『アリーナ』とはダットジャパンが発売したWindows向けミニゲーム集『GAMEPACK』に収録されているシミュレーションRPG。プレイヤーは英雄を目指すべく、闘技場で5人勝ち抜きを目指して戦う。
概要
『GAMEPACK』は株式会社ダットジャパンが1993年から発売しているミニゲーム集のシリーズである。一般販売もされていたが、大半は富士通の「FMV」ブランドのWindowsパソコンにプリインストールされる形で世に出ている。同シリーズの内容は年々更新されて入れ替わっており、ダットジャパンのGAMEPACK公式ウェブサイトで確認できる最新版では、既にこの『アリーナ』は収録されていない。
『アリーナ』はWindows3.1~Windows95の頃の『Game Pack for Windows Package 2』というバージョンに収録されていた。その後1998年に発売された『GAMEPACKゴールドセレクション』にもリニューアルされて収録されたようだ。
この『アリーナ』はシンプルでありながら非常に分かり易く、中毒性の高いゲームである。当時のFMVのパソコンを動かしていた人には、Windows95に付属していたゲーム「HOVER!」などと同じくらいお馴染みのゲームであった。
ゲームの目的は、プレイヤーキャラクターを操り、闘技場で戦い、名声を高めていくこと。しかし、特にエンディングなどは無く、金貨5000の大会を勝っても、名声をたくさん溜めても、能力値を全て99にしても終わりは無い。(ただし、金貨5000の大会を勝ち抜くことで殿堂入りを果たすことができるので、これが一応の区切りであるといえる)。
闘技場で闘った後は金貨と経験点がもらえるので、それらを活用してプレイヤーキャラクターを強化することも肝心となる。強化は「お城(CASTLE)」か「街(TOWN【鎧屋】【盾屋】【武器屋】)」か「魔術ギルド(WIZARD GUILD)」にて可能である。
「名声が『そのプレイヤーキャラクターがそれまでに到達した最大の名声値-100』以下にまで減る」、あるいは「負けたときに死亡する」のどちらかの条件でゲームオーバーとなる。
開始
まずは名前を決め、そして200ポイントの初期値を筋力、器用さ、敏捷性、耐久力、精神力の5つのパラメーターに割り振って、プレイヤーキャラクターを作成する。
お城
経験点と金貨を100使い、主人公の能力を強化する場所。経験点と金貨のどちらかが足りないと、無論強化は出来ない。
選んだ各能力がランダムで1~9ポイント上がる。しかし現在値が80以上だとそれ以上は上がりにくくなる。なぜお城で能力が上がるかというと、騎士専用の特殊な訓練を受けるからだろうか?
筋力
近接攻撃力の威力数値。高ければ高いほど近接攻撃力が上がる。この能力が高ければ、武装がハンドアックスやクラブなど貧弱なものでも大ダメージを与えられる。
また、重い装備を使いこなすにはある程度の筋力が必要であり、装備の重さに見合わない低い筋力でしかない場合、器用さと敏捷性が大きく下がるらしい。
器用さ
近接攻撃力の命中数値。高ければ高いほど武器の命中率が上がる。また、ダメージのばらつきも安定するようだ。武器の命中率は軽量の武器をつけている限り、そこまで下がるものでもないのであまり重要な数値ではないかもしれない。ただしクレイモアを使う上では一番肝心な数値となる(後述)ので注意。
敏捷性
この数値によって、攻撃回数と移動力が決まる。何をするにも、高ければ高いほど便利。ただし他の能力と比べて、最高値まで上げたとしても、初期値の場合との性能差はそこまで大きいわけではない。
耐久力
体力は耐久力と精神力から決まるが、精神力の影響は少ない。端数など細かい部分は微妙であるが、だいたい「耐久力×(33/40)+精神力×(7/40)=体力」(ただし、計算結果が10に満たない場合には体力10)という計算式になっている模様。精神力が0の時、初期耐久力を80にすると体力66、耐久力を99まで上げると体力は82になる。
初期体力の最大値は、耐久力、精神力ともに80とした場合で、体力80である。
精神力
魔法に影響する値。この数値が高ければ、魔法攻撃力と魔法抵抗力が上がる。
ただし精神力が0でも魔法攻撃力が皆無と言うわけではなくエナジーボルトで10ダメージを与えることはできる。また金貨3000ランク以上の闘技場を勝ち抜ける頃になれば、魔法自体の大半が役に立たなくなっているので、魔法攻撃力よりも、魔法防御力の方に目をつけたほうがいい。魔法は武装の防御値無視でダメージを与えてくるので、精神力が低いといくら体力が高くても、敵の場所に近づく前に倒される危険性があるためだ。その意味で、精神力を鍛えなくてもいいのは金貨2000ランクの闘技場程度までだろう。精神力を80以上にまで上げると、エナジーボルトの集中砲火で敵に近づく前に死ぬことはなくなる。
また、体力にも微細であるが影響している。耐久力が0の状態で初期精神力を80にすると体力13、精神力を99まで上げると体力は16になる。
さらに、キャラ作成時のみ魔法レベルに影響を与える。精神力を80にしたキャラを作成すると、初期魔法lv25の状態で始める事ができる。
街
鎧屋と盾屋と武器屋の3つがある。これらの店の買い物では経験点は消費しない。闘技場で集めた金貨のほとんどはここで消費するであろう。
重量というシステムがあるが、そんなに気にするほどのものでもない。ただ重量と言うよりも装備自身に明らかに命中率がおかしいものがある。
各武装の説明は、アテにならないのでご注意を。
鎧屋
鎧は「魔法を除く全体的な防御力を上げる」みたいな能力である。魔法は精神力の数値頼みとなる。
いい鎧を付ければ炎や弓などによる敵からのダメージを激減させる。敵からの近接攻撃によるダメージも軽減させてくれるが、盾ほどではない。
最も安いレザーアーマー以外は全て価格1000以上と高めであり、中間の価格帯のものがない。
レザーアーマー 価格200 重量10
金貨200で買える安い鎧。序盤で買うのがいいだろう。ただし、この程度の鎧では弓や炎のダメージをあまり軽減できない。
リングメール 価格1000 重量15
弓や炎のダメージを実感できる程度に下げてくれる。だがレザーアーマーと比べて価格にやや大きな差があり、序盤で気軽に買えるものではない。
チェーンメール 価格2000 重量20
二番目に高価な鎧。ここまでくれば、弓や炎程度なら結構無視できる。
ただし金貨3000の闘技場をクリアするころには金が有り余る事が多く、価格5000のフルプレートも少し無理をすれば買えるので一番いらない鎧かもしれない。
フルプレート 価格5000 重量30
最強の鎧。炎や弓による攻撃の8割近くを0ダメージに抑え、ダメージが通っても1~2程度である。弓や炎攻撃を中心とする「ウィングサーペント」「弓兵」「ブラッドローズ」「ファイヤーウィスプ」「バグ」「サクリファイス」などは、いても無視できる程度になる。魔法のダメージは下がらないので注意。
重量が30と高いが、筋力や敏捷性を上げていれば、そんなに影響するものでもない。
盾屋
盾は「近接攻撃のダメージを低下させる」装備であり、その効果も高い。近接攻撃メインの相手には便利である。
「モーニングスター」「ボウ」「クロスボウ」「クレイモア」などの両手武器を付けると、盾そのものが使えなくなるので注意。
盾の価格で一番目に高いものが価格5000、二番目に高いものが価格1000と少しバラツキがある。ただし価格5000のタワーシールドには後述のバグがあるため、おそらく使わない人が多いと思われる。
バックラー 価格50 重量2
価格が金貨50と安いので、金貨500の闘技場を勝つか負けるかした後、お城か魔術ギルドで能力を上げたときに、あまった金で買えてしまう。
性能は無いより有る方がマシという程度。だが能力を筋力と体力中心に上げれば、バックラーとハンドアックスでも金貨500の闘技場は優勝できたりもする。
ラウンドシールド 価格100 重量5
ハンドアックスと並ぶ、価格100の盾。バックラー以上に能力が上がるので便利。意外に金貨3000クラスの闘技場にまで、使える代物でもあったりする。
カイトシールド 価格500 重量10
価格500で買える。ラウンドシールドがあるなら、その金でウォーハンマーを買った方がいいかもしれない。
ラージシールド 価格1000 重量15
価格1000で買える、実質最強の盾。ロングソードとラージシールドとフルプレートを装備するのが現時点での一番の安定である。おそらく、盾の中で一番使える代物である。
タワーシールド 価格5000 重量20
最強の盾で、近接攻撃をものともしない。
だがタワーシールドを装備すると、バグか仕様かは不明だが、極限にまで近接攻撃の命中率が下がるという致命的な問題が起こる。これは能力値での軽減はできず、筋力と器用さを99にしても起こる。また盾以外の武装を全て外しても起こるという点から見ても重量は関係していないようであり、おそらくバグであると思われる。
「ウィングサーペント」辺りまでなら魔法やボウでもどうにかできるが、「アズラーン」を始めとした強敵達には近接攻撃を使わない戦法では厳しく、またそもそも近接戦闘をしないなら盾の意味があまりない。よって、このタワーシールドは使わないほうがいい。
武器屋
近接武器や弓が置いてある、おそらくゲームを始めた人は序盤で「ハンドアックス」か「クラブ&バックラー」を買うであろう。
弓以外の武器も、「投」と記載しているものは投擲しての遠距離攻撃が可能。「両」と記載しているものは両手持ちの武器であるため盾と同時使用ができない。
武器は装備している1つの他に、予備として2つまで持つことができる。
ナイフ 価格20 重量2 投
価格20。最弱の武器である。投擲してボウのように遠距離攻撃として使えるが、攻撃力が弱いためあまり意味が無い。投げた後に別の武器を再装備するのにも行動数を消費するので、その点から見てもさらに意味が無い。
クラブ 価格50 重量3
初めてやった人がバックラーと一緒に買う代物。
ハンドアックス 価格100 重量5 投
特に低ランクの武器では、攻撃力はそこまで武器の違いに影響されるものでもなく、ただ「素手」と「武器あり」の差が大きい。だが、それでもハンドアックスはナイフやクラブよりはやや優れている。金貨3000の闘技場まで、盾と鎧と能力を強化しつつ使えたりする。
ショートソード 価格500 重量5
価格500の武装が4つある中、一番軽く一番弱い。
スピア 価格500 重量7 投
ウォーハンマー 価格500 重量10
価格500の武装の中で、一番攻撃力が高い、オススメはこれ。
モーニングスター 価格1000 重量20 両
両手専用の武器で、盾が使えず近接防御力が激減するのであまり使えない。しかも、この武器自身の攻撃力もそんな高いものではない。
ロングソード 価格3000 重量10
あらゆる武器の中で、一番強力かと思われる。単純に片手武器のなかで一番攻撃力が高い武装であるからだ。やはり基本は「ロングソード&ラージシールド」かと思われる。
ただし能力が上がってクレイモアが使いこなせるようになると、話が変わってくる。
クレイモア 価格5000 重量15 両
威力は非常に高いが、それに反比例するかのごとく命中率が低い。両手剣であるため盾が使えず近接攻撃に弱いことも合わせて、雑魚相手に返り討ちにあうことも珍しく無い。
だが、器用さ80を超えてからは実用可能な程度に命中率が上がり、本領発揮しはじめる。パワーやプロテクトなどの補助魔法でプレイヤーを強化すればさらに頼もしい武器になる。筋力と器用さを99にすれば、レオリザードを5発、アズラーンをパワーで強化し8発で倒せるようになる。盾が無い代価は大きいが、それを押し倒せる攻撃力を持つ武器と言える。
能力が低いうちは無理して買わず、ロングソードかウォーハンマーで闘おう。
ボウ 価格500 重量5 射両
装備すると、矢を放つことが出来る。
魔法感覚で遠方から放つことができるので強力である。しかし矢が切れたり、近接状態になると不利になる。
またこのゲームでは武器を変えるときに行動数値を消費するため、始めにボウを装備すると近接系と戦うために武器を変えねばならないという点で、不利になってしまう。
一見便利そうだが、上記の難点や敵との相性を考えると普通に魔法で戦った方が都合がいいかもしれない。資金が500あるなら、ウォーハンマーを買ったほうがよいだろう。
クロスボウ 価格3000 重量15 射両
価格3000と高いが、ボウより強力な矢を放つことが出来る。だが実際には遠方からの矢よりも近接攻撃をした方がよい場合が多い。資金を3000も使うなら、ロングソードの方が強力であろう。
意外にダークウィル相手には強力で、無駄なターンを使わなくてもいいが、ドラゴンヘッドやアズラーン相手には厳しいなど、敵を選ぶ点から見ても役に立ちにくい。
魔術ギルド
金貨と経験点を100ずつ消費して、魔法レベルを上げる事ができる。魔法レベルを上げると使える魔法の種類が増える。
魔法レベルの上り幅は1~9ポイントの間だが、お城で能力を上げる時と比べて1が出やすく、乱数に偏りがある。7以上も滅多にしか出ないため、魔法レベルを上げるには苦労する。レベル95以上になると、もはや1しか上がらなくなる。
なお、このゲームにはマジックポイントのようなパラメーターは存在していない。魔法を使う時は体力を2ポイント消費するのみである。どの魔法を使っても消費する体力は一律2ポイントで変わらないので、どうせならば出来る限り強力なものを使いたい。
魔法を使う上では3つの注意点があり、
これらを忘れて魔法レベルだけ上げてしまい武器や精神力をおろそかにすると、敵に密着されたり、魔法が効かない敵に遭遇したり、魔法の威力不足に陥ったりして、泣きを見ることになる。
また、魔法の威力は「エナジーボルト、ファイヤーストーム、ライトニング」の3つで変わらない模様。つまりこの3つの魔法は攻撃範囲が違うだけのようだ。
レベル1 エナジーボルト
ボウやボウガンと違い、武装を変える必要も無いので便利。パラメーターが初期段階でも、このエナジーボルトが有るか無いかで随分と変わってくるので、経験値が入ったら真っ先に覚えさせよう。近接系の敵が近寄ってくる中、このエナジーボルトでダメージを与えていくのが基本になる。
このエナジーボルトを使ってくる敵も複数おり、精神力を上げていないと集中砲火でなすすべもなく殺されることもある。みんなのトラウマである。
レベル5 フラッシュ
敵の命中率を下げる。敵一体限定だが、効果は高い。近接系の敵が近づいてくる中エナジーボルトで敵のHPを削り、あと一歩か二歩で敵と近接状態になるという頃にフラッシュをかけて闘う、という戦法も基本となる。
レベル10 プロテクト
一定時間、自身の防御力を上げる。敵一体の攻撃力を下げる魔法ではなく自分自身の防御力を上げる魔法なので、複数の敵にも強いし、魔法がきかない相手と戦う際にも有効である。
レベル15 スロウ
敵一体のスピードを下げる。イカやレオリザード相手に使うのがオススメ。特にイカはただでさえ遅いのに、さらに遅くなる。
レベル20 スリープ
敵一体を眠らせる。3ターンぐらい眠らせることが出来る。決まれば強力だが命中率が低く、普通に闘ったほうがいいくらいに感じる。
レベル25 パワー
一定時間、自分自身の攻撃力を上げる。プロテクトと併用しよう。鎧や盾など防御面に金をつぎ込みすぎた場合に、このパワーの魔法で補う戦略もいいだろう。
レベル30 ファイヤーストーム
MAP兵器。魔物や自分ではなく、方向内の好きなヘックス(六角形のマス)を選び、選んだヘックスと密接する6ヘックスの、合計7ヘックスにダメージを与える。
無性にイカやミイラに攻撃をしたくなるのは皆同じのはず。ファイヤーストームが便利すぎるので、魔法レベルは30まで上げていれば十分かもしれない。
レベル40 クイック
自分自身のスピードを早くする、パワーやプロテクトより強力。「クイック→プロテクト→パワー」とかけて、敵陣に突っ込めば割と暴れられる。また、スロウと組むと面白いことになる。
レベル50 サイレンス
敵の魔法を妨害する。だが滅多に効かない。そもそも、魔法使う敵は大抵、魔法が効きにくい相手のはず。
レベル60 ディスペル
自分自身か相手にかかった魔法を無効にする。敵からかかるスロウやフラッシュの解除であると思われるが、プロテクトやクイックなども溶ける模様。
レベル80 ライトニング
だが、役に立たない。敵3体ならばファイヤーストームで十分であり、そもそも魔法レベルを80まで上げるくらいなら、普通に筋力などの能力を上げたほうがいい。敵5体がかりもいるが、大抵は雑魚である。
レベル99 デス
相手は死ぬ。ドラゴンクエストシリーズの呪文「ザキ」のようなもので、成功率が低いが、当たれば即死。アズラーンさえも倒せる。だが成功率が非常に低く、相手が死ぬ前にこちらがやられてしまう事が多い。実質、使い道が一番無い魔法かもしれない。
闘技場
魔物と闘い、名声と経験点と金貨を増やす場所。このゲームの基礎。5回勝ち抜くと賞金がもらえる。
もらえる賞金によって金貨500、金貨1000、金貨2000、金貨3000、金貨5000の5階級があり、階級によって敵の強さが違う。
また闘技場に出てくるのは人間ではなく、明らかに連れてきちゃいけない魔物たちばかりである。…というよりは、むしろどうやって連れてきたのか分からない魔物もいる。アズラーンとか。実際にこんなのが出てきたら呑気に闘技場で観戦できないだろう。というか連れてくる間に何人も死人が出るレベルだと思われる。
操作方法
待機
相手の行動を待つ。特に意味は無い。何かコマンドをすると最終的にこれに落ち着くのだろう。
移動
移動する。敏捷性から重量を引いて、ターンごとの移動可能マス数が決まる。あえて1マス1マス動くのも手であるが、よっぽどのことが無い限りする必要はない。
方向転換
向いている方向の左右を攻撃判定にしているため、後ろを向いて攻撃などは出来ない。死角からの攻撃にはちゃんと対処しよう。
魔法
魔法を使う。体力を2ポイント使うこととなる。魔法の種類によって消費量が変わるわけではなく、どれでも固定で2ポイント消費。魔法レベルを1でも上げておかないと使うことは出来ない。
ボウ
ボウ、又はクロスボウを装備しているときのみ使用可能。矢を放つことが出来る。魔法と違い体力を使う必要は無い。弾切れがランダムで、1発で切れるときもあれば8発も続くときがある。
投擲
「投」のマークが付いた武器のみ使用可能。武器を相手に投げつける。無論、投げた後は素手になる。
武器交換
武器を交換する。弓と近接武器を持ち替える時以外、基本的に使うことは無い。何故か盾を捨てることは出来ないのに、鎧は捨てることが可能。なお捨てた武器は消失してしまい、試合が終わっても元には戻らない。
脱出
闘技場の四隅のマスにいるときのみ使用可能。逃げることが出来る。ただし、負けたときと比べて名声が大きく減少する。
主な魔物
※この「主な魔物」の項目は、「一覧」と「詳細情報」の間で出現階級や出現数に矛盾があるなど不完全です。追記修正希望。
闘技場の階級別の一覧
金貨500
クロウラー2体/クロウラー3体/スネイル2体/スネイル3体/モールフィッシュ2体/スティールクロウラー(アイアンクロウラー)2体/マミー2体/ウィングサーペント1体/騎士1体/ダークウィル1体/ランドスキッド1体
金貨1000
モールフィッシュ3体/モールフィッシュ4体/ダークウィル1体/騎士(重騎士)1体/クロウラー5体/マミー3体/スネイル5体/ファイヤーウィスプ1体/騎士2体/スティールクロウラー(アイアンクロウラー)3体
金貨2000
マミー4体/マミー5体/ダークウィル2体/バグ5体/騎士(重騎士)2体/ランドスキッド3体/騎士団(騎士1体、弓兵2体)/モールフィッシュ5体/スティールクロウラー(アイアンクロウラー)5体/ウィングサーペント2体
金貨3000
バグ5体/グレイトデビル1体/ドラゴンヘッド1体/ダークウィル3体/ウィングサーペント3体/レオリザード1体/騎士団(重騎士1体、弓兵2体)/騎士団(騎士1体、弓兵2体、魔道士1体)/デモンローズ(白薔薇1体、赤薔薇1体)/ファイヤーウィスプ2体/デモンローズ(白薔薇2体、赤薔薇2体)
金貨5000
ダークウィル4体/デモンローズ(白薔薇1体、赤薔薇1体)/デモンローズ(白薔薇2体、赤薔薇2体、魔道士1体)/レオリザード2体/ドラゴンヘッド2体/グレイデビル2体/ファイヤーウィスプ3体/ウィングサーペント4体
ラスボス(アズラーン1体、ネクロストーン4体)
魔物の種類別詳細情報
クロウラー
このゲームで最も弱いザコキャラ。金貨500で2~3体、金貨1000で5体出てくる。
HPと攻撃力は低いが、素早さはこのクラスでは高いほう。とはいえ素手で無い限り、負けることは無い、5体でも割と勝てる。5体をライトニングで消すと爽快なきもちになる。
おそらくアリーナの世界観においては、一般人ではコイツにも勝てないのだろう。
スネイル
素早さは最低クラスに遅いが、体力が無駄にある。クロウラーと違い体力があるだけ手強く、初期能力では魔法を使わないと無理。プレイヤーのところに来るまでの間にエナジーボルトを当て続けて、削るだけ削るのがポイント。魔法があっても、3体が相手だと能力や武装が貧弱すぎると負ける。
金貨1000では5体がかりで来るが、順当に武装や能力や魔法レベルを上げていれば難無く撃破できる。
スティールクロウラー(アイアンクロウラー)
金貨500で2体、金貨1000で3体、金貨2000で5体で来る。
クロウラー強化版で、防御力と攻撃力が上がっている、体感で倒すのに2倍以上の時間がかかる。金貨500で2体くるのは少し厄介、魔法が必要となってくる。金貨500をクリアできるのなら、3体や5体でも特に苦労することは無いと思う。
ちなみにあるRTA動画(sm42986104)内の情報によると、戦闘開始時に表示されるグループ名は「アイアンクロウラー」なのだが、ゲームデータ内ではグループ名とキャラ名は別々に存在していてキャラ名の方は「スティールクロウラー」になっているとのこと。
モールフィッシュ
移動力と攻撃力が高く、割と苦労する。特に金貨1000で4体現れたときは、赤騎士2体の次に苦労することとなる。画面端に自ら移動し、同時に戦う相手を2体だけに絞ることがポイントとなる。
マミー
金貨500で2体、金貨1000で3体、金貨2000で4体~5体。
攻撃力、防御力、移動力のいずれも金貨500クラスで見ると異常に高く、同階級では結構な壁になると思う。1体でもキツイ、2体で襲い掛かってくるので更にキツイ。更に上の階級では3体~5体で襲ってくるので、やはり結構な壁となってくる。無性にファイヤーストームで焼きたくなる。
ウィングサーペント
金貨500で1体、金貨2000で2体、金貨3000で3体、金貨5000で4体。
金貨500で一番見られると思われる間接系の魔物。一定の距離を持ち、遠距離から炎を放ち、近づくと逃げる。間接系の敵はこういった行動パターンのものが多い。
画面端に追い詰めて倒したいが、実は近接能力も騎士並に高く、下手な武装で闘うと返り討ちに会うので注意。
金貨2000~3000クラスでも、ガリガリとHPを削られるのできつい。しかしフルプレートを手に入れると炎のダメージが通らなくなるのでほぼ無力化出来る。
騎士
金貨500で1体、金貨1000で2体、金貨2000で1体+弓兵2体、金貨3000で1体+弓兵2体+魔術士。
攻撃力、移動力、防御力のどれをとっても高く、こちらの敏捷性が低いと2ターンで近接されてしまうので2ターンで魔法が使えなくなる。序盤のラスボスであり、コイツを倒せるか倒せないかで金貨500の攻略可否が決まる。近づかれるまでエナジーボルトで削りつつ、近接してしまった後は格闘戦を挑む、という基本に忠実な戦法で挑むべし。
金貨1000で2体がかりで出現したときは、同階級最大の鬼門と化す。会わないことを祈ろう。
なお、本記事ではかつてこの敵について「赤騎士」や「騎士(赤)」と表記されていた。だが前述のRTA動画(sm42986104)内の情報によると、ゲームデータ内でのキャラ名は「騎士」になっているとのこと。
ランドスキッド
金貨500で1体、金貨2000で3体、金貨5000でも4体ではなく3体で来る。
なお、金貨2000のランドスキッド3体は最終盤で、金貨5000のランドスキッド3体は最序盤で出てくるという差がある。
数々の魔物の中でも、みかけがそのまんまイカという大胆なグラフィック。見た目通りスピードはとろいが、攻撃力が高く、柔らかそうな見た目と裏腹に防御力も非常に高い。金貨500の壁の一つ。武装が貧弱(ハンドアックス一つ)だと、まず勝てない。せめて魔法で敵の体力を削ろう。
足が遅いので、スロウやクイックの魔法を使うと面白くなる。マミー同様、ファイヤストームで無性に焼きたくなる。スロウで遅くして、魔法で料理してやろう。
ダークウィル
金貨500と金貨1000で1体、金貨2000で2体、金貨3000で3体、金貨5000で4体。
ただのウニのように見えるが、見た目に反してかなりの凶悪さを誇る。
基本的に間接系で、エナジーボルトでガリガリとこちらのHPを削ってくるが、HPは低く一撃で倒せる。ウィングサーペントのように一定の距離をとるわけではなく、近づいたときのみギリギリまで逃げる。2体でも問題はなく、片方に攻撃されながらでも割と体力は持つ。
問題は金貨3000から。3体からのエナジーボルトの集中砲火を喰らってしまうためそのままやられかねず、金貨3000の最大の鬼門となる。能力を上げて対処するべし、としか言いようが無い。
金貨5000でも、4体がかりで出てきて主人公の息の根を本気で止めに来る。精神力を上げていればダメージが軽減できるが、精神力が低ければアズラーン以上の脅威。近寄っても端に逃げて魔法を集中砲火してくるので、デモンローズ+魔道士よりもタチが悪い。
ちなみに本記事には以前から上記のように金貨500でも1体で出てくると記載されており、「金貨500でも出てくるが、特に苦労することでもない。」とも書かれていた。しかしあるVOICEROID実況プレイ動画(sm41332026)内では、この記述について触れたうえで「私のプレイする限りでは金貨500でダークウィルが出てきたことないんだよねえ」とコメントされている。この食い違いの原因としては「本記事執筆者の勘違い」「本ゲームのバージョン違いによる差」「非常に低確率で出るがこの動画の投稿者はまだ遭遇していない」など複数のものが考えられるが、どれが正解なのかは不明。
騎士(重騎士)
金貨1000で1体、金貨2000で2体、金貨3000だと1体+弓兵2体とともに登場する。
騎士の攻撃力防御力強化版。だが、ギリギリ2ターンでプレイヤーには届かず、わずかに移動力が下がっているのがわかる。赤騎士の底上げ程度なので大したことは無いが、それでも苦労をさせられる方。
なお、本記事ではかつてこの敵に付いて「白騎士」や「騎士(白)」と表記されていた。おそらく重騎士一体が出てくる場合でもゲーム内でのグループ名表示は「騎士」となっていたためだと思われる。だが前述のRTA動画(sm42986104)内の情報によると、ゲームデータ内でのキャラ名は「重騎士」になっているとのこと。
ファイヤーウィスプ
金貨1000で1体、金貨3000で2体、金貨5000で3体。
ウィングサーペントより体力が低いが、回避率が高く序盤に出られるとダメージがなかなか通らない。また、魔法も通じない。炎はウィングサーペントより上かもしれないが、リングメイル以上の鎧を装備していれば特に問題ない。
バグ
体力は1しかないが、回避率が高くダメージがなかなか通らない。炎攻撃はいい鎧を装備すればほぼ無効化できるが、なかなか攻撃が当たらない上に1度に5体も出るので、無駄に時間がかかってしまいイラつくことも。
グレイデビル
魔法を使い、こちらの魔法は効かず、近接能力も高い強者。だがこちらの能力や武装も上がっている頃の階級なので、近接に追い込んでボコボコにしてやろう。金貨5000でこの敵にも苦労するとか言う奴は、金貨5000はまだ早い。
ドラゴンヘッド
魔法を使う敵だが、こちらの魔法が完全に効かない訳ではない。魔法を撃ちつつこちらが近寄ると逃げるため間接系の敵のように思えるかもしれないが、近接攻撃力はグレイデビル以上でトップクラスに高く、低能力や下手な武装で挑めば、確実に返り討ちに会う。
金貨5000では2体がかりで来るが、アズラーンが地獄だけに、金貨5000攻略を狙える実力をつけていれば実際たいしたことは無いはず。コイツにてこずるようなら、金貨3000で鍛えなおしたほうがいい。
レオリザ-ド
体力80を誇り、金貨3000から登場する上位モンスターの中でも近接攻撃を得意とする。ただし魔法に対する耐性が皆無に等しく、スロウ、スリープからデスに至るまでかなりの確率で通じる。眠らせてボコるもよし、さっさとデスで殺すもよし、割と好き放題できる。
デモンローズ
金貨3000で1体~2体、金貨5000で1体~2体。常にブラッドローズと一緒に出現する。
移動することはなく、近接攻撃もたいしたことは無い。魔法を使い、エナジーボルトの連射でかなり減らしてくる。1体だとたいしたことは無いが、2体だと結構凶悪となってくる。
金貨5000でも1体で登場することがあるが、倒した後は高確率で「デモンローズ2体+ブラッドローズ2体+魔道士」と魔法を使える敵が3体がかりで襲ってくるので、かなり苦労する。
なお、本記事ではかつてこの敵に付いて「デーモンローズ」と表記されていた。だが前述のRTA動画(sm42986104)内の情報によると、グループ名でも「デモンローズ」となっている。
またこの動画は内部データを確認して作成されているそうだが、動画内でこの敵については「デモンローズ(白)」と表記されている。よって、「デモンローズ(白)」が正しい名称なのかもしれない。
ブラッドローズ
金貨3000だと1体~2体、金貨5000だと1体~2体。常にデモンローズと一緒に出現する。
デモンローズと同じく、移動は出来ない。デモンローズと違い、炎による攻撃なのでフルプレート持ってればたいしたことは無い。
なお前述のRTA動画(sm42986104)内では、この敵については「デモンローズ(赤)」と表記されている。この動画は内部データを確認して作成されているそうなので、「ブラッドローズ」ではなく「デモンローズ(赤)」が正しい名称なのかもしれない。
弓兵
弓矢で攻撃してくるので、鎧を強化していれば無力と化す。ゲームバランスを間違えたとしか思えず、「低階級での騎士2体>高階級での騎士+弓兵」という逆転した難易度になっている。真っ先に騎士を倒し、弓兵2人に襲い掛かることがデフォとなる。
なお、本記事ではかつてこの敵に付いて「エルフ」と表記されていた。だがあるRTA動画(sm42986104)内の情報によると、ゲームデータ内でのキャラ名は「弓兵」になっているとのこと。
魔道士(灰)
金貨3000~5000で騎士団の一員として登場する。補助魔法をメインとして使ってくる。
魔道士(青)
金貨5000でデモンローズと一緒に行動する。騎士団の魔導士と違い「エナジーボルト」を使ってくる難敵。
アズラーン
金貨5000の最後で出てくる、このゲームのラスボス的存在。「シスター服をまとった骸骨」と言う感じのよくわからない存在である。この外見に何か元ネタがあるのかもしれないが不明。
一方、名前の元ネタは制作者が2019年にTwitterでの投稿にて明らかにしており、タニス・リーの小説「平たい地球」シリーズの主人公から名前を取っているそう。当初は悪魔「サミギナ」の名前を使う予定だったものの、イマイチ響きがよくなくて変更したのだという。
その名残で、ゲーム内の画像ファイルは「samigina」となっている。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/logicwolf/status/1180623876797030400
全ての能力が高く、魔法を使うのに近接でも最強と死角なし。デスで倒せないわけでは無いが効く確率は非常に低く、試している間にこちらが逆にやられる可能性が高い。唯一の救いは攻撃魔法を使ってこない事。
下手な武装で挑むと確実にやられる。クレイモアで特攻か、クロスボウで攻めるかのどちらかである。一番確実なのは、全体的な能力を平均90以上にして、クレイモアとフルプレートを装備した状態での近接戦闘。クイック、プロテクト、パワーなどの補助魔法で自分を強化すると更に有利に戦いを進められる。
ちなみに、コイツを倒して金貨5000をクリアすると「殿堂入り」を達成する。
ネクロストーン
金貨5000の最後でアズラーンと一緒に4体出てくる。ラスボスのお供。
出現場所から動かず炎による遠距離攻撃を浴びせてくる。だがフルプレートを装備しておけばほぼノーダメージ。まずは無視してアズラーンを優先して倒そう。
※なお、本記事ではかつてこの敵について「サクリファイス」という記名がされていたが、ARENA.DLLファイルを解析すると「ネクロストーン」と記されているため、ネクロストーンに訂正した。
役に立たない情報
画面端戦術
マミーやモールフィッシュなど、近接攻撃型の敵が3体以上出てきたときには、左上の端のヘックスに移動するとよい。そうするとプレイヤーキャラクターと隣接しているヘックスが右側と右下側の2つしかなくなるので、同時に相手をする敵を2体だけに限定することができる。
またこの状態では、敵を倒す順番も考えるとさらにダメージを減らすことができる。
プレイヤーキャラクターと隣接できない3体目の敵は、プレイヤーキャラクターの右下のヘックスの更に下で左右にまごまごする。おそらくプレイヤーキャラクターの右下のヘックスに入ろうとしているのだと思われる。
この時にプレイヤーキャラクター右側のヘックスの敵を倒せば、隣接できていなかった敵は右のヘックスまで移動してくるのだが、そこに着くまでに3ターンぐらいかかる。その間は右下のヘックスの敵1体とだけ闘うことができる。
乱数調整
お城でパラメーターを上げるときや魔術ギルドで魔法レベルを上げるときには、ランダムで1~9ポイント上がる。
セーブやロードを繰り返し、7以上のときだけセーブしていけば効率的に能力値を上げていくことができる。
魔法レベル1縛り
魔法レベルはレベル1から使えるエナジーボルトがあるのとないのでは大きく違う。だが、逆に言うとエナジーボルトさえ使えればそこそこいける。
もちろんファイアーストームなどの上位攻撃魔法やプロテクトやパワーなどの補助魔法があれば便利だが、金貨3000までは無くてもなんとか戦える。
よって魔法レベルは最初の1回だけ上げておけば、それ以上は後回しにしてもなんとかなる。
最強装備
タワーシールドが(バグか仕様かは不明だが)使い物にならないため、実質の最強装備は「フルプレート&クレイモア」である。ただしクレイモアを使いこなすためにはかなり高値の器用さが必要となる。
バグが無ければ「フルプレート&タワーシールド&ロングソード」が最強武装となっていただろう。
近接系の敵攻略
主人公より能力が高い近接型の敵には、スロウをかけて遅くしてから、近づかれないように逃げながらエナジーボルトを当て続けるという戦法も使える。地味で時間もかかってしまうが最終手段として有効。
超高速
敵にスロウを使い、自分はクイックを使うと、言うまでもなく自分が超高速で動ける。
だが、別にそこまでして闘う敵はいないかもしれない。
開発者
このゲームにはスタッフロールもないが、このブログ記事によれば同ブログの主である「進藤欣也」という人物がこのゲームをプログラムした人物らしい。他にもグラフィック担当の人などが居たのかもしれないが、詳細は不明。
ちなみにこの方、2015年現在はプログラマーではなくアナログゲームの翻訳家をされている。超有名トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のカードの日本語翻訳担当者だった時期もあるようだ。
関連動画
関連項目
- アリーナ
- PCゲーム
- ゲームのタイトル一覧
- エアホッケー - 当時のGAMEPACKには「エアホッケー」というゲームも収録されていた。「アリーナ」と違い、最新版(2015年現在)のGAMEPACKでも「エアホッケー」は収録されているようだ。
- ラミィの大冒険 - 同じく当時のGAMEPACKに収録されていたゲーム。
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