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童磨とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する人喰い鬼である。十二鬼月の次席"上弦の弐"としてその力を奮う。
鬼舞辻無惨の直下十二鬼月"上弦の弐"に位する強者。人間社会では万世極楽教という宗教の教祖として振る舞っている。そして、胡蝶しのぶの姉、胡蝶カナエに致命傷を与えて殺した男である。童磨の持って生まれた天賦の才は良きにつけ悪しきにつけ彼の活動を支える、と言うか拡大させてきた。
閻魔の意匠を基にした帽子に血が垂れた様な服、ベルトで締められた縦縞の袴を着た優男。血がかぶったような模様をした白橡色の長髪に、虹色の瞳をしており左目に「上弦」右目に「弐」の文字が書かれている。死に際の胡蝶カナエ曰く「頭から血をかぶったような鬼だった」「にこにこと屈託なく笑う 穏やかに優しく喋る」とのこと。作中ではほとんどの場面で笑顔である。
二十歳で鬼となりその後百年以上を生きている。鬼にしては珍しく、過去をはっきり思い出すことができ、更に人間時代と比べて性格も変化していない。言い換えると、人間時代から化け物じみた性格を有していたと言える。「信者の皆と幸せになるのが俺の務め」というが、その内実は信者を喰って自分と一つになることで死への怯えもなく永遠の時を生きられるという狂気じみたもの。「情報は有益」と考え、今後の戦いのために技を出し切らせて殺そうとするなど向上心も一定程度ある模様。
初登場は96話「何度生まれ変わっても(前編)」。妓夫太郎の過去話で、彼ら二人を鬼になるように誘っていた。「どうしたどうした 可哀想に 俺は優しいから放っておけないぜ」 「命というのは尊いものだ 大切にしなければ」と言っておきながら、往来で右手で肩から女の死体をさかさまに担ぎ、左手には女の首を以てその死体を食いながら登場。その異様さを見せつけた。この時点では"上弦の陸"であったが、後に「入れ替わりの血戦」によって"上弦の弐"となったようである。
他の上弦に対しては親しげに話しかけているが、基本的に天然の煽り口調であり、歯止めのかからない狂気に加え、行動も無駄に馴れ馴れしく絡んでいる。驚くべきは、自分より上位の黒死牟や鬼舞辻無惨にすら変わらない言動で接しており、そのため無惨及び他の上弦からは嫌われている。特に、童磨以前に鬼化したにもかかわらず童磨の下位に位置させられている猗窩座は、「誰よりも強くならなくてはいけない」こともあって童磨を心底嫌っている。一方で、童磨のほうは猗窩座を「一番の友人」と評している。前述のとおり、"上弦の陸"妓夫太郎を鬼になるよう勧誘したのもこの人物、いやこの鬼である。
鬼になってから百年以上に亘って信者を食らい続けて得た強さは相当の物。猗窩座の一撃を受け顔面を半分削られても、「前よりも少し強くなったかな?」と飄々とした態度を崩さない。「猗窩座殿は我らに勝てまいが」「わざと避けなかった」などの台詞から、後から鬼になったにも関わらずその戦闘力は鍛錬を続けてきた猗窩座を追い越して歴然と差をつけている模様。なお、本人曰く探知探索は不得意とのこと。
戦闘には、両手に持った金色で蓮の模様が描かれた対の扇を使用する。この扇は血鬼術の起点となるほか、それ自体の切れ味が極めて鋭く、しのぶが切られてから数瞬後に気づくほどである。また、氷を元にした彼の血気術は鬼滅隊が基本とする呼吸を抑える術の他、近接、遠距離、対空、分身を作り出すなど多彩。身体能力も、気づかぬうちにカナヲの日輪刀を奪い、伊之助の猪面を取るほどに優れている。しのぶの用意した毒すら即座に耐性がつくどころか、致死量の700倍の毒をぶち込まれても死なずに再生を試みる適応力も驚異。更にカナヲが「目」に、伊之助が「肌」に優れていることに気づき、それに合わせた技を出す秀でた洞察力と対応力を持つ。15年前に会った伊之助の母、琴葉を伊之助の容貌から思い出したり、胡蝶しのぶとその羽織から胡蝶カナエの呼吸、技を思い出すなど記憶力も高い。カナヲには「コイツに比べたら今まで倒してきた鬼は赤子だ」と独白されている。
総じて、鬼らしい狂気を振り乱し、柱すら圧倒する極めて高い戦闘能力を有した、"上弦の弐"に相応しい大敵と言える。
二つの扇を起点として、冷気や氷を操る血鬼術を用いて戦う。その様相は蓮を連想させるものが多く、更に彼の閻魔帽と合わせて考えると恐らくは八寒地獄を元としている。その技は多彩で幅広い威力や範囲がある。その上術の全てに冷気が纏われており、これを吸い込むと肺の細胞が壊死する。単純だが、呼吸によって身体強化を行う鬼殺隊には非常に有効な術である。
彼の生まれは万世極楽教という宗教をつくった教祖の息子。生まれつきの虹色の瞳、白橡の髪が特別な証であるとして、親から神の声が聞ける子と扱われ、信者からは崇められていた。彼自身は幼いころから非常に賢かったため極楽に導いてほしいという大人たちの話に合わせていた一方で、彼自身は一度も神の声など聞いたことがなかったため、「神も仏も存在しない」「死んだら無になるだけ」という無神論、唯物主義の考えを持つようになる。そして彼は信者たちを「頭が悪いとつらいよね」と思い、「気の毒な人をしあわせにしてあげたい 助けてあげたい」「そのために俺は生まれてきたんだ」という考えを持つようになる。
童磨が鬼になった後は、信者を食って自分と共に永遠の存在となることで救済する「善行」をしている。本人曰く「これ程人に尽くし世の中に貢献して」きたらしい。先代の教祖であった童磨の父親も次々と信者の女に手を出していたらしく、問題だらけの宗教と言える。
一方で、伊之助の母、琴葉の例で見られるようにこの宗教団体は駆け込み寺の機能も持っていたらしい。江戸時代の日本では自分が属する共同体からの離脱はほぼほぼ法の埒外に置かれることを意味していた。明治以降であってもその傾向は強く残っており、特に戦前の女性には殆ど財産権は無く、家を追い出された女性には、遊女にでも身をやつすほかなかった。そのような時代で、そういった女性も含めた弱者の保護を行う場所は、保護される弱者にとっては「極楽」であったといえる。加えて、この宗教団体が本編に至るまで破綻せず運営されていたあたり、彼が鬼になるまでは、信者たちの身の上話をきくことで信者たちを救っていたようである。
童磨の特筆すべきはその精神性である。一言でいえばサイコパス。カナヲ曰く「嬉しいことも楽しいことも苦しいこともつらいことも本当は空っぽで何にもない」。だが、一般的なサイコパスと違い、利己主義的な言動や虚言も見られない。ただひたすらに他者への共感がなく、更には自分の死すらもあっさりと受け入れるほどに本人の感情もない。童磨の中にはせいぜい、僅かな快不快があるだけであり、その行動は童磨にとって「適切な」言動を機械的に相手に返しているのみである。その精神性ゆえに、彼は父親が信者の女に次々と手を出し、それに対し母親が半狂乱になってめった刺しにしたのち、服毒自殺した後も、「部屋を汚さないでほしい」「換気しなきゃ」としか思えなかった。にも拘わらず、生まれ持った知性と、鬼になった後の戦闘の才能によって、彼はその地位へと着くこととなってしまった。
童磨にとって不幸(と彼は感じていないが)は、彼の内面を見ようとするものがいなかったことに尽きる。生まれたときから見た目によって両親に神の子として利用され、その知性によって信者から一方的に崇められ、鬼になってからは地位と能力で鬼舞辻無惨に奉仕している。彼自身は他人から求められた言動を取り続けているだけで、彼なりに「善行」を行い「助けよう」としているだけである。救済を求めた他の信者の女性を喰っているのと比較して、ただ保護される場所を求めた琴葉を(綺麗なものを傍に置きたいと思ったとしても)喰うつもりはなかったと言ってるあたりも一考に値する。一方で、童磨を深く知ろうとし、或いは彼に与えようとするものがいなかったのもまた事実である。
このあたり、彼の地位にこだわりそれを狙っていた猗窩座を一番の友人といい、姉の仇であるとして命を懸けて殺そうとするほど童磨に執着していた胡蝶しのぶに今際の際に恋した理由であるとも考えられる。
「今はもう無い心臓が脈打つような気さえする」「これが恋というやつかなぁ 可愛いねしのぶちゃん」
「本当に存在したんだねこんな感覚が」「もしかすると天国や地獄もあるのかな?」
「ねぇ しのぶちゃん ねぇ」「俺と一緒に地獄へ行かない?」
掲示板
558 ななしのよっしん
2025/04/16(水) 21:21:37 ID: ovkZlXoudl
毒タイプのデバフ攻撃持ち、遠隔攻撃可能、大技も使える、本体性能も高い、教徒もいるので情報探索も可能
無惨が悪用したら一番厄介だったんじゃ…
559 ななしのよっしん
2025/04/17(木) 15:33:22 ID: vd7OE7AiZK
童磨に教団込みで活躍されたら厄介になるから、目立たないよう教団の人数も増やさないように無惨に言われてて、さらに嫌われてて任務をあまり与えられてない設定にしたんじゃないかと思う
560 sage
2025/04/24(木) 03:53:59 ID: B4h0W/jZHv
黒死牟、童磨、猗窩座、半天狗、玉壺を倒すのに要する戦力なんとなくこんな印象。童磨は弱体化してなかったら倒すの無理だった
黒死牟→悲鳴嶼さんが痣だして、加えて痣あり柱級が二人以上
童磨→悲鳴嶼さん級が痣だして、加えて痣あり柱級が最低でも一人
猗窩座→痣だしてる柱級が二人、または悲鳴嶼さん級なら痣だしたら一人でやれるかどうか
半天狗→憎珀天の対処に痣だした柱が一人必要、他に本体の探知に優れた者が必要
玉壺→相性がよければ痣だした柱一人でいける
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最終更新:2025/05/01(木) 02:00
最終更新:2025/05/01(木) 02:00
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