航空自衛隊(略称:空自、英名:JASDF / Japan Air Self-Defense Force)とは、日本の領空の国防を主任務とする日本政府防衛省直属の航空軍事組織である。
その活動は領空警備・国内外の災害救援・人命救助、米軍・同盟国との軍事共同活動、国際平和協力活動、アクロバット飛行(展示飛行)等多岐に渡る。
概要
旧陸海軍の航空隊出身者を元にアメリカ空軍からの影響を色濃く受けている。
憲法上、基本的に航空自衛隊は領空侵犯など防空面に対する能力が特化した形となっている。ただし、1980年代までその防空能力はあまり褒められたものではなく、函館のミグ25亡命事件などではレーダーサイトの穴を着かれる一方、当時の主力戦闘機F-4にルックダウン能力が乏しかったため、発見できないままミグ25の上陸を許すという失態を演じてしまった。
2008年時での配備機数は以下の通り(ヘリコプターもあるが割愛している)。
| F-15J/DJ | F-4EJ/EJ改 | F-2A/B | RF-4E/EJ | C-1 | C-130 | E-2C | E-767 |
| 203 | 90 | 76 | 17 | 26 | 16 | 13 | 4 |
F-15、F-4EJ、F-2A/Bといった戦闘機が360機のほかに、輸送機が40機弱。早期警戒機が17機という編成になっているほか、KC-767といった空中給油機も配備を行っている。
(ただし、戦闘機については260機まで減勢するという予定らしく、将来が不安になるようなないような。)
また、航空自衛隊は基地防空も担当しており、地対空ミサイルのパイリオットなどの対空火器をもつなどかなりの防空能力を持ちえるに至った。しかし陸上自衛隊との役割分担などを考えると今後の検討の余地はあるだろう。
現在、航空自衛隊所管のパトリオットはBMD(MD)対応のため、パトリオットPAC3に置き換わりつつあり、役割分担が行われつつあると見て良いのかもしれない。
上記の記載の他に航空救難団を持ち、また全国各地にレーダーサイトを設置、運営している。
珍しい部隊としては、航空自衛隊設備(基地、レーダーサイトなど)を警備するための陸上部隊、基地防衛教導隊と呼ばれる対テロ・ゲリラ対策部隊が現在編成中であるとされている。軽装甲機動車をもち、戦闘要員170名弱の部隊として現在編制準備が行われる模様。
この基地防衛教導隊、もともとは基地警備隊がすでにあり各航空基地及びレーダーサイトなどの施設には各小隊規模レベルで編成されている。とはいえ正面装備で手一杯な航空自衛隊では数年前まで警棒すら行き渡らなくてトイレのモップだったとか、それどこの小学校以下の装備よと頭を抱えるほどの始末だったとのこと。
さすがに2001年のテロ事件以降に装備の強化やCQB訓練が進んだものの、時折行われる陸上自衛隊との共同訓練ではあの手この手の侵入方法にしてやられる場面も多々あったとか。
たとえば、訓練開始前から近くにタコツボ掘って潜んでいた、あるいは夜間に隣接した湖を泳いでわたってきたという、わりと常識的?な侵入方法から、基地の外から下水マンホールをあけて下水道を通って侵入した。基地に出入りする宅急便のトラックに運転手も気付かないあいだに潜んで侵入した(あれ、それって犯罪じゃね?)、定期連絡のC-1輸送機に潜んで侵入した(…となると、どこかの空自基地から侵入したということですか。っていうか可能なの?)、で空自隊員たちが二人一組で行動しているんだけど、はっと気が付くと一人になって、前方のほうで物音すると警戒してたら背後から襲われるとか、もうやりたい放題らしい。
このような状況を踏まえて、基地防衛の基幹部隊として基地防衛教導隊を設立しようという流れのようだ。人員の訓練、すでにある各警備小隊に対する訓練(教導)を任務とするらしいが、まだこれからの模様。
つい先ごろも基地のフェンスや有刺鉄線が切られるという事例があったけど、どうもワイヤーセンサーもないようす。FXだのなんだので揉める前にこういうところの予算も必要なんだよなぁ…。
アメリカ空軍の影響を色濃くうけているのか、どうも気風が闊達すぎる面があるのか、他の自衛隊から「勇猛果敢、支離滅裂」と言われている。まぁ、ここ最近の問題を見ているとまぁ分からないでもないような…。
特徴
日本の三自衛隊ともそうだが、航空機のフライアブルな状態を維持する能力はきわめて高い。これは稼働率という面で反映されており、航空自衛隊の航空機稼働率は同一機種を使っている他国の空軍組織に比べても平均以上である。一説には90%程度。アメリカ空軍で80%程度。中国空軍(Su-27?)で60%だという。
無論これには理由があり、航空自衛隊の主な航空機は国内でのライセンス生産などが行われているため、国内航空機メーカーの手厚いサポートが受けられるなどの理由があったためでもある。アメリカからのFMS(対外有償軍事援助)で提供されている航空機については部品なども滞りがちで整備率が落ちる傾向にあるともいわれている。
航空兵力のレベルを見極める指針でもあるパイロットの錬度についても航空自衛隊での年間平均飛行時間は200時間程度といわれ高いレベルにあるといわれている。ただし、別の話として180~160時間という話もある。
(ちなみにアメリカ空軍が240時間、NATO諸国空軍では180時間、韓国空軍が130時間、中国空軍(Su-27訓練部隊のみ?)で120時間だという話があるが、この手の時間数は諸外国でもあまり明らかにされていない)
装備の面などに違いがあれど、訓練などにおける飛行時間がパイロットの質を保証すると考えれば、航空自衛隊のパイロットたちのレベルは一定平均以上はキープされていると考えられるだろう。
その他航空自衛隊の特徴としては最近は穏やかになったものの、各飛行隊独自の特殊カラーリングやマーキングで、ノーズアートと呼ばれる機首部分にイラストを描くことがある。
これは部隊の記念イベント(たとえば平均飛行時間突破、配備航空機退役など)や、戦技競技会などで行われ、隊員達が戦闘機にイラストを描くというものだった。盛んだったころ、漫画家やデザイナーにデザインを発注していたので、なんというか、リアルで痛戦闘機をやっていたというか。昨今では実戦にそぐわないとしてこういうマーキングはあまり行われない傾向にあるようだ。
(因みに描いたことのある作家は、『F.S.S.』の永野護氏、『新世紀エヴァンゲリオン』の貞本義行氏、『エリア88』の新谷かおる氏など。今にして思うと大らかな時代だったなぁ…)
創作作品での描写
他の自衛隊と比べ映画での民間協力は比較的少ないとも言われる。
特撮映画などでは、暴れる怪獣達を遠巻きに見守りつつたまにミサイルを撃ち込んでいく役割を担う。
地上を歩き回るだけの怪獣に高速戦闘機を出撃させるのはどう見ても配置ミスだが、気にしてはいけない。
また、UFOのように飛び回る亀や人喰い鳥や巨大蛾が出現したときは活躍するが、マッハ単位で飛行するくせにプロペラ機の曲芸飛行のように運動する怪獣相手では分が悪いか、あまり強かったことはない。
と思ったら、99年には後方から飛んでくる超音波メスを全て避けきるという離れ業をやってのけている。まあぶっちゃけ墜落したくない航空自衛隊がスタッフに頼んだんだけど、かっこいいからいいと思います。
あとたまに勘違いされるが、ゴジラを海上で凍結したVTOL機は、航空自衛隊ではなく陸上自衛隊の所属。あのシリーズでは基本的にいいところを見せさせて貰えない。
上記のような特撮映画以外の協力した実写映画作品としては、F-86、F-104時代の『今日もわれ大空にあり』、トップガン人気にあてこんで作られたF-15などが出てくる『ベストガイ』、航空救難隊を題材にした『空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-』がある。
エースコンバットシリーズを初めとするゲーム作品では、自衛隊自体が防衛を主眼としていることもあって、あまり前には出てこない。自衛隊が出動するとなれば日本が戦争に巻き込まれる物語にならなくてはならないが、そういう作品は風当たりが強いため、殆ど作られていない。
関連動画
ニコニコ動画では主に空自機が登場する映像やMAD作品に貼り付けられる。
関連商品
関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E8%88%AA%E7%A9%BA%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A


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読み:コウクウジエイタイ
初版作成日: 08/09/10 12:11 ◆ 最終更新日: 11/12/21 04:01
編集内容についての説明/コメント: 保有機材について少々修正。
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