ときめきメモリアル3~約束のあの場所で~とは、コナミから発売されたプレイステーション2用恋愛シミュレーションゲームで、ときめきメモリアルシリーズ第三作目。略称はときメモ3。
概要
小高い丘に建つ、私立もえぎの高校・・・。
丘のふもとに、普段の通学路とは別に、今では使われなくなった一本の旧道があります。
旧道の入口にひっそりと建つのが、男社と呼ばれる古いお社。
それは、学校裏に建つ女社と対になるように建てられたと言われています。
そして、二つのお社を結ぶ旧道の途中に素敵な伝説があります。
「運命のその日、桜舞い散る中で愛を誓い合った二人は永遠に結ばれる・・・」
これが、もえぎの高校に伝わる坂の伝説です。
この伝説を聞いて、私立もえぎの高校に入学した主人公。
勉強や部活で自らを磨き、高校3年間で女の子から告白されるのを目指す。
登場人物
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ときメモ3の特徴
- 【トゥーンレンダリング技術】
- 今作から「トゥーンレンダリング」という技術が導入され、キャラクターを3D描写できるようになりヒロイン達の感情表現がより豊かになった。しかし、3D描写によるヒロイン達の動きが如何にも不自然で慣れるまで時間を要する。また顔が皆同じに見えるとの批判も多いが、これを良しとするファンも少なからずいる。
- 【EVS機能の拡張】
- 前作『ときめきメモリアル2』では、EVSが陽ノ下光と麻生華澄の二人にしか標準装備されておらず、他のヒロインに適応するには「アペンドディスク」と呼ばれる追加ディスクが必要だったのに対して、今作では全ヒロインに標準装備されており、さらに会話や好感度によって微妙にイントネーションが異なるよう改良された。これによって、前作では一人しか名前を呼んでくれず(一人しか設定できないため)、なおかつメモリーカードほぼ1枚分の容量を使っていたため、実質メモリーカードは2枚必要と言ってもいいぐらいだったが、今作では8MBの容量に対してEVSで使う容量は少ないため、メモリーカード1枚でEVS登録とセーブデータ16ブロックを使用することができる。
- 【ミニゲームの充実】
- 本作では「100m走」「二人三脚」「綱引き」「ホッケーゲーム」「ボウリング」「スマートボール」「カエル飛ばし」「ゴーストハウス」「まくら投げ」と9種類ものミニゲームがあり、このうち、「スマートボール」は3種類(1~2年目の2つ+1)あるため、全部で11個と歴代最高数のミニゲームとなっている。
「ホッケーゲーム」と「ボウリング」は、登場した女の子の中から一人との対戦となるが、女の子の中にはやたら強いのがいるため要注意である(神条芹華やら橘恵美やら)。
とにかく、ミニゲームだけでも十分プレイする価値はあると言えよう。 - 【フリートークが実写】
- 歴代で唯一と言っていいのが、クリア後のフリートークの時の声優顔出し登場だろう。
正直言って、この顔出しフリートークは誰得感が否めないのだが、約10年前のまだ若い頃の神田朱未や皆川純子のお顔を拝めるというのはある意味貴重ではないのだろうか?
ついでの知識
- 史上初の個人ゲームファンド立ち上げ、フジテレビ番組「プレゼンタイガー」とのタイアップ、OP・ED曲にZARDを起用、ラッピング車両大量運行と、シリーズ最大規模の広告展開を実施した。この「プレゼンタイガー」で「約束のあの場所で」という副題も決定した。
- 当時はまだトゥーンレンダリングによる恋愛ゲームを受け入れられる土壌が出来ておらず、3D描画が荒い、シリーズ恒例のイベントバトルが削られた等の不評要素もあり売り上げが激減。中古価格までが暴落し、キャラグッズ展開は即座に打ち切り、4までの8年間新作が途絶えるほどの不振を極める。ただし3の不振によって4の開発や発売がなかったとの公式の発言が無い為、記事の内容は書き手の恣意的な物とも言えるので受け取り方は個人の判断にお任せする。
- 2009年TGSにて大々的に新作『ときめきメモリアル4』を発表。藤崎詩織役の金月真美と陽ノ下光役の野田順子という『1』と『2』のヒロインがお祝いに駆けつけたが、本作のヒロイン・牧原優紀子役の神田朱未は登場しなかった。ただし、神田朱未は他のイベントに参加の為に一日目こそ欠席だったが二日目のイベントにはきちんと参加しており、9月27日付の自らのブログにて本作品への想いを語っている。
- 不振によりファンドも元本割れかと思われたが、もう一本の出資対象ソフト『ときめきメモリアル Girl's Side』が空前のヒットを記録、1口88円の償還に成功しマイナスは免れた。ただし税金や投資手数料を含むと赤字である。「ハヤテのごとく!」は突いてはいけない部分を突いてしまった。このソフト以降、『悪代官』など小規模な個人出資ソフトはあるものの、大規模なゲームファンドが組まれたことはない。
- 『1』、『2』、『4』は同一の舞台であるのに対し、今作は独立した世界観を築いている。
ただし、本作に登場したアイテムや魔物(神条芹華イベントのアレ)が『4』に登場したりしている。 - ストーリーが完結しない、もしくは伏線を回収し切れていないキャラクターがいる。おそらくは今後、外伝など展開を考えていたのであろうが、現在まで未解消のままである。
ミニゲーム
- 100m走
- 他のシリーズとは違い、走力だけではなくスタミナの概念もあるため、いつもみたいに適当に連打していたらすぐにスタミナ切れを起こして負けてしまう。なお、運動レベルが30以上だとスタート方法が変わり若干早くなる。とにかく、歴代シリーズで屈指の難しさを誇る100m走だと言われている。
- 二人三脚
- シリーズおなじみとなる競技で、前作と同様に男とも組むことができる。パートナーのかけ声に合わせてLRボタンを交互に押すことになるが、途中からそのかけ声が早くなる。運動レベルが低いうちは、とにかく転ばずに完走することを目指した方がいいだろう。三種類の体育祭ミニゲームの中では一番簡単な部類だと思われる。
- 綱引き
- 100m走の次に難しいと言われている競技(逆に他のシリーズでは簡単)。タイミングよくボタンを押して綱を引っ張るリズムゲームなので、あの手のゲームが苦手な人には鬼門だと思われる。
- ホッケーゲーム
- ゲームセンターにあるエアホッケーそのままで、制限時間内にとにかく相手のゴールにパックを多く入れたら勝ちというシンプルなルール。マレットの操作が若干難しいかもしれない。神条芹華が一番強く、牧原優紀子or河合理佳が一番弱い。ちなみに毎年9~11月にゲームセンターでデートをすれば、その期間はいつでもプレイできる。
- ボウリング
- デートだと6フレーム目から、おまけだと1フレーム目から始まる。最初のうちは、ボールを投げる位置・角度・強弱で手間取るかもしれない。例によって神条芹華が一番強い。まれに負ける場合もあるが、とにかく「芹華無双」である。芹華以外では橘恵美と和泉穂多琉も強い。ボウリング場でデートをするためには、以前に映画館でデートをしたことがあり、「趣味」で「街エリアの散策」をすれば出現する。
- スマートボール
- 縁日で遊べるミニゲームで、盤面に開いた穴にボールを入れて点数をゲットするシンプルなゲーム。ボールを穴に全て入れると、高得点を稼げるセンターポケットが一定時間開く。縁日では3年目が神輿担ぎ見物となるため2年目までしか遊べないが、おまけではこれに加えて3種類目まで遊ぶことができる。
- カエル飛ばし
- 縁日で遊べるもう一つのミニゲームで、指定した方向にカエルを飛ばして得点をゲットする。スタート近辺だと点数が低く、遠くだと点数が高いため、遠くを狙って飛ばすの基本だが、タイミングを合わせるのがちょっと難しい。残機を全て失うとゲームオーバーだが、的の中には残機追加もあるのでそれを狙おう。縁日では3年目が神輿担ぎ見物となるため2年目までしか遊べない。スマートボールと違って、このゲームは一種類しかない。
- ゴーストハウス
- いわゆる迷路ゲーム。制限時間内に迷路の中にある「フットスイッチ」を押してゴール前の鉄格子を開き、ゴールへ進むだけというシンプルなルールなのだが、迷路の途中には死神がいて、捕まるとスタート地点に戻されてしまうので気をつけること。とにかく最初に表示される地図を頭にたたき込んでおくことが重要となる(かもしれない)。
2003年6月に登場するので、それ以降はいつでも遊べるようになる。 - まくら投げ
- 修学旅行中に発生する2対2のチーム戦で、とにかく枕(or布団)をぶつけまくってポイントを稼ぐゲーム。敵をKO(HPを0にする)すればいいというものでもなく、たとえ全員KOしたとしても必ず判定に持ち込まれ、総合ポイントで逆転負けをくらってしまう場合もある。また、パートナーにも枕(or布団)をぶつけることができるが、修学旅行だと終了後にパートナーから文句を言われてしまう(ただしぶつけても好感度が下がるという事はない)。
関連動画
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関連項目
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