アルタイ(戦車) 単語


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アルタイセンシャ

3.6千文字の記事

アルタイ(戦車)とは、トルコ開発した戦車である。

概要

韓国K-2を元に開発されている。120ミリ滑腔を装備し、乗員は4名。

2007年から開発を開始し、2025年になってようやく量産陸軍に納入された。ただパワーパック(エンジン+変速機)は韓国製で、全な産化には至っていない。

開発

トルコという世界でも屈陸軍兵力を持つ大で、M481300両強[1]、1,000両近いM60300両強のレオパルド1を持っている。しかしM48は論外、M60レオパルド1も戦後2世戦車、いい加減陳腐化が立ちだした。M60についてはイスラエルの協力で第3世代戦車相当に強化されたM60T(マガフの項参照)へ魔改造を行なうこととしたが、問題は御年40オーバーM48レオパルド1。レオパルドは開発元のドイツでは第3世代化への改造研究されたがボツになり、これらの更新が問題となったのである。

トルコ更新車両としてM1レオパルド2(最新の2A6を希望したらしい)、ウクライナT-80改“ヤタハーン”を検討したがどいつもこいつも「トルコに言わせれば」[2]価格を吹っかけられたらしい。[3]そこで自開発を選択したのである。ちなみにトルコは自前の自動車メーカーも持つイスラム圏屈の工業大でもある。

だけど戦車開発なんて初めて。そこで外企業と組んでの開発をすることになった。手を上げたのはドイツ韓国現代ロテム社。で、各の言い分はと言うと。

  • ドイツ:「技術移転? NO! 部品はうちで全部買えや」
  • 韓国:「技術移転? OKOK!

トルコは今後のことを考えて技術移転を希望してたのでパートナーとして韓国を選択。こうして2007年アルタイ開発を開始した。韓国への技術料含め5年間で実に日本円換算で1000億(!)という破格の予算が与えられた。初めての開発とはいえ日本の10式の2倍以上の予算なんですがorz

で、XK-2パワーパック(要はエンジン)にこだわりすぎていつまでたっても配備できないのをアルタイのほうは粛々と開発は進行。まー先述の韓国製パワーパックのせいでちょっと開発が遅れたが2012年には試作完成2013年開発了を宣言した。なんか韓国では兄よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!! とか喚いてるらしいがさっさとドイツ焼き土下座とかして意示してXナンバー取りましょうよ。

解説

最大の特徴として全く冒険をせずに手堅くまとめたということがあげられる。高価な環境センサとかC4Iとか自動装填装置とかいう凝った装備は全部省いて安く買えるようにしている。これだけ開発予算をぶっこんだらどこのでも大抵冒険をするものだが、トルコは全くをしなかった。できるところだけ産と技術移転、できないところは輸入と収拾選択をきちんとしている。というか、兵器開発ってそもそもこうあるべきなんですけどね。兵器は確実に動くのが仕事なんですから。

値段は第3世代戦車としては破格の日本円換算で5億5千万(ドルで550万ドル)。性的にはM1より少々劣ると考えられるが相場の半値というのは大きく、まだ開発が終わってないのに2013年5月サウジアラビアAMX-30更新用としてお買い上げを決定。台数は不明だが総額20億ドルとのことなので250350両程度の配備になるだろう。

先述の通り2013年開発了。現在量産の準備中で、トルコは今後10年かけてレオパルドやM48をすべてこれで更新するつもりらしい。

現在の計画として電動戦車ハイブリッド?)化も計画してるんだとか。エンジンはどうしても熱を発生して熱で場所ばれしたり熱追尾式ミサイルの的になったりするので電気で動く戦車を作りたいんだそうな。また、今後の計画としてエンジンの出力を1800力まで上げ最高出力を94km/h(!)にした後期開発・製造したいとのこと。

炎上

アルタイ2016年から量産がお見えする予定だったが、エンジンの調達でつまずいている。

関連動画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *さすがにM60相当への改造は行なっている。
  2. *第3世代戦車というのは基本的にお値段日本円換算で大体10億というのが相場である。が、兵器市場殿様商売な側面もあり、内調達価格に1.5や2くらい掛けた値を販売価格にすることはしくない。たとえば、アメリカM1A2エイブラムス内調達価格は日本円で6億円/両(量産効果で相場より安い)程度だが、サウジアラビア向けには15億円/両で販売された。
  3. *一応中古レオパルド2A4を150両ほど購入した模様。価格は不明(レオパルド1、180両との抱き合わせで約400億円)。
  4. *ホウ素炭素からなる素材ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ反面、単体では密度や破壊性にてセラミックに劣る。複合装甲の素材としては研究されているほうの素材・・・らしい。ちなみにトルコホウ素の原料の要産出である。
  5. *本当はXK-2用の韓国製エンジンを積む予定だったが、いつまでたっても開発が終わらないので2011年に三行半を突きつけた。このままいくと韓国トルコパワーパック分の返金をしなくてはならない。これについては韓国2017年までに債権か現物支給という形で返したらしい。
  6. *火器管制装置。要は敵を狙ったり距離を測ったりする機械
  7. *トルコ、日本との戦車エンジン共同開発で協議停止exit 2014.2.28
  8. *M60魔改造戦車であるM60TはMTUパワーパックを積んでいる。マガフの記事を参照。
  9. *韓国の技術導入したトルコの戦車が量産できない理由に、韓国ネットはため息と自虐exit 2017.2.2
  10. *一応2016年12月ISIS石油売った罰でトルコ戦闘機叩き落した際、「う、うちの戦車エンジン買ってくれたらこれで許してあげてもいいんだからね!」と言ってた気がするのだが。
  11. *Turkey, South Korea sign deal for Turkish Altay tankexit 2021.10.26
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