宇宙英雄ペリー・ローダン 単語


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ウチュウエイユウペリーローダン

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宇宙英雄ペリー・ローダンとは、ドイツ語で書かれた「推定世界で2番に長い小説シリーズ」、ギネスブック認定の「売上世界一小説シリーズ。10億冊」である。

ドイツでは1961年シリーズが開始されて以後、複数の作家によって何十年も週刊で刊行され続けている。日本でも早川書房ハヤカワ文庫SFで「宇宙英雄ローダン・シリーズ」として翻訳版が刊行され続けている。

2025年1月12日現在ドイツ語版最新刊は第3308号「Verrat auf der ELDA-RON」で、日本語版最新刊は第728巻「惑星ハルト偵察隊」。

概要

アメリカ合衆国の人類初の有人ロケットパイロットであるペリー・ローダン空軍少佐1971年6月に向けて出発した所から、延々と地球を守るために、あるいは地球が陥落したり滅びたり人類が消失してもそれらが復活して人類から追放されても、めげずに「私は博義者なんです」と言いながらも相対的な不老不死となってまで10万年間戦うために描かれるジャングル小説

金星や隣の恒星系やアルコン帝国アコ帝国ブルー帝国アンドロメダ銀河や、隣の時面のドルーフ宇宙とか、グルエルフィン銀河とか、ソンブレロ銀河とかのジャングルで時には「体を喪失してだけになっても」ローダン地球人の子孫達が遭難しまくる。

そして、強大な敵から新技術をゲットして大発展を遂げると、「文明リセット」「カタストロフィ」により、崩壊した(あるいはしかけた)地球や故郷銀河系を何とかするために、ソ連北方連邦)も中華連邦アメリカも滅ぼして、太陽系帝国の大執政官になったペリーローダンが奔走する。

太陽系帝国西暦3200年くらい(作中で50冊くらい)に滅んだ後も170年間、天の川銀河人類負けっぱなしの中、逃走と抵抗を続ける。(作中日本語版300~400巻くらい)

ドイツライトノベルという位置づけで考えるとわかりやすいかもしれない。銀河系170年間支配した独裁者にして総督、「ホトノレル=タアク」が、あっさりと許されていたり、天の川銀河アンドロメダ銀河、異宇宙銀河太陽ですら問題なかったのに、「地球が丸ごと異銀河へ逃亡した」際、「故郷太陽系放射線と違う波長だから」と人類が変調を来たしたり、ツッコミどころ満載である。

時には10万年前の過去とか、色んな所に行くが、何せ、作者も数十人いる連作小説なので、設定はあちこちでほころびが見られている。

余談ながら、ドイツでは「スペースアドルフ」というアダ名がついていたり、「ペリーローダン症候群」という精神病(偉大なるペリーローダンに忠を尽くします!とか叫ぶらしい)まで出現するほど、しまれて?いる。

アニメゲームにもなっているそうであるが、日本では滅多におにかかることが出来ない。

なお、日本語版では日本語翻訳40年以上をえて、ようやく「ラスボス級」たる、カオスクラートや、それに対峙するコスモクラートの話が出始めているが。ローダンが10万年の旅路を急きょ途中で終える辺りの話を日本語で読めるのは2050年頃になりそうである。

…と思っていたのだが、「クロノフォシル」こと、ローダン善行の軌跡をたどる旅が始まるのは日本語版第600巻代のようだと、現在521巻で読書停止しているに保管されている600巻代の裏表の「あらすじ」に書かれていたことをお知らせする。

ローダンハンドブック2」によれば「3万年間のローダン善行振り返り、そのポジティヴな衝撃越生命体「それ」にぶつける」らしいのだが。ローダン氏のあだ名、「ペテン師」でしたよね?

え?執筆者の私が読んでない150冊くらいで西暦3万年まで話が進むの?

明らかネタバレですが、この記事を執筆する自分たち20世紀生まれは寿命で読むことはできなかったはずのネタバレです。ついはしゃいでしまいました、ごめんなさい。不適切であれば私か他の編集者さんが削除しますね。(650巻まで読んでみないと判断できないため)

翻訳版

国語翻訳されており、「世界最長の翻訳小説シリーズ」である。

翻訳進行状況により、どの言語版が世界最長翻訳版となるかは入れ替わりうる。

日本語版

日本語版は1971年早川書房から発売開始された。ドイツ語版の2号を1冊にまとめる形で刊行されている。

翻訳ペースドイツ版の執筆ペースに追いついていないことで知られる。

記事冒頭にも記したように2025年1月12日現在日本語版最新刊は第728巻「惑星ハルト偵察隊」だが、これはドイツ語版での第1455号と第1456号(数字の多少のズレは許して欲しい)を1冊にまとめたものである。これらはドイツでは1989年7月に出版された号であり、つまり約35年遅れである。まだドイツベルリンの壁が現役バリバリ、数か後に崩壊するけどね……といった頃の号を翻訳しているところなのだ。

当初は日本語版は年に数冊刊行であり、初代翻訳者は第3巻のあとがきで「光子ロケットプロペラ機で追いかけていくようなもの」と喩えている。徐々に翻訳ペースは上がっており、途中から1冊刊行となり、さらに2010年からはに2冊刊行となり本版と同等近いペースになった。だがそれでも「近い」だけであって、まだわずかに本版のペースより遅い(に2冊、4号分なので年に48号分が翻訳される。しかしその間に週1回刊行の本では年に約52号が執筆される)。

仮に日本語翻訳が今後もこのペース継続されるとすると、今ドイツで発行されているローダンの最新刊を日本語版で読めるのは実に約38年後である。そして仮にドイツでの執筆も現在のままのペースで進んでいればその38年の間にドイツローダン2000号近く進んでいる計算になる。

本屋さんの間では「ああ、ローダンって死ぬまでに終わらないんだよねえ」と嘆き、実際に亡くなられる紳士を見送って一人前、というか本当か分からない冗談が存在する。

2016年には、日本語版の「500巻出版達成」に対して第47回星雲賞自由部門)が贈られている。

なお、数冊をえる大量の冊数に「そんなの買うと大散財だしに置く場所もないよ」と込みする人もいるかもしれないが、実は電子書籍版が「Kindle Unlimited」などの定額読み放題サービスの対となっているので、読み始める為の敷居はぐっと低くなっている。

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