多多益善号(ドゥオドゥオイーシャンごう)とは、Fate/Grand Orderに登場する兵器である。
第2部3章「人智統合真国シン」編に登場。「多多益善
」は「多ければ多いほどいい」という意味で、『史記』にある韓信の言葉が由来の故事成句である。
始皇帝がカルデアから取り上げたシャドウ・ボーダーを解析、そのデータを基に徴税車を改造した兵器。
熱線兵器や自動擲弾砲を武装として搭載、動力には1500馬力のガスタービンエンジンを使用している。機器の制御系統は傀儡兵のプログラムを流用しており、自身の判断で移動、敵を掃討する。
しかしデザインが致命的にダサいという欠点がある。車体のデザインベースは虎を模したカラーリングの戦車(シャドウ・ボーダー)だが、車両の先端に何故か虎の頭の模型が取り付けられている。しかも口から火を吐く。
また、兵器としてのスペックはともかく静音性などの人間社会で必要とされる要素がことごとく無視されている。単に走るだけでも爆音をまき散らし、砂煙を巻き起こしながら集団で疾走するはた迷惑さも持ち合わせている。
「多多益善」の名の通り、始皇帝は初期型をロールアウトした後に量産型の工場をフル稼働させてカルデア一行の掃討に向かわせている。
数で圧倒する作戦だがさすがに急造に過ぎたか装甲が脆弱。サーヴァントが殴れば破壊できるレベルの防御力しか持ち合わせておらず、耐久度が限界を迎えると即座に爆発四散する。
ゲーム内ではアーチャークラスとして登場。ドロップ素材はLostbelt No.3で実装された「暁光炉心」。
攻撃モーションでは虎の頭部分に搭載された火炎放射か車体に取り付けられた擲弾を使用、チャージ攻撃で突進してくる。そして撃破演出で爆発。多多益善号のために新しく用意された専用退場演出だった(現在は他にも爆発退場するエネミーがいる)。
見た目やストーリーでの扱いはギャグそのものだが、実際の戦闘では油断禁物。特にストーリー本編やフリークエストなどで複数体出現する時は要注意。
スキルで攻撃にやけどの追加効果を持たせつつそれなりに高い火力を維持しながら攻撃してくるため、防御相性不利であるバーサーカーやセイバークラスは集中砲火を浴びると1ターンで落ちてしまう可能性もある。
見た目通り「機械」特性を持っているが、傀儡兵の制御系統を流用しているためなのか、無人兵器にも拘らず魅了や即死が入る。
ちなみに本編中で多多益善号と戦う時のBGMは水着イベントで使われた「Samba de Island」。
始皇帝、韓信、衛士長がその性能を称え、これを基にした作戦を意気揚々と考えていた。一方、中枢メンバーで唯一女性である秦良玉だけはこのノリについていけず、多多益善号を使用した作戦指揮を始皇帝から命じられたときは渋々応じている様子だった。
その後カルデア一行に多多益善号を破壊されたときには、珍しく感情を露にしながら「多多益善号、ぜんっぜんダメです!」と報告していた。この報告を受け始皇帝は制御系統を変更して自らコントロールするようにし、運用のため政務リソースの0.03%を回した。韓信と衛士長曰く「陛下は運用に本気」らしい。
これがカルデア一行の眼前に現れた際、ダ・ヴィンチちゃんは堪忍袋の緒が緊急パージし、ムニエルは呆れ果て、故あって同行していたコヤンスカヤには「百均ショップでも買わない」と散々に酷評された。その一方でマシュは口には出さねどそのデザインを評価していた。[1]。
ここまでに登場した異聞帯の王の陣営はどこもシリアスで重い雰囲気だったため、トップからしてフランクな秦はユーザーにとって衝撃であり、敵ながら憎めないという印象を強く与えた。この第二部三章のシナリオを担当したのは重いストーリーに定評のある虚淵玄なのだが、本当に氏が書いたシナリオなのかという疑問すら持たれた。ユーザーの期待通り(?)残酷な描写もきっちり盛り込まれており、多多益善号は一種の息抜きとして機能していた。
始皇帝によると、これを大量生産して他の異聞帯に侵攻するつもりだったらしい。インドや大西洋、ブリテンの異聞帯をこの兵器が大量に走り回るという様子は最早ネタとしか思えず、下手をすればコントのような異聞帯同士の戦いが起こっていたことになる。とはいえ本編の性能のままだった場合、各地の異聞帯の王がその気になれば問題なく一掃できたであろう。
本編登場後はフリークエストでも登場、イベントでもエネミーとして出てくることがある。もちろん倒した後に爆破する。現在では爆発で退場するエネミーが別に登場したため、多多益善号の専売特許ではなくなっており、ミッションによくある「○○の敵を一定数撃破せよ」のミッションに「爆発する敵」というカテゴリが出現するようになっている。
この兵器の扱いについて、中国のFGOユーザーには好評な模様。
イベント「非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ」においてはコヤンスカヤの生み出した異聞眷属(中国異聞帯枠)として登場。頭部が生体パーツになっている。
コヤンスカヤは異聞帯に生息する魔獣・幻想種を収集して眷属としていたのだが、中国異聞帯ではらしい眷属候補がいなかったので「仕方なく時間とコストをかけて眷属にした」とのこと。初見当時は酷評していたがなんやかんやで愛着が湧いたらしく、ピンク色に塗装したものをNFFの商品として売りに出している。
こちらはオリジナルの多多益善号と違って"生物"として作られているが、(ネタバレ注意)「ツングースカ・サンクチュアリ」終盤でコヤンスカヤと他の異聞眷属諸共宇宙に射出されている。いずれこいつらがどこかの惑星に根付き、新たな生態系を生み出す日が来るのかもしれない……?
2部7章「黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン」に登場した亜種エネミー。エネミーとしてのクラスはオリジナルと同じアーチャー。
テスカトリポカがNFFから購入したものをリバースエンジニアリングし、量産体制を整えたうえで現地の勢力であるオセロトルに運用させていたもの。NFFのステッカーとピンク色の塗装はそのままだが、頭部の飾りがジャガーの頭に差し替えられている。残念ながら本編で戦うのみでフリクエには出現しない。
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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