エアロバイク(ゼルダの伝説)とは (エアロバイクゼルダノデンセツとは) [単語記事]

エアロバイク(ゼルダの伝説)とは、『ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム』のプレイヤー達が編みだした夢の乗り物である。

概要

扇風機を動力源に空を飛び、その形からバイクを連想するので「エアロバイク」と呼ばれている。現実の「エアロバイク」はエアロビクス用なので空を飛ぶ機能はありません。なお、エアロビクスのエアロバイク自体は和製英語である。

「エアーバイク」と呼ばれていることもあるし、SFでも実際に"空を飛ぶバイク"のことをこう呼んでいるが検索してみるとあまりヒットしない（「"エアバイク"」でも検索結果にエアロバイクが混じる）。ツルハシ（ピックアックス）をピッケルと呼んでしまっているような現象が発生しているものと思われる。「ホバーバイク」が一番それっぽく感じる（なんなら実際に現実で制作に取り組んでいる会社もある）が、英語圏だとそのものズバリで「Hover Bike」で呼ばれている。

基本はゾナウギアの「扇風機・操縦桿・扇風機」の組み合わせで作られる。ブループリントでのコピー代はゾナニウムたったの９。作りやすいし乗りやすいと大評判のこの乗り物は、後々改良版が作られ続けている。

開発経緯

本ゲームではタイヤやロケット、扇風機などの「ゾナウギア」を動力に、その辺に転がっているいろんな物を車体や土台に見立てて「ウルトラハンド」という能力でくっつけると、くっついたものが全て連動して動く乗り物を製作することができる。
この要領で、滑空できるゾナウギア「翼」に「扇風機」を付ければ動力付きで空を飛び、更にこれに「操縦桿」をくっつければ自由自在に空を飛べる頼もしい乗り物の誕生である。

の、だが。

「翼」は無動力でも滑空でき、更に序盤から手に入る。そのためバランス調整の一環か、一定以上の距離を飛行すると消滅してしまう※という飛行機として重大な欠陥を抱えていた。

この仕様に悩んだ末、あるプレイヤーが出した結論が「翼、いらなくね？」だった。翼は消えても扇風機は消えていない。この事実が、操縦桿に扇風機をポン付けしただけという非常にトンチキな乗り物を生み出すきっかけになったのである。

※時間にして1分程度飛行すると消えてしまう。ただし「飛んでいる」判定されなければ消滅しない。なので、傾き検知の素材としては利用可能。
また、スクラビルドの素材として応用可能。
なお、ゾナウギア自体は全て耐久制。扇風機も連続して使い続けると最終的に消失する。が、実用上問題にならないほど長寿命なのであまり気にする必要はないだろう。

設計集

扇風機2つ

最初に考案され有名になった、操縦桿に扇風機を2個直付けしただけのシンプルなタイプ。

何と言っても呼び出しコストわずか９という圧倒的コスパが魅力的。操縦桿が扇風機2個セットと一緒に転がっている所も少なくなく、そんな場所では完全にノーコストで製作することが出来る。

他にも

扇風機・操縦桿ともに序盤から入手できる
最低限の構成であるため呼び出しコストだけでなく燃費にも優れており、電池容量の少ない序盤から使い倒すことができる
水面に落ちても浮いて足場になる＆そこから再離陸できる
高所から落下しても操縦桿の上であれば落下ダメージを受けない

と長所を多数持っており、原点かつ頂点とも言える構成である。

あえて欠点を挙げるならば、

バックできない。そのため壁にぶつかると壁に張り付いたまま行動不能になる
下降はやや苦手であり、真下に降りるには旋回して高度を下げるか、操縦を中断（≒墜落）する必要がある。ピンポイントの着地にも慣れが必要
荷物や武装を乗せるには不向き
適当に着地するとひっくり返るので、乗るために置き直すのが面倒
中盤以降はゾナニウムが有り余るため、呼び出しコストの安さという長所は薄れていく
中盤以降は電力容量に余裕ができるため、燃費の良さという長所は薄れていく

が挙げられる。

縦型

　占／　　※「占」は操縦桿で「／」は扇風機
／

どうやってくっつけるのこれ、って人もいると思うので手順を説明すると

1段高い安定した場所に、扇風機を下向きに置く（木箱とかがGOOD）
操縦桿のハンドルがある方を上にして斜め45度にし、扇風機の後端に接着する
2つめの扇風機を、操縦桿のお尻に真っすぐ接着する

と踏むと作りやすい。欠点はくっつけを横着するとまっすぐ飛ばないことである。
接着位置をかなり細かく調整しないと、真っ直ぐ飛ぶものを作るのは難しい。
一度作ってしまえばブループリントで再現できるようになるが、逆に言えばブループリントが手に入るまでは気軽に使うことはできないだろう。

その代わり、横型と比較して鼻先に荷物（主にコログ）をくっつけて運べるという大きな利点がある。
ほこらチャレンジ用の緑水晶も一応運搬可能だが、水晶はかなり重いため接着位置はシビアかつ操縦難易度は上がる。

横型

●古●　※「古」は操縦桿で「●」は扇風機

縦型の制作難易度が高すぎるので生まれた代物。扇風機を下向きにして地面に並べ、その真横に操縦桿を機首先ななめ45度上向きに傾けてくっつけるだけである。このタイプはくっつけをある程度横着してもまっすぐ飛びやすい。離陸時のみスティックを下に傾ける必要があるのでやや本格派。

欠点は上り坂に置くと搭乗できない（操縦桿の「そうさ」コマンドが反応しない）事である。

横型：扇風機３つ

　●
●古●　※「古」は操縦桿で「●」は扇風機

2個タイプ横型のもう一つの難点としてコログ運びには向かないということが挙げられる。左右にしか動力が無いのでそっちにつけるとひどく傾く、操縦桿の方につけると重すぎて下がる。それを半ば強引に解決したのが扇風機を中央にもう一つ付けるという脳筋戦法。上り坂に接した時に操縦桿が反応しない弱点も克服できているし、着陸してもひっくり返りにくく再び乗り込むのも簡単という地味なメリットもある。

難点を挙げるなら扇風機が増えたぶん燃費が悪化していること、ゾナニウムコストが12になっていることで、呼び出す手軽さは減っている。
亜種として、左右扇風機の付ける位置をちょっと変えた下記のような設計も人気である。制作難易度は上がっているものの、奇しくもトライフォース配置ですな。

　●
　古　※「古」は操縦桿で「●」は扇風機
●　●

巨岩砕き型：扇風機３つ

　●
　巨
●岩●　　※「古」は操縦桿で「●」は扇風機
　砕
　古

ウルトラハンドはポーチから出した武器も動かせる対象であり、それを利用した着地安定型。この形にすると地上や水上でも並行して飛べるという着地に難がある部分を克服する。さらに巨岩砕き自体がコログをくっつけるのに最適なスペースを確保する。難点があるとしたらさらに呼び出しコストが上がって15になるほか、巨岩砕きは炎の神殿攻略後にしか手に入らないという進行度上のジャマがある。安定感は下がるけど王家の両手剣等でも代用は可能。扇風機を取り付けるときは下向きにし、奥に風が向くように45度倒そう。逆に操縦桿の向きは巨岩砕きと並行につけること。

大剣に拘らなくとも、槍でも長さは足りてるので作ることができる（掲示板 >>7より）

姉上フック型：扇風機３つ

　　●
　姉上フ
●　古ッ●　　※「古」は操縦桿で「●」は扇風機
　　　ク

姉上フックってなんだよって思う人が多いと思うので説明すると、地下のゴーレム製造房の右足の蔵にある謎のフックみたいな物体である。扇風機の取り付け場所は巨岩砕きと同じ。分厚いので中央にとてもくっつけやすい。このフックの中央にΩ 型の穴が開いており、操縦桿がすっぽりと入る。このとき操縦桿を傾けてくっつける必要はなく、上側に置くと水上でも溺れず、下側に置くと敵の攻撃をガードするコクピットの役割を果たす。さらにこのフックはライネルの咆哮等でも壊れない頑丈なつくりになっていて（アップデートで修正されました…）、よくこんな形見つけたねと感心するばかりである。コストは15だが乗り心地は抜群の高級品。

姉上の意味は…ゲームを進めて確認してください（結構ネタバレです）。単に「U字フック」とか「パンの袋留める奴」とか呼ばれていることもある。

オプション装備

必須ではないがあると便利になる付属品。

アカリバナ

特に地底探索ではあると便利な照明。巨大な方が望ましい。
地底世界は起伏が激しいため、実用的な移動方法を模索すると飛行ギアに行き着く。つまり、エアロバイクがその威力を最も発揮する場所なのだ。
光ることで目立ち、飛行中に乗り捨てても暗い地底で見失いにくくなるという地味なメリットもある。

投げつけてくっつけるのが手軽だが、投げつけるとエアロバイク本体の電源が入って暴走するため、すぐに剣などで殴ってオフにしよう。

龍素材

「便利なんだけどちょっと離れるとすぐ消滅するんだよな～」
エアロバイクを使っていてこんな悩みはないだろうか？

武器やアイテム、ウルトラハンドでの製作物などはリンクから一定距離離れると消滅してしまうが、例外的に各種ドラゴンが落とす素材（ウロコ、爪、角、牙）は2000m離れるまで消滅しない。
これは龍素材が地上に落下するまでに消えてしまわないための処置であると思われるが、ポイントは龍素材をウルトラハンドでくっつけたモノも2000m離れるまで消滅しなくなるという点だ。

つまりこれをエアロバイクに付ければ、ちょっとやそっと離れた程度では消滅しなくなる。それこそドラゴンがいる高度で乗り捨てても、乗り捨てた場所の地上付近を探せばちゃんと残っているのだ。
（ただし祠への出入りやワープなど、ロードを挟むと流石に消えてしまう。）
牙は他より少し重いので、使うなら牙以外がおすすめ。操縦桿の裏あたりに付ければ重量バランスも崩しにくいが、逆に前後バランス調整用の重りとして重心から少しずらして接着するのもアリだ。

「龍素材は貴重だから、見失うかもしれないエアロバイクには使いたくない」という意見もあるだろうが、心配ご無用。
なんと、ゾナニウムで生成した龍素材の模造品も同じ効果を持つのだ。つまり、龍素材をエアロバイクにくっつけたあと、龍素材は回収してブループリントの履歴から今作ったものを呼び出せば、ゾナニウム3で消滅防止機能を付けることが出来る。

ちなみに、空で乗り捨てたあとに地上で探すのは難儀するが、そんなときはモドレコを使おう。
乗り捨てた大まかな場所さえわかっていれば、その周辺をモドレコで見渡すことで落下していったモノ（＝エアロバイク）の軌跡が強調表示されるので、すぐに見つけることが出来る。

コログの葉

左右に2つ扇風機を付けるタイプのエアロバイクは直進しやすさがウリだが、地面に接触すると高確率でつんのめって転んでしまう。
そこで、コログの葉を操縦桿の底面からまっすぐ前方に突き出すように接着することで、地面に接触しても滑るように地上を移動することができるようになる。

空中で電力を回復させる小技

ゾナウエネルギーを消費すれば電力は回復できるが、それをケチりたいときの小技。モドレコ再生中は電力が自然回復することを利用する。

電力が尽きる前に操縦桿の操作をやめ、同時にモドレコを発動させる
エアロバイクを選択しモドレコで動きを再生する。再生中は操縦桿を操作していないので電力が自然回復し、かつモドレコで再生中なので落ちない。
モドレコ再生が終わる直前に操縦桿に乗り込み、ふたたび飛び始める。

自然回復を利用するので、電池容量の拡張を行って自然回復量が増えるほど使いやすくなる。

欠点はモドレコで再生する都合上、これを行うと飛行ルートをある程度後戻りしてしまうこと。
なので、何か（龍など）を追いかけるのにはあまり向いていない。あくまで長距離間を移動または高度を大きく稼ぎたいとき用である。

扇風機３つはバイクか

下記の関連動画もそうなのだが、扇風機が3つ以上付いてるのって"バイク"なん？と思う人も居ると思われる。バイクなら2輪であってほしいと願う人の気持ちもよくわかる。そもそも扇風機3つはコログを運ぶために開発されているタイプであり、重量に対抗するために2輪に1輪をくっつける感じで置いているに過ぎず、実質上は「エアロトライク」となる。基本形はゾナニウム9個で出せる縦型か横型である。