島田愛里寿とは (シマダアリスとは) [単語記事]

この項目は、ガールズ＆パンツァー劇場版のネタバレを含みます。
未見の方には戦略的撤退をお勧めいたします。

島田愛里寿（しまだありす）とは、アニメ映画「ガールズ＆パンツァー劇場版」の登場人物である。

概要

日本戦車道の流派「島田流」家元の生まれであり、当代家元・島田千代の娘。搭乗戦車はA41センチュリオン^[1]。

弱冠13歳ながら飛び級で大学に在籍している天才少女。戦車道に関しては他者を寄せ付けぬ戦闘指揮能力を身に付けており、その実力を見込まれて日本戦車道連盟が集めた大学選抜チームの本隊長に抜擢された。彼女の率いるチームは非常に高い実力を持ち、社会人チーム^[2]と対戦した際には金星を挙げている。
彼女の戦車道におけるスタイルは「忍者戦法」とも呼ばれる島田流を踏襲したもので、偵察などを通じて相手の出方を素早く見極め、それに合わせた変幻自在の用兵で相手の戦術の上を行き、殲滅するというテクニカルな戦い方。後方から戦場全体を俯瞰して指示を出すことに専念することもあり、その場合の前線での指揮と戦闘は副長たちに任せる。しかし、前線の戦況が著しく悪化するなどして指揮が成立しなくなった場合は自ら打って出る事も辞さず、いざ動けば他の追随を許さない圧倒的な強さを誇る。その戦闘能力は大学選抜チーム内でも卓越しており、チーム内で行われた紅白戦では単騎のM4シャーマンで多数のパンター、ヤークトパンター相手に完勝を収めている。
試合の際には大学選抜チームの制服に身を包むが、他の隊員がタイトスカートを着用する中で愛里寿だけ何故かプリーツスカートを着用している。

戦車戦の際には冷静沈着で堂々とした態度を見せるが、普段の性格は物静かで内気。飛び級で大学に入学したために中学や高校には通ったことがなく、そのせいかかなりの人見知りでコミュニケーションが苦手。友達らしい友達もおらず、そもそも友達というものがよく分からないという有様だったが、偶然知り合った西住みほとはボコ好きという共通点もあって意気投合。一緒に出かけたりお泊まり会をしたりと年齢を超えた友情を育んでいるが、その一方で戦車道におけるライバルとしても強く意識している。
メグミ、アズミ、ルミの三副官からは頼れる隊長として慕われており、過剰気味に可愛がられている。

謎のマスコットである「ボコられグマのボコ」が大のお気に入りで、私服の時は常にボコのぬいぐるみを持ち歩き、部屋にもボコグッズが飾られている。ボコに関しては一家言あるようで、ボコについて語らせると長い。また、ボコの悪口には非常に敏感で、人見知りにも関わらず初対面の相手に食ってかかる一面も。
みほ達あんこうチームとの初対面も大洗にあるボコミュージアムだった。後に母に頼み込んで寂れていたボコミュージアムに資金提供して復興させ、同館の名誉館長となっている。

劇中の活躍

大洗女子チームとの戦いでは総勢30両を率いる大隊長を務めた。
島田流の戦術に則り、まずは足の速いM24に偵察させて大洗の動きを観察し、持ち前の高い戦術眼によって相手の目論見を看破。隠し玉のカール自走臼砲で相手を攻撃・かく乱しつつ敵チームの分断に成功し、ひまわり中隊を半壊させた。
大洗女子チームが廃遊園地へと移動すると、後を追いつつ煙幕を用いた欺瞞作戦を展開。全軍を南正門に向かわせたと見せかけて敵の重戦車を釘付けにし、その隙に主力部隊で東通用門を突破した。相手が東通用門に戦力を集中させた所で、手薄になった西裏門から別動隊を侵入させて敵の背後を狙うが、これは知波単勢の活躍によって阻まれている。
当初は火力で相手をかく乱して分散させた所を各個撃破する予定だったが、分断を警戒して固まって遊撃戦を仕掛ける大洗に対して即座に作戦を変更。分散させずにすり鉢状の野外音楽堂へと誘導し、まとめて一掃しようとしたが、成功を目前にしてウサギさんチームのまさかの奇策によってご破算になってしまう。
その後は大洗女子チームに隊員たちが次々と撃破され、自軍の方が劣勢に立たされてしまったため万を持して廃遊園地へと赴いた。「おいらボコだぜ！」を高らかに歌いながら前線に向かうやいなや怒涛の勢いで大洗女子車両を強襲し、計10両を瞬く間に撃破。その後、中央広場で西住みほ・まほの車両と対峙した。戦車道全国高校生大会でも屈指の実力を持つ西住姉妹を相手取りながらも互角以上に渡り合い、その底知れない実力を見せつけたが、最後はⅣ号戦車と刺し違える形で撃破された。
試合後、みほに勲章としてボコのぬいぐるみを贈り、健闘を讃えた。