本記事では、「ポプテピピック」アニメ版12話で概念と化した蒼井翔太について解説する。
蒼井翔太を演じた蒼井翔太については蒼井翔太の単語記事を参照。
クソアニメを自称し、やりたい放題の限りを尽くしてきた「ポプテピピック」。
その最終話である12話では、あたかも1話やポスターで伏線があったかのように、その伏線を回収にかかり、全てに決着をつけた……が、ラストシーンでピピ美が立ったまま力尽きる。
相方を失い悲しみに暮れるポプ子。そんな彼女に駆け寄る人影が一つ……。
「お~い……!」
それこそがアニメなのに何の前触れもなく実写で登場した声優・蒼井翔太である。
どころか、彼は時を自由に行き来する能力を持っているようで、ポプ子とピピ美を連れて過去に遡った。
恐らくその結果により、一部だけが変化した再放送・Bパートではピピ美は無事生存。
終了後、即座に蒼井翔太が歌って踊るエンディングが開始し、星色ガールドロップも無事二期が報じられた。
とにかく実写の蒼井翔太というインパクトが強く、彼が行ったデウス・エクス・マキナ染みた展開も展開だったため、その登場は大きな波紋を呼んだ。
「キングレコードは蒼井翔太の家族を解放しろ!」と言われたり、各所で何でも蒼井翔太が介入して何かを救う鬱クラッシャーめいた使い方をされたり、放送終了後「声優としての蒼井翔太」もそうだが「キャラクターとしての蒼井翔太」という存在が視聴者に明確に刻まれてしまった。
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ポストを読み込み中ですと驚愕、Twitterでもトレンド入り(しかも出演している上坂やレーベルの先輩で直後に歌った水樹奈々・宮野真守を差し置いて)する羽目となった。
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FNS歌謡祭から4ヶ月経った2019年4月1日。
新元号「令和」の発表やエイプリルフールで浮足立つ中、「ポプテピピック TVスペシャル」は放映された。
錯綜する声優の出演情報(配信媒体によって出演声優が変わることが原因)、FINAL FANTASY XVとのコラボ映像、星色ガールドロップの新OPなど……やりたい放題を尽くした末に迎えた14話本放送のラストシーン。以下あらすじを記載する。
ポプ子は(クエスト「オーガキラー」の討伐対象である)鬼と対峙し、苦戦の末小パンでこれを討ち果たす……のだが、隠れていた鬼の娘(幼児)が現れ泣き出してしまう。
児童人気を当てにしている「ポプテピピック」にとっては好ましくないので、ポプ子とピピ美はテレビの前のみんなと一緒にアイツを呼ぶことに。
1年経っても、彼の家族はまだ解放されていなかったようだ。
「さぁ、テレビの前のみんなもご一緒に!」
「蒼井翔太! 何とかせーい!」
もはや当然のことのように実写で登場した蒼井翔太。鬼の娘が泣いている姿を見ただけで状況を把握した蒼井翔太は、EDの間(セルフスローモーションで)走って時間遡行する。
再放送ではポプ子が小パンを繰り出す寸前に蒼井翔太が現れ、ポプ子とピピ美を説得することで鬼が討伐される未来を回避。
鬼の改心により大団円を迎えるかと思われたが、依頼人の老人はあくまで鬼の討伐を望んでおり話は平行線に。
散々悪さしていた鬼に「改心します」と言われても、老人目線でそう簡単に信じられるかって言う話ではある。
この状況に困惑する蒼井翔太の前に現れたのは、サングラスを掛け赤いオーラを纏った実写の青年。
みんなの笑顔を守るために時間改変を行う蒼井翔太に対し、「これ以上の歴史改変は許されない。お前を止める」と告げる赤いオーラの青年。
蒼井翔太が名を尋ねると赤いオーラの青年がフードとサングラスを外す、その姿は赤い瞳と左目に傷を持つ蒼井翔太そのものであった。
その素顔を見た蒼井翔太が「ボク……?」とつぶやき再放送終了、デ○ノート風のED(専用曲「AOI Traveler」付き)に突入する。
12話以上に蒼井の出番が増えている上に、いかにも続きそうなストーリー展開になっている。
Twitterでは翌日の早朝までトレンド入りしていた。
しかもこの「ポプテピピック TVスペシャル」の円盤購入特典は全12種類あるが、その全てに蒼井翔太が演じる蒼井翔太または蒼井翔太が登場している。
その上主役のポプ子、ピピ美を差し置いて、センターに配置されている優遇っぷりである。
更に時は経ち2020年3月20日。Twitter連載4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』の最終回が掲載された日にて、時を超える力をもってしてもワニを救えなかったことを示唆するコメントを発言している。
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2020年春アニメである「ギャルと恐竜」にてどういうわけか作品の垣根を超えて登場。
実写ドラマパートにて出演しており、逢魔降臨歴未来が書かれていると思わしき本を手にし、見栄晴と恐竜の行く末について知っている様子を見せる。
ちなみに、エンディングクレジットでは蒼井翔太協力として大川ぶくぶの名前が表記されている。
蒼井翔太ってなんなんだ
ギャルと恐竜がコロナにおいての延期による予定変更に伴い、蒼井翔太が登場した伏線が完全に放置され、何をしているのかと一部を騒がせていたが2021年冬アニメとして性懲りもなく放映された「ポプテピピック 再放送(リミックス版)」の12話の星色ガールドロップ2期予告後の放映後のCM枠扱いとしてまさかの蒼井翔太が登場した。
その内容は改変したものが巻き戻され再びピピ美が事切れている12話Aパートのものに戻されており、まさかの時間改変の効果が消されるという事態が発生したことに慌てた蒼井翔太だが、その後ろのモニターにはTVスペシャルで登場した赤い目を持つ蒼井翔太が登場し「未来は変わった。地獄にね」と告げた。
蒼井翔太はその赤い蒼井翔太に「何故僕と同じ顔をしている」と問うも赤い蒼井翔太はそれに返答せずに続いて「責任を取るんだ。君の手で」と言うのと同時に懐中時計を見せる。その時計は2時を指していた(おそらく放映時間のことと思われる)
元々再放送と言われていたのが実際は声優をシャッフルするという斜め上の再放送という内容であったがために最終回の蒼井翔太も何かしらあるのではと予想されていた中ではあったがまさかのTVスペシャルでの内容を引っ張るという斜め上も良いところなものであった。
同時に2期放映が決定しており、果たして蒼井翔太がどう責任を取るのか注目されている。
なおこのシーンはMX・BS11といったTV放映版のみであり、Abema等のネット配信ではなかったがためにCMがない関係で配信されてTVより先に見た面々にも不意打ちという形になったようだ。
3年も人質に取られるとか罰ゲーム以下だろこれ
そして始まった2期(呼称はテレビアニメーション第2シリーズ)では開幕から謎の特撮OPと変身を披露して視聴者をあっという間に置いてけぼりにする。タイムジャッカーの蒼井翔太と弄られてたら本職(坂本監督)が来てしまったのでぐうの音も出ない。それだけではなく2話以降もOPの担当を継続し、本編には一切登場しないもののその存在感を最終回の12話まで一定数維持し続けた。到達した12話では…驚きの真実が明かされることになる。
なんと開幕から終了まで全編「Endless Love」というニチアサ?特撮回(もちろん担当は坂本監督)で展開してまたも視聴者たちを置いてけぼりにしてしまった。まあ日曜日の1:30だけど…
そこで語られる始祖時間軸の概念と、可能性時間軸の概念。それはまるで赤い蒼井翔太と蒼井翔太を彷彿とさせる。さらに始祖時間軸こそを至高として可能性時間軸を消し去ろうとする勢力・可能性時間軸へと飛び出してしまう謎のヒロインから出てくる「ノイズ」等々、複雑な事情をはらんだ戦いに終止符が打たれようとしていた。ノイズを利用して可能性時間軸を消し去ろうと行動に出る始祖時間軸至高派のタイムパトロール隊の西川総帥、それに抵抗してすべての消された可能性時間軸(と謎のヒロイン)を蘇らせる奇跡を起こす蒼井翔太。かつて赤い蒼井翔太が西川総帥に傷をつけられた場所でのラストバトル、絶体絶命のピンチに駆けつけたのは…
テレビアニメーション第2シリーズで登場したポプ子・ピピ美のCV違い全員(ついでボブ子とミミ美とクッキングとB-Side)。エコロジー作画で西川総帥が操っているノイズたちを倒し、決着は蒼井翔太が付けた。見事ながらの大団円である。その結果、12話でポプ子とピピ美の担当声優自体は新しく増えなかったものの、クレジットではライブラリ音声とはいえ声を発してたっぽいので全11×2パターンのCVがクレジットされている。これじゃクレジットじゃなくてクレイジーだよ。
本作版の蒼井翔太のTシャツ発売が決定した。詳細はこちら。
なおコピーライトには大川ぶくぶの文字が……。
タイトルロゴが入っているため単純にそちらなのかもしれないが、大川ぶくぶ本人が一番戸惑っている。
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最終更新:2024/12/26(木) 12:00
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