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斧とは、ロマンである。

概要

柄となる棒の先に、棒に対して直程度に身が取り付けられた物。が木を切り倒したり、鍛冶屋の下っ端がを割ったりするのに使用する。石器時代から存在し、現代先進国においても用いられる普遍的な具。特に日本においては、幼女にさえ用されるほど斧は身近な存在である。

中二病的斧名鑑

いわゆる戦斧と呼ばれるものたち。斧は日常具であるとともに戦いの武器であり、権威や宗教徴でもあった。

ラブリュス
ラブリュスはリディアで「両の斧」で、古代の(左右対称の)両の斧全般をす。これに当たるものとしてはギリシャサガリスローマのビペンニスなどがある。この種類の斧は、先史から古代においては極めて有武器であったと同時に、広く信仰の儀に用いられたものであり、神話の中にもたびたび登場する。例えばクレタ島ミノタウルスが閉じ込められた迷宮ラビリントス)はラブリュスを徴としている。
ファスケス
斧を木の束に括りつけたもの儀礼用の斧。古代ローマにおける権威の徴であり、執政官の外征時などにはファスケスを持った付き添いが存在し、これを敵に奪われることは恥辱であると考えられた。ファシズム
フランキス
フランシスカ。民族移動時代の一を担ったフランク族の使用した投げ斧で、その代名詞。投擲用に様々な良が巡らされており、の部分が外側に向かって細いアーチ状になっている。通常、戦闘の開幕時における最初の攻撃として一斉に投擲するもので、一度地面をバウンドしてから予測不能の軌を取って向かってくる斧は恐怖の的であった。当時のたい木製のものが多く、十分に勢いづいたフランキスカなら軽々と打ち破ることができた。同様の投げ斧は、フランク族以後もたびたびヨーロッパに登場している。
デーンアックス
いわゆるヴァイキングの斧だが、ヴァイキングに限らず中世ヨーロッパで広く使われた武器である。典的なものとしては柄が長く、身は上下対称の大きなラッパで、エッジは非常に薄くて鋭利である。このため人体の切断に優れている。
ロッホアーバーアックス
近世スコットランドで用いられた斧。良うなれば薙刀身を斧の身にしたようなもので、元は刈り取り用の農具。ることも突くこともでき、柄の先端に備えられた鉤で引っ掛けることもできた。機的にはハルバードに近い。
ハルバード
ドイツ語ハルベルト。14から16世紀ほどに用いられた、斧と(細長い突起を持った武器)を組み合わせたぼくのかんがえたような超兵器であり、何といっても見たが非常にカッコ良ろしい。使用する兵士には技術が要されたが、以前の歩兵武器としては最強の地位を占めており、特に熟練のスイス兵に用された。変態ロマンに溢れる武器と言えよう。
トマホーク
インディアンが使用した小の(投げ)斧。実はインディアン固有のものではなく、入植者と仲良く投げ合いながら相互良されてきたものである。先述のフランキスカが持ち込まれたものが実質的な祖だと言う説もある。の反対側にスパイクが付いているものが多く、投げるだけではなく様々な用途に扱える。スパイクではなくパイプを組み込んだものも有名。アメリカ陸軍にも汎用ツールとしてトマホークを採用しているところがあり、もちろん兵戦にも使われる。
ボルトアクス
持ちと対話して霹靂を呼び込むと言われる伝説の斧。北欧神話雷神トールミョルニルとの関連性があると見られ、擲てば遠くからでも相手を打ち砕いて戻ってくるという点も共通している。
中世に伝わる叙事によれば、とある王のとある将軍が岩窟に封印されていたボルトアクスを引き抜いてが物とし、常勝敗を誇ってボルトアクス将軍と称された。しかしボルトアクス将軍麗なる活躍の裏側で、王暴君は大義なき戦争を引き起こして弱小国を次々攻め滅ぼし、暴虐を尽くして人々からのみを買っていたため、いつしかボルトアクス将軍暴君と謗られるようになってしまう。さらにはボルトアクス将軍の功績を妬む大臣が、武器に頼り切った腑抜けなどと国王に讒言するようになったが、将軍国王からの任務を実直に果たし続けたため、その地位が揺らぐことはなかった。
ある時、敵国傭兵リーダー青年山上から対峙したボルトアクス将軍は、彼の正義感と騎士にいたく感銘を受け、ボルトアクスに特別なを出さぬようにりかけてから、一人山を下って青年との一騎打ちを行った。一時は青年を圧倒したボルトアクス将軍であったが、リーダー危機と見た反乱軍の将兵がにも、途中で将軍を囲い込んで邪魔をしたため勝負はつかなかった。一人で大勢と渡り合ってなお余裕の斧裁きを見せる将軍ではあったが、さすがにが疲れて足取りが鈍くなったため、包囲を打ち破って自軍に戻ろうとを引いた。だがその時、思いもよらず、山上から転がってきた巨大な岩石が将軍の眼前に迫っていた。自軍の落石兵が、将軍を亡き者にせんとする大臣に買収されていたのである。
将軍ボルトアクスを振りかざしてで打ち砕こうとしたが、を封じたままだったため何も起こらず、岩に潰され非業の死を遂げた。将軍のいない王軍はすぐに敗走し、最終的には暴君も討ち滅ぼされることになるが、もはやボルトアクスと関係がないため割愛する。勝利後、傭兵団の青年は誉れ高き名将の死を悼み、丁重に潰れた遺体に納め、ともに故郷に送り届けてやろうとボルトアクスを探したが、山のどこにも見つからなかった。またある異伝によれば、翌ボルトアクス将軍を謀殺した大臣が出仕しようとしたところ、にも懸らわずに打たれて死んでしまったとのことである。霹靂という々に染み深い言葉は、このボルトアクスの故事に由来している。

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