マイティジャックとは、近代科学の粋をこらして建造された万能戦艦マイティ号に乗り組んで、科学時代の悪『Q』から現代社会を防衛する、11人の勇者たちの物語である。(「マイティジャック」本編OPナレーションより)
『マイティジャック』 (Mighty Jack、通称:MJ(番組内ではM.J.と表記) は1968年(昭和43年)4月6日より同年6月29日に、フジテレビで放映された、円谷特技プロダクション製作の特撮テレビ番組。
TV特撮初の一時間枠番組で、大人をメインターゲットに据えた本格SFドラマとして製作が始まったが、視聴率の低迷により全26話製作の予定が変更され、全13話として放映された。(事実上の打ち切り) その翌週より『戦え!マイティジャック』と改題され放送枠を30分に短縮、内容も従来の特撮枠を踏んだ子供向けに変わり、全26話が製作、放映された。
一時間番組「マイティジャック」(以下MJと表記)は怪獣が登場しないメカ同士の戦闘主体の特撮映像に、現実のリアルタイムな国際問題に沿った形のスパイ・アクションを本編ドラマに絡めた、完全な大人向けSF番組であった。
しかし当時は、SFというカテゴリーは空想科学小説など子供向けとしか捉えられておらず、またそのことも相まって本編と特撮のバランスがそれまでのウルトラ・シリーズほど噛み合わず、視聴率に結びつくことはなかった。
それが平成に至るまで長らく幻の特撮番組とされていたのは、当時としても高額な予算をかけて作成された見事な特撮シーンと、製作陣の意図を汲み取りドラマの先鋭性を、わすがながら存在した熱狂的なファンによって語り継いでこられたからである。
現在(平成25年)は「戦え!マイティジャック」(以下「戦えMJ」と表記)を含めた全話がデジタル・リマスター化、DVD等で視聴可能だが、やはりハードSFそのものの概念が当時の日本において人口に膾炙していなかったからか、現代の目からしても各話によってドラマとしての精度のばらつきが目立っている。
そのためか「戦えMJ」後半部においては、企画の禁じ手であった怪獣・宇宙人を登場させ更なる子供向けへの方針転換が行なわれた。
それでも「MJ」の評価が未だに高いのは、スペキュレイティブ・フィクションとしてのSFの文脈で先行的であったこと、特撮映像およびその中で登場するスーパーメカの完成度が現代でも通用する側面があり、先行作品「サンダーバード」を意識して企画されたのが、むしろ今の世に必要な作品として捉えられているからである。
そう踏まえると、本作は往時の時事問題であったベトナム戦争やその前後に発生したキューバ危機・中東戦争の存在がベースになっているが、むしろ「MJ」の世界観は新しいパラダイムに移行した現在の中東問題や、これも米ソ冷戦に変わって登場した世界情勢(先進国と第三世界新興国との対立)にそぐうものと推測されるあたり、企画そのものの先見性がうかがえる。 そのため逆に作品自体の完成度が損なわれたのは、当時の製作水準では企画意図をカバーできなかったためと見受けられる。
後の円谷プロダクションでも、「恐竜大戦争アイゼンボーグ」や「スターウルフ」といった同趣向の意欲作が製作されているが、それらも作品の成功に至らなかったのは、円谷プロ自体の製作水準が往時よりも勢いを失っていた事態に加え、脚本・演出など次代を担うべき後進の人材がこぞって既にアニメ方面に流入していたからであろう。
そして正にそれらの人材の嚆矢である、庵野秀明氏ら旧GAINAX陣を中心とした元・現特撮フリークが「特撮博物館」などの企画を興して特撮製作技術の保存を図っており、その旗印としても「MJ」は用いられている。
当 八郎(あたり はちろう) 二谷英明
桂 めぐみ(かつら めぐみ) 久保菜穂子
天田 一平(あまだ いっぺい) 南 廣
英 健(はなぶさ たけし) 春日章良
源田 明(げんだ あきら) 二瓶正也
村上 譲(むらかみ ゆずる) 天本英世
寺川 進(てらかわ すすむ) 井上紀明
玉木 英雄(たまき ひでお) 田中淑隆
服部 六助(はっとり ろくすけ) 福岡正剛
富井 満(とみい みつる) 大屋満
一条 マリ(いちじょう マリ) 池田和歌子
弓田 エマ(ゆみだ エマ) 真理アンヌ
川上 登(かわかみ のぼる) 睦五郎
矢吹 郷之助(やぶき ごうのすけ) 柳永二郎
プロデューサー 守田康司 伊藤康祐
脚本 関沢新一 若槻文三 池田一朗 柴英三郎 山田正弘 金城哲夫 有高扶桑 小谷光郎 藤直弘 山浦弘靖 田辺虎男
音楽 冨田勲
撮影 森喜弘 鈴木斌 中町武
美術 深田達郎 鈴木儀雄 成田亨 井口昭彦
照明 山口偉治 長洞利和 福富精治
記録 新沼比沙子 向山知子 佐久間千枝子 植村よし子 椎塚二三
助監督 石井竹彦 難波誠一 東條昭平
操演 沼里貞重 中島徹郎 塚本貞重
光学撮影 中野稔
編集 小倉昭夫
制作主任 斉藤記一郎 水野洋介 上村宏
制作担当者 塚原正弘
録音 アオイスタジオ キヌタ・ラボラトリー 松本好正
効果 協立音響 西本定正
現像 東京現像所 キヌタ・ラボラトリー
協力 エドワーズ スタンダード
特殊技術 大木淳 佐川和夫 有川貞昌
オープニング&劇中及び次回予告ナレーター 中江真司
監督 満田かずほ 野長瀬三摩地 柳瀬観 小林恒夫 堀内真直
マイティ号
ピブリダー
エキゾスカウト
コンクルーダー
シプリー
ハイドロジェットV
バギー
バンカーH
掲示板
17 ななしのよっしん
2022/08/19(金) 10:43:54 ID: wY0Wm8daPH
前回のコメントから1年たっても書き込まれず。やはりシン・マイティジャックが出来なければ寂しいままなのか…。
18 ななしのよっしん
2022/10/22(土) 22:15:29 ID: KcXGoyvnmc
>>17
シン・マイティジャック、8Chのドラマにする事を希望。
19 ななしのよっしん
2024/03/04(月) 11:06:16 ID: MM+qucg5VK
戦えMJの最終回、Qに捕まったヒッピー達がクズなのは大前提として、見捨てようとするMJの小川と源田の台詞もなかなかヤバい
「この間はMJをよくも侮辱したな!」「(ニヤけながら)置いていこう」
その後のMJのゼネラルとの会話で
「あんなフーテン野郎助けることありませんよ!」
「どうせ大した連中じゃない」
「しかも我々を罵倒したことがあるんです!」
仮にも番組のヒーローが、助けるべき人たちを私怨で見捨てようとするとか・・・
もっとも小川はヒッピーを助け出したせいで命を落としているから気の毒ではあるんだけど
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最終更新:2024/12/02(月) 07:00
最終更新:2024/12/02(月) 07:00
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