DEAD SPACE 2(デッドスペース2)とは、2011年1月にElectronic Artsから発売されたXbox360、PS3、PC(Windows)用のサバイバルホラーTPSである。
DEAD SPACEの続編であり、前作と同様に日本での発売予定は無い。 (2023年1月19日 Steam版でおま国解禁により日本からでも買えるようになった)
あらすじ
西暦2508年、惑星イージス7の採掘作業に当たっていた宇宙船「USGイシムラ」が突如として連絡を絶った。
ただ一人、アイザック・クラークというエンジニアだけが、小さな宇宙船で生還した。
彼が語った「USGイシムラ」での体験は、壮絶の一言だった。
イージス7からもたらされたウイルスの様な物によって、乗組員達は正気を失い、次々にネクロモーフと呼ばれるモンスターへと変貌した。そして、彼らはある“群衆意識(Hive Mind)”を共有しており、これに基づいて他の生き物を惨殺しようと見境なく襲いかかったのだ。
船員の多くは殺され、数少ない命を拾った者も、その凄惨さに正気を失った。
死が充満した恐るべき宇宙船を、アイザックは仲間達の助けによって何とか乗り越えて生還したのだった。
とうとう彼以外の生還者は現れなかった。彼の言葉は、「USGイシムラ」で起こった事件の真実を語る唯一のものとなった。
しかしもちろん、そんな妄言を信じる者はいなかった。
彼は、遥か遠い土星衛星タイタンのコロニー「Sprawl」の精神病棟に収容された。
それから3年の月日が経った。
アイザックは精神病棟で冷凍催眠にあった。今もなお、血肉が飛び散り、腐臭漂う船内で孤独と異形と戦う、「USGイシムラ」での悪夢にうなされていた。
しかし彼は、技師のフランコによって冷凍から目覚めることとなる。なんと、悪夢と同じ金切り声の中で。
アイザックは再びあの地獄へと叩き落された。彼は、この地獄を生きて抜け出すために、また戦いに身を投じる。
そして、3年前には謎のままだった、「Marker」の謎へと近づいていく……。
システム
前作の操作系が整理され、多くの主要な行動をボタン一つで行えるようになったほか、弾薬によらない打撃攻撃が連打できるようになるなど、色々ふっきれたパワーアップしたアイザックさんが今回の相棒となる。宇宙空間をスーツの推進装置で飛んだり、アイザックさんのこれまた超人的なエンジニアとしての技術力も見どころ。
その分、敵側も色々と吹っ切れており、序盤からダッシュしてくるわ飛び道具(という名のゲロ)飛ばすわ物量も前作の増し増し。入手できるようになった弾薬に対して敵の数が明らかに増えているため、前作以上にAIM技術、弾薬節約のために格闘やキネシス(オブジェクトを引き寄せ、飛ばす未来技術)を使った攻撃等の価値が高まっているなど、スリリングな戦闘を繰り広げることができる。
難易度が底上げされているので、高難易度モードでの攻略も難しくなっている。特にセーブ回数の上限が3回までで、チェックポイントからの再開ができないハードコアモードは厳しい。
相変わらずジャパニーズホラー的な陰湿さを残したスプラッタな雰囲気、絶望感たっぷりの舞台設定など、前作通りのドッキリやお約束、そしてお約束を裏切る恐怖演出満載で「世界一怖いホラーゲーム」とお褒めを頂いた前作の貫録はそのまま。みんなもアイザックさんと一緒に悲鳴をあげよう。
[#¥] ン゜ン゜ンーッ! フンガー!
人間の死体損壊描写が原因と見られ、現在のCERO基準では日本での発売は期待薄。輸入版を買って問題ないと思われる。
前作と同様にwiki等にて有志の翻訳が行われており、翻訳MODも作られている。
追加パッチは開発されていないものの、分かりやすい英語と各種の翻訳で日本でもある程度楽しむことができるだろう。
登場人物
- アイザック・クラーク(Isacc Clarke)
前作に引き続き今作も主人公。CEC(DEAD SPACE世界の工業系大企業)に勤めていた宇宙時代のエンジニアである。
前作で何とか生還したはいいものの、尋常ではない体験のせいでPTSDになり、土星衛星コロニーの精神病院にて、治療と称してMarkerの詳細を聞き出されていた。
目覚めた今もその症状は収まっておらず、F.E.A.R並みの恐怖演出にプレイヤーも一緒になって耐えることとなる。前作と違い顔を含め表情の露出が多く、独り言や会話などで喋るようになり、キャラクター性が強くなった。
また、前作ではあまり見られなかったエンジニアとしての能力は高く、機械の基盤や配線に直接手をねじ込んでハッキングしたり、機械からぶっこ抜いたプラズマ照射機と懐中電灯で手製のプラズマカッターを作るなど、こちらの方面でも超人ぶりを発揮。相変わらず、未来の工具と某サイレントヒルばりの黄金の右足を武器にコロニーをさまようこととなる。
前作と同様のデザインのエンジニアスーツ( 圭)の着用もあるのだが、本作のジャケ絵を飾る最終型のアドバンスドスーツ[ ¥]はVANQUISHかマスターチーフかといわんばかりのスリム・スマート・スタイリッシュである。
- フランコ(Franco)
IGNITIONの主人公。冒頭でアイザックを救出するが……。
- デイナ(Daina)
囚われのアイザックを救出したフランコの仲間で、彼をナビゲートする女性。
アイザックがこの3年間に行われた施術の内容を知っているようで、それの副作用の解決の必要性から、アイザックとチームの合流を手助けしようとしてくれる。
- ストロス(Stross)
患者No.5として、アイザック同様の治療を施されていた男性。
彼もアイザックに施された施術を知っており、そのうえで、コロニーにあるMarkerの破壊を提案する。
彼も何らかの形でPTSDを患っているようで、何かから脅迫されたかのような落ち着きのない態度をとる。
- エリー(Ellie)
アイザックと同じく、プラズマカッターを手に、コロニー脱出の手段を探す女性。
CECの職員でもあり、コロニーの機能の復活と脱出のためアイザックと協力する。
勝気かつ自立心の強い人物で、初めて会った時もアイザックの同行を拒否した。
関連作品
1作目との間の出来事を補完する内容のものを主として、多くの外伝作品が発売されている。
- DEAD SPACE 2:Severed
DLCで配信される外伝。時間軸は2本編と大体同じと思われる。
主人公はEXTRACTIONにも登場したゲイブ・ウェラー(Gabe Weller)。妻であるレクシン(Lexine)を救出するために奮闘する。
- DEAD SPACE IGNITION
2本編の直前の話を描くインタラクティブコミック形式のパズルゲーム。
主人公はフランコ。ネクロモーフで溢れかえったSprawlに突入する彼の姿が描かれる。
- DEAD SPACE AFTERMATH
1と2の間の話を描くOVA。ストロスも登場する。
- DEAD SPACE(Mobile)
2本編直前をIGNITIONとは別の側面から描いた、スマホ版DEAD SPACE。
主人公はヴァンダル(Vandal)というコードネームを持つユニトロジー信者。( ≡)。
教団からの密命を受けた彼女がSprawlに突入して工作活動を行う物語。ヴァンダルは、シリーズ唯一の女性主人公であり、チャプター11で聴ける音声資料に、カリー・ノートン(Karrie Norton)という本名で登場している。
他にも多数有。
関連商品
関連動画
トレイラー
プレイ動画
実況動画
ハードコア
その他
関連項目
外部リンク
- 8
- 0pt
- ページ番号: 4552713
- リビジョン番号: 3109247
- 編集内容についての説明/コメント: