Ⅲとは、アニメ「遊戯王ZEXAL」の登場人物である。CVは池田恭祐。
遊戯王ZEXAL第2部「WDC編」から登場する、トロン一家の長女三男。15歳。兄はⅤ(長男)とⅣ(次男)。
第2期からのOPとEDで登場した際は、その独特の髪型(ピンク髪で、しかもロールがかかったヘアスタイル)に加えて首元のスカーフやヒラヒラが付いた赤い服など、どこか少女然とした容姿から視聴者の間では「女の子?」「どう見ても女の子だろ」などとも言われていたが、いざアニメ本編に登場すると実はⅣやⅤの弟であり、声も少年のそれであるなど、多くの視聴者を驚かせたり興奮させたりもした。
繰り返すが、少年であって女の子ではない。
家族思いで謙虚な性格を持ち、揉めるⅣとⅤの間に「兄様達おやめください!」と割って入るなど、真面目で健気な性分。もっとも、デュエルになると負けず嫌いな一面も露になり、兄達やデュエル相手以上に熱くなるデュエリストらしい性格も持ち合わせている。事実、「No.をシャークに渡したら後は適当に切り上げていい」というトロンの指示があった際は、シャークに一歩も引かない全力のデュエルを展開してみせたほど。
また、兄達と同様で謎の紋章を持ち、Ⅲの場合は左手に緑色の紋章がある。(この紋章によってナンバーズカードを制御できたり、アストラルやカイト達からのナンバーズへの干渉(=奪取)を寄せ付けない謎の力を持っているが、これらについての詳細は現状ではあまり語られていない。)
デュエルでは女の子らしく羽のような形状のデュエルディスクを使用、「先史遺産(オーパーツ)」をテーマとしたデッキで戦う。彼がデュエルを行ったのはシャークとのデュエルと、Ⅳとタッグを組んで遊馬&カイトのコンビと戦ったタッグデュエル、そして遊馬とのデュエルの3戦。Ⅲの名前と引っ掛けてあるのか、偶然なのかは不明だが。
いずれのデュエルも敗北しているものの、シャークと互角のデュエルを繰り広げたりⅣとのタッグデュエルではⅣと共に息の合った共同戦線を展開するなど、作品中ではかなりの実力者であるようだ。
一家の長・トロンや兄達(Ⅳ、Ⅴ)と共にDr.フェイカーへの復讐を誓っているが、Ⅳとは違い誰かを痛めつける事に対し否定的だったり、心理的に追い詰める事を嫌うなど基本的には前述の通り優しい人物。 Ⅳとのタッグデュエルでも、トロン達が行う謎の儀式に身柄を捧げられたハルトが苦しみ続ける様子をデュエル中に実況中継させてカイトに精神攻撃をかけるⅣに対してやりすぎだと感じていたようだ。
また、上述のオーパーツと呼ばれるものには幼少時から強い興味を持っており、遊馬の部屋へ不法侵入した時に部屋の中に並んでいた、遊馬の父が収集してきた宝物の山に目を輝かせるという、夢見る少年らしい一面を見せた。そして多くの視聴者がショタ萌えの世界へ誘われかけたという。
現在のⅣとは違いネタにされる要素は殆ど無いものの、「真面目そうなキャラほど何かをやらかすだろう」というシリーズの傾向もとい前例からいくと、これから弾けてⅣ以上に視聴者を驚愕させる可能性も高い…
九十九一家との触れ合いから改めて本来の家族を取り戻す事を決意、トロンの謎の儀式で能力を強化。遊馬とのデュエルでも父との思い出のモンスターを破壊して使いまわす修羅のごとき状態と化した。…のはいいのだが、
と、むしろ紋章が本体なかなかの弾けぶりを見せ付けた。しかし、ここに至るまでの経緯と精神攻撃を受けた遊馬があんまりといえばあんまりな状態のためか、あと顔芸と笑い声とかが中途半端だったりして「兄ほどじゃない」「まだまだ弾ける余地がある」「むしろ気分が凹んだ」などという評価に落ち着いている。
その後、紆余曲折の末にかっとビングを取り戻した遊馬に一時は戦況を巻き返されるも、「僕の本当の力を見せてやる!」と視聴者を不安にさせるセリフで息巻くとトロンから受け取ったカード「No.6 先史遺産アトランタル」を召喚し遊馬を追い詰めるが、同モンスターの持つ闇の力に肉体と精神を蝕まれていく。しかし家族のためにとⅢは全身に走る激痛を押し殺しながらもデュエルを続行。やがて自身の罠カード「アンゴルモア」で異世界・バリアンへの門が開いてしまうといういつもの超展開状態となるも、正気を取り戻し遊馬に紋章の力を託す事でアストラルが復活、究極体ZEXALによってアトランタル諸共攻撃を受けたことでデュエルに敗北。
決着後は、家族を救ってほしいと遊馬に後を託し、ハートピースとナンバーズ・カードを残し消滅。最後はハートランド内の拠点でトロンに看取られながら眠りに就く。
ちなみにWDC編(第2部)における遊馬の最終デュエルの相手でもある。
ラスボスというわけではないにも関わらず、ラスボス的な要素がいろいろと多いのはきっと気のせい。
その後WDC編が完結し舞台がバリアン世界へ移行してからというもの、他の兄弟共々長らく出番が無かったが、第5期OPアニメで彼らのシルエットが映りこんだことで再登場の可能性を見せられたファンは大いに歓喜した。
その後No.96との戦闘でアストラルと離別、意気消沈した状態で仲間のためにMr.ハートランドへ立ち向かう遊馬の前に颯爽と登場、かつて自らが使用していたナンバーズを託されるとベクター(ドン・サウザンド)が差し向けた刺客・蝉丸とデュエルを行う。
Mr.ハートランドによるファンタスティックなデュエルルール書き換えの妨害(遊馬とⅢはLP2000スタート、蝉丸はLP8000スタート&先攻1ターン目で攻撃可能)や蝉丸の戦略をものともせず、遊馬を仲間としてサポートしながら共に立ち向かった。その結果、遊馬との共同戦線で最終的に『No.6 先史遺産アトランタル』を大幅強化して攻撃力を23600まで増強、蝉丸のエースモンスター『No.3 地獄蝉王ローカスト・キング』を破壊、勝利を掴んだ。
その後もアストラルに代わる新たな仲間として、2人の兄達(Ⅳ、Ⅴ)も遊馬たちに加勢、バリアンの刺客を次々撃退していくが、やがてバリアン七皇による侵攻が本格化していくと、遊馬の足止めのためにⅤ共々ミザエルへデュエルを挑み、一時は追い詰めるも最後はⅤと共に敗れ消滅していった。
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最終更新:2024/12/14(土) 00:00
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