艦これプレイ漫画 艦々日和とは、ゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』のリプレイ漫画である。作者及び提督は水本正。
概要
ファミ通.comの『艦これ応援企画』のWeb漫画として2013年8月23日スタート。現在、単行本が11巻まで発売済(1~7巻まではカドカワ株式会社のゲーム書籍ブランドであるエンターブレインからの発行だったが、8巻よりカドカワ持ち株会社である株式会社Gzブレインに代わっている)
舞鶴鎮守府に着任した水本提督と艦娘達の悪戦苦闘を描いたリプレイ作品である。
2018年9月14日の200話で連載が完結(ファミ通.com版。ニコニコ漫画版及びコミックウォーカー版は9月28日)。
特徴
本作品のプレイスタイルの大きな特徴として『原則、海域攻略は吹雪が第一艦隊の旗艦である』という事が挙げられる。リプレイ作品であれば高難易度海域でより強力な旗艦に替えるのはさほど問題でもないはずなのだが、吹雪が旗艦を務めることで、他の公式小説やコミックと同様に彼女を主人公とする物語として成立する。
冊子版には描き下ろしのエピソードが多数収録されており、リプレイの制約で深く掘り下げられなかった吹雪を始めとする艦娘個々の姿も描かれている。
また通常海域攻略の合間にイベント海域の攻略も入り、作中での大きな変化になっているのがポイント。
(例外として2013年末の蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-とのコラボイベント「迎撃!霧の艦隊」は版権の都合により未参加)
登場人物
・リプレイ漫画というスタンス上登場する艦娘は非常に多く、全員を紹介するのは困難なので主要人物(+眼鏡っ娘)のみ登場順に注釈する。
水本提督
舞鶴鎮守府提督。見た目は黄色い鳥(ヒヨコっぽい?)で救命浮き輪を付け、背中に三連装豆鉄砲を装備。艦娘の出撃に同行しているがカナヅチ。お調子者で助平で入渠ドックをのぞき見するたびにお仕置きを喰らっている。メガネっ娘推しで密かにメガネっ娘艦隊の編成を夢見ている。
吹雪
「それでは先に舞鶴鎮守府で待ってますね!」
初期艦にして秘書艦、そして艦隊の総旗艦(大和曰く「総代」)。奔放な水本提督に振り回されながらも支え、前向きに頑張る主人公。海域攻略時に自分以外の艦娘を旗艦にしてみてはと水本提督に提案するも「吹雪は鎮守府みんなの代表」の答えに奮起、以後も旗艦を続けていく。
67話(単行本5巻)にて改二になる(冊子版にはおまけ漫画として同僚である第11駆逐隊からのエールを受ける場面が追加されている)
90話(5巻)にて遂にケッコンカッコカリを迎えるが・・・
祥鳳
「旗艦は最後まで・・・しっかり立っていなくちゃね」
チュートリアルの初建造で仲間入りした艦隊初の航空母艦。制空に攻撃にと艦隊の快進撃を支え続け、新人の錬成でもベテランとして存在感を魅せる。吹雪(や駆逐艦たち)にとってお姉さん的存在。
128話(単行本8巻)で艦だった頃の因縁の地である南方海域でも後輩の空母(翔鶴・瑞鶴)や菊月に勇気づけられ乗り越えていく。
阿武隈
「・・・このまま負けるなんて、絶対いや!!」
チュートリアル後の建造で加入。軽巡洋艦の最先任で時報通り北上が苦手であるが、北上のマイペースな性格もあって仲は悪くなかったりする。他にも名前繋がりで球磨から「クマクマコンビ」を結成されそうになったり、個性的な同僚に振り回される役どころが多い。
2014年夏の『AL/MI作戦』(単行本3巻)ではAL方面の旗艦として抜擢された。90話にて改二になる(その際、ケッコンカッコカリを迎える吹雪と水本提督を冷やかす一コマも)
改二改装後は重雷装巡洋艦が運用しづらい海域では唯一の水上先制雷撃担当として(144話で由良改二も加わっている)、そして大発持ち故に遠征艦隊の旗艦として引っ張りだこ。
大潮
「困った時こそ大潮を呼んでくださいね!必ずお守りしますから!」
チュートリアル任務遂行時に加入。水本提督のお気に入りらしく、その後も加入し続け艦隊に5人も居る状態になっている。海域攻略には最もレベルが高い大潮が担当し、他の大潮も支援艦隊に入るなどしている。71話(単行本4巻)では連合第一・第二、前衛支援、決戦支援の4艦隊の全て(+見送り)に大潮を組み込んだ、通称「大潮だらけのアゲアゲ連合艦隊」で海域攻略に挑んだ。
アゲアゲで行く真っ直ぐな性格のためか落ち込む水本提督を励ましたり、とある海域にトラウマを持つ霰を気遣うなど朝潮型姉妹のまとめ役になっている。
117話(単行本7巻)で水本提督待望の改二になったが・・・いきなり3人が改二改装実施の大盤振る舞いで(改装設計図3枚→勲章12個)あとの二人も既に準備中⇒2017年9月にて全員改二である。
また、任務『はじめての解体』にて初めて鎮守府を『卒業』したのも大潮である(単行本1巻・第13話)。那珂ちゃん曰く「艦隊の別れの象徴であり、新しい出会いの象徴」。
実は水本艦隊で唯一複数人運用されている描写がある艦娘でもある。
北上
「ピンチの仲間を助けながら勝利できたら・・・私たち最高なんじゃないですか?・・・なんちゃって」
鎮守府海域攻略時に加入。艦隊随一の重雷装巡洋艦として要所での活躍が光る。水本艦隊初の改二でもある。「AL/MI作戦」最後の本土近海邀撃戦で『MI作戦』に参加している吹雪に代わって旗艦を努める。
マイペース故に艦隊のムードメーカーを担当し、吹雪と水本提督を冷かしたり落ち込む艦隊の皆を励まし相棒である大井と共に勝利を勝ち取る切り札という非常に美味しいポジションである。
妙高
「地上戦なら三式弾の出番・・・妙高、推して参ります!」
北上同様、鎮守府海域攻略時に加入。水本艦隊最初の重巡洋艦で艦隊のまとめ役の一人。祥鳳と共に新米艦娘の錬成を担当しており、初風から恐れられている。
49話(3巻)で急速錬成にて改二となり、夜戦での中核になる。連載時の最後の大規模作戦である『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』では戦艦水鬼改・壊に対して引導を渡した。
赤城
「私たちは仲間を信頼し『これからの』ために戦う・・・そのために強くあり続ける」
任務達成により加入。艦隊航空戦の中核であり機動部隊のまとめ役を兼ね、水本提督に航空戦のノウハウを講義する教官。そして、吹雪のお姉さん的存在。『MI作戦』では連合艦隊旗艦として南雲機動部隊を率いる。
ちなみに公式作品・二次創作で高い頻度で見かける大食いキャラの所謂「大食艦」の描写は一切無い。
霧島
「艦隊の頭脳霧島による-『霧島塾』開講します!!」
「でも、私たち自身で計算を上回ってしまえば『絶対に計算が合う』はずよ」
南西諸島海域バシー島沖攻略で加入。
水本艦隊初の戦艦にして初のメガネっ娘。本編及び単行本での戦術指南『霧島塾』(システム面でのチュートリアル)教官を務める正真正銘の「艦隊の頭脳」
メガネっ娘(大事なことなので二回言いました)ということも相まって、常に前線に立って活躍する艦隊の中核。51話で金剛型姉妹として初の改二になり(8巻時点まで)大和型が居ない水本艦隊でのトップの火力持ち(6巻で彼女以上の火力持ちであるRomaが、9巻で後輩の武蔵が加わった)
水本提督お気に入りのメガネっ娘艦隊の旗艦としても、戦艦陣の最古参としても頼れる姐御肌。
鳥海
「私の計算では・・・これで、繋がります!!」
「時にはそんな『計算外』に賭けてみるのも・・・」
南西諸島海域東部オリョール海攻略で加入。霧島に続く2人目のメガネっ娘。高雄型姉妹の一番手・・・なのだが、被弾したり砲撃外したりズッコケ担当になってしまってる(勿論その分他の仲間へのフォローや活躍もしているが)
85話(5巻)で改二になり、艦隊随一の夜戦火力で水本艦隊を引っ張っていく。98話『FS作戦』では戦力の中核として霧島と共に切り札になる。
望月
「・・・けど、ま、ちょっとは本気出してもいいかな・・・なんてね」
2013年秋の「決戦!鉄底海峡を抜けて!」で加入。3人目のメガネっ娘。めんどくさがり屋なのはゲームと変わらないものの、やる時はやるタイプ。キス島攻略を始め、要所での作戦参加歴があり『MI作戦』では睦月型で唯一抜擢されている。また『発令!第十一号作戦』でも姉の卯月と出撃している。
巻雲
「焦ってはいけません!根気です根気!!」
南西諸島海域東部オリョール海(単行本1巻)で加入。4人目のメガネっ娘にして夕雲型の一番乗り。以後キス島攻略、『索敵機、発艦始め!』、『MI作戦』、『突入!海上輸送作戦』と主要な作戦にはことごとく参加している艦隊の出来星。
金剛
「私が来たからには敵艦隊をExterminationしちゃいマース!!」
南西諸島海域沖ノ島攻略中に加入。金剛型四姉妹の長女であり、戦艦組のまとめ役。提督LOVE要素は殆どなく霧島と並んで頼れるお姉さんの立ち位置。『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』では吹雪と共に艦隊旗艦を務める。
加賀
「あの子が真っ先に飛び出そうとしなければ・・・取り乱していたのは私かもしれません」
南西諸島海域沖ノ島攻略中に加入。赤城と並ぶ機動部隊の中核として艦隊の貴重なクール枠としても活躍。水本艦隊には当初五航戦が着任していないためか、他の空母陣を見守る立場が多い。『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』では後輩である瑞鶴の道を切り拓く役割を担う。
大淀
「私や明石は今まで・・・吹雪さんと同じくらい前からずっと提督と一緒にみんなを見守ってきました。
私たちもこの鎮守府の一員です」
『MI作戦』攻略中(単行本3巻)に戦列参加。5人目のメガネっ娘。それまで通称「任務娘」としての活動を行っていた。「大淀」の名前が出たのは冊子版2巻のおまけ漫画より。これまで戦術指南・作戦立案担当だった霧島から役割を引き継ぐ形で連合艦隊の説明を担当、本土近海邀撃戦では艦隊の取りまとめを一手に引き受けている。以降も作戦概要の説明や任務受領を担当している。作中後半では前線に居ることが多くなった吹雪に代わって兵站全般を管理する責任者になっていた。
伊8
「グーテンターク・・・あ・・・違った『ハチ』と呼んでください」
第59話鎮守府近海対潜哨戒で加入(単行本4巻)。6人目のメガネっ娘。彼女の参入で水本提督念願の眼鏡っ娘艦隊が成立した。直後に伊401も加入しているので潜水艦隊もそろい踏みしている。
利根
「提督よ、お主と艦娘たちがなんの為戦ってきたのか・・・勲章欲しさではあるまい?」
「吾輩なんぞ喋り方ひとつでサンタ爺などと・・・」
加入は第18話だったが、大規模練成を経て60話(単行本4巻)で改二となる。水本艦隊での初の改装設計図を使用した改二参戦。直後の『渾作戦』では同時改装の雲龍と共に索敵で活躍する。特徴的な語り故かネタキャラとしてサンタ役に抜擢される一コマも。
プリンツ・オイゲン
これが日本の新年『おしょうがツー』なのかぁ・・・
第66話(単行本4巻)にて初登場。水本艦隊初の海外艦にしてムードメーカーであり、重巡部隊の中核。
最先任だけあって海外艦に対しての鎮守府のレクチャー要員としても活躍。加入時から姉と慕うビスマルク不在の状況が長く続いたが、最終回でついに邂逅が叶った。
香取
「遠洋航海の成果は私たちを裏切りません!」
78話(単行本5巻)にて登場。7人目のメガネっ娘。『迎撃トラック泊地強襲』前後で加わった舞風・野分・夕雲・朝霜・早霜を引率して遠洋航海に旅立っている。艦隊のお目付け役でもあり、妙高・加賀・神通と共に艦隊の引き締め(+水本提督のお目付け)を担う。
Roma
「そうね。・・・何か夏とは違う・・・暑苦しい視線も感じるんだけど?」
初登場は89話の・・・演習相手として登場(当然水本艦隊とは別人)。正式加入は99話『FS作戦』終了後(単行本6巻)。水本艦隊8人目のメガネっ娘。加入直後に秋刀魚漁や焼き芋祭りなど、鎮守府のイベント目白押しで面食らっている。
当初は姉リットリオ・妹分であるリベッチオ以外の艦隊の面々との距離感を図りかねていたが、翔鶴の何気ない返答や霧島のやや強引なフォローで馴染んでゆく。故郷が舞台となった『西方再打通!欧州救援作戦』では姉や妹分達に託し、自身はドーバー海峡方面への本隊として別行動を執っている。
近刊では海外艦の常識人(ツッコミ役)兼水本提督へのおしおき役になっている。
沖波
132話『迎撃!第二次マレー沖海戦』にて加入(単行本8巻)。9人目のメガネっ娘。期間限定の水着姿で加入するというサプライズで登場。148話にて輸送艦隊の精鋭としてイベントデビュー。
武蔵
「ど、どうした・・・?何故皆静まりかえっている??」
154話「提督と、節目のその先に」(単行本9巻)にて加入。水本提督待望の大和型にして記念すべき10人目のメガネっ娘。・・・だったが、何と姉の大和と同日に着任する(大和は前話153話にて加入)という思わぬサプライズになった「『随分待たせたな』って私は全然・・・待ってないけどね』」(大和談)。『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』では待望の改二改装と共にイベント初参戦となった。
天霧
168話『西方再打通!欧州救援作戦』(単行本10巻)にて加入。11人目のメガネっ娘。同期として藤波も加わる。
客演
メディアミックスの一環としてファミ通文庫「陽炎、抜錨します!特装版」のぷれみあむ小冊子にも出張版が収録。吹雪と水本提督が舞鶴から横須賀にいる陽炎達を訪ねるという流れ。詳しくは下記関連商品参照。
静画漫画
2017年12月よりニコニコ静画マンガコーナーにて1~3話が閲覧可能になっている(最新話は18年10月12日をもって公開終了)。→こちら
最終回以降
連載最終回以降も単行本発売の際に特別版が配信され、二期初のイベント初秋作戦『抜錨!連合艦隊、西へ!』は全て甲作戦で完了、新規艦も全員加入している。19年の新春イベント『邀撃!ブイン防衛作戦』で涼月が加入、19年1月現在未加入なのは大鳳のみ。
関連商品
客演・「陽炎、抜錨します!」特装版
関連コミュニティ
関連項目
- 艦隊これくしょん~艦これ~
- 吹雪(艦これ)
- 吹雪、がんばります!(吹雪が主人公の共通項有り)
- 陽炎、抜錨します!(客演。お互いの主人公である吹雪と陽炎は同じ舞鶴海軍工廠出身)
- 舞鶴鎮守府(舞台。劇中でも舞鶴に現存する施設が散見)
- 眼鏡艦娘艦隊(水本提督の信念というべき存在。現時点で11人全員在籍)
- 漫画作品一覧
- 艦これの関連商品一覧(書籍)
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