ダイナフォーマー(Dynaformer)とは、1985年生まれのアメリカの競走馬。
競走馬としてはいまいちながら、種牡馬としてロベルト系を世界中に広める活躍を収めた。
ちなみに「ダイナ」は冠名ではないし、社台とは全く関係ない。
名前は「先駆者・上級生」とか。
父Roberto、母Andover Way、母父His Majestyという血統。
「*ブライアンズタイムっぽいな」と思った方は鋭い。*ブライアンズタイム(以下BT)とは血統構成が非常に似通っており、父ロベルトが共通し、母父のヒズマジェスティはBTの母父グロースタークの全弟にあたる。更に本馬の曾祖母ゴールデントレイルはBTの祖母にあたる。ぶっちゃけほぼ同血と言って差し支えないレベル。
母アンドーヴァーウェイは米GIを制しており、まず良血と言って良いだろう。因みにさっきBTと非常に似通った血統と言ったが、近親には日本で活躍した馬が多く、例えば二冠馬エアシャカール、秋華賞馬エアメサイアが同一牝系出身である。
そのダイナフォーマーだが、通算成績は30戦7勝。グレード勝利はGⅡを2つ勝ったに留まる。一応芝とダートの両方で勝ちを挙げているが、競走馬としての軍配はBT、ついでに*サンシャインフォーエヴァーに揚がるだろう。なお、かなり気性の激しい馬だったらしい。
1990年より種牡馬入りすると、活躍馬を多数輩出。アメリカで繋養されているが、産駒の多くは芝を得意とし、アメリカから欧州、オセアニアへと産駒を送り出し、ロベルトの血を世界中へと広めた。
代表的な産駒として、
などなど。JBISで調べる限り、海外のGI馬が21頭おり、更に目立つのが2000年代以降に生まれた活躍馬が多い事である。ロベルト系の特徴として、種牡馬として息の長い活躍を見せる事があるが、本馬はその代表格とも言えるだろう。26歳の時に産まれたサムワット(豪州移籍後はイッツサムワット)が豪州のGI勝っている事だし。
産駒の特徴としては「万能」。これに尽きる。短距離から長距離まで、果ては障害競走まで走る産駒がいる。なお、日本では数頭のオープン馬が居る程度で、ダイナフォーマーの血を引く種牡馬もいない。めっちゃ日本に合いそうな血統をしているんだけどなあ。母父としてもGI馬を出しているが、直子に比べると若干見劣りする成績。日本では京成杯AH優勝馬グランシルクが代表格である。
ダイナフォーマーは2012年4月に種牡馬を引退。どうやら心臓に異常を持っていたらしく、種付けシーズン途中での引退となった。それから間もなくして急逝した。享年27歳。
後継最右翼であったバーバロが闘病生活の末、現役で死亡したことから、一時はサイアーラインの存続が危うい状態であった。しかし、競走馬としてGI2着が関の山だったテンプルシティが複数のGI馬を輩出する活躍を見せ、また前述のポイントオブエントリーが種牡馬として供用され、ダイナフォーマーの血脈はまだまだ続いていくだろう。
Roberto 1969 鹿毛 |
Hail to Reason 1958 黒鹿毛 |
Turn-to | Royal Charger |
Source Sucree | |||
Nothirdchance | Blue Swords | ||
Galla Colors | |||
Bramalea 1959 黒鹿毛 |
Nashua | Nasrullah | |
Segula | |||
Rarelea | Bull Lea | ||
Bleebok | |||
Andover Way 1978 黒鹿毛 FNo.4-r |
His Majesty 1968 鹿毛 |
Ribot | Tenerani |
Romanella | |||
Flower Bowl | Alibhai | ||
Flower Bed | |||
On the Trail 1964 鹿毛 |
Olympia | Heliopolis | |
Miss Dolphin | |||
Golden Trail | Hasty Road | ||
Sunny Vale | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Nearco 5×5(6.25%)、Blue Larkspur 5×5(6.25%)、Hyperion 5×5(6.25%)
お前さえ生きていればなあ
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最終更新:2024/03/28(木) 22:00
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