PC-FXとは、1994年にNECホームエレクトロニクスから発売された家庭用ゲームハードである。
概要
PCエンジンの後継機であり、開発にはPCエンジンと同様、ハドソンが深く関わっている。
セガサターン・プレイステーションと同時期に発売された第五世代ハードであるが、ソフトウェアに恵まれず短命に終わった。3Dポリゴンを扱えない代わりに、動画再生に特化していることがセールスポイントであった。[1]PC-98シリーズとの連携(PC-98ボード、PC-FXGA)など、パソコンメーカーならではの発想も見られたが、ほとんど生かされることはなかった。
PCエンジン後期の市場の流れを汲んでか、ギャルゲー・アダルトゲームの割合が多い。ギャルゲーでは『ブルーブレイカー』『ファイアーウーマン纏組』、アダルトゲームでは『同級生2』などが評価が高い。アニメーション作品・声優ファン(当時、アイドル声優ブームが起きていた)を取り込もうとしてか、アニメ作品とのタイアップタイトルや「アニメフリークFX」なるディスクマガジンが出た。
意外なところでは『アンジェリーク』がスーパーファミコンからいち早く移植された。それ以降、アンジェリークシリーズはPC-FX版が必ず最初に出ると確約され、それは果たされた(『アンジェリーク天空の鎮魂歌』まで)。
またリアルタイムでアニメーションが展開する対戦格闘『バトルヒート』、独特の3D視点で展開するシューティング『虚空漂流ニルゲンツ』など、美少女キャラクター要素が少ないながらも評価された作品は存在する。
関連動画
関連項目
脚注
- *PC-FXが雑誌に発表された当初は「TETSUJIN」なる3Dポリゴン対戦格闘ゲームが掲載されていたこともあった。PC-FXのポリゴン機能についてはColorful Pieces of Game:決戦前夜(6)-追補も参照のこと。
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