199X年
地球は戦争も自然破壊もなく
実に平和につつまれていたね。
DD北斗の拳とは、月刊コミックゼノン2010年12月号から2016年8月号まで連載されていた『北斗の拳』のパロディギャグ漫画。単行本は全8巻。
また、2013年4月から6月にかけて放送されたテレビアニメでもある。
2015年秋からは北斗の拳のサウザーを主人公にしたギャグ作品「北斗の拳イチゴ味」とセットになった「DD北斗の拳2」が放送された。
この項目では漫画・アニメ第1期を中心に解説する。
概要
歴史的名作バイオレンスバトルアクション漫画『北斗の拳』のキャラクターたちが二頭身にデフォルメされ、縦横無尽に暴れまわる。タイトルの「DD」は「デザイン・デフォルメーション」の略。
「北斗の拳の現実離れした登場人物たちが、核戦争がなかったらどんな暮らしをしていただろうか」
というコンセプトのパロディのように見える、別の何かである。
平和な割に世紀末さながらのヒャッハーがはびこる現代社会、バイト暮らしをする拳士たちの周囲には原作を踏襲したネタが多く盛り込まれており、拳士たちの性格もかなりデフォルメされている。
時々、原作風のリアル頭身・劇画タッチで描かれることもある。
テレビ版は特に旧アニメ版「北斗の拳」を強く意識しているようで、主題歌は「愛をとりもどせ!!」のアレンジで、OP映像も一部パロディとなっている。キャラクターの色設定もアニメ版ベースの者が多く見られるほか、アニメ版由来の技である南斗千首龍撃も登場している。
各話のタイトルも旧アニメ版と同じ神谷明が読み上げる。なお本作の神谷明はリュウケン役である。
さらに第19話では原作の作画担当である原哲夫が極道の組長役でゲスト出演している。
監督は、ギャグアニメに定評のある大地丙太郎。ナレーションは同監督作品ではお馴染みのショッカーO野。
脚本はほとんどクレジットされることはなく、第1話と第2話以外の脚本クレジットが一切存在しない。おそらくいきなり絵コンテを切って、それをそのまま台本にしていると思われる。これは原作付きの大地丙太郎監督作品としては珍しくない(『浦安鉄筋家族』や『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』『ギャグマンガ日和』など)のだが、後述するようにアニメ版の設定は原作(FLASHアニメ・漫画)とは大きく変わった事実上のオリジナル作品になっており、その中では稀な例である。
どれが原作?
本作はアニメ化までの経緯が複雑である。
元は2008年、25周年記念の時に制作・公開されたFlashアニメ「DD北斗之拳」というのがあり(同時期に「R25」で4コマ連載、2011年に地上波放送・2012年にようやくソフト化)、その監督として参加した漫画家・イラストレーターのカジオの手によって2010年に漫画化され、2013年に漫画版に近い設定でのアニメ化となった。
テレビ版も原作はカジオ名義ではなく、原作:漫画「北斗の拳」で、漫画版「DD北斗の拳」は原作扱いではなく「協力」になっている。どうも誰が本当の意味での原作なのか、はっきりしない。
Flash版はプロトタイプといえるが、基本設定以外の内容やデザインは以降の作品とは異なっている。またテレビアニメ版も、漫画版とは設定や一部キャラデザインが変化しており、同一コンセプトの全く別の作品として見た方がよい。
登場人物
以下は漫画版およびテレビアニメ版での設定。CVはすべてテレビアニメ版(Flash版はナレーションが千葉繁氏である以外公開されていない)。
- ケンシロウ (CV:立花慎之介)
主人公。北斗四兄弟の末っ子。
北斗神拳の伝承者…だが平和な世の中のため北斗神拳を持て余しており、日夜バイト生活に励んでいる。漫画では第1話にてリンの父が店長を務めるコンビニにバイトとして採用され、そのまま働いている。レジをあべしさせたりしているが、なんとかクビにはなっていない。胸の七つの傷はBCGワクチンの痕。
アニメではコンビニ・リュウリュウケンのバイト正式採用権をめぐって兄弟と争うも結局決まらず。 北斗神拳や秘孔の効果はもはや何でもありで、ハート様を豚にしたりマミヤやリュウケンを若返らせたり、サウザーを放送できないレベルの顔にしようとした(未遂)りしている。 - トキ (CV:関智一)
北斗四兄弟の病気がちな次兄。核戦争は起こっていないが既に病んでいる(アニメでは「風邪」と発言)。
漫画では病気のためバイトを悉くクビになり、兄弟で唯一完全に無職(本人に働く意思はある)。ユリアに対し「見守る愛」と称したストーカー行為を行っているなど、原作における常識人の要素は皆無。
アニメではコンビニ・リュウリュウケンのバイト正式採用権をめぐって兄弟と争うも結局決まらず。アミバ分が混ざっているのか姑息な性格になっており、こっちでも伝承者の座やバイト正式採用権をちゃっかり貰おうとしたりと抜け目なく、常識人の要素は皆無。
ちなみに声優の関智一氏は北斗無双でもトキを演じていたが、これはたまたま一致したということのようだ。 - ラオウ (CV:一条和矢)
世紀末覇者の野望を持つ北斗四兄弟の長兄。原作では一応上半身もちゃんと服を着ているのだが、本作では何故か常に半裸。
漫画では建設現場で働いており、恐怖とカリスマで現場を統治する「建王(ケンオウ)」として君臨している。また、兄弟の中では原作風タッチで描かれる機会が特に多い。
アニメではコンビニ・リュウリュウケンのバイト正式採用権をめぐって兄弟と争うも結局決まらず。時々自らを「○○の覇王」と名乗る。ラオウというかむしろジャイアンみたいなガキ大将風の性格。
ちなみに本作では元ネタのような兄弟同士の血みどろな戦いは皆無で、全員似た者同士の仲良し兄弟になっている。 - ジャギ (CV:松本ヨシロウ)
北斗四兄弟の三男。ぼっち。「知らねぇよカス!」
漫画では兄弟とそりが合わず出ていったとのこと。ケンシロウに不意打ちしようと毒の含み針を使おうとしたが、失敗して顔が荒れるようになってしまいヘルメットをかぶっている。原作通りケンシロウに汚名を着せようとせこい悪事を働く。
アニメでは子供やナレーションからも名前を呼ばれなかったり、ヘルメットのせいでリュウリュウケンに入ることすらできなかったりと散々な扱いを受け、名前を名乗ることができたのは他の兄弟からストーカーと間違われて原形をとどめなくなるほど殴られた後であった。しかし誰一人として彼のことを覚えていなかった。普段は道端で段ボール箱を食卓にご飯を食べている。こちらでは仮面をかぶっている理由は、兄弟と伝承者争いをしているときにあまりの実力差ゆえに拳圧で禿げあがってしまったため。仮面を外すととてもきれいな瞳をしていて非常にアンバランス。 - バット (CV:森嶋秀太)
コンビニでバイト中の学生。ツッコミ役。
漫画では大学生で、リンに片思い中。バイトで生計を立てているが、世紀末拳士たちに翻弄される。原作とは画風は違うが、他の拳士と違い極端なデフォルメはされておらず、頭身は高いまま。ゴーグルはつけていない。
アニメでは彼のデザインも他のキャラに合わせてデフォルメ化されており(ただし北斗兄弟他の拳士と違って背は高い)、ゴーグルもつけている。 - リン (CV:M・A・O)
女子高生。
漫画ではケンシロウに想いを寄せており、ユリアに敵意を抱いている。時々、水や食料などについて世紀末の感覚で動き出すことも。バット同様、デフォルメ化されていない。
アニメでは髪飾りなどが追加され、デザインもバット同様デフォルメ化。性格などもいまどきの女子高生風になっている。動物好き。 - リュウケン (CV:神谷明)
漫画ではケンシロウを溺愛しており、「末っ子はかわいい」という理由で伝承者を選んだ。
アニメではコンビニ「リュウリュウケン」の店長でリンの父親という設定で、本名はキリュウ・ケンジロウで略してリュウケンであるとしており、北斗四兄弟の師父リュウケンとはそっくりさんだと言っているが、ケンシロウたちは師父リュウケンがとぼけているのだと信じている。金にはがめつく、儲けることばかり考えている。趣味はパチンコ(なお、ニコニコではフィルタがかかっているため、動画のコメントで入力すると「パ コ」になってしまう)。全体的にキャラクターがデフォルメタッチで描かれる中、彼だけ原作にかなり近い劇画タッチで描かれており、頭身が異常に高い。
声は元祖ケンシロウの神谷明が演じている。というかキン肉スグル または冴羽獠。サブタイトル読み上げも神谷氏で、劇中で怪鳥音を発することもある。第18話で秘孔を突かれたことで元以上の顔になったときは見事に頭頂部が禿げた原作風ケンシロウになっていた。そっくりさんの登場頻度も高く、すべて神谷氏が演じている。 - ユリア (CV:堀江由衣)
ケンシロウの恋人だが、北斗兄弟みんなとシンから想いを寄せられている。
漫画では女優で、何もないところで演技をすると、それだけで舞台をその場にいる人に見せることができるほどの才能を持つ。だが普段着として鎧を着こむなど、リン同様に時々世紀末の感覚で動くこともある。ケンシロウにすり寄ってくるリンには敵意をむき出しにしている。彼女もデフォルメ化されていない。
アニメではスナックのママになっており、デザインもバット同様デフォルメ化されている。だがスナックはほとんど留守で、回想や妄想以外ではシンが作った等身大人形と声のみの登場が多く、本人登場は第17話(第9回)であった。 - シン (CV:置鮎龍太郎)
漫画ではユリアが所属する芸能事務所の社長。ケンシロウからユリアを奪うため権力と金を手に入れた。ユリアには非常に甘い。自身の経営するプールに全裸で現れたことも。 確かに原作でも初登場は全裸だったが。
アニメではスナックのオーナーで、南斗の勢力を率いている。外でも常にマント一丁の変態(何故かナレーション以外の人物はそのことに言及しない)で、しかもユリアの人形を何体も作るなど、かなり病的である。しかし、後にユリア人形はユリアを支えるための内職であったことが判明した。こちらは初登場時ケンシロウと面識はない。なお、声優の置鮎龍太郎氏は真・北斗無双でケンシロウの実兄ヒョウを演じていた。 - ハート様 (CV:矢部雅史)
漫画ではシンのSP4人の一人で、モブに近い。
アニメでは、2012年12月発売のコミックゼノンに掲載された読切外伝『HEART of Meet~あの日の約束~』で描かれた「少年時代は美形だった」という設定が使われ、美形の姿でコンビニ強盗として登場。しかしケンシロウによって豚にされた後、強盗の件で豚箱送りにされた。その後はシンの部下となり北斗兄弟に嫌がらせをする。4人の中で唯一語尾にヒャッハーがつかない。 - スペード・ダイヤ・クラブ (CV:松本ヨシロウ・一条和矢・関智一)
漫画ではシンのSPで、モブに近い。
アニメでは、外伝『追憶のヘヴィメタル』で描かれた「ダイヤとクラブが核戦争前はへヴィメタルバンドだった」という設定を採用(?)。スナック「ユリア」でバンドを組んでおり、楽曲使用料のぼったくりをしていたが北斗兄弟に成敗される。以降、ハート様も加わってシンの部下として北斗兄弟に嫌がらせをするが、ヒャッハーな連中のため頭が上手く回らず、結局うまくいかない。 - レイ (CV:岸尾だいすけ)
重度のシスコン。アイリを思うばかりに暴走する。
漫画ではケンシロウの古い友人(原作では核戦争以前に面識はない)。眼の下にクマができる原因を「妹を心配することによる寝不足から」としている。またアイリをセクハラから救ったマミヤに恋心を抱いているが、お互い常識からいろいろずれているので進展せず。
アニメではアイリをストーカーから守ろうとしているが、その際の変装がストッキングを頭からかぶるというものであったためアイリから兄だと認識してもらえず、他の兄弟からもストーカー扱いだった。実際にアイリの下着が入っている棚を把握していたりするのでかなりきわどい。その後も素顔で登場すると認識してもらえず、わざわざストッキングをかぶって不細工になるのがデフォ(OPでもこの姿のカットがある)。マミヤに惚れているがケンシロウに「顔や年齢で愛していたのか」と問われると「ちょっとそうだ」と返した。ただしマミヤのとの出会いは幼稚園児のときで、当時マミヤは新任教師だったので、年齢差は把握していたはずである。掛け声(怪鳥音)は「ヨロレイヨロレイヨロレイヒー」。なお、声優の岸尾だいすけ氏は『真・北斗無双』で成長したバットを演じていた。 - アイリ (CV:佐藤聡美)
レイの妹。漫画ではナースとして働いており、時々暴走する兄に困惑する常識人。彼女もデフォルメ化されていない。
アニメではバットたち同様のデフォルメ化がされ、リンの友人という設定になった。原作でのレイのセリフ「抗う術を知らず周囲の風に流され人形のように生きることしかできなかった」というセリフを反映しているのか、流されやすい性格でよくリンのセリフを復唱する。また原作では初登場時自ら薬によって失明していたためか、極度の近眼になっている。牙一族に誘拐されキャバクラのフロアレディにされそうになるが、本人もまんざらではない模様。 - アミバ (CV:関智一)
自称、天才。部下としてハブ・ギュウキを連れている(漫画ではハブのみ)。
漫画では北斗神拳を悪用した霊感商法で人をだまし金を巻き上げようとするが、トキに生兵法の北斗神拳をとがめられ失敗。トキを恨むようになった。トキを騙るわけではないが、それでも原作と違い部下はいる(信頼は薄いが)。
アニメでは振り込め詐欺の会社を経営、ラオウから金を巻き上げようとするが失敗。一人称は「ミー」で、片言でしゃべるが、ラオウには最後までトキと勘違いされていた。EDでは流派・ザコ編として登場、鷹爪三角脚で壁を蹴り上げブロック崩しをしている。声優は従来の北斗関連作品同様、トキと二役。 - マミヤ (CV:堀江由衣)
漫画ではアベシ署に勤める警察官で、官給品のヨーヨーなどを武器にする。拳士に比べると世紀末ではない分まともだが、犯罪と戦う意志が先行して暴走することが多い。アイリをセクハラから救ったことでレイに惚れられているが、デートの際に女を思い出させると言われ服を切り刻まれてしまい彼を逮捕している。彼女もデフォルメ化されていない。
アニメではバットたち同様のデフォルメ化がされ、リンの従姉(リュウケンの弟の子)という設定になった。実年齢は50(ネットに書くなよ!)名字はマミヤで名前もマミヤなので本名「マミヤマミヤ」。原作通りユリアに似ていると兄弟に言われるがナレーションにはそれほど似ていないとツッコまれる。結婚願望が強く、ケンシロウに惚れて強引に結婚しようとした。ユリアと同じ堀江由衣氏が声を当てているが、演じ分けと設定のためおばさんっぽい声になっている。 - ユダ(CV:津田健次郎)
漫画ではヘアサロンを経営している。一人称は「私」でオカマ。しかもツンデレ。修業時代にぶつかったレイの姿があまりに美しいため惚れこんでしまった。
アニメでは本気でレイへの思いに走る完全にそっちの人。ナレーションによるとレイとの結婚が確定した模様。その後の回では結婚後の話になっていた。 - 雲のジュウザ(CV:市瀬秀和)
ユリアの異母兄。漫画では教師だが、あまりに自由奔放なため何の先生か誰も知らない。生徒からの人気は高いが、隠し事ができない性格のため不良行為に走った生徒をかばったつもりがばらしてしまった。
アニメではケンシロウたち同様動物の姿で段ボール箱に入っていたところをリンに拾われ、高い会話能力と弾き語りのセンスと容姿で客を呼び込み北斗兄弟の地位を危うくする。スナックユリアにミルクを配達しようとするが、ケンシロウがユリアの婚約者で彼女のために働こうとしている様を見て拳を交え、その本質を見極めると去っていった。第10話時点での本作登場人物では一番原作のイメージに近く、原作でなしえなかったケンシロウとのドリームマッチもあって視聴者からの評価は高い。 - サウザー (CV:浪川大輔)
南斗六聖拳最強の男。原作で子供を使役していたため、子供に関したネタが多い。
漫画では政治家で、先代鳳凰拳伝承者であり代議士のオウガイ(存命中)の地盤を引き継いでいるが、その暴君振りからか落選してしまった。「愛などいらぬ」と語っている理由は女に振られたため。
アニメでは英語塾を経営している。「東大合格率200%」を謳い授業料を巻き上げて塾を大きくしたが、正確な発音をさせるため子供たちの唇にダメージを与えるという内容で、効果は皆無。「外国人」を自称するが、その正体はラオウの同級生「ミナミマサオ(あだ名・サウザントマサオ)」で、髪は染めており目はカラーコンタクト、しかも英語は全くしゃべれない。結局子供たちをシュウに連れていかれた上にケンシロウに塾を破壊され、さらに詰め寄ってきた保護者に退き、媚び省みて逃走を図るも袋叩きにされる。なお、声優の浪川大輔氏はOVAおよび映画『真・救世主伝説』シリーズでバットを演じていた。 - シュウ (CV:高橋広司)
盲目の人(?)。南斗白鷺拳の使い手で、仁星の男。
漫画では引っ越し業者。社員から信頼されている真面目な社長だが、盲目なのに普通に車を運転する(でも事故は起こさない)。盲目なのは病気によるもので、顔の傷は猫に引っかかれてついた。
アニメでは小さな英語塾を経営していたが、サウザーの英語塾ができたせいで店をたたむことになってしまい、サウザーの塾に講師として就職しようとした。その際、サウザーが外国人だと聞いて外人に変装、英語で話しかけたが会話できないと知るともう一度自分の塾を立ち上げると決意し子供たちを連れて去っていった。こちらは特に盲目である描写を見せていない(原作通り眼に傷が入っており、白目で描かれているが)。 - トウ(CV:釘宮理恵)
ラオウに想いを寄せる、海のリハクの娘。現在、TVアニメ版のみの登場。
アニメでは小柄で太った容姿をしており、DD化とは言っても原作とは大きくかけ離れた見た目をしている。しかし声はかわいい。ラオウへの想いのあまり彼を誘拐、さらには振り向かせるため自らを強引にユリアと同じ容姿にしようとした。
なお、リハクはアニメ版ではトウが自己紹介した時に吹き出しで小さく出てきて名乗るだけ。漫画版だと「巨星乙か…」というダジャレを言うためだけの登場で、原作風タッチでしか出てこない(登場のたびにバットから「誰!?」とツッコまれる)。 - 黒王号(CV:湯澤幸一郎)
ラオウの愛馬。原作では「象のように大きな馬」だが、本作ではラオウに合わせて小さなサイズとなっている。
漫画では普通にラオウの車代わりの交通手段として使用される。ドライブスルーだろうがプールだろうが銭湯だろうがラオウに連れられて入ってくる。
アニメでは馬肉にされそうだったところをラオウに助けられ、その体色から「黒王号」と名付けられたことで、ラオウを友人として慕うようになる。コンビニのあらゆる雑務を一人(一頭)でこなしており、ぶっちゃけ兄弟よりも有能でリュウケンからの信頼も厚い。視聴者からは「もう黒王号が正式採用でいいんじゃないかな」と言われることも。普段は「ヒヒーン」と啼くのみだが、その気になれば喋ることもでき、二足歩行も可能。本当に馬なのか。 - 風のヒューイ・炎のシュレン (CV:一条和矢、関智一)
南斗五車星のメンバー。この二人は兄弟星である(ヒューイが弟)。現在、FLASHアニメとTVアニメ版のみの登場。
アニメでは二人そろって神奈川県警に就職しており、横浜の密輸団を捕らえる為先陣切って向かっていったが、密輸団の持ち出した大砲の前に玉砕。原作では南斗最後の将であるユリアを守るため戦っていたが、本作ではユリア人形を銃弾避けの盾に使用している。 - 山のフドウ(CV:小山剛志)
南斗五車星の一人。
漫画ではバットが大学の授業で研修に向かった幼稚園の先生として働いているが、子供たちへの愛の重さゆえにドン引きされている。紙芝居で北斗の拳を(モヒカンの破裂シーン無修正で)見せたりといろいろズレている。子供の心をつかんだバットに嫉妬し、鬼に戻ったこともあった。最終的に物で釣ることで子供を自分の側に引き込んだが、子供たちは「計画通り」と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべていた。DD化されているにも関わらず原作通りのかなりの巨体で、どうやって幼稚園の建物に入ったのかは謎。
アニメでは本名「山野フドウ」で、珍しく漫画版と全く同じ役割で登場した。しかし元は極道で幼稚園の地上げをするためにやってきたところ、ユリアに毛虫の命について教えられ、毛虫アレルギーだったために倒れたことで改心したという設定が加わり、その後はかつての同僚である極道ヒャッハーどもを相手に立ち向かうという、まともな扱いになっている。
余談だが、バットは漫画・アニメともに、この実習を行う授業の単位を落とし留年した。 - カーネル(CV:小山剛志)
高潔な軍人、「赤いベレー帽」の最高幹部。南斗無音拳の使い手。
アニメではかつて将軍に報告した際に、将軍達が侍らせている美女から酒をかけられたことでその快感に目覚め、女子会を行っているマミヤ・アイリ・リンに迫ったが、トウを無視したことでキレられ吹っ飛ばされた。なおカーネルとは大佐という意味だが、本作では自ら「カーネル大佐」と呼んでいるので本名なのかもしれない。EDでは「流派・ザコ編」として毎回登場している。
余談だが、将軍は旧アニメ版では登場しなかった為、本作でアニメデビューとなる。 - ガルフ(CV:坂本頼光)
漫画ではペット用品多めのドラッグストアの店長。
アニメでは大好きな犬で一発当てて大金持ちになった社長で、金の力でマミヤと結婚しようとしたが、マミヤを犬小屋で飼おうとした為に拒まれる。犬好きを自称するも犬達に鞭を打っており、最後はその犬達に噛まれた。 - ヒャッハー(モヒカン)
世界が核の炎に包まれなくても存在する人々。全体的にモブ。 - ボス(CV:原哲夫)
アニメ版のみの登場。フドウが所属していた暴力団の組長。CV原哲夫(大事なことなので)。容姿もおそらく本人がモデル。
主題歌
オープニングテーマ
「シフトと時給と、ついでに愛をとりもどせ!!」
作詞:仲村公晴 / 補作詞:前山田健一 / 作曲:山下三智夫 / 編曲 / 前山田健一 / 歌:吉木りさ&ヒャダイン
かつての主題歌「愛をとりもどせ!!」のカバー曲。
アニメ第1話で使用されているのは没になりかけたバージョンで、冒頭部分の歌詞が違う。理由は公式サイトのインタビュー参照。
エンディングテーマ
「ほくとのけん 言えちゃうかな」
作詞:原哲夫 / 補作詞・作曲・編曲:前山田健一 /歌:吉木りさ&ヒャダイン
おそらく「野猿牙殺拳」などという単語が聞ける唯一の北斗ソング。
なにげに作者公認でカーネルやアミバがザコ認定されているのも考察的に見逃せない。
配信
ニコニコ動画では、テレビ東京あにてれちゃんねるで配信中。
第1回は無料、第2回以降は1週間無料配信。
ショートアニメかと思ったら2話構成の30分枠なので驚く声がちらほら。
各話リスト
回数 | 話数 | サブタイトル | ニコニコ動画公開日 | 動画 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 第1話 | 世紀末なんてフツーだ ケンシロウ登場! | 2013年04月08日 | |
第2話 | 歌えケンシロウ 愛をとりもどすために!! | |||
第2回 | 第3話 | ゼニは滅びぬ! 南斗は敵だっひゃー! | 2013年04月15日 | |
第4話 | 眠るな!! 墓標なきコンビニで!! | |||
第3回 | 第5話 | 卑劣! ストーカーには地獄すら生ぬるい! | 2013年04月22日 | |
第6話 | バナナがない! ケンシロウはじめてのおつかい | |||
第4回 | 第7話 | オレオレ!オレだよ! ラオウと小さいばあさん | 2013年04月29日 | |
第8話 | 健やか!健康人生!! トキさんの場合 | |||
第5回 | 第9話 | 結婚したい女 愛はこんがらがったったー | 2013年05月06日 | |
第10話 | 雲のジュウザだ 三兄弟あぶなし | |||
第6回 | 第11話 | ホワッチャーネーム!! サウザーの英語塾 | 2013年05月13日 | |
第12話 | ひと夏の拳 波の数だけアタタタタっ! | |||
第7回 | 第13話 | 宿なし救世主! ならば家を建てるまでっ! | 2013年05月20日 | |
第14話 | マーズアタタック! あの日のユリアが歌ってた | |||
第8回 | 第15話 | ラオウさらわれる ラブストーリーはトウトツに | 2013年05月27日 | |
第16話 | ジャギ主役! この時を待っていたのだ | |||
第9回 | 第17話 | ユリアを取りもどせっ!ケンシロウ対シン対横浜ギャング 前編 | 2013年06月03日 | |
第18話 | ユリアを取りもどせっ!ケンシロウ対シン対横浜観光 後編 | |||
第10回 | 第19話 | 動かざることヤマのごとし フドウ動く! | 2013年06月10日 | |
第20話 | 女子会とは何か! お前たちに問うてみたい | |||
第11回 | 第21話 | ヨロレイヨロレイ! レイよ愛をとりもどせ | 2013年06月17日 | |
第22話 | その時は来た! ケンシロウVSラオウ しびれる決戦! | |||
第12回 | 第23話 | ラオウ 風邪をひく! | 2013年06月24日 | |
第24話 | ケンシロウ 酔っぱらう! | |||
第13回 | 第25話 | 死闘! 南斗対北斗! | 2013年07月01日 | |
第26話 | 最後のたたかい ケンシロウ対ユリア!? |
関連動画
関連項目
外部リンク
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