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軍人将棋とは、ボードゲームの一種である。
概要
行軍将棋とも呼ばれる。遊ぶ人数は2人だが、実際に遊ぶには審判役が必要なために3人必要。（近年ではコンピューターが審判の代わりをしてくれる軍人将棋のゲームが発売されている）
将棋やチェスと同じように、交互に駒を動かし相手の駒を取るというところは同じだが、最大の違いは駒が全て裏返しになっていて、ゲーム開始前に好きな自分の陣地に配置が出来るという点である。また、駒に一つ一つ強さが設定されているために、将棋やチェスと違い、攻撃を仕掛けた方が負けてしまうという事が発生する。駒によっては移動することができない駒もあり、強さが配置場所によって変わる駒も存在する。
ゲームの目的は、敵の総司令部マスまで特定の駒で進めるか、相手の動かせる駒を全滅させることである。
駒の種類
駒は全て軍隊に因んだネーミングを付けられている。
駒の種類は16種、大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉、飛行機、タンク、騎兵、工兵、スパイ、地雷
それぞれの駒には強さが設定されていて、その設定に基づいて駒の勝敗が決まる。
本将棋やチェスとの違い
軍人将棋の面白さはいろいろあるが、将棋やチェスと比べるなら、ゲーム開始時に駒の情報が伏せられているために、プレイヤー同士の心の読み合いにある。
本将棋やチェスと異なり、ブラフ（はったり）が使用可能なので、ブラフの仕方によっては弱い駒を強い駒のように予想したり、強い駒を弱い駒のように勘違いしてしまう。（例：「この駒は大将だぜ（実際は中将）」「ここは地雷だから止めた方がいいよ（本当に地雷）」「総司令部の駒は◯◯だよ」）
また会話を使用しなくても、動かせる駒をあえて動かさず相手に移動不可の駒だと勘違いさせたり。たくさん移動できる駒を少ししか動かさず相手に情報を与えない方法もある。
将棋やチェスに比べ、定跡というものが存在しにくいいために、より相手の手癖や心の中を読む必要がある。つまり対戦する人それぞれにそれぞれの戦い方を駆使しなければならない。
言い換えれば相手がどんな配置で駒を設置するか、相手がどんな駒を動かすかなどの最初から最後まで心理戦で戦うゲームであるとも言え、それがこのゲームの面白さの一つである。
軍人将棋の戦略
軍人将棋の戦略はたくさん存在するが、初期の配置をどうするかによって大きくことなる。攻撃タイプや防御タイプ、相手が軍旗や地雷に引っかかり易いようにする配置など様々なので、自分の戦いやすい配置にいつも設定するのではなくと相手の手癖などに合わせて変更した方が賢明である。
歴史
軍人将棋将棋の歴史は、日清・日露戦争時代には既にあったと言われているが諸説ある。元々は中国やヨーロッパで似たタイプのゲームが存在しており、軍人将棋はその日本版と言われるがそのルールは全くの同じではない。
プレイヤー人口
現在、軍人将棋はおもちゃ屋さんなどで販売されているところもあるが、将棋やチェスに比べると少ない。それに合わせてプレイヤーの人口も将棋やチェスに比べるとまだまだ少ないと思われる。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 将棋
- チェス
- ボードゲーム
- フェイリス・ニャンニャン（得意ゲームが軍人将棋に類似）
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