叡智 (えいち) とは、以下の意味を表す。
- すぐれた知恵。「叡」は「英」に、「智」は「知」に現代では置き換えられることが多いため、「英知」「叡知」とも。また、異体字「睿」を使用して「睿智」と書くこともある。
- (「Hentai」の頭文字「H」と日本語における読みが重なることから) エッチなこと。YouTubeのプラットフォームなどでは直接表記するとプラットフォーマーの規制にひっかかるためか、「叡智」あるいは「叡知」と表記することがある。
叡智とは (エイチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科,2023/04/22閲覧
本記事では、UGC百科事典サイト (ニコニコ大百科やピクシブ百科事典、各種ファンwiki等) におけるアダルトな記事についての一般的な書き方について書いていく。
むろん本記事が唯一無二の正解というわけでもなく、なんなら「この記事に全く反しているのに秀逸な記事」がいくらでも存在していることには留意されたい。
記事の書き方、というところでまず第一に考えたいこと、それは文体である。
一般に、俗にアダルトビデオと呼ばれるような成人向けの映像作品や、俗にエロ本と呼ばれるような成人向けの書籍、その他成人向けのメディアコンテンツについて解説するような雑誌類やレビューサイトの文章というのは、書き手の主観を全面に出し、かつ淫猥な言葉を所狭しと並べていくような文章が多い。そういった文章に慣れてしまうと、UGC百科事典サイトにおいてもそういった文章で書き進めてしまう編集者も多かろう。
しかしUGC百科事典サイトはあくまでも、百科事典サイトであり、想定される読者層はある程度のネタを許容できたとしても、あくまで「百科事典」としての情報を求めてくるのである。「超絶デカメロンに愚息もビンダチ!」のような低俗な文章が書き殴られていては、その記事の正確性をも疑わせかねない。
主観を書くなとは言わない。そもそも記事を建てようと思ったからには、諸兄らの心を時めかせる何かをその主題は持っていたのだろう。ただ、百科事典の記事として書くからには、引用を除いた地の文は可能な限りスラングなどを用いずに記すことが求められよう。また、可能な限りは客観性を持って書かれるべきである。
また次項でも述べるが、記事のジャンルによっても、同じサイトでさえ読者層が異なるケースはあろう。例えば、ニコニコ大百科において同じ作品『中年男の夢を叶えるセックス やりたい放題! 5』(ながえスタイル, 2009)の出演者について記された記事『倖田みらい』と『閉廷おじさん』を比較しよう。
この2つの記事は、同じニコニコ大百科に建てられた記事であるが、前者がいわゆるAV女優「倖田みらい」について知りたい、あるいは掲示板で語りたい異性愛者の男性が多く想定されるのに対して、後者で想定されるのは主に『BABYLON STAGE34 真夏の夜の淫夢 the IMP』(COAT, 2001)を発端とした同性愛者向けのアダルトビデオの出演者の劇中の台詞をネットミームとして愛好する文化から、それを好む者たちがその対象としたアダルトビデオに出演していた男優『氷崎健人』の出演作を発掘する過程で、その作品のひとつ、前述の『中年男の夢を叶えるセックス やりたい放題! 5』に一緒に出演していた花岡じったの言動を面白がり、俗に閉廷おじさんと呼ぶようになったことを記事主題とした記事である。
前者の記事で後者の同性愛者向けのアダルトビデオの出演者の劇中の台詞から来るネットミームを押し出すような記述を行えば、前者の記事を読むことが想定される読者層からは反発が容易に予想される。一方、後者の記事においては (あまり推奨はしないが) そのようなネットミームを多用したとしても、それについて批判を受けることはあまりないであろう。
さて、前項では「UGC百科事典サイト」という場において想定される読者層について語った。しかし繰り返しにはなるが、成人向けの記事に限らずサイトごとに、そして同じサイトでさえ、記事群によって想定される読者層は異なり、求められる観点は異なる。
ふたたび、ニコニコ大百科において同じ作品『中年男の夢を叶えるセックス やりたい放題! 5』の出演者について記された記事『倖田みらい』と『閉廷おじさん』を比較しよう。
前者においては同作品における倖田の演技についてを中心に記述し、かつその後倖田が同作品における共演者の氷崎と別作品でも共演したことなどを書いている。想定される読者層にとって有益な情報であるからだ。
しかし後者の記事においては女優側の演技について書くこと自体が大きなノイズになりかねず、如何に花岡が前述のネットミーム愛好家の心をつかんだのかについてクローズアップすることが求められることは言うまでもない。当該ネットミームにおいて女性が一切無視されているわけではないとはいえ、作中で演技こそすれども台詞がひとつもない倖田のインパクトファクターは0に近く、『BABYLON STAGE34 真夏の夜の淫夢 the IMP』で鳴いているセミのほうが重要度が大きいことは論をまたない。
成人向けの作品の出演者や、そういったメディアコンテンツを制作する企業・その他団体というのは、どういうわけかその説明において正確性に欠けた記述をキュレーションサイトやレビューブログ等で頻繁に散見する。UGC百科事典サイトに記事を執筆する上でも、そのようなサイトを参考にすることはあろう、というよりもないはずはない。
しかし、正確でない記述を実在の個人・企業・その他団体に対して行うことは場合によって名誉毀損・誹謗中傷になりうるし、そうでなくてもそもそもUGC百科事典サイトにおいて不正確な記述をすること自体が本来望まれない。
また、このような記事を書くきっかけになった事柄が事柄だけに、執筆する諸兄らも主観を込めずに書くことは不可能に近い。しかしだからこそ、下記の点には留意されたい。
長くなってしまったが、
の3点を守っていれば問題ない。
最後に、上述の内容を踏まえて記事構成を考えていこう。
成人向けの記事であっても、記事構成の考え方は同じである。
この流れに基づいて、
という通常の記事でも行うことを行うだけである。今回は『美少女おしっこ教室』を例にあげていくこととする。この記事を挙げるのは単にこの記事の初版編集者が前掲記事の初版編集者であり的はずれなことを言わなくて済むからという消極的な理由であり、自慢したいとか他の記事を見下しているとかそういうことではないので留意されたい。むしろ他の編集者の方々は本記事初版編集者よりもっと多くの優れた記事を書かれていると思います。ほんとに。
『美少女おしっこ教室』(日本人のおしっこEX,2007) は胡桃沢繭が教室のようなスタジオ内で放尿をするところを主題としたアダルトビデオである。しかし、本作を解説しようと考えたきっかけは胡桃沢の放尿ではない。なぜならば、『日本人のおしっこEX』というレーベルはそもそもが女性の放尿を主題としたレーベルであり、出演者が放尿をすることは特筆すべき事項ではない (と初版編集者は考えた) からである。
むしろその背後に映る黒板に、何故かガンダムシリーズに関するクイズが出題されている点が非常に興味深い。当該レーベルをはじめ教室を舞台にしたアダルトビデオでは放課後を演出するために、何らかの科目の出題や夏休みの決まりなどのような「学校でよく黒板に書かれていると予想される内容」が書かれていることが多く、当該レーベルも当然その流儀を踏襲している。そんななか、本作のガンダムクイズは同レーベル内にとどまらず、このような作品群中では異彩を放っている。
また、File 1では単なるガンダムクイズでしかないが、File 2では駄洒落のつもりなのか、なぜか黒部ダムが問題に加えられている。これについても記事中で取り上げればその面白さがより伝わろう。
さて、前述の黒板について主軸にするにあたり、そもそも本作はたった6分の作品であり、記述にあたって作品全体をネタバレせざるをえなくなることは書く前の段階で大いに予想される。この場合、知名度の低い『日本人のおしっこEX』というレーベルについて、それがどういうレーベルなのかを説明することは必須となろう。もともとが女性の放尿を主題とした数分程度の作品群であり、本質的に作品のストーリーを楽しむものではなく、故に作品すべてをネタバレしたとしても購入者にとっての作品のセールスポイントを毀損しないことを示すことで、その後の解説にあたって想定される批判を躱すことができる。
そして、記事最後には作品中では一切示されなかったクイズの解答を示しておくことは望ましかろう。結果として、後世は如何のようになる。
| 序文 | 美少女おしっこ教室とはこれこれこうだよ |
| まえがき | この記事主題はそもそも短く、かつストーリーそのものに作品価値を依存しないからすべてネタバレしたとしてもセールスポイントを毀損しないよ |
| 概要 | 黒板にガンダムクイズが書かれているよ、File 2ではなぜか黒部ダムまで追記されているよ |
| クイズの答え (補足) |
正解はこちら |
さて、前述のようなまえがきを入れることで、全体の流れを記せるようになったが、やはりそうなると語りたい黒板について強調する方法を探りたい。となれば、文中で黒板を再現するというのがインパクトは大きかろう。幸い、『黒板』という記事に先人が黒板を再現したソースを記載している。ありがたくソースを参考にさせて頂き、そこに前述のガンダムクイズを記述しよう。
そしてガンダムなので、それに対するツッコミとして機能するようなガンダムファン内で通じるネットミームを引用しておくとよりインパクトを強められそうだ。そこで俗に言う『マフティー構文』を若干の変形を加えつつ記載しておこう。
後は記事としての体裁を整えて投稿するだけである。
また、これは記事を公開してから気付いたことだが、本作の出演者である胡桃沢繭は本作以外には2作品にしか出演していない寡作のAV女優であるため、後に補足情報として記載した。また、この際に作品自体が過去に公開されていたウェブサイトは現在見ることが出来ないため、アーカイブを掲載しつつ、現在の販売ページへのリンクを設けている。こうすることで情報自体の正確性を担保しつつも、胡桃沢に興味を持ち、作品を見てみたいと読者が考えた場合に有益な情報となろう。
いかがだっただろうか。成人向けの記事というものは記事主題のほうが突飛かつ荒唐無稽に見えるようなメディアコンテンツであることもしばしばであり、それゆえにふざけて書いても許されると編集者はついつい考えがちであるが、記事主題にとって不利益な情報、あるいは単純に誤情報は時として名誉毀損および誹謗中傷になりうる。また、百科事典サイトである以上は読者も正確性の高い情報を求めて読むのであり、ふざけた文章を書き連ねることで前述したように正確性を疑わせてしまいかねない。どんな記事であっても、記事主題に対して誠実に向き合い書くことが求められよう。
重ね重ねになるがとにかく書いて、まずひとつ投稿してみよう。UGC百科事典サイト群は新たな編集者を待っている。
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最終更新:2025/12/14(日) 05:00
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