ゼロムスとは、ファイナルファンタジー4に登場するモンスターである。
概要
ファイナルファンタジー4で登場するラスボス。ゼムスがゴルベーザとフースーヤの手によって倒された際に憎しみの力を増幅させ、その魂を『完全暗黒物質』として蘇らせた姿である。真の正体を現す前に『ぬすむ』をするとダークマターを盗むことが出来る。ゴルベーザとフースーヤはゼロムスに対してメテオを放つが吸収されてしまい、さらにクリスタルはゴルベーザでは扱えなかったため、メテオで二人は倒される。その後、セシルが持つ光でクリスタルの力を引き出し、真の正体を現すこととなった。あまり知られていないが、ゼロムスが真の正体を現す前は何もしてこないため、補助し放題とも思える。だが、実際のところディスペルとほぼ同等の行動をとっているため、戦う前に補助は実質できない。
ゼムス
ファイナルファンタジー4のストーリーでの黒幕である。ゴルベーザを操っていた張本人であり、眠りに付くことを拒み、青き星の人間を根絶やしにして青き星を月の民の新たな母星にしようと計画した。その刺客として放ったのがゴルベーザである。なお、その計画はセシル達の手によってあっけなく阻止、さらにゴルベーザの呪縛も解かれてしまう。最終的にゴルベーザとフースーヤのWメテオによって肉体は滅ぼされてしまう。しかし、魂は不滅という台詞を残しており、実際その直後にゼロムスとして復活を成し遂げている。彼の存在についてはフースーヤに話を聞くまで一切出てこない上、台詞も全然なかったがために実際何がしたかったのかがよくわからないキャラクターでもある。どことなくファイナルファンタジー3に登場する魔王ザンデと似ている。
強さについて
よくも悪くも、FFシリーズのラスボスの中ではかなりシンプルな技構成である。筆頭すべき部分はやはり『ビッグバーン』だ。からくりを知らない人はビッグバーンでごりごり削られ、回復に専念していたらバイオなどで削られ、またビッグバーンの無限ループにはまっていることが多い。何故かピンチになるとビッグバーンより脅威ではないメテオに行動をシフトするため、メテオを使ってくる頃にはだいたい勝てる。
この最終決戦ではリディアはほとんどお荷物に近く、特定の状況下でしか活躍できなかったりと大体悲しみを背負う立場にいる。普通にストーリーを進めて挑んだ場合、ビッグバーンに耐えることすら厳しい。
ゼロムスの攻撃パターンに物理攻撃は存在しないので、防御力は底上げする必要性はない。またバトルスピードを1にすると、ゲームの難易度ががらりと変わるので、それも一興である。
初見で戦うボスとしてはかなり強い部類に入っており、実際ビッグバーンのせいで涙を見たプレイヤーは多いと思われる。なお、HPは約65,000に設定されているが、実際は一度全回復しているため、12万か13万少し削らなければ倒せない。
大抵最後まで立っているのはセシルとローザ、ジャンプでうまく避けているカインの三人であることが多い。物理攻撃が全くないことを逆手にとってリボンや守りの指輪で魔法防御及び回避に特化すれば割と生存率は上がる。
ダークマターを盗むとビッグバーンのダメージが減らせるという話が出回っているが、全く効果は無い。ダメージが減るのは内部計算の処理による差違である。
FF4には魔法攻撃回数というものがあり、これが何回ヒットしたかによって魔力と合わせて魔法ダメージの算出がされる。ビッグバーンの魔法攻撃回数は10回だが、ビッグバーンを撃つ直前にカウンターでフレアを発動させておくとこれが6回に減る。更に魔力もフレア時には低下している。そのためこれを利用した一人旅での撃破にはこれが使われている。
ただし召喚魔法に対するカウンターのバイオは逆に魔法攻撃回数共に増加しているため下手すると全滅する恐れがある。
ちなみにDS版でのビッグバーンは防御することにより普通に生き延びる事ができる。ただし発狂メテオがスゴい事になっている…のだが、凶悪化した難易度をここまできたプレイヤーの前では『ああお前もか…』程度にしか感じられないだろう。
ちょっとした豆知識
どういうわけかイージータイプ版だと、剣を装備した赤々しい姿をしている。本家FF4ではミジンコと呼ばれるような容姿をしている。何故か女性が内蔵されている。GBA版でゼロムス:EGと言う名前で登場している。
このゼロムス:EG、GBA版この追加されたダンジョンの最奥部に存在し、HPだけでも20万はあるというスペックを見てもどこがイージーなのかというバケモノであるが、ここにたどり着くまでに乗り越えた試練で得た奥義の書を使うと奥義の書の種類・組み合わせだと一気に難易度が下がる。その弱体化は道中に現れるブラキオレイオスの方が強いんじゃないのかと思えるほどである。ただし、奥義の書を使わないで戦いに臨むとやはり強敵である事には変わりはない。
ちなみにFF4イージータイプでは石化攻撃も持っていたが、ゼロムス:EGとして再登場した際は何故かその能力が削除されている。
FF12
FF12では、闇の異形者(召喚獣)として登場している。異名は「断罪の暴君」
イヴァリースの世界の神々(オキューリア)によって作られた異形者の一体であり、イヴァリースにおける裁判官のような役割を果たしていた。法を破るものに対してその深い憎しみを暗黒物質へと変化させ、罪人を闇の奥底へと堕とし断罪していた。しかし、いつしか法の遵守よりも断罪そのものを重視するようになり、法破りを断罪をしていくにつれて憎しみに染まっていった。ついにはその憎しみは神々に向いてしまい、反旗を翻すこととなった。「憎しみ」「暗黒物質」といった点が、FF4と共通している。
固有技は「黒滅丸」と「ビッグバン(「ビッグバーン」ではない)」。いずれの技もダメージ計算が特殊で、(ゼロムスの最大HP)-(ゼロムスの現在のHP)によって決まる。言い換えればゼロムスの残りHPが低ければ低いほど、火力が上がっていくことになる。そのためゼロムスを使いこなそうとすると、召喚者が盾役になったりといったチームプレイが必然的に求められる。
FF14
暁月のフィナーレ編で登場。
元々は14に分割されたゾディアークの欠片のひとつで、第十三世界の月に封印されていた。しかしゾディアーク本体が消滅したことでこちらも霧散し、ゴルベーザの企みにより月竜アジュダヤの魂を食らい、妖異して復活。ゴルベーザより第十三世界における古の英雄の名「ゼロムス」と名付けられた。
登場時点では闇のエネルギーに覆われており、FF4におけるクリスタル使用前の見た目に近い。しかしその後、闇が取り払われてクリスタル使用後に近い外見になる。
代表的な台詞
グ…ズ…ギャアアアム!!!!
関連動画
関連項目
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