概要
軍人が着用を義務付けられている、制服の一種。
真っ赤な軍服を作ってしまい、標的になって死傷者が桁違いになった国があるほど、三次元の世界でもこだわりが伺える重要なアイテム。スーツタイプの通常勤務用の軍服(正装)や礼服、戦闘時に着用する戦闘服(BDU:Battle Dress Uniform)などがある。
第一ボタンまできっちり留め、一切の乱れを許さないストイックさが人気の秘密。
軍服の機能
軍服、あるいは制服全般に求められる大よその機能は、以下のようなもの。
- 1.所属する組織を他者に明示する
- その制服及び徽章によって、どこの組織の人間かを示す。
- 例えば自衛隊だと制服によって陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のいずれかに所属していることが分かる。
- より身近な例で言えば警察官や郵便局員、電力会社、ガス会社、鉄道会社、警備会社などの社員は、制服でどこの所属であることを人々に明示できる。
- それにより組織外の者と自分達を明確に区別し、また人々に対してどのような業務を提供できるか、どのような役割を担っているかを明示することにも繋がる。
- 軍隊にあっては国籍を示すことで、どこの国が現在行動中かを示すのも重要な機能であろう。
- 2.徽章によって所属部署や序列、特技を明示する
- 制服に装着される徽章はそのデザインによって、所属部署や階級序列、その者の能力や専門分野を明示する。
- 軍隊が円滑に行動するには部署ごとの指揮序列を明確にし、この序列に基づき権限を有する上位の意志を隷属する下位の者が秩序を維持して実行しなければならない。
- これを相互に確認しやすくする手段として徽章がある。
- 3.作業の能率を高め、着用者を庇護する
- 軍隊の任務は生命の危機が伴う。
- この危険な状況下にあっても目的を遂行するには、着用者が適切に庇護されなければならない。
- また庇護されていることで、着用者の士気も高まる。軍服のうち特に戦闘装備においては、この観点から適切な機能を有することが求められる。
- またその作業や行動が行いやすいように適切な形状に生地を裁ち、求められる強度を満たす縫製を施し、円滑な作業を助ける必要がある。
- 4.儀礼を示す
- 一般の服装にも平服、礼服があるように、軍服にも勤務服や礼服がある。
- 式典の重要度や内容に基づいて、一般の服装と同様に儀礼を示す機能を軍服は有する。
- 着用者はその状況に合った徽章及び装備を装着し、ドレスコードを保たなければならない。
軍服の構成
軍服は以下のようなもので構成される。
- 帽子(軍帽、ヘルメット)
- 帽子の基本的な機能は頭部の保護と装飾である。
- 保護とは日射、寒風、降雨、衝撃など、天候や物理的な頭部に対する害を低減することを言う。勤務服(Service dress)の軍帽は頭部保護よりも、軍服の慣例的な装飾品として設定される性質が強いが、鍔付の帽子は、天候から頭部や眼を保護する機能が認められる。戦闘服のヘルメットは衝撃や破片、銃弾などから頭部を庇護する機能がある。
- 勤務服や礼服の帽子には、大抵前面に所属組織を示す徽章をつけられ、顎紐や鍔の装飾や色で序列が示される。形状はケピ帽と呼ばれる円柱状のもの、ベレー帽、クラウンが付けられた鍔付帽が一般的である。
- 海軍の軍服は船員の慣例に倣う国が殆どであり、上衣や下衣の色に関わらずトップに白生地が採用されることも多い。
- 上衣
- 上衣は胴体と両腕を保護し、服飾の主たる部分を構成するものの一つ。
- 軍服に合っては、所属や階級などを示す徽章が装着される。かつては詰襟のものが多かったが、現在では多くの国で開襟上衣とワイシャツ、ネクタイの組み合わせが多い。ボタンは2つという事例はあまりなく、3または4個が一般的に見られる。
- 第二次世界大戦ごろまでは勤務服が戦闘服をかねることが一般的で、制服の色は迷彩を考慮して決定されることも多かった。航空機搭乗員も制服の上に飛行服を着用していたが、首の辺りがワイシャツとネクタイで締められていると索敵に不便を生じることもあり、ネクタイを外してワイシャツの襟の下にアスコットタイやスカーフを巻くことも少なくなかった。
- この傾向は特に、イギリス空軍とドイツ空軍で見られた。現在では戦闘服と勤務服は分けられている。正装が求められる場で着用する礼服では、形状はタキシードや燕尾服と同様の形状になっている。
- 徽章のうち階級章は襟、袖、エポレットにつけられることが多い。同様に兵科章は襟または袖、略綬(略式の勲章)は左胸、部隊章は上腕部、名札は左右の胸のあたり装着される事例が多く見受けられる。
- 国によっては兵科章の台生地の色を階級によって変えたり、階級章に兵科を示す縁取りをつけることもある。
- 海軍は軍帽と同様に船員の慣例による場合が一般的で、大抵は士官と上級下士官は紺系の生地にダブルブレステッドで、下士官・兵はセーラー服というのが多い。海上自衛隊は3曹以上からダブルブレステッドである。階級章は、士官以上は袖に金線のものをつける。また今でも夏期用の礼服や準礼服などに、白い詰襟の上衣を採用する国は少なくない。
- 戦闘用上衣は動きやすさと身体の保護、迷彩などに重点が置かれてデザインされる。近年は戦闘服の上に防弾装備を装着する場合が多く見られ、それを装着した上で小銃の弾倉やけん銃、無線機、ライトなどを効率よく機能的に装着できるよう配慮されたものが増えた。色は迷彩柄が一般的だが、地域によって効果の高い迷彩柄は様々であり、国ごとに違いが見られる。
- 下衣
- 下衣は下肢を保護し、上衣とともに服飾の主たる部分を構成する。
- 大抵は上衣と共生地だが、ドイツ連邦陸軍の勤務服ように上衣と下位で色が異なる国もある。
- 装飾や徽章がつく場合はあまりなく、側線が入る程度。昔は機動力として馬が用いられる場合が多かったので、特に士官用勤務服の下衣として乗馬ズボンは広く使われた。
- しかしWW2以後は自動車の普及によりその必要がなくなり、騎馬隊員以外ではあまり見られなくなった。勤務服の乗馬ズボンとしては、北米の一部のハイウェイパトロールなどが今でも採用しており、パトカー勤務員でも乗馬ズボンと長靴を装着する事例がある。
- 戦闘用下衣は上衣と同様に動きやすさに重点を置き、また活動効率を向上させるためにポケットがついていることが多い。
- 靴
- 靴は勤務服や礼服では、社会一般のドレスコードに準じた革靴が用いられる。
- 革の色やトゥの種類は服制によって定められている。多く見られるのは黒革のプレーントゥの紐靴であり、スリッポンはあまり一般的ではない。
- 戦闘靴は踝から上までを完全に覆うブーツが多い。
- 帯革(ガンベルト)
- 銃や短剣、長剣、予備弾倉入れを装着するためのベルトで、上衣腰部に装着するもの。
- 装備品が多い場合は、斜革やサスペンダーで肩から吊る形で支える。勤務服に装着する場合は、近年では憲兵や警備兵などけん銃を常時装備する者で用いられることが多い。
- これ以外だと帯剣すべき礼服の時に用いられるものがある。
- 戦闘用では皮ではなく合成繊維のものが一般的となり、さらに昨今は防弾ベストにマジックテープで装備品入れを装着する事例も増えたので、所謂ガンベルトは限定的に使用される傾向にあるだろう。
- 自衛隊は今でも戦闘用に、サスペンダーとガンベルトを使用している。
- 手袋
- 防寒用のもの以外では、儀礼目的で使用される白手袋と、戦闘や作業で使われる保護用手袋が多い。
- 白手袋は式典以外でも基地、官公庁、在外公館などの警備時に使用されることが多い。
とまぁ、真面目な話はこれくらいにして
じゃあ萌え要素としての軍服について話そうか。
三次元軍服に対する萌え
軍服は、男も女もハァハァするものだ。どっちにしても格好良いからハァハァするんだけど、男女では多少見方がことなる。男は自分が「着たい」ものとしてみるけど、女は性的対象として見る傾向にあるね。軍服は秩序、強さ、時にその国の伝統を示すことがある。こういったものだからこそ、特にデザイン自体が洗練されたものは格好いいと映るし、それを着るのは人間だから色々と妄想が働くのは当然のことと思う。
男でも女性将兵や、ウホッ!の人は男性将兵を性的対象として見るだろう。編集者はネットをやり始めた90年代後半、米軍の制服を調べようとして「U.S. military uniform」か何かで検索かけたら、たまたま開いたページに下半身裸、上半身は上衣の胸を肌蹴て素肌が見え、軍帽と白手袋はしっかりキメた礼装のガチムチマッチョな男性海兵隊員がでてきてびっくりしたよ。編集者はそっちの趣味は無いんだけど、制服自体は本来のもののようだから、一応一通り見た。色々な制服があったけど、全部そんな感じだったよ。しかもみんな筋肉が見えるようにしていたから、本来の着こなしがさっぱり分からなかった。多分ウホッ!の人はあれでアッー!となるはず。つまり萌え要素の一例。
女性将兵の萌えとしては、「犯罪捜査官ネイビーファイル(原題:JAG)」なんか良かった。主要人物の一人であるサラ・マッケンジー海兵隊中佐(キャサリン・ベル。CVは田中敦子)は、おっぱいが大きくて腰がくびれてて、足がスラリと長いナイスバディ。それで体の線を綺麗に見せる、良く仕立てられた海兵隊の制服でキメてたからもうたまらん。あれで見下されながら厳しく詰問された後に、上目遣いをされながらと色々想像すると、ふぅ…。当時は2chのスレでも「マックのおっぱいおっぱい」という書き込みが度々見られていたから、多くの人は編集者と似たような感想だったはず。そもそもキャサリン・ベルという人が、厳しい顔つきをすると凛々しく、笑うと凄く可愛い。それであのボディをあの制服で包むなんて、そりゃ反則ダヨ。
制服自体の格好良さでは、やはりナチスドイツは欠かせない。歴史的にアレだからいろんな意味でお察しくださいの状態だけど、見栄えがするようにデザインされたんだから、相応の心理的影響があるのは否めない。源流はプロイセン将校の制服で今でもその影響は残っていると言えるけど、連邦軍のものは昔とは型紙が異なるのか、なんか違う。厨房の人気が多いのはやはり親衛隊か。いずれにせよコスプレでは場を選ぶとか、日本人に似合うの似合わないのとあるけど、まぁそのあたりは大人の配慮に基づいてコスプレする側も見る側も一つよろしく。
デザインの良さではイタリアのカラビニエリ(国家憲兵隊)もオススメ。ただ日本ではカラビニエリ自体があまり知られていないためか、イマイチ人気が無いように思える。二次元作品も編集者が知る限り、オノ・ナツメさんの短編集で描かれていたぐらいで、しかも所謂「小さい絵」だから格好いいという感じでは描かれていない。
二次元軍服に対する萌え
二次元の場合二つのパターンがあるだろう。ひとつは二次元キャラがリアルと同じ、若しくはリアルに近い制服を着用する場合。
もう一つは架空の軍服を着用する場合。どちらにしても、そのキャラの魅力と制服がシナジー効果で萌えを増幅させることはあると思う。
リアルの代表で言えば、軍服に限定すると「青空少女隊」「イーグルドライバー」「北へ…」「レスキューエンジェル(Rescue Wing)」「パトレイバー(の不破さん)」などが有名か。なんだ、殆ど航空自衛隊じゃないか。編集者の知識が偏っているのか。折角だから「スティングレーを探せ!」のドリス少尉も加えておこう。というか、なぜ女性キャラ限定で考えてしまったんだ。格好良ければ良いのなら、「黒騎士物語」「鈍色の攻防」なども加えておこう。
架空は沢山ある。「超時空要塞マクロス」「機動戦士ガンダムシリーズ」「タクティカルロア」「ストライクウィッチーズ」「銀河英雄伝説」「戦場のヴァルキュリア」「攻殻機動隊」「紅」「エースコンバットシリーズ」など。気のせいか、さっきから田中敦子成分と清水としみつ成分が高いような。架空軍服の場合、なぜか詰襟制服が多い希ガス。「軍服=詰襟」がわが国では広く認知されるイメージなのか。
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