Train Simulator 京成・都営浅草・京急線とは、株式会社音楽館が2005年8月25日に発売したプレイステーション2用電車運転シミュレーションゲーム。
2006年2月23日にはPSP用「Mobile Train Simulator 京成・都営浅草・京急線」も発売。
実はシリーズ2作目の地下鉄線収録作品である(地下鉄線収録第1弾はTrain Simulator 御堂筋線)。
新要素
ライセンスの概念
まずゲーム開始時にどの事業者の路線から始めるか選択可能。その路線の試験を全てCランク以上でクリアすることで隣接する事業者のライセンスを取得し運転可能路線が増えるシステムである。
京急から始めた場合、京急の試験をクリアすると次は都営地下鉄に挑戦することが可能(京成は都営地下鉄をクリアするまでまだ運転出来ない。
都営地下鉄から始めた場合、都営地下鉄の試験をクリアすると次は京急・京成どちらかを選択可能。次の事業者をクリアして初めて3社目に挑戦することが可能である。
車両購入・検車(メンテナンス)の概念
まず、ライセンスを獲得した時点で車両がプレゼントされる(京成→3000形 都営地下鉄→5300形 京急→600形)。それ以外の車両を使用する場合には、ポイントを使って車両を購入しなければならない。
ポイントを貯めるには、試験を受ける・教習を受ける・ブレーキ練習の3方法がある。
検車は、各車両ごとに次の検車(メンテナンス)までの距離が設定されており、試験を受けると距離が減っていき、試験距離>残り距離となるとその車両は使用できなくなる。そうなった場合、所持ポイントを消費して検車を受ける必要がある。検車を受けると残り距離のカウンターがリセットされる。
ブレーキナビ
運転している車両のブレーキ特性を視覚的に把握可能な機能。試験では使用不可(PSP版除く)。
これを使うと基本制動があっさり簡単に出来てしまう。
THE京浜急行との違い
- 速度制限違反判定が厳しくなった。
(前作では制限+0.9km/h迄は違反とならなかったが、今作ではたとえ0.1km/hオーバーでも違反となるようになった)。 - 発車時衝動ボーナス(発車時にいきなりマスコンをMAXにせず、数秒間1のまま維持してからにするとボーナス点)が廃止された。
収録路線
京急
都営地下鉄
※地下鉄線内では、5300形のみ車内アナウンスが自動放送となる。その他の車両では車掌による肉声アナウンスとなる。
京成
※スカイライナーでは、AE100形のみ車内アナウンスが自動放送後に車掌による肉声アナウンスが続くが、その他の車両では車掌による肉声アナウンスのみ流れる。
登場ダイヤ
運転モード
※ここでの"使用可能車種"は、全試験Sランククリア後特典の使用制限解除前(デフォルト段階)を指す。
隠しダイヤの回送2種類は、PS2版の場合全試験クリアで解禁となる(成績不問)。
| 種別 | 運行区間 | 途中停車駅 | 使用可能車種 |
| 普通 | 宗吾参道駅→成田空港駅 | 各駅停車 | 3000形・3400形・ 3600形・3700形 |
| 普通 | 浅草橋駅→青砥駅 | 各駅停車 | 5300形 |
| スカイライナー | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・成田駅から各駅 | 初代AE形・AE100形 |
| 普通 | 品川駅→高砂駅 | 各駅停車 | 5300形 |
| 急行 | 羽田空港駅→泉岳寺駅 | 京急蒲田駅迄の各駅・平和島駅・ 立会川駅・青物横丁駅・品川駅 |
600形・旧1000形・ 新1000形・1500形 |
| 特急 | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・青砥駅・高砂駅・八幡駅・ 船橋駅・津田沼駅・八千代台駅・ 勝田台駅・佐倉駅・成田駅から各駅 |
3000形・3400形・ 3600形・3700形 |
| エアポート快特 ※京成線内快速 |
羽田空港駅→成田空港駅 | 京急蒲田駅・品川駅~新橋駅間の各駅・ 日本橋駅・東日本橋駅・浅草駅・ 押上駅・青砥駅・高砂駅・ 小岩駅・八幡駅・東中山駅・船橋駅・ 船橋競馬場駅・津田沼駅から各駅 |
600形・3000形・ 3400形・3700形・ 5300形 |
| 快特 ※京成線内快速 |
羽田空港駅→高砂駅 | 京急蒲田駅・品川駅~新橋駅間の各駅・ 日本橋駅・東日本橋駅・浅草駅・ 押上駅・青砥駅 |
600形・旧1000形・ 新1000形・1500形 |
| 普通 | 品川駅→押上駅 | 各駅停車 | 600形・新1000形・ 1500形 |
| 特急 | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・青砥駅・高砂駅・八幡駅・ 船橋駅・津田沼駅・八千代台駅・ 勝田台駅・佐倉駅・成田駅から各駅 |
3000形・3300形・ 3400形・3600形・ 3700形 |
| 急行 ※京成線内快速 |
羽田空港駅→成田駅 | 京急蒲田駅迄の各駅・平和島駅・立会川駅・ 青物横丁駅・品川駅~押上駅間の各駅・ 青砥駅・高砂駅・小岩駅・八幡駅・ 東中山駅・船橋駅・船橋競馬場駅・ 津田沼駅から各駅 |
3000形・3400形・ 3700形・5300形 |
| スカイライナー | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・空港第2ビル駅 | 初代AE形・AE100形 |
| 回送 ※撮影用列車 隠しダイヤ |
羽田空港駅→高砂駅 | 京急蒲田駅・品川駅・泉岳寺駅・押上駅 | 600形・旧1000形・ 新1000形・1500形 |
| 回送 ※撮影用列車 隠しダイヤ |
上野駅→成田空港駅 | 東中山駅・八千代台駅 | 3000形・3300形・ 3400形・3600形・ 3700形 |
試験モード
| 種別 | 難易度 | 運行区間 | 途中停車駅 | 使用可能車種 |
| 普通 | 1 | 宗吾参道駅→成田駅 | 各駅停車 | 3000形・3400形・ 3600形・3700形 |
| 普通 | 1 | 浅草橋駅→押上駅 | 各駅停車 | 5300形 |
| スカイライナー | 2 | 成田駅→成田空港駅 | 空港第2ビル駅 | 初代AE形・AE100形 |
| 急行 | 2 | 羽田空港駅→京急蒲田駅 | 各駅停車 | 600形・旧1000形・ 新1000形・1500形 |
| 快特 | 2 | 京急蒲田駅→泉岳寺駅 | 品川駅 | 600形・旧1000形・ 新1000形・1500形 |
| 快速 | 3 | 八千代台駅→佐倉駅 | 各駅停車 | 3000形・3400形・ 3700形 |
| 快速 | 3 | 押上駅→津田沼駅 | 青砥駅・高砂駅・小岩駅・ 八幡駅・東中山駅・船橋駅・ 船橋競馬場駅 |
600形・3000形・ 3400形・3700形・ 5300形 |
| 特急 | 3 | 津田沼駅→成田駅 | 八千代台駅・勝田台駅・佐倉駅 | 3000形・3400形・ 3600形・3700形 |
| 普通 | 3 | 泉岳寺駅→押上駅 | 各駅停車 | 5300形 |
| エアポート快特 | 3 | 泉岳寺駅→押上駅 | 新橋駅迄の各駅・日本橋駅・ 東日本橋駅・浅草駅 |
600形・3000形・ 3400形・3700形・ 5300形 |
| エアポート快特 | 3 | 羽田空港駅→泉岳寺駅 | 京急蒲田駅・品川駅 | 600形・3000形・ 3400形・3700形・ 5300形 |
| スカイライナー | 4 | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・空港第2ビル駅 | 初代AE形・AE100形 |
| 急行 ※京成線内快速 |
4 | 羽田空港駅→成田駅 | 京急蒲田駅迄の各駅・平和島駅・ 立会川駅・青物横丁駅・ 品川駅~押上駅間の各駅・ 青砥駅・高砂駅・小岩駅・八幡駅・ 東中山駅・船橋駅・船橋競馬場駅・ 津田沼駅から各駅 |
3000形・3400形・ 3700形・5300形 |
| 特急 | 4 | 上野駅→成田空港駅 | 日暮里駅・青砥駅・高砂駅・八幡駅・ 船橋駅・津田沼駅・八千代台駅・ 勝田台駅・佐倉駅・成田駅から各駅 |
3000形・3400形・ 3600形・3700形 |
| 普通 | 5 | 品川駅→押上駅 | 各駅停車 | 600形・新1000形・ 1500形 |
試験での加点・減点項目・ゲームオーバー条件
| 項目名 | ルール |
| 運転時分 | 運行ダイヤを守ると加点。 駅到着時刻・通過時刻が、予定の時刻に近ければ近いほど 高ポイントとなる。 |
| 停車位置 | 停止位置を守ると加点。 決められた停止位置に近ければ近いほど高ポイントとなる。 |
| 基本制動 | 各社ごとに決められたブレーキのかけ方を守ると加点。 ただし込め直し(一度緩めたブレーキをもう一度強める)したり、 B4以上で停止した場合は加点対象とならない。 |
| 停車時衝動 | 駅で停まる際、強いブレーキのまま停車すると減点。 |
| 初動ブレーキ | 京成・京急でブレーキをかける際、B1にしてから強いブレーキを入れないといけない。 いきなりB2以上に入れてしまうと減点。 ※都営では基本制動の関係上このペナルティは課されない。 |
| 緩和ブレーキ | ブレーキを完全に緩める時、B2以上からいきなりNにしてしまうと減点。 |
| 非常ブレーキ | 停車中以外に非常ブレーキを使用してしまうと減点。 |
| 速度制限超過 | 制限速度を超過している間、減点され続ける。 |
| 転動 | ドアが開いている際、ブレーキをかけず勾配で列車が動いてしまうと減点。 |
| ATS信号無視 | 信号機による速度制限を無視し、ATSブレーキが作動してしまうと減点。 |
ゲームオーバー条件
以下のことをやらかしてしまうと運転モード・試験モードどちらも強制終了となるので要注意!
登場車両
京成
| 車両名 | 特徴 | 価格 |
| AE100形 | スカイライナー用車両。25km/h以上で定速走行機能が発動。 性能はそこそこ良く、特急用という割にはスタートダッシュ力 (起動加速度)が案外高いほう。 【ショップ解禁条件】 京成のライセンス取得時に解禁。 |
11900ポイント |
| 3000形 | (発売当時)最新鋭の車両。 加速力は中堅レベルだが、ブレーキ能力が 全登場車両中最高レベルを誇る。 回生失効も殆ど起きない。 初心者向け。 |
0ポイント ※京成ライセンス取得時 プレゼント |
| 3300形 ※隠し車両 |
ツーハンドル車。 京成線では6両編成のみ (全試験Sクリア後の運転モードではダイヤによっては8両になる)。 全登場車両中性能が一番低い (マスコンの反応速度が低く、特にブレーキが甘い)ので要注意。 【ショップ解禁条件】 3社の線内通常試験を全部Sランククリア後、 特急上野駅→成田空港駅の試験をSランククリアすること。 |
9800ポイント |
| 3400形 | 初代AE形のリサイクル車。 中高速域での加速力は良好だが、 初代AE形同様に減速中45km/h以下で回生失効を起こし、 ブレーキ力が大幅にダウンするので要注意。 上級者向け。 【ショップ解禁条件】 京成のライセンス取得時に解禁。 |
10500ポイント |
| 3600形 | 8両編成界磁チョッパ車の性能は中堅レベル。 特定条件で出現する6両編成VVVF改造車は 加速性能が大幅にアップしている。 【ショップ解禁条件】 京成のライセンス取得時に解禁。 |
11200ポイント |
| 3700形 | 京成車の中では一番加速性能が高い。 ブレーキ性能もそこそこ良好で扱いやすい。 【ショップ解禁条件】 京成のライセンス取得時に解禁。 |
11900ポイント |
| 初代AE形 ※隠し車両 |
特殊なマスコン・定速制御システムを持つ車両。 ブレーキがかなり甘く、減速中45km/h以下で回生失効を起こす。 【ショップ解禁条件】 後述、 |
200000ポイント |
都営地下鉄
| 車両名 | 特徴 | 価格 |
| 5300形 | みんな大好き「交通局の白い悪魔」。 中の上レベルの性能を持つ。高速域での加速性能はやや劣るが、 初心者でもまだ比較的扱いやすいほう。 マスコンの加速段は4速までしかない。 |
0ポイント ※都営ライセンス取得時 プレゼント |
| 5300形第27編成 ※隠し車両 |
中高速域での加速性能が新1000形並みに進化。 【ショップ解禁条件】 3社の線内通常試験を全部Sランククリア後、 普通品川駅→押上駅の試験をSランククリアすること。 |
19600ポイント |
京急
| 車両名 | 特徴 | 価格 |
| 600形 | 中の上レベルの性能を持つ。 初心者でも比較的扱いやすいほう。 |
0ポイント ※京急ライセンス取得時 プレゼント |
| 旧1000形 ※隠し車両 |
ツーハンドル車。 低中速域での加速は良いがブレーキの効き・反応速度がかなり低レベル。 上級者向け。 【ショップ解禁条件】 3社の線内通常試験を全部Sランククリア後、 急行羽田空港駅→成田駅をSランククリアすること。 |
11200ポイント |
| 新1000形 | 全登場車両中最高レベルの性能を持ち非常に扱いやすい。 初心者向け車両。 ドレミファインバータが特徴。 |
15400ポイント |
| 1500形 | 界磁チョッパ制御車は中の下レベルで、モーター音がかなりうるさい。 VVVF車は性能が結構改善されている。 【ショップ解禁条件】 京急のライセンス取得時に解禁。 |
界磁:11200ポイント VVVF:11900ポイント |
全ての試験をSランククリアすると
全試験Sランククリアで運転モードでの使用車両制限がなくなる。
例えば、スカイライナーを都営5300形や京急新1000形で運転したり、エアポート快特をAE100形で運転することが可能になる。
AE100形は地下鉄線内(泉岳寺→押上)では定速制御機能が使えないので注意。
直通試験も全てSランクでクリアかつ、所持ポイントが20万ポイント(PSP版は10万ポイント)で初代AE形の購入が解禁となる。
PS2版とPSP版の違い
- 映像のアスペクト比(PS2→4:3 PSP→16:9)
- 運転台の描写(PS2→あり PSP→なし)
- 模範運転映像(PS2→全区間 PSP→一部区間のみ)
- オープニング・エンディングムービーの演出変更(PS2版のオープニングを例に挙げると、3600形がAE100形に変わる、5300形のドアが登場するカットで矢印のマークが表示されなくなる、京急の車両が沢山登場するカットが新1000形のみになる等)
- PSP版は試験中でもブレーキナビが出せる。事実上のカンニングペーパー見放題状態なので、攻略難易度が実質的にかなり下がった。
- PSP版は試験途中でもセーブが可能になった。
- PSP版は6両編成車は試験に使えなくなった。
- SランクボーダーがPSP版では緩和された代わりに、隠しダイヤ出現条件がPSPでは全ての試験をSランククリアしないといけなくなった。(これを達成すると同時に運転モードでの使用車両制限も全解除される。)
使用可能なコントローラー(PS2)
定速走行の取り扱い方
AE100形
マスコンの加速段はN・P1・P2・-(マイナス)・H・+(プラス)の5速仕様。1・2速は通常の電車の1・2速と同じ。
定速走行発動条件は、+状態で速度25km/h以上になること。発動中は◆マークが表示される。
解除条件はP2以下にマスコンを入れること。
都営地下鉄内では定速走行使用不可。
DUALSHOCK2およびPSPでは+に入れるには下キーを押し続ける必要がある(離すとHに戻る)。
| 定速走行非発動時 | 定速走行発動時 | |
| - | 通常の電車の3速と同じ | B3レベルで減速する。 25km/hになるまでブレーキがかかり続け、 25km/hになるとその速度を維持する。 |
| H | 通常の電車の4速と同じ | 現在の速度を維持する。 |
| + | 通常の電車の5速と同じ | フル加速する。 |
初代AE形
マスコンの加速段はN・ON・50k~(5k刻み)~115kの15速仕様。ONは通常の電車の1速と同じ。
50km/h~115km/hの間で5km/h刻みで指定速度を維持可能。
AE100形と違い、都営地下鉄線内でも定速走行が可能。
ただし、初代AE形をマルチトレインコントローラで運転するときはP13B7のカセット(九州新幹線800系用)も使用可能。
その際はB2がNになり、B1がON(P1相当)、Nが50km/h定速走行、そのあとは5km/h刻みでP13が115km/h定速走行となる。(実車は50km/h~115km/hは無段階制御でレバーのカチカチ音がしない。)
もし通常のP5B5カセットおよびトレインマスコンの場合はON・70・85・100・115しか選べなくなる。
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関連項目
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