KARASAWAとは、ピーピーピーボボボボボである。
概要
フロム・ソフトウェアのゲーム『アーマードコアシリーズ』に登場する架空の兵器。シリーズ全般に渡って登場する強力なエネルギーライフルの系譜で、エネルギーブレードのMOONLIGHTと並び立つ伝統の武器である。
名称の由来は初代シリーズのプロデューサー「唐澤 靖宜」氏から。氏の退社後(具体的にはNX以降)は「KARASAWA」の名をそのまま冠する武器は無くなったが、ACVで再びその名が用いられた。
コンセプトは「初心者救済用パーツ」。しかし、実際は入手時期が遅かったりアクの強い性能だったりで初心者の助けになることはほとんど無い。そもそも初出の時点で隠し武器なあたりお察し
KARASAWAの一覧
WG-1-KARASAWA
初代AC、ACPP、ACMoAにおけるKARASAWA。記念すべき名銃の第一作目。
カテゴリは「プラズマライフル」。PPベスト版とMoAでは「レーザーライフル」にカテゴライズされている。
単発火力・瞬間火力・総火力のすべてに優れ、射線に捉えて連射すれば大抵の敵は瞬殺できるほどの凄まじい破壊力を誇る。
ただ、予測射撃の補正が弱めで、「軸」を理解していないとまず当たらない。そのうえロックオンサイトはサイズの小さい特殊タイプで、連射速度のわりに装弾数が少ないため弾切れしやすく、重量は全武器中ワーストクラス、おまけにパーツ干渉まで存在するという癖の強い武器でもあった。
ちなみに、文頭のピーピーピーボボボボボは初代シリーズにおけるカラサワ連射→敵AC撃破の流れを表現した擬音語であり、初代レイヴンにとってはよくある事なので、ネタとしてテンプレート化されている。
KARASAWA-MK2
AC2、AC2AAにおけるKARASAWA。2シリーズのリーサルウェポン。
カテゴリは「レーザーライフル」。製造メーカーはジオマトリクス。ちなみに、AAでは複数のレーザーライフルが登場するのだが、AC2ではこれが唯一のレーザーライフルである。なにそれこわい。
前作から連射速度が大幅に低下し時間火力の強みこそ失ったものの、引き換えに鬼のような射撃精度とバカみたいに強い被弾反動を手に入れた。それでいて単発火力や総火力は据え置きで、最強クラスの武器として君臨している。相変わらず重い・パーツ干渉がある等のデメリットも存在するが、それを差し引いても強力すぎるほどであった。「カァオ!カァオ!」と表音される発射音はみんなのトラウマ。
AC2のオープニングムービーでも主役機の主力武器として登場し、敵ACの頭部と腕を一撃で吹き飛ばす圧倒的な威力を見せ付けた。ゲーム内でもトップランカーやボスキャラクターが使用しており、AC2の看板武器であると言っても過言ではないだろう。
当然ながらプレイヤー同士の対戦会では禁止指定パーツの筆頭。一定時間あらゆるエネルギー消費を無効化するリミッター解除を発動してからのごり押しは究極戦法である。だが2010年代以降の極まったAA対戦勢の間では、重すぎて高機動機に搭載しづらい=火力がほぼこれだけになることから使用解禁されることもザラらしい。なにそれこわい。
MWG-KARASAWA
三代目はMK2のデチューン版ともいえるマイルドな性能になった。やはり桁外れに重く、扱いづらくなった感は否めない。
とは言え、高威力と命中率に豊富な総火力を備えた強力な武器であることは変わらず、入手さえできれば攻略のお供として重宝することだろう。また、過去2丁とは異なりグリップ下部に伸びる突起が非常に小さくなったため、パーツ干渉はしなくなっている。
SLのオープニングムービーでは、主役機である「クレスト強襲型」が使用している。敵戦闘機を撃ち落とし、ACを戦闘不能に陥らせる等、強力ぶりをアピールしている。
WH04HL-KRSW
ACNX、ACNB(ACFF)、ACLRにおけるKARASAWA。形状は3シリーズと同様。
カテゴリは「ハイレーザーライフル」。製造メーカーはミラージュ。
NXからは左腕用の同型装備も存在し、誰もが夢見た「両腕唐沢」が実現可能となった。実際は凄まじい搭載負荷のために重装機限定となり、それ以前にコア積載性能が悲鳴を上げて搭載すら出来ないことも多いが……素敵性能さえあれば関係無いよね!
しかし性能面はというと、これまで50発だった弾数が右腕用30発・左腕用40発に大幅減少。搭載負荷も増大し、更に火力面でも相対的に他装備に劣るようになり、大幅に弱体化。特にNXでは右腕用が産業廃棄物に片足を突っ込んでいた。
流石にNBからは右腕用の弾数が40発に増加、LRではダブルロックオン速度も改善。元々弾速や攻撃力は並のエネルギーキャノン並みか上回るレベルを維持していることもあり、両腕共にミッション攻略用としては十分な安定感を獲得した。NBで追加された「神バズ」ことCR-WH05BPが実弾版唐沢として扱いやすい点には目をつぶる。
HLR01-CANOPUS
AC4、ACfAにおけるKARASAWA。名銃の末裔。「カノープス」はりゅうこつ座のα星。太陽を除き、シリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。
カテゴリは「ハイレーザーライフル」。製造メーカーはメリエス(4)→インテリオル・ユニオン(fA)。
MK2と三代目をミックスしたような独特の形状、総火力の高い重レーザーライフルという、いかにもKARASAWAの系譜に連なる特徴を持っていたため、プレイヤー間では「カノサワ」の通称で呼ばれるようになった。
性能についてはレギュレーション更新の関係もあり一概に言い切ることはできないが、初期レギュレーションではそれまでのような際立った個性は持ち合わせていない。しかしAC4、fA共にレギュレーションが進むにつれて強化される傾向にあり、大柄でヒロイックなデザインにふさわしい「主兵装」らしい性能のレーザーライフルになっている。特にfAではネクスト2機を落として余りある圧倒的な総火力を誇り、ミッションにおいては死角無し、対人戦においても主力兵器たり得る性能を持つ。
LR81 KARASAWA / X000 KARASAWA
Vシリーズにおけるレーザーライフルは射撃前にエネルギーチャージが必要で、チャージが完了しないとスペック通りの性能を発揮できないのだが、フルチャージ時の攻撃力は圧巻の1万オーバー。
最大の欠点が、たったの4発という少なすぎる装弾数。重量も1000と、武器としてはトップクラスに重い。
TE属性の射撃武器としては最高ランクの攻撃力を叩きだすそれは、防御力と攻撃力の影響力が具体的かつ極端になったACVの仕様もあいまって、TE防御に劣る機体が相手ならばその少ない弾数でさえ余裕を持って沈めることができるほど。
一方、撃つ前に「溜め」が必要という仕様やエネルギー消費の激しさ、またチャージ中の光が遠くから見てもバレバレな事、などから扱いが難しい。
ちなみに、威力がマイルドになり、弾数が増えた「KRSW」と呼ばれる派生機も存在。どちらかと言えばこちらが従来のKARASAWAの性能に近く、上記KARASAWAは過去作におけるエネルギースナイパーライフルとコジマライフルの折衷のような立ち位置となっている。
VDではX000 KARASAWAと名を変えるが、基本的な方向性に変化はない。
44-142 KRSV
カテゴリは「マルチエネルギーライフル」。製造メーカーはオールマインド。
ん?マルチ?となっただろうが、今回のカラサワはプラズマライフルにレーザーライフルを重ねて取り付けた脳筋式マルチライフルなのだ。一部でドジっ子と専らのオールマインドっぽいだろうか。
通常発射ではプラズマビームを発射する。非常に連射性能が高く、オーバーヒートに気を付ける必要はあるが、高い瞬間火力を発揮する。
1段チャージでは側面のレーザーパーツを下部に展開、歴代KARASAWAそっくりの外見に変形し、高出力レーザービームを単発発射する。チャージは一瞬で完了し、弾速も早いため、敵のスタッガーを確認してからでも追撃が間に合う。割と便利な形態。
2段チャージは各部ハッチを解放し、複合エネルギービームを単発発射する。長いチャージタイムを要するが、威力・衝撃性能・弾速・当たり判定サイズは申し分なく、大概の2脚ACなら一撃でスタッガーさせる。敵のスタッガー中に狙って撃ち込むのは難しいため、むしろ近接戦でスタッガーさせるための形態として運用するとよいだろう。
欠点はシリーズ恒例の激烈な搭載負荷。更に弾数も一見160発と十分だが、素撃ちは連射力が高くすぐに撃ち切ってしまうし、チャージするとそれだけ弾の消費も激しくなり、実際は総火力に余裕がない。おまけに弾薬費も高くミッションでは扱いづらい。
カルサワ(ライバル商品)
KARASAWAの系譜は、そのシリーズでエネルギー系兵器への造詣が深い企業が開発しているケースが大半だが、ライバル企業がこれに対抗して開発したレーザーライフルが登場する事がある。
それらはKARASAWAと比較して、「軽量・低威力・低消費、威力の割に総弾数が少ないため総火力が低い、その代わりKARASAWA以上に予測補正と弾速が強く当たり易い」といった特徴を持つことが多い。また外見も対抗商品らしくスタイリッシュなフォルムをしているため、軽量版KARASAWAという意味を込めて「軽沢(カルサワ)」と呼ばれる。
この呼称のルーツと呼ばれる武器が、SLのCWG-XCMK/70。ゲーム内の解説文に「カラサワに対抗して作られた」という旨が明記されている。知名度という点ではNX~LRに登場する同一デザインの武器・CR-WR98Lの方が上か。
時には雑魚すら一撃で倒せない単発火力の低さなのでミッションにはおよそ不向きだが、NB・LRでの対人戦では一転してその命中率の高さを買われ、初心者から上級者まで通用する優秀な削り武器としての立ち位置を築いている。
関連動画
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関連項目
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