ばんえいフルゲート単語

バンエイフルゲート

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ばんえいフルゲートとは、ニコ生ばんえい民とばんえい帯広競馬ニコニコ生放送を通じて繰り広げる奇跡神経コラボレーションである。略称「ばんフル」「BFG」。

概要

世界一の競馬ばんえい競馬」を開催する帯広競馬場フルゲート(出走ゲートがすべて埋まること=1レースあたりの最大出走頭数)は10頭である。
かつては内4を巡回し、多くの競走がフルゲートで行われていたばんえい競馬だが、レジャーの多様化による地方競馬退潮の流れはばんえい競馬も例外ではなく、売上の減少に伴う経営悪化で4開催→帯広市単独開催への縮小、賞の削減といったギリギリの開催継続が続く中、ばん馬の生産数も減少、いつしかフルゲート割れが常態化するようになった。

そんな中、インターネットCSで流れるレース実況中継内で通常1日2~3レース程度となったフルゲートでのレースのことをいつしか「ばんえい」を冠して「ばんえいフルゲート」と呼ぶようになったとされる。言い始めたのは実況大滝アナで、将来フルゲートが当たり前になって「ばんえいフルゲート」が死語になるくらいになればいいなという思いを込めつつ、ぶっちゃけ呂がいい」からとのこと。(ただし、井馬博アナの時代にも使われていたという未確認の情報もある)

2022年3月31日に「ばんえいフルゲート」が商標登録されたことが明らかになった(登録番号6538906)。出願者は、「長」こと太田裕士氏が社長を務めるOProjectである。

補足:「フルゲートが10頭」は日本の競馬としては少ない部類である

かつてはフルゲート10頭やそれ未満の競馬場も他に多く存在したものの、それらの競馬場止が進んだことやフルゲートを拡大した競馬場もあった結果、競馬場としてフルゲート10頭の日本競馬場2020年より帯広のみとなっている。2000年以降の例は以下のものがある。

なお「競馬場としてはフルゲートは12頭だが、距離によってはスタート位置の都合により10頭以下でしか競走を行わない」という水沢競馬場のような事例はある。

ニコニコ競馬チャンネルでの弾幕化

2016年5月大井競馬レース中継を皮切りに南関東4場のレース中継を放映していた「ニコニコ競馬チャンネル」が2017年4月ホッカイドウ競馬とともにばんえい帯広競馬の中継も開始する。インターネット対応がかったこともあり、もともと外にも熱心なファンの多いばんえい競馬であったが、サラブレッドべ倍近い大きさのばん馬らしさと強さに気付いたニコ生民が新たに視聴に加わり、特徴的なに熱応援コメントを送るなど盛り上がりをみせていた。

そんな中、実況アナフルゲート戦になると「ばんえいフルゲート」と呼ぶことにニコ生民が徐々に反応を示し始める。これ自体はニコニコでの放送前から使われているフレーズであり、特にニコニコを意識したものでもなく、ニコニコ以前からばんえい競馬を見ているファンにはおなじみではあったと思われる。しかし、最初は「ばんえいフルゲートです」のアナウンスに合わせて数コメが「ばんえいフルゲートです」と返し始める程度だったのが、だんだんそれに乗っかる視聴者が増え、ついには「ば ん え い フ ル ゲ ー ト で す」と強調した弾幕フルゲートのたびに現れるようになる。

さらにニコニコユーザー悪い一体感によってこのほかにも一見何気ない定番的なコメントや音に対しても図ったように息を合わせて次々と弾幕化させる技を繰り出すようになり、頂点に達すると画面が一コメントで覆われるほどの勢いを見せるようになるなど、売上規模で勝る競馬の他場の中継とは明らかノリが違うスタイル確立ばんえい競馬の面さ+ニコニコ的面さに食いついたユーザーが増えたことで、視聴者数・コメント数とも同時開催の他場にべて立つ存在となった(このノリで他場中継を見るとあまりの空気の違いに驚くとか)。

レース実況中継「ばんスタ」との見えてる?コラボ

ドワンゴニコ生ばんえい競馬親和性が高いことに着し、2017年8月から2018年3月まで協賛競走「ばんばニコニコプレミアム杯」をほぼほぼ全開催日で開催し、本場観戦したプレミアム会員をこのレースの表式に招待(先着順)する取り組みを行うほか、レース実況中継「ばんスタ」でのレース直前展望コーナーニコ生の画面を直接MC解説の「競馬ブックトラックマンが見て、流れるコメントから質問を読み取り答える、という企画が行われる(開催レースの時間帯によっては省略)など、競馬場サイドとのコラボ企画が行われていた。
・・・つまり、ニコ生の様子は現地中継サイドにも筒抜け状態になっており、ニコニコが何か異様な方向で盛り上がりを見せているということもモロバレしていた。…ただ、「ばんスタ」はニコニコだけでなく、地方競馬協会のレース中継サイト地方競馬ライブ」やCSの「地方競馬ナイン」、またネット投票サイト動画配信サービスといったほかの媒体でも流れており、ニコニコにそうそう構っている暇はないだろうと思ったら、それは大間違いであった。

こんな調子ニコ生民に優しく牙をむいてくれるので、ニコ生民も「気が抜けない」、「『ばんフル』言った言わない」、「センキュウウウウウウウ」、「ガラナこぼしたぁぁ」とを離せない状態になっており手のひらで踊らされつつ楽しんでいるようである。

なお、「ばんばニコニコプレミアム杯」はれっきとした企業協賛競走であり、それを半年あまりで100レース近く実施したことからドワンゴの協賛費用も相当な額に達したと推定されており、そのためか2018年度は協賛が行われておらず、表向きはニコ生とばんえい中継が相互乗り入れすることはない。しかし、「ばんスタ」サイドニコ生の様子を見つつ放送している状況は継続されている。

「ばんスタ」の登場人物

 「ばんスタ」の分格であるレース実況アナウンサー。OProject所属。ホッカイドウ競馬実況を経て、2011年からばんえい競馬実況を担当(それ以前からばんえい競馬の中継番組への関わりはあった)。場のJRA北海道開催時にはSTVラジオの中継で実況を担当する。「ばんえいフルゲート」をスカす、フェイントをかける、突然ブッコむなどニコ生民を弄ぶのはたいていこの方。ただし、時にニコ生側が震え上がるほど「ばんえいフルゲートです」を乱発するなど緩急の付け方が絶妙でニコ生民から一置かれている。
 楽天競馬の担当ブログ記事(2018年2月6日「ばんえいニコ生民」exit)でこの現状を取り上げ、「これがきっかけでばんえい競馬を好きになってもらえれば」と好意的に記事にしておりニコ生民を安堵させた。ただ、ニコ生内で当初付けられていた自身への称は正直勘弁して欲しいとブログ内でコメントしていた中、2018年の「ばんえい記念」の際に「ばんスタ」とは別に設けられていた特別番組で、この日で「ばんスタ」MC卒業する西田キャスターから「長(おさ)」という呼び名が提案されると、2018年4月の新シーズンからは基本的にこう呼ぶ人が増えている。
 レース実況アナウンサー。OProject所属。札幌での会業やコミュニティFMパーソナリティを経て、ハローワーク経由で現所属にめぐり合う。2015年からばんえい競馬実況を担当。もともとこうなる前から「ばんえいフルゲートです」を積極的に言っていたそうで、「ばんえいフルゲートです」が言えるシチュエーションでは余裕がないとき以外ほぼ確実に言ってくれるとニコ生民からの信頼も厚い。「第×競走・・・・・・・・『ばんえいフルゲートです』!」と溜めるアナウンスが好評。「ばんスタ」の企画コーナー帯広競馬場の場内イベントMCも行う。
 専門競馬ブック」ばんえい版のトラックマンおもちゃ屋の店長競馬場の中継カメラクルーを経て、かつて存在した「ホースニューストラックマンとして業界入りしたという異色の経歴をもつ。予想を身上とし、妙味をめ、血統、騎手起用、過去の戦績からの大きな変わり身、時には格言的な傾向までも絡めた予想を披露。面上の印の配置が一人だけ違う時もどこか誇らしげ。
 り口は淡々としているが、「ここはばんえいフルゲートですが」とか、「ニコ生の皆さんにも人気の…」とさりげなくコメントしたり、予想を披露する際のホワイトボード手書きの字が独特で違う字のように見えるとニコ生摘されると、対策を打ってくるなどニコ生の傾向をかなり把握している模様。一見ラフな格好でもネクタイは欠かさないおしゃれな一面もある。
 専門競馬ブック」ばんえい版の本担当トラックマン。本担当ゆえ本命党としての実を重視して実績や脚質、馬場を踏まえた展開を重視した予想を中心とするが、時に強気な意見で推した本命が敗れたり、予想と結果がずれ続けていくと明らかに意気消沈してぼやいてしまいついにMCになぐさめられてしまうなど映像的にも映える個性的なキャラクターばんえい競馬トラックマンとして知名度のある存在でもあり、ニコ生では自然のあるコメントが投げられることが多い。
 ニコ生開始前には否定的な書き込みをにすることの方が多く、ネットにいい印は抱いていなかったというが、ニコ生ポジティブコメントに触れ、応援してくれてる人もいるんだと見直した様子。
 中継のOP、ED、各レース前の展望コーナーレース後の振り返りの進行役。現在実況アナウンサー2人と下記のMC専門4人の計6人がレギュラーとなっており、持ち回りで担当している。それぞれの個性でトラックマンの相手役を務めたり、キャンペーンや場内イベントお知らせコメントをしたり、「ニコプレ杯」時の質問の拾い上げをしたりしているほか、予想トークフリートーク化してしまうこともあり、一挙手一投足がニコ生民から注される存在。
宮部利子キャスターニコ生開始前からの「ばんスタ」MC

実況アナトラックマンMCは基本的に前後半入れ替わりの担当となっている。なお、日程の関係でMCの都合がつかない場合もあり、その際は前後半通しで担当したり、札幌からフリーアナウンサーを臨時で呼んで「ばんスタ」MC依頼するケースもある。

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