風鈴アスミとは、『ヒーリングっど♥プリキュア』の登場人物である。CV:三森すずこ
『ヒーリングっど♥プリキュア』第19話、「ラテを守って…!祈りの風と奇跡の少女」にて初登場。この時のエンディングクレジットでは正体がわからなかったため「精霊少女」という名になっている。
それはある日のこと。連戦続きで疲労がたまりついには風邪をこじらせてしまったラテ。のどかたちの看病やお世話の甲斐もあり徐々に良くなっていったのだが、万全とは行かない。
そんなときラテは夢の中で母テアティーヌと話す。自分もプリキュアたちとお手当てしたい。力になりたいし、お返しもしたい。そういう切なる気持ちにテアティーヌはラテに「私たちは強くないといけない」と優しく諭した。
明くる日、バテテモーダがすこやか山をむしばんでしまう。ラテの調子が悪いため地球の異変に気づけなかったものの、直ちに急行して戦うプリキュアたち。しかし山をむしばんで力が強くなったメガビョーゲンには太刀打ちできない。絶体絶命の中ラテは母の言葉を思い出し、勇気を振り絞ってメガビョーゲンに立ち向かうが、未熟故か歯が立たず捕まってしまう。
その時である。娘の異変を感じたテアティーヌは先代プリキュアの像に向かって願う。その想いが届くかのように山に一陣の風。そうして現れたのは先代を同じようなコスチュームを着た謎のプリキュア。その圧倒的な力でメガビョーゲンを打ち負かし、グレース達にお手当を任せる。その後変身をとき風のエレメントボトルを携えてやってきた少女。一体彼女は。
第14話の時点で語られているのだが、遙かな昔(映像描写的には弥生時代?)すこやか市の元となった地域にはかつてプリキュアとなった少女フウがおり、テアティーヌと共に地球のお手当をしていたという。
このたび現れたこの少女ものどか達はこの昔のプリキュアが復活し現代に現れたものと考えていた。ところが彼女から聞いてみれば、テアティーヌの願いが元となって地球によってつい先ほど生み出されたとのこと。どうやら別人であるどころかなんと地球の精霊である様子。なので姿もフウに似た姿となった。
ところが精霊はラテのことを案じる余り、ラテの意思を無視してまで抱き抱えて外へ飛び出し(しかもベランダからジャンプ、自身の力を風のエレメントボトルに封じ込めたものだから飛行能力が無いことをすっかり忘れていたためそのまま落下する)、ヒーリングガーデンへと連れて帰ろうとした。のどか達が説得するなか、バテテモーダがメガビョーゲンを出現させ、のどか達はお手当に向かうことになる。精霊はのどかからの「ラテの想いも聞いてあげて欲しい」という言葉を受けラテの想いを直接聞くことにした。
ラテの想いと願い、それは「のどか達と一緒にいたい、一緒にお手当てしたい。だからあなたの力を貸して欲しい」と。その言葉に胸がキュンと来た精霊は、その意志をくみ取り、ラテと共に手を繋ぎ、変身する。キュアアースの正式な誕生だった。
その圧倒的な力でメガビョーゲン、そしてバテテモーダを一気に浄化するアース。こうしてのどか達に新たな仲間が増えたのだが、さすがに名前がないのは不便。悩んだ結果、のどかの発案で「アース」から取って「アスミ」と命名されることに、また花寺家に戻ったときに鳴った風鈴から思いついたか「風鈴」姓も名乗ることになった。そして早速ひなたは「アスミン」と愛称をつける。ダメですよ、「イエス!」とかつけるの。それドリームスターズのサクラちゃんの中の人。あと、これがきっかけなのか、第20話放送日の8月16日が誕生日と相成った。
しかしながら、生まれたばかりと言うことは外見は20歳ぐらいでも精神的には赤ちゃんということ。つまり普通に生活するに当たっての常識を持ち合わせていないことになる。
地球から生まれたゆえ「地球がお家です」と大物過ぎる発言をし、ひとまず「ラテの飼い主のバックパッカー」というていで花寺家で過ごすことになってもらったのだが、箸が使えずに白目剥いてしまうわ、お風呂の存在がどうもわからなかったりするわ(幼児誌掲載分ではなんと服を着たままシャワーを浴びようとした)、交通ルールが分からないから信号無視して道路渡ろうとするわ、ラテのお世話をしようとするも過保護なのか加減が効かなかったりするわ。
また、喜怒哀楽といった感情や相手の気持ちという物がいまいち理解できていない節もあり、さらには何かの弾みで悲しく感じてしまうと身体が透明になってしまうという面倒な性質もあったりする。はてさて、今後のアスミの行動や成長、そしてのどか達の苦労やいかに?
-時を経て繋がる二つの風-
風鈴アスミが変身するプリキュア。オールスターズ方式で64人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと65人目)のプリキュアになる。
キュア「アース」と言うだけあり、またパートナーのラテは逆さに読むと「テラ」、つまりどちらも由来は「地球」なので大地属性……かと思ったら、なんと意外にも風属性のプリキュア。ラテと直接キュアタッチすることで変身し、白衣モチーフの初期3人とは異なり、先代のプリキュアのそれを踏襲した左側にふんわりと生地が広がるドレス調のコスチュームを纏い、金髪から薄紫のウェーブが入ったロングヘアに変わる。
風属性ゆえ、戦闘スタイルはその俊敏さを活かした徒手空拳。素早く背後を取ったりドロップキックを華麗に放ったりもすることから中の人の旦那の影響か?とも(いや確かに旦那は本人モデルのキャラ、嫁は出演声優と夫婦そろって同じ制作・放送のタイガーマスクW出てたけどさ)。アイテムはある意味追加戦士恒例となった弦楽器タイプ、しかも久々のハープとなるアースウィンディハープ。これを奏でることでメガビョーゲンを浄化する。
さて、登場の経緯的には、劇中で昔のプリキュアの存在は語られていたとはいえ、名前が似通ったキュアエース同様の突然の登場からの覚醒となったわけだ。そしてネタバレ的な話になると、今回アースは一番すったもんだしたことに巻き込まれた形となった。
いつも通り2月に玩具が発売され、「おしゃべりラテ」の解析でアースの存在が判明、「ヒーリングバッグ」でも変身後の姿に加え、変身前のアスミの名前と姿も判明するのはいつも通りのパターンである。ダメ絶対音感テストでも「これ、みもりんじゃね?」と当てていた人がいるのはもちろんなのだが、それと共に講談社系幼児誌の公式Twitterアカウントが三森をフォローしていたことから「まさか?」と予想を立てていた人もいるというからびっくり。
ところが、作中世界がビョーゲンズに蝕まれるのと同時に、現実世界でも新型コロナウイルスの感染が拡大してしまう。
ここ数年のスケジュールから見ると、本来なら6月頭に追加戦士の情報解禁、6月半ばの東京おもちゃショーでお披露目、そして6月中から7月に作中初登場となると想定できた。
(今となっては推測の域でしか無いのだが、上述の誕生日もその辺りの放送日に本来は設定されていたのだろう。ちなみにプリティストアがBDグッズの発売告知をしたときに、うっかり変更前だったであろう6月14日という表示をしてしまった……即訂正したが。2週ずれて6月28日なら中の人と同一誕生日になっていた可能性も)
だったのが、3月の映画『ミラクルリープ』の公開延期に続いて、テレビシリーズも第12話を持って制作が一時中断、2ヶ月もの間再放送を余儀なくされる。おもちゃショーも中止となり、各種展開面でも軌道修正を迫られる形となった。
ようやく緊急事態宣言も解除され自粛要請も緩和されたのを受け、6月末に再開が決まり、その前にやっとと言うべきかアースの情報解禁となったわけだが、やはり商品展開的にはタイムリミットだったのか、情報解禁前・各種商品発売前になし崩し的にあれこれ情報が出てしまう。
とまあ、公式非公式含めてあまりにも言い訳ができない状況となったのである。
挙げ句の果てに、公式発表を経て7月に入って本編未登場のまま関連玩具が先行する形で発売、さらに玩具公式サイトやCM、幼児誌において思い切り先行ネタバレという前代未聞の事態になってしまった。しかも8月に入ってようやく本編登場という段階でも、その前にプリキュアショーやドリームステージで先行して姿を見せるという形に。
結論としては「何もかもコロナが悪い」としか言いようが無いのだが……。
演じる三森すずこについてだが、発表当日のコメントやブログだけで無く、Animelo Summer Live2017の2日目テレビ放送のプリアラの場面での副音声コメンタリー、2019年末の「アニソン!プレミアム!Fes.」ではMCの鈴村健一、出演者の五條真由美や早見沙織を交えてのプリキュアトークでも話しているように、実は「声優となった以上プリキュアになりたい、プリキュアになるまで声優は辞められない」と、何年にもわたり幾度となくプリキュアのオーディションを受けていたことを明かしている。
第一志望は『ミルキィホームズ』からのイメージカラーであるピンク、つまり主人公だったものの、アニサマ副音声では「他の色でもかまわない」と語っていた三森。そんな彼女がピンクでも『ラブライブ!』等でのイメージが強い青でもなく、紫色ではあるもののプリキュア役に抜擢されたことでようやく悲願を果たしたことになる。
ちなみに「アニソン!プレミアム!Fes.」の時点では既にオーディション結果が出ていたわけなので、「次のプリキュア役である事を隠しながら話している」という視点で見直すと案外面白い見方ができるかも。
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最終更新:2024/11/08(金) 04:00
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