概要
南斗六聖拳の一つ南斗紅鶴拳の使い手で、美と知略あるいは裏切りの星『妖星』の宿命を背負う。
裏切りの星とあるとおり「ユダ」は「ユリアン」と同じ語であり、彼が南斗を裏切ってラオウ側についたことが南斗六星の分裂を招いた。
極度のナルシストで自分が一番美しいと思っており、自分より美しい物の存在を一切認めようとしない。そのため、南斗で最も美しい拳であるレイの南斗水鳥拳に見とれてしまったことを悔やんでおり、以降レイを嫌悪している。レイがラオウの「秘孔新血愁」によってあと三日の命となったと聞いたとき、レイに「醜い死を与える」ために行動を起こした。
レイに対峙した際は、開始と前後して部下であるコマクに近くのダムを決壊させることで周辺を水浸しにし決戦の場を流砂のような状態にするという方法でレイの足技を封じることに成功。そこからはレイが動けなくなっている隙に遠距離から「伝衝裂破」を乱射することで徐々にレイを追い詰めたが・・・
ケンシロウがコマクを倒してダムの流水を強引に止めたことで状況が変化。ユダはさらに近付いて、奥義「血粧嘴」を放ちレイにとどめを刺そうとしたが、それに対してレイが放った「飛翔白麗」に再び見とれてしまい、レイに切り裂かれる。
そして、死を迎えるユダの口から今までの憎悪が愛情と羨望の裏返しだったことを告白。レイの胸の中で抱かれ最期の時を迎えた。なおこのシーンはAC版でも再現されており、レイが一撃必殺技である飛翔白麗でユダをKOすると上記のシーンが再現される。
彼の用いる南斗紅鶴拳は主に衝撃波を操る拳であり「伝衝裂破」などで遠距離戦もこなせる「紅鶴」の名が示すように使い手が返り血を浴びる事の多い拳であるようだ。奥義は「血粧嘴」なのであるが、レイの「飛翔白麗」に潰されたため謎のままとなってしまった。
原作ではレイとのやりとりからガチホモと誤解される事が多々あるが、原作内でも美女を多数仕えさせており、実際、マミヤもかつてはその中にいたという事実があるためホモではない。バイかもしれないが…
また、なんだかんだでケンシロウと直接戦っていない。そのため、北斗の拳にはちょくちょくケンシロウが今まで戦ってきた強敵(とも)の回想がはさまれるのだがユダがその中に含まれることはまずない。しかし、原作のケンシロウはユダの伝衝裂破を文字通り「一回見ただけ」で習得しており、作中でも多用しているという謎がある(「水影心」という、見た奥義をコピーする奥儀自体は一応ある)。
アニメ版ではラオウがケンシロウに向けて伝衝裂破を使用しており、この時習得したという扱いのようである。
可動フィギュアの「リボルテック」シリーズでは、ウイグル獄長や名も無き修羅まで出ているにも関わらず、ユダは商品化されていない。4バージョンも作られているケンシロウ・ラオウ・レイと言ったトップ人気のメインキャラより劣るのは仕方ないとしても、1回限りの中ボスキャラにも劣るって・・・。
北斗の拳イチゴ味第4巻にてそれをネタにする回があり、またその巻の巻末にてリボルテックシリーズを製作・販売している会社「海洋堂」社長の宮脇修一氏のコメントが掲載されているのだが、「この漫画でネタにされるまでユダが出てないのに気づいていなかった」「ユダくんは"もってない"んでしょうね」などという無慈悲なコメントをされる始末であった・・・。
ラオウ外伝でのユダ様
「ラオウ外伝 天の覇王」でもユダ様は登場される。他国に女スパイを送り込み、王を暗殺するやり方で各国を制覇していた。ラオウに言わしてみれば「所詮は女を使って寝込みを襲うしか能のない下衆。捨ておけ」「砕くに値せぬ」。ラオウとの直接対決でもほとんど一撃で倒されてしまった。外伝の性質のため命だけは助かった。
使う方も知略が必要
AC北斗の拳では部下のコマクとダガールをストライカーとして呼び出しながら戦うスタイルで、怒りながら鏡を割ったりダムを決壊させたりと原作を準拠しつつも変な技が多い。一撃必殺技は原作で出せずに終わった「血粧嘴」。ゲーム内では成功バーションを見ることができ、高速の飛び道具で相手を怯ませ、サイコクラッシャーのように突進して抉る技となった。
必殺技の多くが部下に依存している為ユダ単体では行動が大きく制限され、コマクが居ないと投げる事すら出来ない。しかしながら一度相手を画面端に追い詰めると上中下段やガー不可技など様々な攻撃が息つく暇もなく次から次へと襲い掛かってくる。オーラゲージがあればガーキャンという手立てもあるのだが、無い場合は最悪そのまま即死。
また最近では実戦投入可能な即死コンボが開発され、理論上ならトキすら上回る最強キャラと言われている。しかし理論上最強の宿命か、部下がいなければ投げすら出来ない行動範囲の狭さと、常に部下ゲージを意識しなければならないので例え優勢であっても常に神経を尖らせる必要がある上級者向けキャラ。またマントにも当たり判定があるのでケンシロウやレイ程ではないが、攻撃が当たっていないようで当たっている事が多々ある。
PS2移植版ではコマクの出現位置が大きく違っていたり、「キモズミ」等の即死コンボがゲーセンと同じ感覚で練習できない(コンボ自体はレシピを少し調整すれば可能ではある)為、強いのだが使用人口は少なめ。しかも、家庭用ではイントロのボイスが正常に再生されないという不遇の扱い。
だが、ある人物の努力によりコマクとダカール出現位置の改善方法が発見された。
これにより家庭用でも思う存分練習して欲しい
主な使い手として関東では空飛ぶ妖星、サウザーから鞍替えしたひげ、DAICHIが有名。また闘劇08覇者であるK.Iもサブキャラとして使用。その他は関西全一ユダ使いと名高いワイルや北海道の切符持ちユダびんなど。
MUGENにも登場しており、トキのような凄まじいAIこそ無いものの十二分に強いAIがあり、キャラ性能が高いため強く、毛利元就や春日舞織などと同様、所謂人間弾幕キャラとして扱われており出演動画数は結構多いようである。部下を使いこなして戦うAC版の性能からか、悪人にならないことも多い。
歴代担当声優
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アミバ
- ケンシロウ
- サウザー
- シュウ(北斗の拳)
- シン(北斗の拳)
- ジャギ
- ジード(北斗の拳)
- トキ(北斗の拳)
- ハート様
- バット(北斗の拳)
- 北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝
- マミヤ
- ユリア(北斗の拳)
- ラオウ
- リュウガ
- リン(北斗の拳)
- レイ(北斗の拳)
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