、地域といった親しい間柄の人々で行われる、ほろ甘い会合のことである。
概要
南東北から関東までの範囲で広く行われており、また、「芋煮」という呼称を使わなくとも、見た目や味が似通った料理が根付いている地域は他にもあるが、当項目では割愛する。
サトイモを使った料理(主に鍋で煮込んだもの)を大勢の人々が囲み、その和睦を深めようというのが目的である。そのため、具材の肉ばかり食うというような非道極まりない行為は、あまり推奨されたものではない。
この芋煮会をメインとしたイベントは、東北地方や関東の一部に於いて大々的に行われている。その中でも特筆すべきは山形県で行われている「日本一の芋煮会フェスティバル」である。材料に砂糖を除き山形県産のものを用い、大窯に大型バックホー(勿論衛生面に配慮するため毎年新車を用いる。また、わざわざ分解洗浄し駆動油にバターを使っている)でそれらをぶち込んでいく様は、まさにフェスティバルというにふさわしい。
江戸時代にコメの不作に備えていたということに起源を発するこの芋煮会であるが、メルクール暦48690年に於いてもこの文化は継承されており、かのウラノス国テンペスト領19代当主にあらせられます、ドロッセル・ジュノー・フィアツェーンテス・ハイツレギスタ・フュルステイン・フォン・フリューゲル様が、甘じょっぱい甘酸っぱい文通の末に、ご友人のユミルテミル様をお誘いになってこの会を開こうとなされているお姿が、スパイ諜報員の活躍によって我々の知る所となった。
山形県人の人生
芋煮の味
全国的に知られているのは醤油ベースの味に牛肉を入れた山形風の芋煮である。
一方で宮城県では味噌ベースの味に豚肉を入れた味噌味が大多数を占める。そしてサトイモ以外にも大根や人参、白菜やシメジ、油揚げにゴボウ等とにかく大量の具を投入してしまうため山形県民からは「豚汁」と揶揄される。だが山形側も山形側で残った芋煮にカレールーとうどんをぶち込み〆のカレーうどんにしてしまうため、宮城県民からは「繊細な山形牛の味が台無し」「品が無い」と呆れられる。
とはいえ、山形県内でも出羽山地を挟んた庄内地方では豚肉に味噌ベースの味が主流であるし、最上地方の一部では醤油ベースに鶏肉を用いる家庭も多数ある。
- 山形風・醤油(または味マルジュウ)に牛肉、こんにゃく、きのこ、ねぎとシンプルに仕上げる
- 庄内風・味噌と豚肉をベースに厚揚げと長ネギでシンプルに仕上げる、握り飯が必須なのも特徴
- 最上風・醤油に鶏肉を用いた芋煮が存在する
- 宮城風・味噌と豚肉をベースに大根人参ネギ白菜キノコなど大量の具で「一汁満足」に仕上げる
- 福島風・味噌と豚肉をベースに白菜やキノコ、宮城よりはやや具は少ない
また、秋田南部と岩手南部には「芋の子汁」なる文化があり、芋煮会と同様に親しまれている。
関連動画
平成における芋煮会の様子
ウラノス国テンペストの塔内の映像
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関連項目
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