風のクロノアとは、1997年にnamcoから発売されたプレイステーション用アクションゲーム、または同作を元にしたシリーズの通称である。
概要
1997年12月にシリーズ第1作「door to phantomile」が発売された。しかし当時のナムコではテイルズシリーズなどを主力に据えていたため、あまり大きな宣伝はされなかった。
しかし1作目以降根強いファンが形成され、また外伝作品もいくらか制作されていたことから2の機運が高まり、2001年に続編の「世界が望んだ忘れ物」などが制作された。また別のナムコ作品にチョイ役として出演しており、上述テイルズシリーズやゼノサーガ(EP1)、NAMCO x CAPCOMなどにも出ている。
風のクロノアシリーズは各作品の繋がりが非常に薄く、特に外伝が多数制作された2以前の作品では、後述の「ファントマイル語」以外は各作品ごとにパラレルな設定となっている。
若干ネタバレになるが、各作品の繋がりの薄さは設定的に「そうせざるを得ない」面もある。ただ、ごく一部にはリンクしている個所も存在する。
発売以降からBGMの評価が高かったため、ニコニコ動画ではナムコ繋がりでアイドルマスターのBGM等に使用されたり、ゲームミュージックメドレーなどで頻繁に引き合いに出される。特に4-2ボス「バラディウム」戦中のBGM「Baladium's Drive」は人気が高い。
なお作曲家は井村絵里子氏を中心とした数名のスタッフが担当していたが、現在では殆ど退社している模様。サウンドトラックはiTunes Storeで配信されている。後にバンダイナムコが2022年にサウンドレーベル「Bandai Namco Game Music」を設立したことに伴い、Apple MusicやSpotifyなどの主要音楽ストリーミングサイトでも聴けるようになった（1、2、ヒーローズの3作）。
2008年12月4日にWiiでリメイク版が、2011年7月6日にPSNゲームアーカイブスで初代PS版が配信されるようになった。
リメイク版はゲームとしてはより洗練されているが、キャラクターデザインの変更やPS版独自の演出がほとんどカットされてしまっており、賛否両論が激しい。
2022年7月7日(Steamのみ8日)には、続編の「風のクロノア2 〜世界が望んだ忘れもの〜」とのカップリング移植として「風のクロノア 1&2アンコール」がマルチプラットフォーム(Switch/PS5,4/Xbox series/PC)で発売されている。こちらはWii版がベースとなっているものの、キャラクターデザインやボイスがPS版に近づけてられているほか、ライフ15+残機無制限+攻撃判定強化のイージーモードとクリア特典としてライフ1(いわゆるオワタ式)のハードモードが追加されている。(この難易度仕様は原作通りのライフになるノーマルを除いて2も共通)
ただし、Wii版にあったリバースモードとモデルビューアが削除されているほか、コスチューム変更はポーズ画面から行う仕様に変更された。
ファントマイル語
ゲーム中では主人公クロノアや相棒のヒューポ、悪役のジョーカーやガディウス、ヒロインのレフィスに至るまで、ぞれぞれが独特な架空言語を利用している(画面上には翻訳されたセリフが表示される)。これがファントマイル語であり、ファントマイル語には単語や文法などが存在するが、中々聞き取りづらい。
後に発売されたWii版では、声優が一新されている他、発声言語をファントマイル語から日本語に切り替えることができるようになった。(1周目は日本語固定)
2022年発売の「アンコール」版(Switch/PS5,4/Xbox series/PC)ではPS版のファントマイル語音声のみに戻されている。(但しヒューポのみWii版で追加されたセリフに対応させるため、声優もPS版の瀧本富士子とWii版の神田朱未のダブルクレジットとなっている)
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関連項目
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