CAmiDion 単語

79件

キャミディオン

6.8千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
cord(電線のコードつなぎ
codeソースコードを書いて
chord和音コード演奏

CAmiDion とは、@きよし(Akiyoshi)が考案した、和音を簡単に弾ける電子楽器である。

楽器の一覧

関連タグ

概要

フリーJavaプレットJavaアプリとして開している MIDI Chord Helper を、作者自身の手によりハードウェア化した電子楽器である。MIDI Chord Helper Mobile ともいう。

主な活動

MIDI Chord Helperニコニコ技術部の勉強会(当時初参加の「あの楽器」ミーティング)で披露したあと、 その勢いで「MIDI Chord Helper ハードウェア化計画exit」と称してAVRマイコンArduinoまたはその互換機)と矩形波音IC(YMZ294)をベースに、MIDI Chord Helper と同じようなボタン配列を持つ電子楽器として製作。それ以来、ニコニコ技術部の勉強会や Maker Faire などに出展するようになった。

以後、改良を重ねながら進化を続けている。最初の頃は初代機にニコニコで流行ったネタを仕込むなどの改良が多かったが(後述の「1号機の歴史」参照)、現在では小化などの改良のために2号機、3号機…といった形で台数が増えている。 ソフトウェアの面でも、新たな波形の追加、アルペジエータ機の搭載など、進化を続けている。

それまではユニバーサル手作りしていたが、製品化やキット化に期待している人もいることから、2014年頃からはフリーのCADソフトを駆使したプリント基板化も作者の手により行われるようになった(「CAmiDion基本構成exit」参照)。プリント基板は10枚程度からの単位で注文するため、当然余るわけであるが、この余った分の頒布が開始されるようになった。すでに何人かがこの基によりCAmiDionを動作させている。

現在この楽器は、作者の地元である横浜に近いところ(都内を含む)で電子工作などのイベントで展示されるほか、作者がこれを持参して不定期はんだづけカフェに現れたり、ニコニコ超会議などのイベントに現れたりもする。そんな中、ニコニコ超会議2の1日ボーマス横に確保されていたミニセッションコーナーかが演奏しているところに作者が飛び入りで合奏、すんなり溶け込めたことで、作者は「技術部もいいけど、演奏してみた系にももっと顔を出すべきだな…」と悟りを開いてしまうことに。この流れで作者ミュージックバーでの楽器セッションボカロセッション)に CAmiDion で参加するようにもなった。また、この楽器作者ニコ生セッション♪に入って演奏することもある。

SinglePCB

2014年12月1日現在の最新版。

これは2号機(後述)で2層構造だった基からアンプバッテリー省略し、1枚のプリント基板にまとめた SinglePCB モデルである。オーディオUSBバスパワー(電端子)、MIDI OUT/IN、オクターブスライダーまでもすべてプリント基板実装したことにより、ごちゃごちゃした電線のハンダ付けを不要化することに成功。

2014/10/19版の基が20枚用意され、Maker Faire Tokyo 2014 のちっちゃいものくらぶブースを通じて基セット・基単品の両方の形で頒布。さらにその後のイベントでも頒布され、ほぼ売に至る。

2号機

2011年6月には、初代機(1号機)をより小化したCAmiDion2号機が完成2号機では音ICを使わず、AVRマイコン自身に音を出させている。 その模様をまとめたのが下記の動画である。

2本電子工作コンテストに応募するために3分にまとめたもので、新たに加わった機ADSRエンベロープによる癒しの音色、ピッチベンド、モジュレーション)も紹介されている。

2本とも世界の新着動画やってみた」で完走した(2011年6月14日11月24日)。

2011年には新たに「アナログシンセ・ビルダーズ・サミットexit」「電子工作コンテストexit」の各イベントにもエントリーした。

2012年4月14日秋葉原UDXで行われたエレキジャックフォーラムでもこの楽器の誕生のきっかけとその仕組みと称して作者による15分プレゼンが行われた。その後、作者がCAmiDion1号機と2号機を首からぶら下げて会場を歩き回ったりウダーセッションするといったことも。今後も身につけられる楽器という利点を生かしたスタイルで披露されることが多くなりそうである。

2012年末頃になると小の液晶表示がつくようになり、MIDI端子も内蔵しているという点で3号機や4号機よりも完成度の高いモデルとなった。2013年には老朽化してきたため、旧2号機のパーツを使いまわしつつ、5号機の知恵を生かしてケーススピーカーなどを新しくした。こうして生まれ変わった新2号機が誕生し、Maker Faire Tokyo 2013 への出展、さらには旧電子工作コンテストの後継コンテストである Gugen への応募に至る。

その後は5号機と交互に作り変えながら、相互の改良点をフィードバックし合う形で改良が行われていく。 それまではユニバーサル手作りしていたが、2014年にはKiCadで基設計まで行うようになるなど、 ついに本気出す。その結果、プリント基板に至る。

3号機

2012年7月完成。仕組みは2号機とほぼ同じだが、アンプMIDIが外付けになり、本体が2号機よりも薄くなった。持ち運びに便利なよう、外付けアンプMIDIアダプタが一つのポーチに収まるように作られている。この頃から液晶表示がつくようになった。なお、現在では単体でも音が出せるよう、アンプと小スピーカーが埋め込まれている。

4号機

3号機をさらに小化。オクターブ違いの同じ音階を重ねた「無限音階」(シェパードトーン)の波形によりオクターブ調整スライダーなしでも動作するようになった。MTM で配られた名札の袋を流用している。その後は小ケースに入れ、オクターブ調整スライダースピーカーが増設された。この頃になるとアルペジエータ機が追加され、押したコードメロディが自動生成されるようになっていく。

5号機

これまでの知恵を生かし、2号機と同じ大きさのケースに入れる形で作成。コードボタンの基を裏返しにして表面実装LEDと基間コネクタを取り付けやすくしている。また、MIDIコネクタを傾けて詰めることで外部スピーカー端子を邪魔にならない場所へ移動できた。スピーカーも700mW1200mWに上がっている。

以後、2号機と交互に、老朽化に伴うケース詰め替えが行われ、そのたびに改良が進んで、 液晶も基に取り付けてよりスマートな形に改良された。

名称について

MIDI Chord Helper Mobile の名称は、「命名はしないのかい?」というコメントがあったことから、MTM05 (Make:Tokyo Meeting 05) への出展に合わせ、作者本人により「ソロで伴奏できてそろばんの暗算みたいにコード進行がわかる」としてSolobanChord と命名されたが、MTM05 終了後はもっといい名前を思いついたということで CAmiDion という名前に変わっている(タグexit_nicovideo)。

C D i
Am i on

これは「コード C と Am が縦に並んでいる」「MIDI 対応」「アコーディオン(accordion)のようなボタン配列」という意味と、ピアプロIDホームページアドレスで使われている名前kamide」+「音(おん)」という意味をかけている。C、Am、D はコード名と全く同じように音名を大文字で表記し、 それ以外は小文字で表記する。

とはいえ、2010年3月ごろに海外の複数のフリーソフトウェアディレクトリに相次いで登録された MIDI Chord Helperモバイル化したという意味合いで、むしろ MIDI Chord Helper Mobile という呼び方も較的わかりやすいのかも知れない。

1号機の歴史

数々の改造を繰り返しているうち、ニコニコ動画で流行した数々のネタが仕込まれていく(ノリだって、ネタだって...)。 作者本人は「あの楽器」に近づけようとしているつもり...だったが、気が付いたらこんな形になってしまったという。 むしろ、ELECTRIBEのような楽器になりそうな雰囲気すらあるが...。

そうなるまでの経緯を下記の動画で説明する。

0作目

MIDI Chord Helper 開からちょうど5年後にあたる2009年5月ニコニコ技術部も参加していた MTM03Make:Tokyo Meeting 03exit)会場を作者が訪れ、そこで念願の USB 接続マイコン Arduino を入手。

Innocence のあのフレーズを鳴らすだけの簡単なスケッチで、初めての Arduino を楽しんでいた。

これをきっかけに「五度圏配列和音キーボードシリーズ動画が始まり、一気にハードウェア化へのへ進んでいく。


1作目

最初は基むき出しで、Arduino との間を差し込み式ケーブルで結ぶ実験的なものだった。

このときすでに MIDI OUT 端子と LM386 アンプを備えていた。どこのご家庭にもあるスピーカーは、そのへんに転がっていたものを使用。

は、USB だけでなく、006P 9V の四い電池も使えるようになっていた。


2作目

ニコニコ技術部などの飲み会イベントに持ち込みやすいよう、アクリル板ケースを作って収納。 ジャンクノートパソコンから外した小スピーカーを装備するようになった。


さっそくダブルラリアット弾いてみた。その後、単音にも対応し、わりばしおんな。弾いてみたら 第感染者 になった。どことなくスペースハリアーっぽい気がしますが、それはきっと気のせいですw

3作目

フォトカプラなどの部品を買い足して MIDI IN、MIDI THRU 端子を増設、 外部の MIDI キーボードから鳴らすことができるようになった。


初出展

ここで、ニコニコ技術部の勉強会(2009年8月13日川崎)に出展。作者による初めての電子工作による作品の展示であった。その後も改良は続く。

4作目

アンプスピーカーステレオ化、さらにオーディオ端子の追加が行われ、ポータブルmp3プレーヤーと接続して合奏するのにも便利なスピーカーアンプとして使えるようになった。


5作目

ファミマ入店音の流行にされ、chiptune的な電子音の音色もぴったりだったことから、電を入れたりリセットボタンを押したりしたときの起動音になった。


6作目(2度に渡る東工大での展示)

この頃、東工大文化祭「工大祭」で行われた「ニコニコ技術文化祭」で展示(2日のみ:2009年10月25日)。入り口付近でファミマ入店音を鳴らし、このネタを知る多くの訪問者を振り向かせた。

工大祭のテーマCOLORFUL」にちなんで LED を色つきに入れ替えている。その際に多数の古い LED を熱で壊してしまっているが、ちょうど工大祭で展示しているっ最中に投稿された「リア充爆発しろ!」が破壊的なイメージにぴったりだったことから BGM として使われた。ここでタイムリーネタに走ったためか、世界の新着動画11月1日分「やってみた」で完走exitリア充爆発しろ!ランキングexit_nicovideo13位にもランクインした。

工大祭からわずか1ヵ後、今度は同じ東工大Make: Tokyo Meeting 04 が開催され(2009年11月22日23日)、ここでもニコニコ技術部の一人として2日間とも展示。

さらにその後も改良は続く。


7作目


7セグメントLEDを追加し、数字を表示できるように大改造。 基上にスペースが足りなくなったため、音IC YMZ294 と4MHzオシレータを別基に移動して小化。

...が、その過程で音IC が片方壊れてしまうというハプニングが。どうやら、+5V とサウンドの端子(隣り合っている)がハンダブリッジしてショートしたのが原因とみられる。幸い、アキバの近くで結婚式二次会の予定があり、当日に秋月電子で新しいのを購入、現地(それも端w)で装着して復活、そのまま二次会に持ち込んで楽しむことができた。


8作目

2010年1月11日には、モバイルDTM音楽ガジェットイベント オトダスト3 (2010/01/16) への参加に向け、すべてのボタンダイオードを装備し、同時押しに全対応するという大改造も。

この動画では、マトリックスキーボードの説明を初音ミクに歌わせており、 和音演奏が簡単にできるという特長を生かして作った伴奏に乗せたオリジナル曲まで作っている。

ネギ振りをようやく実装Ievan Polkka を鳴らして7セグメントLEDはちゅねミクっぽいキャラネギ振りするようになった。


9作目

乱数で自動作曲できる機を追加。その正体は、アルペジエータである。

これを活用して、時報アレンジを色々なコード進行アルペジオ演奏

10作目

大型連休中に部屋を整理していたら、カバンの付属品として使っていた肩ベルトが出てきたので、ショルダーキーボード改造

前方にフタが開くと邪魔なので、番の位置を前方から左側に移動するという、さらなる大改造を行う。 今までのようなグランドピアノのようなスタイルではなく、厚ぼったい本のようなスタイルで、マジックテープを使って開閉できるようになった。バリバリ...やめて!

初めて「ウェアラブル」な楽器となったことに伴い、作者本人が顔出しで実演している。


MTM05で 吹 っ 切 れ た

2010年5月22日23日には、Make: Tokyo Meeting 05 (MTM05) が行われた(前回のちょうど半年後)。 このときはニコニコ技術部として参加する取りまとめ役がいなくなったことで、作者自身が個人的に「@きよし(Akiyoshi)」名義で出展している。ただ、多くのニコニコ技術部員が出展申し込み時にニコニコ技術部定することでタグのごとくまとめてもらうという形態を取ったことで、前回ニコニコ技術部で出展したときと同じような形で配置がまとまった。

前回は「ファミマ入店音」だったが、ここでは、隣の「和尚エレクトロニクス」で流れていた「吹 っ 切 れ た」(関連動画exit_nicovideo)に合わせてコード演奏して盛り上がっていた。

ウェアラブルな楽器になったため、身につけたまま色々なブースを訪れる形で、ニコニコ技術部だけの世界ではなく他の似たような(楽器系を中心とした)展示作品の作者と話をして楽しむことも盛んに行われた。


11作目

製作開始から1年余り

既存の Arduino を外して自分用Arduino 互換機 (CAmiDino) を組み立て、楽器と一体化する形に変わった。 これに伴い、電池が単3 NiMH × 4本(= 4.8V)に変わり、持続時間が10倍以上になった。


昨年に続いて川崎で展示

2010年7月18日川崎で行われた「2010ニコニコ技術部勉強会首都圏」にも出展。左のまとめ動画では、作者本人がアドリブ演奏している光景オープニングになっている。


12作目

2010年8月終わり頃には、リズム音発生機も装備された(トランジスタ1石のツイン発振回路で実現)。 ネギ振りファミマ入店音9月4日ブレイクした記念日に合わせて演奏シーンつきで上がっている。 ここまでくると、あの楽器というよりは、ファミマ入店音ブレイクのきっかけになったELECTRIBEに近づいたかのようにも見える。

13作目

7セグメントLEDの中でネギ振りをしていたはちゅねミクが、ついに外に飛び出し、揮者となって現れた!

12作リズムパルスを出できるようになったので、これを活用してリズムに合わせてVUメーターネギ)を振らせるという仕組み。 リズム音発生回路へのを抑えつつ、かつ十分にメーターが振れるよう、トランジスタ1石+抵抗2本でドライブしている。

9月21日の「やってみた世界の新着動画の初めのほうでピックアップされ、完走exitした(このシリーズ動画では2度)。


このように、幾多の改良を経て今日に至り、今後も改良されていくものと思われる。

関連コミュニティ

関連項目/関連リンク

この記事を編集する

掲示板

掲示板に書き込みがありません。

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/09/21(土) 10:00

ほめられた記事

最終更新:2024/09/21(土) 10:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP