Devil May Cry 2とは、CAPCOM製作のPS2用ゲームソフトである。
概要
CAPCOMにより、PS2用ゲームソフトとして製作・発売された。デビルメイクライシリーズの第二作目。
発売日は2003年1月30日。ファッションブランド、ディーゼル社とのコラボ作品でもあり、ゲーム内の隠しコスチュームとして、ディーゼルブランドの服が登場する。2枚組ディスクで、それぞれダンテ編とルシア編に分かれており、操作性やストーリーの進行に違いがある。
キャッチコピーは”悪魔と踊ろう”
世界的に大ヒットした前作『Devil May Cry』の続編。主人公は前作同様ダンテ、更に新キャラクター”ルシア”もプレイヤーキャラとして使用可能。前作のヒロインであるトリッシュも隠しキャラクターとして出演、スパーダとルーチェ&オンブラを手に戦う。また延々と悪魔と戦い続けるサバイバルモード、「ブラッティパレス」も追加された。ダンテの愛剣とも言える「リベリオン」も、2が初登場作品である。
シリーズファンからの評価
高評価を得た『1』の続編として、発売前の期待はかなり高いものであった。実際、販売側もPV・広告等による宣伝を積極的に行っていた。しかしファンの期待は『2』発売と共に崩れ去ることとなった。
『1』をやり込んだプレイヤーにとって簡単(つまらな)過ぎるゲームバランスや、設定ミス・バグなどの存在は、前作ファンを満足させるには至らなかった。新規プレイヤーからの評価も高いとは言いがたい。
やはり『1』と比べてダンテの動きがゆっくりだったり、エフェクトが地味なおかげで見栄えが悪くなっている。
ゲーマガ2009年10月号の「過去十年間で期待外れだったゲームTOP10」の記事で7位を獲得している事実からも、『2』がどれだけデビルファンを落胆させたのかが分かるだろう。
ニコニコ動画でも、『2』のプレイ動画で「2は黒歴史」「2はクソゲー」といったコメントが寄せられることがある。
その一方で、ゲームシステム以外の演出面のクオリティは非常に高いとし、『2』を高く評価するファンも存在する。また、前作と全く違うゲーム性に対し、「DMCと見なさなければアクションとしては(バグはあるが)完成している」と、前向きな見方をするファンも。
特に、BGMはデビルメイクライならではの重厚なハードロックと悪魔をイメージしたミステリアスなテクノが合わさったシリーズ屈指のかっこ良さ。ボス曲はもはや「神曲」とまで評される程。
HDリマスター版
HDリマスター版では、剣の攻撃力がすべて同じというプログラムミスが修正されており、オフェンスハートも正常に機能している(PS2版はバグにより効果なし)。
あらすじ
便利屋を営むダンテは、父スパーダを良く知るという老婆”マティエ”よりある依頼を受ける。
その依頼とは、総合企業ウロボロスのCEO"アリウス”の野望を阻止すること。
アリウスは人間でありながら、邪悪な覇王の復活を目論み、その力を我が物にしようと企んでいた。
一方、ダンテの協力など不要と考えたルシアはダンテとは別行動を取り、単身アリウスの元へ向かう。
登場人物
- ダンテ
伝説の魔剣士スパーダの息子。父の偉業を超えるべく、スパーダの伝説を求めてデュマーリ島を訪れた。覇王復活の危機を知らされた彼は、元凶であるアリウスを討つべく、彼の拠点であるウロボロスの高層ビルへと向かう。 - ルシア
デュマーリ島を護る一族の末裔。覇王封印の鍵であるアルカナを先に奪取することで、アリウスの野望を阻止しようとする。人間でありながら魔人化ができる等、不審な点があるが、その謎は本編中に明らかになる。 - マティエ
デュマーリ島を護る一族の1人。デュマーリ島に伝わるスパーダ伝説について詳しい。ダンテにアリウス討伐を依頼する。 - アリウス
企業のCEOという立場を隠れ蓑に、悪魔の研究を行っている現代の魔術師。 かつてスパーダに封印された覇王「アルゴサクス」を復活させ、その力を取り込むことで世界の王になろうとしている。
悪魔
- ザ・ディスペア・エンボディード
絶望の具現者―覇王アルゴサクスの真の姿。魔界に封印されていたが、彼の力を求めるアリウスの手により、不完全ながらも復活を遂げる。シリーズファンから多くの非難を受ける『2』であるが、ラスボスであるエンボディード戦だけはスピーディかつスタイリッシュだと評価が高い(と同時に難易度も非常に高い)。
武器
近接武器
- リベリオン
ダンテの愛剣。今作で初登場し、以降のシリーズではダンテの初期装備として扱われるようになった。 - ヴァンデッタ
リーチは短いが、攻撃力が高い大剣。実際はプログラムミスによりリベリオンと同じ攻撃力である。
※HDリマスター版では修正されている - マーシレス
リーチは長いが、攻撃力は低い長剣。 実際はプログラムミスによりリベリオンと同じ攻撃力である。
※HDリマスター版では修正されている
銃器
- エボニー&アイボリー
シリーズ皆勤賞の二丁拳銃。全シリーズでもっとも連射力に乏しい(魔人化すれば連射力は爆発的に上がる)。 『3』『4』のガンスリンガースタイルで使われる「トゥーサムタイム」「レインストーム」は今作が初登場であった。 - ショットガン
シリーズ皆勤賞のソードオフショットガン。至近距離での威力に優れる。『3』『4』のガンスリンガースタイルで使われる「ファイアワークス」は今作が初登場であった。 - ミサイルランチャー
誘導型ミサイルを発射する大型のロケットランチャー。銃器の中では最強の威力を誇る。 - サブマシンガン
連射力に優れる。スタイリッシュランク維持に役立つが、威力は非常に低い。
関連動画
トレイラー
プレイ動画
ザ・ディスペア・エンボディード戦
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関連項目
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