伊東純也 単語


ニコニコ動画で伊東純也の動画を見に行く

イトウジュンヤ

4.7千文字の記事
これはリビジョン 2945292 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

伊東純也(ITO junya,1993年3月9日)とは、神奈川県出身のサッカー選手である。現所属はベルギー・ジュピラーリーグのKRCヘンク(ゲンクとも表記される)。

ポジションはFWもしくはMF(ウイング、サイドハーフ)で、右サイド前目を主戦場としている。
176cm68kg。利き足は右足

日本代表にも選出されている。スピードで敵を切り裂く推進力が持ち味であり、さらなる飛躍が期待される選手である。

余談ではあるが「伊藤」ではなく「伊東」なので注意されたい。

概要

3兄弟の長男として育ち、小学1年生の頃に地元の鴨居SCに入団し、サッカーを始める。中学入学前に横浜F・マリノスジュニアユースの入団テストに不合格となったため、地元横須賀シーガールズジュニアでサッカーの腕を磨くこととなる。ちなみに、この入団テストには同い年の遠藤航も落選している。

高校は、家族の方針もあって公立高校である逗葉高校に進学。高校の同級生には小野裕二が居たが、横浜Mのユースで活躍し、高校在学中にプロデビューするほどの逸材だった小野と比べると、全国的にも無名といっていい存在で、高校3年間で目立った活躍を残せていない。当時、小野の他にも同年代には宇佐美貴史、柴崎岳、宮市亮といったプラチナ世代と呼ばれた逸材が揃っていたが、彼らのことはあまり知らなかったらしく、マイペースにじっくりとサッカーに取り組んでいた。その甲斐あってか、複数の大学から推薦入学のオファーを受ける。

大学は、家から通えて関東1部のチームであるという理由で神奈川大学に進学。周りには選手権のエースやJユースの出身者もいたが、1年生のときから出場機会を得られるようになる。2年生のときには大学選抜に入り才能が開花。この頃からプロになることを意識するようになったという。3年生になると関東2部リーグで20試合17得点という成績を残し、得点王とベストイレブンを受賞。4年生のときには、10得点12アシストの活躍で2年連続ベストイレブンに選ばれる。この活躍によってJリーグの2チームからオファーを受け、在学中の9月にはヴァンフォーレ甲府の特別指定選手となる。

2015年、大学在籍時に内定を出したJ1リーグのヴァンフォーレ甲府へ入団。背番号は「15」。3月14日J1・1stステージ第2節名古屋グランパス戦でプロデビューを果たすと、初スタメンとなった5月2日の1stステージ第9節鹿島アントラーズ戦でプロ初ゴールとなる決勝ゴールを決め、チームの連敗を6で止める活躍を見せている。この活躍によって出場機会が増え、1トップもしくはセカンドトップが主戦場となる。5月にバレーが加入したこともあって完全にレギュラーを掴めなかったものの、30試合4得点とプロ1年目としてはまずますの成績を残してる。

プロ2年目となる2016年、柏レイソルに移籍。背番号は「14」。従来のポジションに加え、右サイドバックでも出場していたが、ジーズン序盤に就任した下平隆宏監督によってウイングやサイドハーフで起用されると徐々に頭角を現す。特に2ndステージでは、ディエゴ・オリベイラ、クリスティアーノと共に形成した驚異の3トップがリーグの台風の目となり、優勝争いに加わるほどの躍進を遂げる。現在のプレースタイルを確立できたことを考えても、プロ2年目で移籍という決断は正しかったといえ、ゴール数も前年度を上回る7ゴールを記録している。

2017年は開幕からチームの中心選手としてフル稼働。Jリーグを代表するスピードスターとして定着するようになり、初めて日本代表に選出されるなど、大きく飛躍した1年となる。8月13日のJ1第22節清水エスパルス戦では、自陣からおよそ70mの距離をドリブルで独走しての圧巻のゴールを決める。前年の2ndステージに続いて上位に食い込むチームの中心選手として34試合全てに出場。翌年のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位フィニッシュに貢献。この年のJリーグ優秀選手に選ばれている。

順風満帆なプロキャリアを歩んでいたが、2018年は打って変わって悪夢のようなシーズンとなる。伊東自身は大きな怪我をすることもなく、2年続けてリーグ戦全試合に出場したものの、チームはACL早期敗退、シーズン中に二度監督が交代となる混乱ぶりで低迷し、大混戦となった残留争いに敗れ、J2降格の憂き目に遭ってしまう。柏の残留が厳しくなってきた時期から日本代表選手である伊東の去就が注目されるようになり、降格が決まったことで移籍が確実視される。

2019年2月2日、柏からベルギー・ジュピラ―リーグの強豪KRCヘンクへ期限付き移籍。背番号は「7」。2月21日のUEFA ヨーロッパリーグでデビューを果たすと、3日後にはリーグ戦でもデビューする。3月17日の第30節ワレヘム戦で移籍後初ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍を見せる。この試合がきっかけでチームからの信頼を得るようになり、プレーオフの頃からレギュラーに定着。加入当初は指揮官からから「彼はチームの平均よりわずかに下回っている」と評されたが、わずか数か月でその評価を覆し、最終的に13試合3得点2アシストという成績を残し、中心選手としてヘンクの8年ぶりのリーグ優勝を経験。伊東にとってはこれがキャリア初のタイトル獲得となり、初の海外挑戦は最高のスタートとなった。

2シーズン目となった2019-2020シーズンも開幕から右ウイングの主力として活躍し、2019年9月18日のレッドブル・ザルツブルク戦においてUEFAチャンピオンズリーグデビューを果たす。ちなみに、対戦相手のザルツブルクには同じ日本代表の南野拓実も出場している。CLでの戦いはグループステージ敗退となったが、その後も変わらず得意のドリブル突破でサポーターを虜にする。2020年3月30日には、チームが買い取りオプションを行使したことにより、ヘンクへの完全移籍が決まる。新型コロナウィルスの影響によってリーグは途中で打ち切りとなったが、29試合5得点という成績を残している。

2020-2021シーズンは、2020年8月15日の第2節OHルーヴェン戦で初ゴールを決めたのを皮切りに得点力が開花。第9節のシャルルロワ戦でプロになって初の退場を経験したものの、首位攻防戦となった2021年1月21日の第21節クラブ・ブルージュ戦では、鮮やかなバックヒールによるゴールを決める。この時点でゴール数は前のシーズンのゴール数を上回り、チームは敗れたものの、伊東の評価はさらに高まる。また、ダイナミックな推進力にさらに磨きがかかり、現地紙からは「ベルギー国内でのベストウインガーの1人」と評される。1週間後の第22節スルテ・ワレヘム戦では2試合連続ゴールを含む1ゴール1アシストの活躍を見せる。3月19日、第31節スタンダール・リエージュ戦では2ゴールを決める活躍を見せ、自身プロになって初めてとなるシーズン二桁ゴールを記録。4月25日におこなわれたベルギーカップ決勝、スタンダール・リエージュ戦では先制ゴールを決め、ヘンクの8シーズンぶりの優勝に貢献。プレーオフに入っても毎試合得点に絡む活躍を見せ、優勝には届かなかったものの、シーズン通算12ゴール16アシストという見事な成績を残す。圧巻の成績が評価され、ファン投票によるベストイレブンに選出される。

2021-2022シーズンは2021年8月14日の第4節ルーヴェン戦で初ゴールを記録。このゴールを自ら「ヘンクに移籍後のベストゴール」と振り返っている。

日本代表

ユース年代では、年代別のアンダー代表に選ばれたことはなかったが、2015年11月にリオデジャ五輪出場を目指すU-22日本代表に初めて選出される。2016年1月に開催されたAFC U-23選手権2016では予備登録メンバーにとどまったが、6月のU-23南アフリカとの親善試合で初出場を果たす。しかし、直前でようやく巡ってきた出番だったこともあり十分にアピールができず、リオデジャネイロ・オリンピックの出場メンバーからは落選している。

それでも柏レイソルでのプレーぶりがヴァヒド・ハリルホジッチ監督の目にとまり、2017年11月29日FAFF E1フットボールチャンピオンシップ2017に挑む日本代表に初めて選出される。12月9日の北朝鮮戦で国際Aマッチ初出場を果たし、同大会の3試合全てに出場。しかし、その後の代表定着にまでは至らず、ロシアW杯のメンバーからも外れている。

ロシアW杯後、日本代表監督が森保一監督に代わってからは世代交代が図られたこともあり、常連として代表に招集されるようになり、9月11日のコスタリカ戦で代表初ゴール、10月12日のパナマ戦では2試合連続となるゴールを決めている。2019年1月に開催されたAFCアジアカップ2019のメンバーにも選出され、スタメンとしての出場はグループリーグ第3節のウズベキスタン戦のみだったが、途中交代で流れを変える役割を与えられ、決勝までの7試合中5試合に出場している。

その後も日本代表の右サイドの争いで堂安律や原口元気を相手に序列は下だったが、2019年10月10日に開催されたカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦で3アシストの活躍を見せる。2021年10月と11月におこなわれた欧州遠征では、堂安や久保建英といった若いタレントを上回るキレのあるプレーで猛アピールに成功し、右サイドのレギュラー争いで大きく浮上。2021年3月30日のカタールW杯アジア2次予選モンゴル戦では、2ゴール4アシストを記録し、14-0という歴史的大勝に一躍買っている。

個人成績

シーズン クラブ リーグ 試合 得点
2015 ヴァンフォーレ甲府 J1 30 4
2016 柏レイソル J1 33 7
2017 柏レイソル J1 34 6
2018 柏レイソル J1 34 6
2018-19 ヘンク(loan) ジュピラーリーグ 13 3
2019-20 ヘンク(loan) ジュピラーリーグ 29 5
2020-21 ヘンク ジュピラーリーグ 38 11
2021-22 ヘンク ジュピラーリーグ

プレースタイル

50mを5秒後半で走りぬけるほどのスピードが最大の武器。ウイングに定着するようになってからは、大外いっぱいに張った位置からスピードに乗ったドリブルで突破するプレーが持ち味となっている。日本人では数少ない貴重な生粋のウインガータイプであり、個人の力によって敵陣深くまでボールを運べるだけの推進力を持っている。右サイドから主戦場となっているが、ヘンクでは左サイドでプレーすることもある。

前方にスペースがあれば相手選手を置き去りに出来るだけのスピードを持っており、相手が付いてきた時にも素早い切り返しによって相手の体勢を崩し、そこからまたスピードをあげて突破するプレーを得意としている。足元の技術も高いため、DFとの1対1の勝負でも勝つことができる。また、元々がFWだったため、得点力とチャンスメイクの能力にも非凡なものがあり、右からカットインして逆足である左足でゴールを決めることもある。運動量も豊富で、上下のアップダウンも苦にしないため、守備でも貢献できる。

弱点はプレーの選択肢がそこまで豊富でないためドリブル突破が読まれやすいことと、ボールキープ力そのものはさほど高くなく、密集地帯の中でのプレーをあまり得意にしていない。

関連動画

関連項目

  • サッカー
  • ヴァンフォーレ甲府
  • 柏レイソル
  • サッカー日本代表
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/24(水) 16:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/24(水) 16:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP